結婚の挨拶のスーツマナーは?男性の服装の春夏秋冬別スタイル

結婚の挨拶の男性の服装のスーツマナー©champja – iStock.com

結婚の挨拶に彼女のご両親に会いにうかがうのに、男性の定番の服装はスーツと言われています。スーツ以外の選択肢もありますが、相手の両親がどんな人かわからず不安があるなら、強くスーツの選択をおすすめします。夏・冬の着こなしやノーネクタイはOKかなど、改まった場の服装に迷うシーンの解決策も必見です。

結婚の挨拶にうかがう男性の服装の定番はスーツ

結婚の挨拶の服装はなぜスーツがいいのか

結婚の挨拶は、それまで個人的な付き合いであった二人の仲を、家族に公式に認めてもらう改まった場です。大切なパートナーと自分のご両親に、お互いを新たな家族として快く受け入れてもらい、安心してもらうことが第一の目的です。
両親世代とは、服装の感覚やファッションのとらえ方が違うこともあるでしょう。初対面の場合は、どんな考えを持っている人かもわかりません。そのため服装は、年代問わずできるだけ改まった姿勢が分かりやすい、受け入れてもらいやすい服装にする必要があります。
きちんと誠実に」「清潔感があり好感がもてる」コーディネートが大切です。そういった意味でスーツは改まった挨拶の場として、きちんと配慮している意図が誰から見ても伝わる服装と言えます。

※結婚の挨拶での詳しい身だしなみマナーはこちらから

スーツ以外の選択肢は

ここ数年で、ビジネスライクなスーツではなく「ジャケパンスタイル」のような、スーツ以外のスタイルを選択することも増えてきました。また、彼女側のご両親から「あまりかしこまった格好ではなく普通の服装で」「カジュアルでいいですよ」と言われることもあるでしょう。その場合は上下そろいのスーツではなく、それぞれアイテム単品を組み合わせてコーディネートします。
ただし、「カジュアルで」と言われても、その言葉をうのみにしてTシャツ1枚やデニムパンツを着用するのはやめましょう。カジュアルに寄りつつ、男性のオフィシャルでの最低限のマナー「スマートカジュアル」のテイストで、ジャケット(テーラードジャケット)の着用は必須です。相手が強くカジュアルでと言われても、シャツやきれい目ポロシャツ等襟付きのトップスに、チノパンなどコットンパンツのスタイルが望ましいです。

※結婚の挨拶でスーツ以外の服装の詳しい説明はこちらから

結婚の挨拶の服装・基本のスーツスタイル

結婚の挨拶の服装・基本のスーツ©Andre2013 – iStock.com

スーツカラーとデザイン

定番の黒・ネイビー・グレー
スーツはビジネスシーンで着用しているもので問題はありません。デザインやシルエットは体形にあった、すっきりシンプルな無地のものを選びます。トレンドでもチェックやストライプなどの柄物は避けてください。極端に細身のもの・ダボついたものは、パートナーの両親に見た目で不信感を与える原因に。しばらく着用しなかった間にサイズが変わってしまったという方は、体形に合わせ新調することをおすすめします。

シャツの色とデザイン

白や薄いブルーなど控え目で清潔感のあるカラー
シャツの色はスーツとの合わせや顔映えで印象を左右します。定番の白か、薄いブルー・ピンク・グレーなど、爽やかでビジネスシーンでの着用がOKなカラーが望ましいです。黒・濃い色・柄物・ボタンダウンなどのデザインは、今回は控えましょう。

ネクタイの色とデザイン

派手ではないレギュラータイ
大剣の幅が7cm~9cmの一般的な太さで、どんな場面でもオールマイティな定番ネクタイを選びましょう。スーツとシャツの色合わせでスッキリ見えるネクタイのコーディネートを心がけます。
ネクタイはスーツに個性を加えるアイテムなので、本来はおしゃれな着こなしをおすすすめしたいのですが、ナロータイ(細身)やニットタイなど、トレンドで遊び心のあるネクタイは控えてください。

靴のカラーとデザイン

黒・茶
定番カラーで、シンプルでトラッドなデザインのシューズがおすすめです。ローファーやショートブーツなどはトレンド寄りの着こなしではOKですが、結婚の挨拶ではおすすめできません。靴は脱いだ後、パートナーの両親にじっくり見られる可能性があります。手入れは事前にきちんと行いましょう。特に脱いだ後丸見えになる中敷きの汚れにも注意してください。

