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長男と長女の結婚について、ハードルの高さを感じるという声もあるのだそう。そのお悩みは、性格的な相性から跡継ぎの問題まで、非常に多岐に渡ります。
ですが、現代では一人っ子が増えていることもあり、これからどんどん長男と長女が結婚するパターンが増えていくはず。
そうなった時、長男と長女が結婚する際の問題に対して、どのように向き合っていくべきなのでしょうか?
目次
長男と長女のカップルは相性が良い?
「長男と長女の組み合わせは相性が良い」と考える人がいる反面、「相性が悪くかみ合わないことが多いので結婚には向かない」という意見もあります。つまりは、人によるということですね。
そもそも、長男・長女という属性のみで性格をひとくくりにはできないですし、きょうだいの構成によって性格の傾向には大きな違いが出るでしょう。
例えば、
- 女きょうだいがいる末っ子長男
- 男きょうだいがいる末っ子長女
- 一人っ子の長男・長女
などのようにまったく違う環境で育った人を、一口に「長男・長女だから〇〇な性質がある」というように定義づけることは難しいですよね。
なので、パートナーとの相性を考える際、長男や長女といった特性はあまり気にする必要はないと言えるでしょう。
長男と長女が結婚したら親の面倒は誰がみるの?
長男と長女が結婚した際、よく浮上するのが「親の面倒は誰がみるの?」という問題。
これを解決するための一番シンプルな答えは、「親の世話はそれぞれの実子がする」ということです。
ただし、一昔前の考え方をする人が親なら、「義両親の世話は長男の配偶者がすべき」という主張をされてしまうかもしれません。
もし相手の親の介護を強要され、それが嫌だと思うなら、毅然とした態度できっぱりとお断りをしましょう。
それでも介護をしなければならない状況に立たされてしまった場合は、やむを得ないので離婚を視野に入れることをおすすめします。
仏壇の扱いはどうするべきなのか
長男長女で結婚した際、仏壇の扱いに迷ってしまったという意見も。「両家の仏壇を一つの家に置くなんてとんでもない!」という考えもあるようですが、仏壇の扱い方に絶対的なルールは無いようです。
- 同じ家に二つの仏壇を置く
- 宗派が同じなら位牌を一つにまとめる
- 片方の仏壇を永代供養する
など、対処法はさまざま。また、菩提寺に相談をしてどのように対処すべきかを聞いてみてもいいかもしれませんね。
名字は長男と長女のどちらを名乗る?
長男と長女が結婚した際、どちらの名字を名乗ることにしても構いませんが、揉めやすい点であることは間違いありません。
当人同士の話し合いがうまくいかない事や、親が難色を示すことも考えられるでしょう。歴史がある家柄や、珍しい名字同士の結婚ならなおさらです。
もしトラブルが起きてしまったら話し合いで解決するしかありませんし、両者共にどうしても引くことができないのなら、結婚自体が白紙になる可能性もありますよ。
いずれにせよ、最終的にお二人が納得できる形で、どちらの名字を名乗るか決める必要があるでしょう。
長男長女の結婚で跡取りの問題が発生する可能性は?
現代では「長男or長女=跡取り」という意識が薄れつつはありますが、かといって完全に消え去ったわけではありません。
したがって、家にもよりますが、長男長女の結婚の際に跡取り問題が発生する可能性は、決してゼロではないでしょう。
そして、このトラブルは受け継ぐべき家業の有無に関係なく起こる場合があります。親から反対を受けることも、珍しくはないようですよ。
最終的に、親との繋がりを捨てて結婚を取るか、パートナーとの結婚を諦めるかの選択を迫られてしまうこともあるそう。
必ずではないので過剰に心配することはありませんが、いざ問題に直面した際にうろたえてしまわないよう、トラブルが起こる可能性を念頭に置いておきましょう。
長男長女の結婚が苦労するとは限らない
長男長女の結婚が必ず苦労するとは限りませんし、かといって100%安泰ということでもありません。
相手をとりまく環境が、「長男・長女」に対してどのような認識を持っているかで、事態は大きく変わるでしょう。
そのため、パートナーの親や親戚、住んでいる地域の考え方をよく観察し、いかにも苦労しそうな気配がした場合は、お相手との結婚についてもう一度真剣に考える必要がありますよ。