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結婚式の前撮りで、特に人気の高いロケーションフォトと和装。多くの人がどちらも取り入れた計画を考えていると思うのですが、おすすめの季節とそうでない場合があります。大人気のロケーションフォト・和装に向いている季節と、春夏秋冬別に前撮りのおすすめ衣装・ロケーション・演出をまとめました。
目次
結婚式の前撮りは和装とロケーションフォトが大人気
前撮りをする人は全国平均64%、そのうちロケーションフォトを選択した人は62%と、ほとんどの人がロケーション撮影を希望しています。
衣装では約60%の人が色打掛を、約40%の人が白無垢の着用を選択しており(複数回答)、ウエディングドレスの30%に比べると、和装の人気が圧倒的に高いことがうかがえます。
データ参照:リクルート ブライダル総研 結婚トレンド調査2017
結婚式の前撮りのロケーションフォトとは
スタジオ以外でフォトを撮影すること。開放的な屋外、野外での撮影だけでなく、洋館の屋内やコンセプトのある建物の中で行う撮影など、移動を伴うスタジオ以外でのフォト撮影はロケーションフォトといいます。スタジオ内で撮影するスタジオフォトは天候・気候にまったく左右されることなくほぼいつでも撮影できますが、ロケーションフォトは気温や天候が衣装選びや写真の出来栄えに大きく影響します。
前撮りで和装が人気の理由
結婚式の前撮りで和装が人気の理由は、次のようなことが挙げられます。
・当日と違う衣装で写真が撮りたい
・和装がしたかった
・結婚式当日の挙式やパーティとは違うシーンで撮りたい
・当日のウエルカムボード・映像演出
・ペーパーアイテム用に利用するため
・結婚報告用はがきに使用するため
和装は洋装・ドレススタイルと違って何枚も着こむため、ロケーションフォトで考えているのであれば、着用するのに適した気温の季節があります。また、ウエルカムボードやペーパーアイテム、結婚報告のはがきなどの制作物に使用したい場合、画像データの出来上がり期間と、そのデータから制作物を作る期間を前もって見積もっておかなければなりません。
通常データの出来上がりは2週間~1カ月ほど、アルバム作成には3カ月ほど見積もっておかなければならず、制作物を依頼する場合も同様の期間が必要です。
結婚式前撮りでロケーションフォトに適した人気の季節
ロケーションフォトに適した季節
ハイシーズン・・・春・秋
晴れ日が多く気温も過ごしやすい季節。屋外でのロケーションフォトを希望しているのであれば天候が大切です。また、いろいろな衣装を楽しみたいと考えているのであれば、暑すぎる時期や寒すぎる時期は向いていません。
春と秋は桜や紅葉・新緑など屋外での撮影に適した風景も楽しめるため、非常に人気シーズンです。人気スタジオやフリーのカメラマンに依頼する場合、その時期に向け予約が殺到するため、早い人は半年前から検討している人も。そのため、最近では自分で撮影したり友人に協力してもらうセルフ前撮りを計画する人も多くなってきました。
ロケーションフォトには適さない時期
オフシーズン…梅雨・真冬
季節ごとにいろいろなイメージがありますが、屋外での企画は天候の悪いシーズンは向いていません。梅雨時期の6~7月、台風の多い8月~9月、積雪が考えられる2月などは、天候不順によっては撮りたいシーンが撮れないこともあります。
結婚式前撮りの和装に適したおすすめの季節
和装前撮りに適した季節
日本は四季の風情が豊かなため、基本的にはどのシーズンの景色も和装とよく合います。自分達がどんなシーンをイメージしているかによって撮りたい景色やニーズも変わってくるでしょう。
和装に適さない季節
和装は何枚も重ね着する衣装のため、気温の高い真夏は体力・体調面であまり向いていないといえます。暑さでの汗からくるメイクの崩れも心配です。とはいえ、真っ青な夏空や海、青々とした緑の自然を背景にしたロケーションフォトが人気があるのも事実です。7~8月はロケーションフォトのオフシーズンで予約は直前でも比較的取りやすい状況。熱中症などの体調面に十分配慮してください。
【春の前撮り】結婚式前撮りでおすすめ演出
