© iStock.com/majesticca
妊娠をきっかけに結婚を決めたとき「何から初めていいかわからない」といったカップルも少なくないでしょう。また、入籍前の妊娠で戸惑いや不安を隠せない方もいらっしゃいますよね。
そこで、できちゃった結婚の流れを知りたい方や入籍のタイミングで迷ってしまう方へ、慌てずに入籍まで進めることのできるスケジュールなどご紹介いたします。
目次
妊娠がわかったらまず考えること
お付き合いしている相手との間に子どもを授かり、意識する結婚。いわゆる「できちゃった婚」や「授かり婚」と言われますが、妊娠が分かって結婚を意識した場合、何から考えればいいのでしょうか?
- 両親や職場などへの報告のタイミング
- 婚姻届はいつ提出するのか
- 顔合わせはするか
- 結婚式は挙げるのか
- 住居はどうするのか
話し合うべきことは、考え始めると色々あり戸惑うこともありますよね。ですが、一つずつ整理してクリアしていけますので、慌てることはありませんよ。
以下の項目で、詳しく説明していきますので、一緒に整理していきましょうね。
できちゃった結婚の流れ:相手との話し合い
妊娠が分かったら、まず初めにすることはお相手との話し合いです。予期せぬ妊娠の場合が少なくないかと思いますので、最初は妊娠の事実に慌ててしまうかもしれません。
二人の間に子どもを授かった今、お互いがどう感じて、今後どんな関係になりたいのかをゆっくりと話し合っていきましょうね。
できちゃった結婚の流れ:親や職場への報告
結婚の意思を確認したあとは、お互いの親や職場、親しい人たちへの報告が待っています。婚姻後の生活をスムーズにするためにも、両親や職場から快い返事を得ることは大切なポイントとなります。
両 親
結婚前の妊娠に驚き、快く思われない場合もあるでしょう。妊娠を機に結婚に踏み切ったことよりも、妊娠前から結婚を意識していたことを分かってもらえるように話しましょう。
出産後は、両親の手を借りることもありますし、妊娠中の女性がストレスをなるべく感じることなく進めていきましょうね。
職 場
仕事をしている場合、職場に対しての報告もしっかりと行ってくださいね。妊娠中は、体調を考慮した仕事をお願いする場合も出てくるかもしれません。産休の取得に絡んだ仕事の引継ぎ業務もふまえて、早めの報告を申し出ましょう。
できちゃった結婚の流れ:婚姻届の提出
できちゃった婚の流れで入籍のタイミングを考えるときに、抑えておきたいポイントがいくつかありますので、見ていきましょう。
1.体調を崩しやすい妊娠中への配慮
妊娠中は体調を崩しやすく、変化が起こりやすい時期があります。つわりなどの体調不良で入院になってしまうなど、思うような行動ができないことも。そういった点からも早めの入籍を意識してタイミングを考えていきましょうね。
2.入籍前の出産は、母親の戸籍となる
婚姻届を提出する前に出産した場合、子どもは母親の戸籍に入ることとなります。したがって、母子手帳に記載する氏名も母親の旧姓となります。変更の手間等を考えた場合、母子手帳発行前の入籍をおすすめしますよ。
3.出産育児一時金など各種申請の際の手続き
出産に関わる一時金の申請や各種申請において、申請後に名義変更が生じることで手続きが複雑になってしまいます。申請時には、名義変更が済んでいる状態だとスムーズに行えるといえます。
4.保険証などの手続き
妊娠中は妊婦検診や検査等で、病院にかかることが頻繁にあります。保険証などの手続きは時間を要する場合も。必要なときに手元にないのは心配なため、早めの申請をしておくと安心かと思いますよ。
できちゃった婚を決めたら気をつけること
子どもを授かったあとに結婚を決めた場合、入籍を決めるタイミングで気をつけておきたいことをご紹介いたします。
入籍しないまま子どもが生まれると?
入籍をしないまま子どもが生まれたら、子どもは自動的に母親の戸籍に入ります。結婚していない男女の間に生まれた子供は、「非嫡出子(婚外子)」となります。そのため
- 「認知」の手続きとして、父親が認知届」を出す必要がある。
- 子どもに父親からの扶養や相続を受ける権利がない。
といったことが出てきます。以上のことを踏まえて、自分たちの婚姻届のタイミングはどの時期が適しているのか話し合ってくださいね。
できちゃった婚の入籍のベストな時期とは?
入籍しないまま子どもを迎えることで発生する手続きや、妊娠時の不安定な体調を考慮した場合、入籍するベストな時期はなるべく早めがいいといえるでしょう。
妊娠初期はつわりが落ち着かなかったり、妊娠後期はお腹が大きくなり行動の制限や新たなマイナートラブルが起きやすい時期。結婚のあとは、出産が待っていますので慌ただしくなってくるでしょう。
それらから、安定期に入る妊娠6ヵ月頃がベストな時期かもしれませんね。母体や赤ちゃんがストレスなくいれる状態が何より一番です。お二人にとって、よりより入籍の時期を探してみてくださいね。
できちゃった婚を決めてから入籍までのスケジュール
妊娠が分かり、お互いの話し合いも済んだ後、どんな流れで入籍まで進めればいいのでしょうか?妊娠の報告から入籍までの流れをご説明していきます。ご自身に当てはめながら、一つずつこなしていきましょうね。
1.妊娠が分かり結婚を決める
妊娠が分かったら、二人で入籍時期や結婚式を挙げるかなど話し合う。
2.親へ報告
お互いの親へ、二人の結婚の意思と子どもが出来たことを報告する。
3.職場や親しい人へ報告
仕事をしている場合は、お互いの職場へ報告。同時に、親しい人たちへ報告をする。一般的にベストとされるタイミングは妊娠16週とされていますが、職場環境や自分たちの生活状況をみて報告をしましょうね。
4.入籍に必要な書類をまとめる
入籍にあたって、必要な書類は以下の2つです。
- 婚姻届
- 戸籍謄(抄)本
※「本籍地とは別の役所」に婚姻届を出す場合のみ - 身分証明書
- 二人の旧姓の印鑑(訂正印)
必要事項を記入して、役所に提出しましょう。婚姻届は、住んでいるところに関わらず全国どこの役所でも入手できますよ。
5.婚姻届の提出
婚姻届が出せる場所は
- 夫になる人の本籍地
- 妻になる人の本籍地
- 夫、又は妻の所在地
所在地とは、一時的に滞在している場所でもOKということ。どちらか一方がそこに所在していれば、全国どこからでも提出できるということなんですよ。
6.入籍後に必要な手続き
入籍後、姓が変わる側にはさまざまな変更手続きが必要となります。
- 運転免許証
- 健康保険証
- マイナンバーカード
- 銀行口座・届出印
- 各種クレジットカード
- 各種保険氏名・住所変更・受取人変更
- 印鑑登録
などです。人によってはその他の手続きが出てくる場合もあるため、妊娠中の女性の体調も考慮してスケジュールをこなしていきましょう。
できちゃった婚でも慌てず、ひとつずつ丁寧にクリアしていこう
入籍前に子どもを授かった場合、多くの手続きが必要になってくるように思え「どうしたらいいの?」とできちゃった結婚の場合は慌てることもあるでしょう。
ですが、さまざまな書類の準備や手続きなどのやるべきことは、できちゃった婚でも流れは大きくは変わりません。女性の体とお腹の赤ちゃんが何より大切ですので、二人で協力しながら入籍に向けて準備をしていってくださいね。