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結婚生活を続けていると、お金がいかに重要なものかを知る機会が幾度となく訪れます。
今まさにその問題に直面している方や、あるいは、これから結婚を控えている方の中には、結婚相手の経済力に不安がある方もいらっしゃるでしょう。
そこで、お金がない相手と結婚したら後悔するのか、その原因と後悔するポイントをまとめてみました。
「お金がない結婚を後悔しないために」どうするべきかもあわせてご紹介していきますので、いま経済的な不安を抱えている方やこれから結婚を控えて悩んでいる方も、原因を探りながら一緒に考えていきましょう。
目次
お金がない結婚は後悔するの?
生活する上で必要不可欠となってくるお金ですが、低収入の夫との結婚で「お金がない」といった問題に直面し、不安を抱える女性も多いかと思います。
経済力が乏しい生活はあらゆる面において不自由さを感じ、結婚したことを後悔することもあるでしょう。
もしくは、結婚を控えている方の中には、結婚相手の経済力が十分に見込めない不安から、結婚することを迷っている方もいるかもしれません。
では、実際にお金がない上での結婚生活は後悔するものなのでしょうか?そこで、「一般的な世帯所得の平均」がどうなっているのかご紹介いたします。
厚生労働省が平成31年に出した世帯年収の調査結果がありますので、解説していきたいと思います。
最低限必要な所得以下で結婚をしている人の割合は61.1%
まずは、「所得金額階級別世帯数の相対度数分布」のデータをご紹介していきたいと思います。結果は以下の通りです。
1世帯あたりの平均所得額は552.3万であり、中央値(※1)は437万円となりました。
所得金額が100~400万円の世帯が多くを占めており、平均所得金額以下の世帯は61.1%と、6割を超える結果となっています。
では、次からは、結婚する上で一般的に最低限必要とされる所得がどの程度か、夫婦のみ世帯と児童あり世帯の平均所得を用いて、ご紹介していきたいと思います。
※1……中央値とは、所得を低いものから高いものへと順に並べた場合の真ん中の値となるので、より実態に近い金額だといえるでしょう。
データ参照:厚生労働省 平成31年 国民生活基礎調査の概況
結婚する上で一般的に最低限必要とされる所得とは
ここまで平均所得をご紹介してきましたが、具体的に結婚生活を送るためには、一体どのくらいの所得が必要なのでしょうか。
夫婦のみで生活する場合と子どもがいる世帯の平均所得を参考に、最低限必要な所得を考えていきましょう。
夫婦だけで生活する場合に必要な所得
近年増え続けている共働き世帯の平均年収を見ていきましょう。
総務省の「家計調査報告(家計収支編)平成29年」のデータをもとに、共働き世帯の平均所得を以下の通りおおよそで算出致しましたので、ご紹介いたします。
約50万円(可処分所得額)×12ヵ月=約600万
上でご紹介した、1世帯あたりの平均所得額は552.3万よりやや上回る結果となりましたが、夫婦それぞれの職種や年齢、働き方によって収入は変動し差は生じますので、あくまでも参考程度に留めてくださいね。
子供を希望する場合
次に、厚生労働省が平成31年に出した世帯年収の調査から、児童のいる世帯の平均所得を見ていきましょう。子育て世帯による平均所得は 745.9万円となっています。
子育てにかかる費用負担は年々増加傾向にあるのに対し、父親の平均所得は減少傾向にあります。
不足部分を補うため、母親が働きに出るといった傾向が、共働き世代の増加背景になっているといえるでしょう。
これらのデータから、子どものいない共働き世帯であれば大体600万円、子どものいる世帯であれば大体750万円程度の所得があれば、日本の平均に当てはまると考えられます。
上記のデータはあくまで平均所得ですので、最低限必要な所得となると、平均値ではなく中央値を目安にするのがおすすめです。
子供のいない共働き世帯であれば大体500万、子供のいる世帯であれば大体650万付近が中央値に当てはまります。
そのため、安心して結婚できる所得の目安として、下記を一つの基準にしても良いでしょう。
- 子供を希望しないのであれば500万
- 子供を希望する場合は650万
これらはあくまでも参考で、住む地域や年齢、職種、周りの環境などによって大きく左右されるため、あくまで参考程度にしてください。
しかし、最低限必要とされる所得層でも結婚後に「お金がない」と感じる人も多いようです。
では実際になぜ、結婚後にお金がないと感じてしまうのでしょうか?次の項目より、詳しく見ていきましょう。
結婚後にお金がない原因とは?
