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結婚のお披露目会はカジュアルにおこなうパーティが多いです。そんなお披露目会の挨拶は、どのようにまとめたらよいか悩んでいたりしませんか?
お披露目会のパターン別挨拶文や、気をつけておきたいマナーなどをご紹介します。
目次
結婚お披露目会で挨拶をするとき
結婚お披露目会は、カジュアルな結婚式や披露宴のことを言います。お披露目会をするパターンは「海外挙式のあと」や「親族のみの少人数」「1.5次会」などが代表的です。
お披露目会は、自由度が高いパーティなので、挨拶も固くなりすぎず、自分で考えた内容で話しても問題ありません。とはいえ、どのように挨拶するか迷うところですよね……。
まずは、新郎新婦にどのような場面でスピーチが必要なのか見ていきましょう。
お披露目会で、新郎新婦が伝える必要のある挨拶とは?
開宴の挨拶
開宴の挨拶は「ウエルカムスピーチ」と呼ばれ、お披露目会の最初の演出になります。新郎がおこなうことが多かったですが、最近では、新婦と二人でおこなうことも増えています。結婚の報告とゲストへのお礼を伝えます。
新郎新婦紹介
新郎新婦それぞれの生い立ちや家族構成、性格などが紹介されます。お披露目会を「あまり堅苦しい雰囲気にしたくない!」ことから、新郎新婦本人が紹介し、オリジナル感とカジュアル感のある楽しい時間にする方もいます。
新郎謝辞・閉会の挨拶
ゲストへパーティ列席への感謝と閉会の挨拶をします。また、新郎新婦の関係を温かく見守ってもらえるよう、今後の抱負を伝え、大切な役割を果たす挨拶です。
挨拶(スピーチ)の基本
構成を立てる
お披露目会の挨拶は、堅苦しくない言葉選びで問題ありません。成功のポイントは、カジュアルであっても、話す内容を構成どおりに進めること。聞いているゲストに対しても何を言いたいのか、伝わりやすくなります。
ウエルカムスピーチの構成
1.ゲストへのお礼
2.結婚の報告
3.締めの言葉
ウエルカムスピーチは、短く簡潔にお礼を伝えることが大切です。例えば「あいにくの天気」や「暑い(寒い)日に」など、思わず言ってしまいそうですが、ネガティブワードは必要ありません。率直にお礼を伝えれば、OKです。
謝辞の構成
1.ゲストへのお礼
2.祝福へのお礼
3.現在の心境
4.今後のお付き合いのお願い
5.結びの言葉
謝辞はゲストへのお礼をスピーチの導入で伝えます。当日の温かい言葉や、謝辞に対して、感謝を伝え、祝福のお礼へと繋げましょう。
現在の心境は、お披露目を振り返って、どのようなことを思い、何を感じたのか伝えます。今後については、これからお二人がどんな夫婦になりたいか、ゲストに向かって宣言した文章がおすすめです。
結びは、両家の代表として、列席してくれた皆さんへの言葉を伝えていきましょう。
時間
ウェルカムスピーチは1~2分で短くまとめます。短いので、暗記をし、はきはきと声をだしましょう。謝辞は2~3分でまとめます。事前に読んで時間を計っておきましょう。
気をつけておくマナー
結婚お披露目会はカジュアルであっても、忌み言葉(不吉・不幸、別れを連想させる言葉)は使わないように。重ね言葉(同じ言葉を繰り返すもの)もNGです。
謝辞のときは、緊張して頭が真っ白に……。なんてこともあるので、原稿を用意しておくことがおすすめ。カジュアルなお披露目会でも、全てアドリブにするのは禁物です。
結婚お披露目のスタイル別、スピーチ例文
海外挙式後のお披露目
ウエルカムスピーチ
本日は、私たちのウエディングパーティにお越しくださいまして、ありがとうございます。
わたくし〇〇(フルネーム)と妻〇〇(名前)は、〇月〇日、ハワイの〇〇教会で、両家立ち会いのもと、結婚式を挙げました。
後ほど、挙式の様子をご覧いただけます。ぜひ、楽しみにしてください。
本日は、日ごろお世話になっている皆さんへ、感謝の気持ちを伝えられればと、この様な席を設けました。限られた時間にはなりますが、最後までゆっくりとお過ごしください。
謝辞
本日は、わたくしたちのためにお集まりいただきありがとうございました。挙式では両家だけでしたが、今日はたくさんの方に祝福をしてもらい、感謝の気持ちでいっぱいです。
お祝いの言葉は、どれも心温まるものばかりで、ありがたく思います。本日は楽しんでいただけましたか?皆様のおかげで、会場が盛り上がり、無事にお開きを迎えることができました。
