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結婚式の披露宴、どんな流れで行うかご存じですか?
一つ一つの演出は思い浮かぶものの、それをどのような順番でやればいいのかが分からない、という方は意外と多いのではないでしょうか。
披露宴の大まかな流れを知っていれば、そこにオリジナリティあふれる演出を加えることも難しくはないはず。
応用は基本を知ってこそ!お二人らしい披露宴にするために、まずは一般的な披露宴の流れを把握しましょう。
目次
披露宴の実施状況は?
披露宴の実施状況について、
- 挙式+披露宴……92.8%
- 披露宴のみ……2.6%
という調査結果が出ています。合わせて95.4%のカップルが披露宴を行っているということになりますね。
このように、大半の結婚式は挙式と披露宴がセットになっていることが分かります。
こうなると、気になってくるのが「披露宴って具体的にどんな流れでするの?」という事ではないでしょうか。
アレンジを加え、自分たちらしい披露宴を作り上げるためには、まずは大まかな流れを知っておく必要があります。
まずはざっくりとしたタイムスケジュールからご紹介していきましょう!
データ参照:ゼクシィ結婚トレンド調査2019
披露宴の流れと所要時間
結婚式によって多少の差はありますが、一般的な披露宴の流れと所要時間は以下の通りです。
所要時間 | 演出 |
5分 | 新郎新婦入場 |
5分 | 開宴のあいさつ |
10分 | 主賓の祝辞 |
5分 | 乾杯 |
10分 | ケーキ入刀 |
20分 | 食事・歓談 |
20分 | お色直し |
5分 | 新郎新婦再入場 |
30分 | スピーチ・余興 |
10分 | 花嫁の手紙 |
5分 | 花束・記念品の贈呈 |
10分 | 新郎・新郎父の挨拶 |
5分 | 閉宴の挨拶 |
5分 | 退場 |
20分 | お見送り |
披露宴は大抵の場合、2時間半程度の時間を使って行われます。
演出の数によってはサクサク進めないと大幅に時間をオーバーしてしまうことがありますので、事前に打ち合わせた通りのスケジュールで式を進行する必要があります。
感動が伴うイベントですので、披露宴の雰囲気にどうしてもひたってしまうという気持ちは分かりますが、あまり飲み込まれすぎないように意識しましょう。
披露宴の流れ:前半
次に、オーソドックスな披露宴の演出に関してご解説していきます。前半と後半に分けて見ていきましょう!
新郎新婦入場:5分
ゲストの入場が完了し、会場の準備が整ったら、「新郎新婦の入場です」という合図で入場します。
この時、新婦は新郎の半歩後ろを歩き、右手を新郎の左手に添えるようにしましょう。
開宴のあいさつ:5分
司会者が開宴を告げ、新郎が挨拶をします。この時、新郎新婦のプロフィール紹介がある場合がありますので、司会者の方へ体を向けて静かに聴きましょう。
主賓の祝辞:10分
新郎側、新婦側の順番でそれぞれの主賓が祝辞を述べます。新郎新婦は起立し、「お座りください」と言われたら一礼して座ります。
乾杯:5分
乾杯の挨拶とともにグラスを目の高さに上げ、新郎新婦でアイコンタクトを交わしたら一口飲みます。
唱和してくれた方やゲストに軽く会釈をしたら、グラスを置いて拍手をしましょう。
ケーキ入刀:10分
新婦がナイフを両手で持ち、新郎がその上に左手を添えて、上から下に向かって入刀します。
この時、お互いにケーキを食べさせ合う「ファーストバイト」という演出を行うカップルも。このタイミングで写真の撮影を求められることが多いです。
食事・歓談:20分
しばしの間の食事・歓談タイム。食べるペースはなるべく二人でそろえるのが理想的です。ゲストからお酌をされますが、注がれるままに飲んでいると酔っぱらってしまう危険性も。
あらかじめ容器を足元に準備してもらい、ゲストから見えないようにこっそり捨てるなどの工夫をしておくと安心です。
お色直し:20分
お色直しがある場合は、このタイミングで一旦席を辞します。ナイフとフォークをハの字に置き、ナプキンを軽くたたんで椅子の上に置きましょう。
新婦が先に退場し、数分後に新郎が退場というパターンが多いです。二人の不在中、ゲストが退屈しないように新郎新婦の紹介ムービーを流す、という方もいらっしゃるみたいですよ。
披露宴の流れ:後半
続いて、披露宴の後半の流れについてご紹介します。
新郎新婦再入場:5分
お色直しが完了したら、新郎新婦は再入場をします。キャンドルサービスなどのゲストと触れ合うタイプの演出はここで行いましょう。
スピーチ・余興:30分
新郎新婦が席に落ち着いたら、友人スピーチや余興を行います。新郎側と新婦側で交互に行うことになりますので、食事の手を止めて見ましょう。
花嫁の手紙:10分
新婦が自分の親へ向けて手紙を読みます。感情が昂ってうまく読めなくなることが多々ありますが、あまり泣きすぎると何をやっているのかが分からなくなってしまいます。
会場の空気が白けてしまうこともありますので、グッとこらえて読み切りましょう。
花束・記念品の贈呈:5分
新郎新婦がお互いの親へ、花束や記念品を贈ります。
新郎・新郎父の挨拶:10分
列席への感謝や、今後ともよろしくお願いします、という気持ちを伝えます。新郎の父が行うケースが以前は多かったようですが、最近では新郎があいさつをする傾向があるようですよ。
閉宴の挨拶:5分
司会者が閉宴を告げます。
退場:5分
新郎新婦が会場を後にします。そのままお見送りの準備に向かいましょう。
お見送り:20分
会場の出口に二人で並び、ゲスト一人一人にお礼を述べます。この時、プチギフトを手渡すという方も。
披露宴を成功させるポイント!
披露宴を成功させるために、最低限以下のことには気をつけましょう。
予習は入念に
進行についてはもちろんのこと、歩き方やテーブルマナー、お酒をやんわり断る方法など、ありとあらゆることについて予習をしておきましょう。
入念にすればするほど、当日を落ち着いて迎える事ができます。行き当たりばったりでアタフタ、となっては恰好がつきませんので、手を抜かないようにすることが大切ですよ。
スピーチや余興を依頼するときは所要時間の目安を伝えて
スピーチや余興は、依頼する時点であらかじめ持ち時間を伝えておきましょう。お願いする手前申し訳なく感じるかもしれませんが、披露宴を成功させるためにも必要な作業です。
失礼にならないよう、丁寧に依頼することを心がけてくださいね。
一つ一つの演出を長引かせないよう気を配る
楽しいことはいつまでも続けていたいと思ってしまいますが、それでは披露宴が成り立たなくなってしまう可能大です。
どんなにいい式だったとしても、ダラダラと長引けばそのうちゲストは退屈を感じてしまいます。当日は一つ一つの演出が長引かないよう気を配り、メリハリのある進行を意識しましょう。
披露宴の流れを理解して自分たちらしい披露宴にしよう!
披露宴の基本的な流れさえ覚えてしまえば、あとはいくらでも応用をすることができます。
やりたい演出をどのタイミングなら入れられるか、流れを把握できていれば自ずと分かってくるものですよ。
不要な演出を削ったり、時間を短縮したりして新たに空きを作り、そこに好みの演出を入れ込む、などということもできるでしょう。
披露宴のアレンジは無限大ですので、自分たちらしい演出を選び、思い出に残る式を作り上げましょう!