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家族婚とは、その名の通り家族だけで挙げる結婚式です。家族婚のメリットやデメリットを知り、素敵な結婚式を作り上げましょう
目次
家族だけで行う結婚式のメリット
アットホームな空間でゆったりした時間が過ごせる
近しい友人を呼んだとしても大体30人前後になるので、結婚式という場であってもアットホームな空間を作りやすくなります。
「親族」という気安さがあるため、緊張によって壁を作ってしまうこともありません。新郎新婦とゲストの距離感はもちろん、ゲスト同士の距離も近くなり、家族婚を通じて親族同士の会話が増えるきっかけにもなります。
ゲスト同士が楽しく歓談できる家族婚は、ゲストも参加しているという気持ちが強くなるので満足度も高くなるようです。親族の結びつきをより深めたい、結婚式をきっかけに、今後両家の間で良い関係を築いて行きたいとお考えのカップルにオススメです。
ゲスト一人一人と交流できる時間が長い
参加者が少ない分、新郎新婦とゲストがより長く交流することができます。
大規模な結婚式では「新郎新婦とほんの少ししか話せなかった……」となってしまうことも多いようですが、一般的な結婚式と比べてゲストとの歓談時間も取りやすいので、一人一人に感謝とおもてなしの気持ちを伝えることができます。
晴れ姿で感謝の気持ちを十分に伝えたいと考える方にとって、家族婚はまさに最適だと言えるでしょう。
費用がリーズナブル
結婚式に掛かる平均費用は354.9万円です。ゲストの平均人数が66.3人なことを考慮すると、家族婚の費用は単純計算で半額以下になります。
家族婚の内容や会場、地域などによっても費用は大きく変わってきますが、一般的には下記のような予算内に収まることが多いようです。
- 10名前後:70万~100万円
- 20名前後:100万~120万円
ゲスト数が減ることに伴い、ご祝儀の額も低くはなりますが、それでも一般的な結婚式に比べるとかなりリーズナブルになるのではないでしょうか。
準備期間が短くても大丈夫
通常の結婚式では準備期間が半年~8カ月くらいかかりますが、家族婚は3~4カ月の短期間で準備することが可能です。
また、ゲストのリストアップや招待状の発送、席札の準備や引き出物の手配など、結婚式の準備はなにかと忙しいもの。ですが、家族婚はゲストが少人数になりますので、一般的な結婚式に比べて準備の負担がグッと減るのが魅力的ですよ。
最近の定番になっている一人一人に手紙を書く演出についても、大人数の場合は腱鞘炎になるほど大変ですが、ゲストが少なければそこまで負担にならずに準備することができます。
ある程度の自由が利く
ゲストを多く呼ぶ場合、それだけ配慮すべき点も多くなり、結果的に型通りの結婚式になってしまうことが多いでしょう。ですが、家族婚は小規模の結婚式ですので、式の内容をある程度自由にアレンジすることもできます。
家族だけで行う結婚式のデメリット
どんな物事にもデメリットは付きものですが、それは家族婚についても同じです。そのデメリットが自分たちにとって致命的になる場合は、家族婚にすべきかを考え直す必要があるでしょう。
一度にたくさんの方に結婚の報告ができない
結婚式に招待するということは、同時に結婚の報告をするということに繋がります。裏を返せば、結婚式に招待していない相手にはまた改めて報告する必要があるということ。
友人や知人、恩師や上司など、挨拶回りが大きな負担になるという方に家族婚はあまりおすすめできません。
少人数に対応している式場が少ない
すべての式場が少人数の結婚式に対応しているとは限りませんので、気に入った式場を見つけても、そこで結婚式を挙げることが叶わないケースがあります。
「どうしてもここで挙げたい!」という式場を見つけたら、まずは少人数対応可かどうかを調べるようにしましょう。
工夫をしないとただの食事会のような雰囲気になってしまう
身内だけで食事となると、普段の食事会のような雰囲気になってしまうことも。もちろんそれはそれで和やかで良いという方もいると思いますが、できれば「結婚式」という雰囲気づくりをしたいという方もいると思います。
その場合は司会を設けたり、要所要所に適度な演出を挟んだりという工夫があっても良いかもしれませんね。
「家族だけ」というスタイルを受け入れられないゲストも
「結婚式は大々的に結婚のお披露目をする儀式」と考えている方にとって、家族婚というスタイルは受け入れられない場合があります。
親族ならどうにか受け入れてもらうこともできるかもしれませんが、お互いの両親に反対されてしまうという可能性も十分考えられるでしょう。もしあまりにも反発が大きい場合、家族婚の実施を再検討しなければならないかもしれません。
にぎやかにお祝いしてほしいカップルには不向きかも……
人数が減る分、どうしても一般的な結婚式よりも華やかさが劣ってしまいます。にぎやかな結婚式をしたいとお考えなら、家族婚は避けた方が無難かもしれませんね。
招待する親族の線引きが難しい
「家族婚だから親兄弟だけ呼べばいいの?」「叔父や叔母は招待すべきなんだろうか……」などと、どこまで親族を招待すればいいのか頭を悩ませてしまうカップルも。
呼びたいゲストを呼べばいい、と言ってしまえば話は簡単なのですが、両家によって親族の線引きに違いがあった時に苦労してしまいそうです。
家族婚・家族ウエディングをする際の注意点
どんな結婚式でも諸々の注意を払うことは当然ですが、家族婚ならではの気をつけるべきこともいくつかあります。
知らずにいると困ってしまうこともありますので、しっかりと認識した上で準備を進めましょう!