結婚後に「お金がない」と感じる原因が一体何かをご紹介していきますので、一緒にチェックしていきましょう。
1.経済力がない
相手がフリーターなどで安定した職業に就いていない、または定職についていたとしても極端に収入が少ない場合、経済力を維持できないためにいつもお金がなく生活費等への不安が尽きません。
転職をするか副業で足りない分を補うかをしない限り、経済力は上がらず常にお金に追われるような生活に、「貧乏で何もできない……」などと感じてしまうでしょう。
特に相手のお金に対する危機感が薄い場合は、お金の管理など一方に負担がかかることでストレスになってしまうこともあるようです。
2.借金を抱えている
結婚相手が独身時代に借金を抱えていた場合、結婚後の生活にも影響を少なからず与えるでしょう。
借金の金額にもよりますが、家庭の生活費を少なからず返済に充てることになりますので、家計へ圧迫することは避けられないためにお金がない結婚生活を強いられることとなります。
また独身時代であってもお金遣いが荒いことから借金をするクセがついている場合、結婚後もお金の使い方が変わらず、独身時代のように自由にお金を使ってしまう場合もあるようです。
3.貯金額がゼロ
結婚する際にかかる費用は、多岐にわたります。結婚指輪や結婚式費用、新婚旅行や引っ越しなど、望む場合であればこれ以外にも多く挙げられます。
そのため、結婚スタート時の貯金額によっては、その後の生活に影響が少なくありません。
貯金が全くゼロであれば「結婚したのにお金がなくて困る」といった状況に陥ってしまいます。
お金がない結婚で後悔するポイント
では、どんな時にお金がないことで結婚を後悔してしまうのでしょうか。3つの後悔ポイントをご紹介いたします。
1.結婚後も共働きが必須
現代では共働き世帯が約半数以上いることからも、結婚後も女性が働くことは珍しくなくなりました。
とはいえ、女性によっては結婚後も仕事を続けることを望まない場合もあるでしょう。専業主婦になりたい、子育てに専念したいと考える方も少なくないはずです。
また、共働きを希望していたとしても女性は妊娠・出産に伴い、必然的に働けない時期が発生します。
その期間は夫の収入のみとなるため、共働きを前提にした家計管理をしている場合は、大変厳しい状況となります。
出産や子育てといったライフステージの変化があった時に、安心して仕事を休めない、そんな時に結婚を後悔してしまう人もいるようです。
2.子どもが出来ても余裕がない
子どもを望む夫婦の場合、お金に対する考え方はさらにシビアになります。お金がない上での子育ては楽ではありません。
夫婦二人だけの生活で精一杯であれば、子どもが増えればさらに余裕は無くなってしまいますよね。
「子どもが欲しいのにお金がないから望めない」「子どもがいるのに全く余裕がない」など、お金がないことで何かをあきらめなければいけないときに結婚を後悔する場合もあります。
3.喧嘩が増える
生活をするためにはお金が必要不可欠となりますし、経済不安は人生のあらゆるシーンに影響を与えます。
お金が全てではありませんが、家事の負担や家の問題などお金で解決できることも多くあります。お金がないとどうしても心の余裕がなくなってしまい、夫婦間の摩擦が生じやすくなります。
お金がなければ行きたい場所にもなかなか行けませんし、子どもに我慢をさせたり、友達と会うことも控えたり、買いたいものも制限しなければいけません。そういった日々のストレスが喧嘩に繋がり、結婚したこと後悔してしまうようです。
お金がない結婚を後悔しない為にするべき3つのこと
お金がないことを承知した上で、結婚した方もいらっしゃるでしょう。または、いま結婚を控えている方の中には、「お金がなくても結婚したい」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
どちらにしても、長い結婚生活を続けていく上でお金の心配をし続けていると、疲れてしまう日がくるかもしれません。
そのことから、お金がない結婚を後悔しないためにするべきことを、大きく3つに分けてご紹介いたします。
後悔なんてしないと思っているあなたも、事前に知ることでさらに回避することができますので、一緒に見ていきましょうね。