バッグと手荷物

基本は手ぶら・またはクラッチバッグ
基本は手土産以外は手ぶらでおさまる範囲の荷物にとどめましょう。バッグを持つ必要がある場合は、シンプルなクラッチバッグがおすすめです。パートナーの実家が遠方であれば、最寄り駅のコインロッカーか宿泊先のホテルに荷物をいったん預け、身軽にしてから伺います。ビジネスシーンではないので、ビジネスバッグは家の訪問では固すぎる印象です。その他にも斜めがけバッグやリュックなど、スポーティなものやカジュアルなものはやめておきましょう。

靴下の色とデザイン

黒・ネイビー
靴を脱いで実家に上がる場合、靴下は要注意です。白・カラー・柄物・5つ指ソックスはひかえ、プレーンなリブ編みソックスで。ソックスは消耗が早いアイテムのため、毛玉や穴あきなど明らかにずぼらに見えてしまうほころびは非常に目立ちます。この日のために新しいものを用意するのが望ましいです。

結婚の挨拶でスーツを用意する際の注意点

クリーニングは1週間前に

スーツのコンディションの良し悪しは、誰が見ても簡単に伝わりやすいものです。挨拶の1週間前にクリーニングに出して、コンディションを整えてください。クリーニングタグの取り忘れには要注意です。

スーツ・シャツ・靴下の毛玉やほころびチェック

スーツでは特に肘や背後のてかりやほころび、靴下は毛玉や穴などくたびれた感じがないかチェックを。シャツはアイロンと糊がしっかりかかった、パリッとしたものを用意してください。

靴の手入れ

靴は前日までにクリームでしっかり磨いて手入れを必ず行ってください。

新調する選択肢もあり

もし、着て行こうと考えているスーツや靴が少しくたびれていると感じたら、新調も視野に入れましょう。結婚の挨拶は、彼女側のご両親と今後の長く付き合う上で関係性を左右します。失った信頼や印象を取り戻すには、長い時間がかかることもあります。不安要素は準備できることで、なるべく解消したいところです。

結婚の挨拶で男性が服装に注意する季節・・・夏

夏用素材のスーツの着用を

夏に春・秋・冬用のスーツを着用していると、真夏は特に見ているほうも暑く見苦しいもの。夏の挨拶の際には、きちんと夏素材のスーツを着用しましょう。ネクタイをリネンにするなど、素材で涼しく爽やかに見える工夫を。

ノーネクタイはあり?なし?

結婚の挨拶のシーンでは、スーツスタイルに夏でもネクタイ着用が基本です。しかし、最近はクールビズも浸透し、世の中的に夏のネクタイ着用には寛容な姿勢になってきました。ご両親から「夏なのであまり固くない服装で」と言われた際に、スーツスタイルを選んだ場合はノーネクタイでかまいません。ネクタイを外した際、襟元がだらしなく見えないために、シャツの襟もとを立ち感のあるデザインにする、またはカラーで工夫してください。

結婚の挨拶で男性が服装に注意する季節・・・冬

着て行くコートに要注意

冬に結婚の挨拶に行く際、着用するアウターとしてビジネス用コートはできれば避けたいところです。トラッドなウール素材のステンカラーショートコートやチェスターコート、トレンチなど、スマートに見えるコートがあればそちらを着用してください。ダッフルやモッズコートなど、カジュアルに見えるテイストのコートはやめておきましょう。

ベスト・ジレの着用はあり

寒さ対策にスーツの中にジレやベストを一枚挟むのはOKです。真冬のスーツスタイルはかなり冷え込むため、落ち着いて挨拶できるよう、寒さ対策はしっかりとって訪問しましょう。

結婚の挨拶で男性のスーツスタイル・服装のまとめ

結婚の挨拶では、まずはパートナーのご両親に安心してもらい、いい印象を持ってもらうことが第一の目的です。そのため、服装で迷うなら定番で間違いのないスーツの着用をおすすめします。着こなしはできるだけシンプルで爽やかをモットーにコーディネートしてください。結婚の挨拶が和やかな空気で終えられるよう、不安を解消するために、服装のことでできる準備はしっかり済ませて臨みましょう。

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