今日のこの日を忘れずに、これからも二人で力を合わせて、楽しい家庭を築いて行きたいと思います。
まだ、未熟な二人です。これから少しずつ成長してまいります。皆様には、今後とも、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
親族のみでの結婚お披露目
ウエルカムスピーチ
皆様、本日はようこそお越しくださいました。
先ほど、〇〇教会で、皆様からの祝福を受けながら、無事に結婚式を挙げることができました。ありがとうございます。
本日は、日ごろからお世話になっている皆様とゆっくり過ごしたいと思い、親族のみで楽しい時間を過ごすことにしました。ささやかではありますが、皆様へおもてなしさせていただけたらと思います。
それでは、お開きまでどうぞよろしくお願いいたします。
謝辞
本日はお忙しい中、わたくしたちの結婚お披露目会にお集まりいただき、ありがとうございました。二人が小さいころから、親しんでいる皆様と今日のこの日を過ごせたことが、幸せいっぱいで夢のようですが、感謝の気持ちはしっかり伝えさせてください。
父さん、母さん、今日という日を無事に迎えることができたのは、二人のおかげです。本当にありがとう。そして、(新婦の)〇〇さんのお父さん、お母さん、〇〇さんはいつもやさしく僕を支えてくれる、素敵な女性です。
それも、これまでお二人が愛情をたくさん注いでこられたからだと、思います。これからは、僕が〇〇さんを大事にし、守っていくことを約束しますので、安心してください。
未熟な二人ですが、二人で認め合い、高め合い、絆を深めていきます。これからも二人をどうぞよろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
友人がゲスト中心の1.5次会
ウエルカムスピーチ
皆さん、今日はお忙しい中、僕たちのために結婚お披露目会にお越しくださいまして、ありがとうございます。
先ほど、〇〇にて挙式を無事におこなうことができました。挙式中は二人ともずっと緊張していていました。今、皆さんの顔を見てようやくホッとしています。
今日は日ごろお世話になっている皆さんに、感謝の気持ちがお伝えできればと思います。
短い時間ですが、リラックスして楽しんでいってください。どうぞよろしくお願いいたします。
謝辞
皆さん、お忙しい中、僕たちの結婚お披露目会に列席してくれてありがとうございました。皆さんのおかげで、本当に楽しい時間を過ごすことができました。
今日は大切な人たちを中心に招待し、アットホームなお披露目会にしたいと思いました。そこで、身近な人に司会進行をお願いしたいと思い、普段から僕たち二人が仲のよい、〇〇くんに司会をお願いしました。〇〇くん、今日は本当にありがとうございました。皆さまからも、拍手をお願いできますでしょうか。
今日は、皆さんにたくさんの祝福の言葉をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。これからは、幸せは倍に、つらいことは半分になるように助け合える夫婦になっていきたいと思います。
皆さんのお力をお借りしながら、精いっぱいがんばっていきたいと思います。これからも僕たち二人をどうぞよろしくお願いいたします。
ここでは新郎の挨拶例文を紹介しましたが、現在では新郎新婦が、それぞれ始まりの挨拶と謝辞を述べることも増えてきました。いっしょにおもてなしをするシーンがあることは素敵ですよね。
お二人でおこなうときのタイミングやマナーを、事前に確認しておこないましょう。
新婦の結婚式スピーチはこちらを
お披露目会の挨拶は、構成やマナーを知ってスマートに伝えよう
結婚のお披露目会は一般の結婚式に比べ、カジュアルなパーティが多いです。挨拶もカジュアルにアドリブで済ませようと考えるかもしれません。
ですが、大切なのは、お二人のために集まってくれたゲストへの感謝の気持ちと、おもてなしの心を伝えることです。
まずは、挨拶の基本構成を知って、ゲストに伝わりやすい内容で話すようにしましょう。マナーも意識して、忌み言葉や重ね言葉にも気をつけます。
緊張しても、心を込めて話せば、ゲストにも気持ちが届くはず。会場の雰囲気を盛り上げて、素敵なお披露目会にしてくださいね。