おすすめ衣装
和装・ナチュラル系ドレス・ウエディングドレスなどさまざまな衣装が楽しめます。
おすすめロケーションと演出
3月
前半は梅が満開なので和装とよく合う。まだ寒いので和装がおすすめ。
後半は菜の花やチューリップが満開に。ウエディングドレスと好相性。
4月
桜が満開になる前半は前撮りの予約は激戦区。平日や早朝なども検討を。
後半から5月に向け、藤の花やつつじなど、和装に合う花が見ごろに。
5月
気候が安定し、ガーデンや新緑の中での撮影が盛んに。ナチュラルなウエディングドレスに合わせたフォトに向いている。
注意点
・花粉症の人は対策が必要。
・3月末~4月頭は前撮りベストシーズンだが仕事も忙しい時期
・予約困難時期なので、6~3カ月前には予約検討を。
【夏の前撮り】結婚式前撮りでおすすめ演出
おすすめ衣装
カジュアルドレス・ウエディングドレスなどできるだけ涼しい軽装がおすすめ。
おすすめロケーションと演出
6月
梅雨時期だが紫陽花が満開に。和装の演出もいいが、ウエディングドレスとも相性がいい。傘を使ったフォトなどの演出も人気。
7月
梅雨明けすれば、比較的晴れ日が多くなるため、海の景色や晴天を生かした、リゾート感たっぷりのフォト撮影が期待できる。日照時間が長くなるため、早朝撮影や夕陽を生かした撮影なども可能。
8月
夏らしい入道雲や、真っ青な空がまぶしい季節。夏休みに入るため、国内・国外リゾート地での撮影検討もできる。
注意点
・気温が高いため、体調面で注意が必要。特に和装は注意。
・前撮りオフシーズンで予約はとりやすいが、天候で計画通りのシーンが撮影てせきないことも。
・虫が多い季節のため、自然豊かな場所でのロケーションフォト撮影では対策を。
【秋の前撮り】結婚式前撮りでおすすめ演出
おすすめ衣装
春同様さまざまな衣装が楽しめます。
おすすめロケーション
9月
9月前半はまだ夏の名残があるので、秋らしいフォトを期待するなら9月後半からがおすすめ。後半にはコスモスやバラ・萩などが見ごろとなっているため、和装にもよく合う。
10月
紅葉にはまだ早いが、9月から引き続き秋に咲く花々が満開。ウエディングドレスでり撮影にはぴったりのシーズン。
11月
紅葉が本番に。和装やウエディングドレスなどいろいろな衣装との相性もいい。後半は寒くなってくるが、都心では紅葉も本番に。ウエディングドレス撮影には体調管理を。
注意点
・気候がいいため、春同様前撮りのハイシーズン。予約は早めの検討を。
・紅葉がベストな頃には寒くなっていることも多いため、ウエディングドレスでの撮影には体調管理に注意を。
【冬の前撮り】結婚式前撮りでおすすめ演出
おすすめ衣装
和装・ファーやボレロなど冬のコーデとテイストを取り入れたウエディングドレス
おすすめロケーション
12月
クリスマスイルミネーションやクリスマスの演出など、12月らしいロケーションフォト撮影が可能。
12月前半であれば、ギリギリ紅葉、落ち葉を生かしたフォト撮影ができることも。
1月
結婚式はオフシーズンだが、正月感がでる和装のロケーションフォトには最適の季節。空気が一番済んでいる季節なので、星空や夜景を生かしたフォト撮影も人気。澄んだ空気を生かして思い切って山頂でのフォト撮影なども。
2月
雪のシーズン。美しい雪景色をバックに、白無垢やウエディングドレスでの幻想的な撮影が可能。寒さ対策を万全に。
注意点
・季節的には年間通してもっとも空いている時期だが、風邪などの体調管理に注意が必要。
・肌が感想しやすく、美容面でのケアやメンテナンスに注意
・非常に寒い季節のため、夏とは違った我慢が必要になることも。
結婚式前撮りに適した季節とおすすめのロケーション・衣装まとめ
結婚式の前撮りでは、現在ロケーションフォト撮影と、衣装では和装が大人気です。日本は四季が豊かなため、どの季節もそれぞれ違ったシーンと演出が楽しめます。ですが、和装は夏はつらく、ウエディングドレスは冬につらいといった注意点や、春秋は人気が殺到してしまい、予約が取りづらいといった注意点も。二人がどんな結婚式の前撮りをしたいのか、イメージをしっかり作って、シーズンに合わせ早めに計画を立てましょう。