1.将来のプランを擦り合わせる
まずは、お二人が持つ将来のプランを擦り合わせることが大切です。たとえ思い描いているプランが違っても、お互いがそれぞれ何に重きを置いているのかを話し合い、知っておくことが大切です。
お金の問題は、思い描いている将来プランが叶えれるかどうかにも繋がっていきます。意見が違ったとしても、相手の意見に寄り添い、尊重することで見えてくるものもあります。
例えばマイホームに対する考え方。自分はいつか一軒家を建てたいと思っていても、相手は賃貸で良い、または将来は自分の親の家に同居したいと思っているかもしれません。
一軒家を建てるのと、同居するのでは生涯かかってくるお金も大きく変わります。
将来のプランと合わせて、「何」に「どのくらいのお金」が「いつ」必要になるか、お互いの意見を擦り合わせておくと「本当に必要なお金」が見えてきます。
結果、漠然とした「お金がない」という不安への解決の糸口が見つかるはずです。
2.現在の所得状況を整理する
これから結婚する場合も、既に結婚している場合も、お互いの現在の所得状況を把握することが何よりも重要です。
お金に関する問題は、きっかけがないとなかなか踏み込んだ話し合いができないこともあるでしょう。
結婚生活を過ごす上で、お金について話し合うキッカケは何度もやってくるので、喧嘩を恐れず家計に無駄がないかを、夫婦でしっかり整理することです。
自分たちでうまく解決できない場合は、ライフプラン計画のプロであるファイナンシャルプランナーに相談したり、ネットで手軽にライフプランを診断できるサイトもありますので、上手に活用しましょうね。
3.お金の管理や使い方を話し合う
「お金がない」状況をすぐに変えることはできませんが、節約によって支出を減らすことは可能なはずです。
普段の生活を見直してみると、無駄な支出を抑えられるものが意外と見つかるものです。
見直すポイントとしては、
- 家賃や通信料、保険料などの固定費
- 車の維持費
- 夫婦それぞれのお金の稼ぎ方・使い方・貯め方
- 老後資金をどうするか
いずれも生活に必要不可欠な項目ですが、全てにおいていえることは「自分にあった節約方法を見つける」ということです。
元々お金がない上での話し合いとなりますので、話を進めることだけでもお互い疲弊を伴います。無理のない方法を見つけることが、長く続けていける秘訣ですので、お二人に合った節約方法を見つけてくださいね。
お金より愛情?愛情を選んだ結婚は後悔するのか
結婚相手への条件、あなたにはありますか?結婚に対する価値観は人それぞれであり、どんな形であっても咎められるものでもありません。
お金があるからといって心が満たされる保証はなく、「この人以外との結婚は考えれない」といった大恋愛の場合は特に、お金と引き換えにできないものがあると感じることも確かでしょう。
では、経済力よりも愛情を選んだ場合、お金がない結婚を後悔する時が来るのでしょうか。
それもまた、人によってその答えはさまざまでしょう。ですが、「なぜ、今の彼が経済力がないのか」を本質的に見極め、結婚前、後であっても立ち止まってみることは大切です。
お金を稼ぐということは、その人自身の要となる部分だといっていいでしょう。結婚=生活であることは述べましたが、生活する上で必要不可欠であるお金の問題は、避けては通れません。
そのことを知っておけば、何が起きてもお金よりも愛が勝るといえるのかもしれませんよね。
お金がない結婚を後悔しないためには夫婦二人の意識を一つに
お金がない、貧乏だと感じる、そのような思いに駆られ結婚生活を続けることは、誰も望んでしているわけではありませんよね。
お金がなくて結婚を後悔することは、夫婦としてはもちろんあなたにとっても、人生において何を一番大切にしたいかを考えるキッカケとなるでしょう。
たとえ後悔することがあっても、相手を選んだ自分の気持ちを大切にして、出来ることから改善していくのも一つの手です。
どうしたら後悔せずに済むのか、または、どうしたらこの貧乏な生活から抜け出せるのかは、夫婦二人の意識を一つにすることが大切ですよ。
後悔のない結婚生活を送るためにも、話し合いを恐れずにお金がない生活へ正面から向き合ってみましょうね。