なぜ北海道の結婚式は会費制なの?北海道が会費制結婚式の理由!

北海道の結婚式は会費制© Africa Studio – stock.adobe.com

北海道は全国的に見ても、特に会費制の結婚式が浸透している地域となります。北海道ではなぜほとんどのカップルが会費制結婚式を選ぶのでしょうか?北海道で会費制結婚式が主流になった理由と、その特徴をご紹介してきます。

北海道の結婚式の8割以上は会費制

北海道は会費制結婚式が主流となっています。全国平均と北海道の会費制結婚式を比較した割合が、どのくらい違うのかを見てみましょう。

北海道の結婚式の8割以上は会費制

全国の会費制結婚式の平均が6.5%なのに対して、北海道は8割以上が会費制の結婚式を行っています。最近では本州から移り住んだ方も増え、ご祝儀制を取り入れる結婚式がやや増えつつありますが、それでも会費制結婚式の支持率はとても高いです。

データ参照:リクルート ブライダル総研 結婚トレンド調査2019

なぜ北海道では会費制結婚式が選ばれる?

北海道の会費制結婚式の文化を作ったのは、明治~大正時代に北海道に移り住んだ開拓民の人々です。日本が高度経済成長期に入り、結婚式の文化が普及をしてきたころ、北海道にも結婚式の文化は広まってきました。しかし公民館などを借りて行う結婚式は、とても費用がかかります。

そこで、本州から移住をしてきてお金のなかった開拓民たちは、若い二人が結婚をすると、二人のためにみんなでお金を出し合って「結婚祝賀会」を行ってあげたのです。50年以上も前に始まったこの文化が北海道中に広まり、北海道の会費制結婚式を定番にしました。昔からある文化なので、今でも北海道の若者は自然な流れで、会費制結婚式を選んでいるのです。

北海道の会費制結婚式の特徴

北海道の会費制結婚式の特徴© Africa Studio – stock.adobe.com

北海道の会費制結婚式は、ご祝儀制結婚式と異なるのはもちろんのこと、一般的な本州の会費制結婚式と異なる点もたくさんあります。北海道の会費制結婚式の特徴を見ていきましょう。

ホテルでの結婚式実施が全国平均よりも多い33.1%

全国平均では、一般的な結婚式場を選ぶカップルが47.8%で、最も多い割合となっています。北海道で最も多い結婚式の会場は「ホテル」。全国平均でホテルを選ぶカップルが21.1%に対して、北海道では32.9%ものカップルがホテル会場を選んでいるのです。北海道では多くのホテルが会費制結婚式に対応をしているので、サービスの行き届いた綺麗なホテル会場でも、結婚式ができるのです。

招待人数は平均67.1人

北海道では、結婚式に招待する人数の平均が67.1人。この数字は全国平均の66.3人に近い数値となっています。会費制だからといって、多くのゲストを招待するわけでもありません。本当にお世話になっている人たちだけを招待した、結婚式となっています。

会費は14,000~18,000円

北海道の会費金額は14,000~18,000円が一般的です。昔は15,000円以下で行われる結婚式が基本でしたので、年配の方や地域によっては15,000円以下の会費が今でも主流です。しかし、増税に伴って金額が上がりつつあり、最近では17,000円~18,000円の会費制結婚式も増えています。

ご祝儀袋は不要!会費は財布から支払う

会費をご祝儀袋に入れる必要はありません。また、会費は新郎新婦に支払うものではなく、そのまま会場に支払うことになるお金なので、新札でなくても大丈夫です。そのまま受付で財布から出して、支払いをしましょう。

お料理はしっかりとしたコース料理

都内での会費制結婚式は、ビュッフェや大皿料理のイメージがありますが、北海道では会費制でもちゃんとしたコース料理となります。他の地域同様、フランス料理や折衷料理も楽しめます。

北海道では、ゲストから頂戴する会費のほとんどは、ゲストに還元されるお料理代です。ゲスト一人当たりにかかる飲食費用は全国で平均19,000円に対して、北海道では平均16,300円。全国ではご祝儀3万円のうちの19,000円のみが飲食代ですが、北海道では会費のほぼ全額が飲食代となります。

引菓子の平均費用は1,100円

他の地域では会費制結婚式でプチギフトしか渡さない場合も多いですが、北海道では会費制結婚式でも引菓子を用意します。引出物は基本ありません。

新郎新婦負担額が全国よりも高い!

全国で、会費制結婚式を選んだカップルの自己負担額が97.4万円であるのに対し、北海道は120.5万円という結果になりました。ゲストへの負担を少なくし、新郎新婦でおもてなし費用を負担する傾向があります。

お車代や宿泊代は基本でないことが多い

会費制結婚式の場合は、お車代や宿泊代がでないのが基本です。その上でゲストは結婚式への参加、不参加を決めます。ただし最近では本州から参列するゲストも増えてきており、カップルによってはお車代を渡すこと場合もあります。

引き菓子や引出物の中に二次会の案内が入っている

北海道の結婚式の基本は「来てほしい人を招待して、来れる人にお祝いに来てもらう」です。なので、二次会も新郎新婦が人を選別をして招待することはしません。基本的には二次会もみんな招待をするので、案内を見て行きたい人が行けるようになっています。

データ参照:リクルート ブライダル総研 結婚トレンド調査2019

北海道の会費制結婚式はゲストに優しい

北海道の結婚式が会費制が多い理由や特徴が理解できたでしょうか。北海道の会費制結婚式は、ゲストへのおもてなしをしっかりと行いつつも、ゲストの出費を大幅に抑えてあげています。この点で、とてもゲストに優しい結婚式だと言えます。こういうスタイルが最近では支持を受けており、北海道以外の地域でも少しづつ会費制結婚式が広まってきているのです。ゲストへのおもてなしを最大限に考えるカップルなら、北海道の会費制結婚式を参考にすることをおすすめします。

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