【体験談あり】マリッジブルーがきっかけで婚約破棄になることも!どうして破局に至ってしまうの?

婚約破棄©yamasan- stock.adobe.com

結婚前後に訪れるマリッジブルーが原因で、婚約破棄や破局になってしまうこともあるようです。

マリッジブルーは決して珍しい症状ではありませんが、関係が壊れてしまうまで気持ちが落ち込むことは、果たして頻繁に起こるものなのか、疑問に思う方も多いのでは?

マリッジブルーの末に婚約破棄や破局を迎えた場合、後悔はあるのでしょうか。また、復縁の可能性は考えられるのでしょうか。

マリッジブルーによる婚約破棄や破局を後悔することはある?

後悔する女性©gstockstudio- stock.adobe.com

酷いマリッジブルーに悩んだ末、婚約破棄を選んでしまった人も、少なからずいるそうです。一体どのような理由でマリッジブルーになり、破局にまで至ってしまうのでしょうか。

【体験談①】

彼との結婚式を目前に控え、婚約破棄をしてしまいました。原因はマリッジブルー。結婚をすることが急に不安になり、「やっぱり結婚したくない、別れたい」と彼に気持ちをぶつけてしまいました。

はじめのうちは私の不安を受けとめてくれようとしていたのですが、私の言葉が次第に重荷になってしまったようで、「そんなに別れたいなら結婚はやめよう」と……。今思えば別れたいという言葉は本心ではなく、不安な気持ちをうまく言い表せず使ってしまっていたように思います。

別れを告げられた時、追いすがったのですが受け入れてもらえず、その時になって初めてどれだけ彼を傷つけていたのかを知りました。復縁したいなんて図々しいことは言いませんが、あの時の自分を思い返すと後悔ばかり感じてしまいます。(30代後半/女性)

女性がなることの多いマリッジブルーですが、男性も例外ではありません。次にご紹介するのは、男性目線のエピソードです。

【体験談②】

新居への引っ越しを済ませ、結婚式の準備もいよいよ大詰めというタイミングで、婚約破棄になってしまいました。結婚指輪もウエディングドレスも準備し、招待状も全員に送った後だったのに……。

婚約破棄の原因は、自分自身がマリッジブルーになってしまったこと。結婚式の準備が進むにつれ、自分の人生の選択肢が狭まっていくような息苦しさを感じていたタイミングで、些細なことから彼女と喧嘩になってしまいました。

今思えばなんてことのない喧嘩でしたが、気が立っていた当時は「じゃあ結婚やめるか!」と彼女を怒鳴りつけ、壁を思い切り殴り穴を空けてしまいました。これまで喧嘩をすることはありましたが、彼女に対して声を荒らげたことは一度もなかったので、余計ショックを感じたことでしょう。

何も言わずに家を出て行った彼女は、そのまま帰ってきませんでした。連絡がつかず、方々をあたったものの行き先も分からないので途方にくれていると、数日後に「別れたい」とメッセージが送られてきました。

結婚式費用は全額負担するし慰謝料も払う、だから結婚したくないと言う彼女の頑なな姿勢に、自分が取り返しのつかないことをしてしまったと気がつきましたが、遅すぎたようです。一時の感情に身を任せるべきではありませんでした。(40代前半/男性)

上記のエピソードのように、マリッジブルーによる破局を後悔してしまうケースは後を絶たないようです。その原因として、気分の落ち込みが激しい時に決定的な一言を放ってしまった、という点が大きいと考えられます。

憂鬱な気持ちになっている時こそ、自分自身をなるべくコントロールし、相手の心に傷をつける言動を極力回避しなければなりません。

相手から別れを突きつけられてから自分の行動を悔いても、婚約破棄を回避するのは至難の業だと言えるでしょう。

マリッジブルーによる婚約破棄が良い方向に働いた例

晴れやかな女性©blanche- stock.adobe.com

一方で、結果的に婚約破棄が良い方向に働いた例もあります。

【体験談③】

両家の挨拶を済ませた直後、彼から婚約破棄を言い渡されました。驚いて理由を聞いたのですが、はっきりした回答は得られず……。とにかく「結婚はしない!」の一点張りで、どうしようもなくなり泣く泣く別れました。結婚式の準備に取り掛かる直前だったのがまだ救いでしたね。

数年後、良いご縁があり、別の人との結婚が決まった私の耳に風の噂が。なんでも、私に婚約破棄を言い渡した彼が、また結婚をするしないで揉めているのだという内容でした。

恐らく彼はマリッジブルーが酷い性格なのでしょうが、あれから何年も経っているのに相変わらずな様子に、彼と結婚しないで良かったと胸を撫でおろす思いです。お相手の女性がどうなるか心配ですが……。(20代後半/女性)

婚約破棄を言い渡された当初は悲しみに暮れていたものの、実は結婚相手にはあまり適さない相手だったと気がつくこともあるようです。

マリッジブルーは誰にでも起こり得るとはいえ、あまりにもその程度が激しすぎるのには、何らかの問題が隠されている場合もありますよ。

【体験談④】

プロポーズが成功し、彼女に婚約指輪をプレゼントした段階で、急激な気分の落ち込みに襲われました。始めは原因が分からなかったのですが、友人に相談したら「恐らくマリッジブルーではないか」との回答が。

彼女のことは大好きなはずなのになぜ?と考えを巡らせてみたのですが、そういえば彼女は私に対して冷たいというか、少し横暴な部分がありました。

デートに行くにも旅行をするにもすべて計画するのは私で、彼女は絶対に協力してくれませんでした。それだけなら良いのですが、「今はこれを食べたい気分じゃなかった」「こんなに歩くだなんて聞いてない、早く帰りたい」という具合に、必ず文句を言うのです。

