ピン札の用意が必要?会費制結婚式での気持ちが伝わる会費の渡し方とマナー

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会費制結婚式・1.5次会の結婚式に招待されたゲストから多い「会費ってご祝儀袋に包むの?」という質問。会費制結婚式・1.5次会は挙式も兼ね、二次会より会費は高めに設定されています。

そのため、お金をむき出しのまま受付で渡すことに抵抗ある方が多いようです。また、会費制において渡すお金は新札(ピン札)を用意した方がいいの?といった疑問や、スマートな会費の渡し方などご紹介します。

会費制結婚式・1.5次会の会費の渡し方と基本マナー

会費制結婚式・1.5次会スタイルの結婚式では、会費は「受付係が数えやすいように」「はっきりわかりやすく」お渡しするのが基本です。 1.5次会ウエディングでは受付時間が約30分。一般的な披露宴と同じですが、受付が抱える仕事の量が違います。

芳名帳記入・お金を受け取り数える・ゲストリストのチェック・ペーパーアイテムの配布・頂いたお金の最終確認…となかなか忙しいもの。

受付が手間取るとスムーズに会場への移動が進まず、パーティの開始時間が押してしまうケースもあります。受付係の手を煩わせない、以下の配慮が必要です。

お釣りがないようぴったり用意

会費はお釣りがないよう、端数までぴったり用意します。夫婦や同伴者がいる場合は、二人分ということと両名の氏名を伝え、やはり二人分お釣りがないよう渡してください。ご祝儀分や結婚祝い分を足した金額を受付で渡すことは混乱のもとですので、やめましょう。

ご祝儀・プレゼントは受付に持参しない

会費以外で新郎新婦に結婚祝い(ご祝儀・プレゼント)を贈りたい場合、当日受付に持参するのは避けましょう。 受付の手間になるのと、かさばるプレゼントは、新郎新婦の持ち帰りの手間になることがあるのです。事前に会う機会を設けて直接手渡すか、郵送・配送するのがベストです。

会費制結婚式・1.5次会の会費にはご祝儀は不要!

会費制結婚式・1.5次会で、受付で一番多いトラブルの原因が会費をご祝儀袋に包んでしまうケースです。

ゲストが心遣いで配慮してくれた気持ちは伝わるのですが、受付係と新郎新婦の手間を増やしてしまいます。

最後の集計の際に、金額が合わない原因になります。これは受付と新郎新婦との間の伝達不足で、ご祝儀として包んでくれた人の分とご祝儀が一緒になってしまうため。

本来は会費が正確に入っているかどうか、受付がその場でご祝儀袋を取って確認しないといけないのですが、丁寧に包まれていると気兼ねしてしまいます。パーティ前のあわただしい状況では、伝達が間違ってしまうこともあるでしょう。

無用なトラブルと手間をかけないために、ご祝儀袋はやめておきましょう。

会費のお金は新札(ピン札)を用意するべき?

一般的なご祝儀に包むお金は新札(ピン札)がより良いマナーとされていますが、会費制結婚式や1.5次会の場合はピン札にこだわる必要はありません。

会費以外のご祝儀は必要がないことや、受付で渡す際に数えやすいほうがいいといった理由などで、新札は避ける傾向もあります。

必ずしも新札(ピン札)である必要はない

あくまでも、会費として渡すお金であることからも新札である必要はありません。とはいえ、よれてシワのあるお札は好ましくないので、なるべくきれいなお札を選んで用意しましょう。

ご祝儀には新札を用意する理由

ご祝儀に新札を用意する意図として、「結婚式を心待ちにしていましたよ」といった意味を持っています。前もって新しい紙幣を準備しておくことは、新しい門出を祝うといった意味や、そういった気持ちが込められています。

会費制結婚式において、袋には包まずに会費を渡すことがマナーとされており、必ずしも新札やピン札で用意する必要がないことは説明しました。

無理なく準備できるのであれば、同じ新しい門出を祝うのですから、新札(ピン札)で用意できるといいのかもしれませんね。

新札とピン札の違い

新札とピン札の違いをご存じでしたでしょうか?意外と知られていない違いを少しだけご紹介します。新札は、銀行で発行された未使用の紙幣のこと。使用されているが、折り目のない綺麗なお札のことはピン札と呼びます。

気持ちが伝わるスマートな会費の渡し方

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受付の手間になるので「プレゼントを持参しない」など、基本的な受付での渡し方のマナーをご紹介してきました。さらに付け加えることで、スマートな印象を与える渡し方を見ていきましょう。

封筒の封をしない

会費の額が大きい場合や、格式がある専門式場・高級レストランの際、会費をお財布から直接出すことに気が引けることがあります。

そういった場合、白い封筒やパステルカラーのきれいな封筒を用意し、封をしない状態で持っていきましょう。受付でのスマートな対応も、会費制においては大切なポイントですよ。

受付係への配慮がスマートに繋がる

会費制結婚式の受付は、受け取ったご祝儀を管理する一般的な結婚式に比べて、受付係への負担がやや大きいと言えます。

会費以外に渡されるご祝儀への対応や、お釣りの管理、芳名帳への記載を促すため。それらを事前に知っておくことが、受付でのスマートな対応へと繋がりますよね。

会費制結婚式・1.5次会では会費の渡し方を意識しよう

会費制結婚式・1.5次会での会費を渡す際は、スムーズに受付が済むようゲスト側が配慮することが大切です。 ご祝儀袋に包むのは避けるなど、 気配りが光るスマートな渡し方を意識しましょう。

封をしないきれいな封筒から手渡したり、お手紙を添えるなどの心遣いや気持ちが、新郎新婦には負担なく伝わります。受付する際のマナーを知って、気持ちよく当日を迎えましょう。

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