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結婚式の化粧は花嫁さんにとって大事なもの。ウエディングドレスのような洋装と白無垢や色打掛などの和装では、化粧の仕方も変わってくるのです。
そこで、和装の化粧で大切な「水化粧」についてご紹介します。衣装と化粧の相性について知っておくことで、自分の理想に近づく結婚式が叶えられるはずですよ。
目次
水化粧とは?
水で溶かしたおしろい(白粉)を刷毛を使って肌に薄く塗ることを「水化粧」といいます。おしろいと聞くと、顔からうなじを真っ白にした舞妓さんのような白塗りをイメージする方もいると思いますが「水化粧」はそうではありません。
江戸の女性はおしろいを濃く塗る厚化粧を好まなかったため、おしろいを水に溶かしたものを使って薄い化粧に仕上げました。それが、「水化粧」といわれるようになったそうです。
現代の結婚式では、特に和婚で「水化粧」が用いられます。舞妓さんほど白く塗らず、水の量を増やして薄付きにしたり、色付きの練粉やファンデーションを使ったりして色味を調節します。真っ白にするというよりは、地肌よりも少し白く仕上げるイメージですね。
顔や首などの衣装から露出している部分に水おしろいを刷毛で塗り、スポンジでたたきながら水化粧を施していきます。そうすることで、肌のキメが整い透明感のある肌になるのです。
それでは、水化粧と和装の関係について詳しくみていきましょう。
和装と水化粧
和婚で着用する衣装といえば、白無垢や色打掛が主流です。そんな和装スタイルと水化粧の相性についてご紹介します。
白無垢と水化粧
白無垢には水化粧が最適です。白無垢は真っ白な和装なので、普段の化粧だと顔が浮いてしまいます。水化粧を施すことで、白無垢と顔が馴染み地肌が美しく仕上がります。
水化粧のポイントは、顔全体を平面的にして、眉・目・口にしっかりと色を付けることです。水化粧の基本的な色合いは「白・黒・赤」の三色ですが、眉毛には髪の色に合わせ、黒に近いグレーや濃い茶色を使う場合もあります。
眉毛は少し太めに描き、黒を使って目元を強調していきます。そして水化粧の特徴ともいえるのが、赤い口紅です。京都の舞妓さんのように、白い顔に真っ赤な紅をさすことで顔全体が引き締まります。
色打掛と水化粧
基本的に和装と水化粧の相性は良いのですが、色打掛を着用する際は水化粧をしないほうがいいとされています。逆のことをいえば、色打掛はどんな化粧とも相性が良いということです。
水化粧は、顔全体からうなじ、手などに化粧を施していくので、落とすのに時間がかかります。そのため、和装とドレスの両方を着用する予定がある場合は、色打掛で現代風の化粧にするのがおすすめです。
和装が映える結婚式ができるのは?
純白の白無垢や華やかな色打掛などの和装は、日本らしい花嫁さんのスタイルが叶えられます。せっかく和装にするなら、素敵な和婚ができる場所を選びたいものですよね。
そこでおすすめしたいのが、京都での結婚式です。日本の歴史と文化が受け継がれる京都には、風光明媚な景色と風情ある街並みが今でも残されています。
日本の美しさを感じられる場所で由緒正しい和装をまとい、一生の思い出になる結婚式を挙げてみてはいかがでしょうか。
和婚には水化粧が欠かせない
水化粧の特徴や和装との合わせ方についてご紹介してきました。水化粧は和装の中でも特に白無垢との相性が良く、和婚に欠かせません。
また、和装が映える結婚式には京都がぴったりです。和の雰囲気が堪能できる京都なら、日本らしい和婚を挙げることができます。
水化粧と和装の関係や和婚に最適のスポットを知って、素敵な結婚式を叶えてくださいね。