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結婚が決まってお互いの家に挨拶に行くときに初めて彼(彼女)の親に会うという方は多いと思います。いざ挨拶となるとどのような話をしたらよいか戸惑うのではないでしょうか。結婚を認めてもらう機会ではありますが、気の利いた話ができる人に見られたいときにしっかり押さえておきたいことが「話題作り」です。事前に準備しておくことやシーン別で会話をイメージできる文例をまとめてみました。
目次
話題に困らないために事前に準備しておくこと
結婚の挨拶は緊張してしまうものですが、スムーズな会話をするために必要なことは「話題」の豊富さになると思います。話題を作るためには情報集めが必須です。結婚相手とできるだけ具体的に親の情報を共有しておきましょう。
彼(彼女)と共有する親の情報
・下の名前
・年齢
・職業
・誕生日
・血液型
・出身地
・趣味・休日の過ごし方
・好きな食べ物や飲み物
・好きな芸能人
さまざまな情報から相手の親に対して、どんな質問をすればよいかイメージをしておきましょう。嫌がりそうな話題について把握しておくことも大切です。また、自分に質問されることを想定しておき、二人の馴れ初めや付き合っている期間、結婚式や結婚後の住むところ、仕事についてなど結婚する二人の意見が食い違わないように考えを合わせておくこと、聞かれたことに対してどう答えるか考えておきましょう。初対面であれば、自分たちのことについて質問されることが多いかもしれません。ですが、相手の親へ質問や耳を傾けて丁寧に聞くことを中心に話題を考えておけば、親も自分たちに興味を持ってくれていると感じて話しやすい状況を作ることができます。
シーン別、結婚する相手の親との会話例
対面したとき
こんにちは、初めまして。〇〇と申します。この辺りは初めて来たのですが、通りに緑が多くて落ち着いた雰囲気ですね。住みやすそうな場所でうらやましいです。
初めまして〇〇です。今日はいつもより暖かくてよかったですね。〇〇さんのお母さんは寒がりと聞きました。私もそうなんです。寒いの苦手で…暖かい日はうれしいですよね。
〇〇と申します。こんにちは。すごく緊張しながらやってきました。ご両親のお話は〇〇さんからよく聞いています。今日はいろいろお話しできると嬉しいです。
形式的な挨拶をすることも大切ですが、自分らしい言葉で話しかけることで場が和みます。その日の天気の話、実家周辺を訪れて感じたこと、緊張しているけど楽しい時間を過ごしたいことなど素直な気持ちを伝えるとよいでしょう。
部屋に通されたとき
心ばかりのお品ですが、よかったら受け取ってください。〇〇さんのお父さんが〇〇が好きだと聞いたので、〇〇がおいしいと評判のお店のものにしました。
〇〇さんのお母さんが、インテリアがお好きと聞いていたのでどんなお部屋だろうと緊張しながらもワクワクしてしまいました。素敵なお部屋ですね。
この紅茶とても美味しいですね。いつも飲まれているものですか?私も紅茶好きなんですが、これといった銘柄が決まってなくて…教えてほしいです。
手土産を渡すときに相手を気にかけて選んだという一言を添えるだけでも自分の印象が変わります。「つまらないものですが」という謙遜は控え、ポジティブな言い回しに。緊張する場面ですが、部屋に通されてみんなが揃ったら笑顔で自己紹介をしたあとに自分が考えた質問を投げかけるとよいでしょう。
相手の両親とする話題
〇〇さんのお父さんは今住んでいる〇〇のご出身と聞きました。昔と今ではこの辺りは雰囲気変わったりしていますか?
〇〇さんのお母さんの趣味は〇〇と伺ってます。どのくらい続けているのですか?難しそうなイメージがありますが、実際やってみられてどうですか?
最近〇〇へ旅行されたと聞きました。私は行ったことがないのですが、どんなところだったのですか?旅の話ってこちらも楽しくなって同じ場所へ行った気分になりますよね。
質問から情報を得て会話をやり取りできる話がよいでしょう。聞くことは「はい」「いいえ」で終わるような質問ではなく、相手の考えや言葉を引き出す問いかけをすると話題が広がります。
帰り
今日は緊張しましたが、あたたかく迎えていただき緊張が解けました。ありがとうございました。また、お伺いさせていただきます。
今日はお会いできてうれしかったです。先ほど教えていただいた〇〇の話の続きをまた今度聞かせてください。本日はありがとうございました。
今日はお時間を作っていただきありがとうございました。今日は何もお手伝いできなかったので、次回お伺いのときは遠慮なくお任せください。
結婚の挨拶を済ませ気が抜けてしまいそうなところですが当日の時間を作ってくれたお礼だけではなく、次回会うときに繋がる言葉をいっしょに添えると喜ばれます。
結婚の挨拶のときの話題で気をつけること
・相手の親をお父さんお母さんと呼ばない
・彼を呼び捨てやニックネームで呼ばない
・二人にしかわからない話題
・政治、宗教などの思想が絡む話
相手の親を呼ぶときには、まだ結婚がた決まったわけではないので「お父さん、お母さん」と呼ぶのはマナーとしてふさわしくありません。たとえ相手の親と顔見知りであっても彼を呼び捨てやニックネームではなく「〇〇さん」と呼ぶようにします。政治・宗教などはいろいろな考え方があるので避けた方が無難です。新聞やテレビネタはポジティブなニュースなどの話題にしましょう。
結婚の挨拶、彼の親との話題に困らない準備と自然な会話例のまとめ
結婚の挨拶は緊張して何を話せばいいか不安になるもの。緊張するからと言って形式的な流れでコミュニケーションを取ってしまうと、相手の親に本来の自分が見えづらくなり距離も縮められません。リラックスして臨むには相手の親の情報をたくさん知ることです。知っていることが多いと質問することで話題が増え、会話が広がり雰囲気も和みます。親に対して興味を持っていることが伝わると初対面でも話しやすくなるので、相手の親を中心とした会話を繰り広げましょう。自分らしい言葉で話題作りをして、結婚の挨拶を笑顔で終わらせてください。