また、怒ると手が付けられなくなり、気の済むまで近くにあるものを投げたり、酷い時は私を殴り続けることもありました。力の差はあるとはいえ、物で殴られるとかなりの痛さがあるのですが、落ち着くと泣きながら謝ってくるのでついつい許してしまいます。

子どもっぽいところのある彼女でしたが、感情のままに振舞う姿を好ましく思っていたのも事実です。ですが、これから先の結婚生活を思うと、本当に彼女と結婚していいのかとかなり不安な気持ちになりました。

そんな矢先、リビングでくつろいでいると彼女から思いがけない一言が。「婚約指輪の値段ケチったでしょ。同僚の指輪より安っぽくて恥ずかしいから買い直しに行こう」。その言葉を聞いた瞬間、彼女への気持ちが一気に冷め、数日後に婚約破棄を言い渡しました。

彼女は怒っていましたが、自分の気持ちに嘘は吐けません。両方の親族を説得するにも骨が折れましたが、無事正式に婚約破棄が決まり、今はホッとしています。(30代前半/男性)

これまでのお付き合いで目をつぶっていた彼女への違和感に気がつき、婚約破棄を決めたパターン。結婚後に性格が変わることはまずあり得ませんので、このまま結婚しなくてよかったと言えるエピソードではないでしょうか。

【体験談③】のようにマリッジブルーによる気持ちの振れ幅が異常に大きいこともあれば、【体験談④】のように相手との関係性の歪さに気がついた故にマリッジブルーになってしまうこともあります。

婚約破棄をしたその瞬間は心に傷を負ってしまうかもしれませんが、長い目で見ればむしろ正しい判断だったというケースもありますよ。


ご紹介してきた四つのエピソードのように、マリッジブルーによる婚約破棄を後悔してしまうこともあれば、結果的には良い選択だったというパターンもあります。

マリッジブルーをきっかけに婚約破棄をすれば、多くの人に多大な迷惑を掛けてしまうことでしょう。ですが、その選択が100%間違っているとも言い切れないのです。

マリッジブルーで婚約破棄や破局をしてしまった後に復縁できる可能性は?

復縁失敗©hikdaigaku86- stock.adobe.com

マリッジブルーで婚約破棄や破局をしてしまった後の復縁は、限りなく不可能に近いと言えます。

普通のお付き合いなら別れた後によりを戻しても誰にも迷惑は掛けませんが、結婚という家同士の結びつきが生まれる一大イベントを目前に婚約破棄をしてしまっては、仮に本人同士が納得したとしても周りが受け入れないでしょう。

また、婚約破棄の時期によっては、結婚式を目前に控えている場合もありますよね。そのため、招待客が多いほど説明と謝罪をするべき相手が増えます。

一度は結婚という大きな決断をしたにも関わらずそれを反故にされ、お互いの家族は決裂、関係者には憐みの目を向けられる。このような仕打ちを受けた相手に復縁を迫っても、多くの場合答えはNOでしょう。

婚約破棄をした側は、愛する人に対し酷い裏切り行為を働いたことを自覚すべきです。そして、自分自身に復縁を迫る資格が本当にあるのか、今一度胸に手を当てて考えてみましょう。

また、婚約破棄された側も、相手から復縁を迫られたとしてもすぐ飛びつかずに熟考すべきです。今後、また同じことが起こらない保証ができるでしょうか。

もし同じ目に遭っても自分の選択に後悔がないと言い切れるのなら、復縁を考えてみてもいいかもしれませんね。ただし、その場合は家族の説得と周囲への説明という難関が待ち受けていますので、やはりよくよく考えるべきですよ。

マリッジブルーで婚約破棄や破局をしたら慰謝料はかかるの?

慰謝料©beeboys- stock.adobe.com

もし、正当な理由なく婚約破棄を突き付けられてしまった場合は、相手に対し慰謝料を請求することができます。

ただし、条件として結婚の約束をしていたという証明ができなければなりません。例えば、結納を済ませていたり、婚約指輪の贈呈が行われていれば証拠となりますが、プロポーズだけでは不十分なのだそう。

ちなみに、正当な理由とそうではない理由の例は以下の通りです。

婚約破棄の正当な理由 婚約破棄の正当でない理由
・DVやモラハラの被害を受けた
・浮気をされた
・結婚に関わる約束を反故にされた(例:親と別居するはずが同居にされた)
・中絶させられたことがある
・結婚に伴い仕事を辞めて貧困状態になった
・親に結婚を反対された
・他に好きな人ができた
・価値観の不一致
・急に結婚が嫌になった

正当な理由がある場合は、基本的に数十万円~100万円程の慰謝料を請求することも可能なようです。

ただし、お二人の関係の深さや婚約破棄になった状況によって金額は変動しますので、一度弁護士に相談するのがいいかもしれません。

マリッジブルーで婚約破棄や破局をする判断が間違っているとは限らない

清々しい女性©kegfire- stock.adobe.com

マリッジブルーによる婚約破棄や破局は、周囲の人々に大きな打撃を与えます。基本的にはマリッジブルーを乗り越え、円満に結婚をするのが理想的ですが、中にはおかしな相手との結婚を回避できたケースもありますよ。

不安要素に目をつぶり、安易に目の前の結婚に飛びついた結果、早々に離婚することになる場合もあるでしょう。

そのため、マリッジブルーになったら一時の迷いと片付けるのではなく、自分自身の心に正面から向き合って不安をとことん解消する努力を重ねることが大切です。

関連するキーワード

関連記事

結婚ガイドの新着記事