計画に移る前にまずは周囲に相談を
家族婚は希少ではないとはいえ、オーソドックスとも言い切れません。
いきなり「家族だけで結婚式を挙げます!」と宣言されては驚いてしまう方もいらっしゃいますので、最低限お互いの両親には家族婚を計画していることを伝えておきましょう。
説明も無しにいきなり知らせれば反発も生まれてしまいかねませんが、事前に相談しておくことで、理解を得られる可能性がアップするはずです。
少人数に対応している式場か事前に調べる
どれだけ気に入った式場でも、少人数に対応していなければ意味がありません。
思い入れが深まれば深まるほど、対応できないと知った時のダメージが大きくなりますので、事前の調査が大切になりますよ。
寂しい印象を与えない会場作りを
人数に対して広すぎる会場を選んでしまうと、どうしてもガランとした印象を生んでしまいます。
ちょうどいいサイズ感の会場を選び、席と席の感覚が空きすぎないように気を配りましょう。
ただし、キャパシティがギリギリ過ぎると後からゲストが増えた際に対応が大変ですので、招待人数に対して少しだけ余裕のある規模の式場をチョイスするのが理想的ですよ。
新郎新婦とゲストとの間に一体感が生まれる席次にすると〇
新郎新婦とゲストの全員が同じテーブルについたり、各テーブルに新郎新婦の座席を作ったりすると、よりアットホームな雰囲気を作り出すことができます。
高砂を設けないだけでも、ゲストとの壁は格段に低くなることでしょう。
周囲への報告はなるべく早く!
結婚式を挙げたことが人づてに知れ渡ってしまえば、呼ばれなかった相手は多少なりとも残念な気持ちになってしまうでしょう。
式の前後は忙しい時期ではありますが、なるべく早めに報告ができるよう努めましょう。
家族婚なら「密」になりにくい工夫がしやすい
新型コロナウイルスの流行が収まるのを見越し、数ケ月先に結婚式を計画しているカップルもいらっしゃるのではないでしょうか?ですが、先が見えない流行のため、感染対策も練った上で準備を進めて行かなければなりませんよね。
感染リスクを極力減らすためにも、ゲストが密集することは避けたいですよね。そんな悩みを抱えている方にも、家族婚はおすすめです。
家族婚なら少人数で挙げられるため、一般的な結婚式よりも人が密集しにくいという利点があります。新郎新婦とお互いの両親のみなら、式場スタッフを合わせても10人前後で執り行える会場もあります。
「密」を避けつつ結婚式を挙げたいと考える際の選択肢として、家族婚はかなり優秀なのではないでしょうか。
家族婚・家族挙式で一生の思い出を!
結婚式では本当に大切なゲストへ感謝を伝えたいと考えている方にとって、家族婚はまさにピッタリだと言えるでしょう。
アットホームな雰囲気でゲストと触れ合いたい、一人一人との交流時間を少しでも長く取りたいなら、家族婚には一考の価値があるのではないでしょうか。
お二人にとって家族婚・家族挙式が最適だと感じたら、ぜひ取り入れることをおすすめします。