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結婚式の二次会の招待を断る理由はさまざまあると思います。二次会は披露宴に比べてカジュアルなイメージですが、お祝い事の招待を断る場合、今後の関係性を考え角が立たないよう丁寧に断る必要があります。二次会を断る理由と失礼のない方法、電話かメールかメッセージアプリか、断るシチュエーションごと例文をまとめました。
目次
結婚式二次会の出席を断るタイミング
どんな理由があるにせよ、二次会を欠席する場合は、必ずそのことをすみやかに返事をすることが大切です。お祝い事の欠席を伝えることはとても気が引けますが、二次会は間に幹事が仲介していて、多くの関係者に迷惑が掛かります。では、どのタイミングで返事をしたらいいのでしょうか。
断ると決めたら招待されてから1週間以内
招待されて「行けない」「行かない」と決めたら、招待状が届いて1週間以内には返信をするのがベストです。連絡をしないまま日数が立つことは、お互いにとってマイナスにしかなりません。
行けるどうか今すぐには分からない場合
行きたい気持ちもあるが行けるかどうかわからない場合は、素直にその旨を伝え、いつまで返事を待ってもらえるのかの期限(料理・飲み物がキャンセルできる時期)を聞きいてみましょう。待ってもらえるようであれば、期限までに必ず結論を出して返事をしましょう。
のっぴきならない理由で突然いけなくなってしまった
出席の返信を出したが、突然のっぴきならない理由で、二次会前日、または当日に行けなくなってしまうこともあります。出席できないと判断した段階で、すみやかに幹事または本人に連絡をしてください。無断欠席だけは避けましょう。
結婚式二次会を断るツール
二次会を断るのに用いるツールは「会う」「電話」「メール」「メッセージアプリ」などです。メッセージアプリが友人同士のコミュニケーションツールの主流になりつつあっても、マナーとして断り方の丁寧さの順位は基本変わりません。
考え方としては「新郎新婦との親密度」「どうやって誘われたのか」によって、断る方法を判断しましょう。
直接会って、または電話して断る場合
新郎新婦との親密度が高い関係性ならば、メール・メッセージアプリ・またははがきで断ることは、相手に不義理に感じられてしまう可能性があります。
また、新郎新婦から事前に一回「出席してほしい」という打診があってからの正式招待だった場合は、できるだけ電話して、お詫びとお断りをしたほうがよいでしょう。
もし招待を受けて1週間以内に直接会う予定があれば、そこで直接お断りとお詫びをするのが一番丁寧な印象でスムーズです。が、新郎新婦が忙しいようであれば、電話をするのがおすすめです。
メール・はがき・メッセージアプリでもOKな場合
・先の打診もなくダイレクトにSNSで二次会の招待案内が来た
・幹事からの一括送信メールだった
・披露宴には出席するので披露宴の招待状に二次会の案内も入っていた
このような場合は、招待状がきたツール…メール・メッセージアプリ・はがきで欠席を返信しましょう。
その際の文面は、丁寧さを心がけてください。
結婚式二次会を断る理由
二次会を断る理由や断る気持ちは、正直に言っていい理由と、正直に伝えることはマナー違反になる理由があります。
基本は本当の理由を伝える
二次会を断る理由として伝えるのに角が立たない理由は、できるだけ前向きな理由が望ましいです。
例えば
・仕事・・・長期出張、シフト、人員が足りない、翌朝早い、など
・子供・・・子供が預けられない、出産前後、夜遅く出られない、帰宅が難しい、など
・家族の慶事・・・家族親族の集まり事、親族の結婚式、など
・資格試験・・・自分自身の資格試験が近い、夫・子供の受験、など
・行事・・・子供の行事、地区の行事、会社の行事、など
後ろ向きなことはぼかした内容で
本当の理由でも、おめでたいことに水を差すような理由の場合は、表立っては伝えず、うっすらと察してもらえるようなぼかした理由で伝えるのが大人の思いやりとマナーです。
例えば
・身内の不幸、法事や病気
・旅行の予定、趣味、ライブ、娯楽
・お金がないなど
・行きたくない
そういった場合は「どうしても都合がつかず」「やむをえない事情があり」「あいにくの先約があり」あたりが一般的なぼかした断る理由の表現です。
緊急事態は迅速かつ正直に
のっぴきならない理由で、どうしても前日または当日に、二次会を欠席しなければいけない場合は、新郎新婦の心象を激しく害してしまう恐れがあります。
先述の身内の不幸や体調不良のような状況であれば、理由をきちんと伝えるべきです。当日は、新郎新婦も幹事も忙しく電話に出られないことが考えられるため、電話して出ない場合は、すぐにメール・メッセージアプリで一報を入れてください。
メールのあと、パーティ終了の翌日に、改めてお詫びの電話を入れましょう。
結婚式二次会を断った後のフォロー
二次会を断った後、新郎新婦にお詫びとお祝いの気持ちを届けたい…というときには、次のようなフォローの仕方があります。
当日祝電を送る
祝電は昔から使われているお祝いメッセージツールです。ちょっとしたひと手間ですが、当日、会場の新郎新婦にダイレクトにお祝いとお詫びの気持ちが伝わり、祝電披露などでパーティの演出に花を添える役目も果たします。台紙のみであれば1500円前後から送れますので、フォローに最適です。
結婚祝い(プレゼントなど)を送る
親密な関係性や、直前の欠席であった場合は、会費~半額程度のプレゼントを贈ることをおすすめします。
直近または落ち着いたら食事に誘う
親密な間柄で、できれば丁寧にフォローしたい場合は、お食事に誘って個人的にお祝いしてあげましょう。
結婚式二次会を断るメールの構成
結婚式二次会を断るメールの書き方は、次のような内容で構成されます。
【結婚式二次会の断わりメール構成】
・結婚のお祝い
まずは一番最初に結婚式のお祝いの言葉を述べます。
・欠席すること
二次会を欠席することを伝えます。「ぜひ参加したかったのですが」「大変申し訳ないのですが」「いろいろ調整してみたのですが」等の前置きをしましょう。
・欠席する理由
欠席する理由を述べます。
・最後のフォロー
次回に関係性をつなげるフォローの言葉や、改めてお祝いの言葉で締めくくりましょう。
結婚式二次会をメールで断る理由とメール例文
仕事でどうしても行けない
≪例文≫
ご結婚おめでとうございます。そして二次会の招待うれしいです。
ぜひ参加したかったのですが、その日は欠席させていただきます。
あいにく仕事上で現在人員が足りていないため、どうしても休めない状況です。
ぜひお祝いしたいので、結婚式が終わり落ち着いた頃に、お食事でもいかがでしょうか。こちらからタイミングを見てお声がけさせてください。
二人の末永い幸せをお祈りしております。
披露宴から出席する
≪例文≫
披露宴に引き続き、二次会のご招待もいただきありがとうございます。
いろいろ調整してみたのですが、今回は欠席させてください。
翌朝早い予定があり、どうしても当日で帰らなければならないため、パーティの終了時間だと終電に間に合わなさそうです。
せっかくお声がけいただいたのに申し訳ありません。披露宴でたくさんお祝いさせてください。当日のドレス姿、楽しみにしていますね。
ぼかしたい(病気等)理由
≪例文≫
結婚のお知らせと二次会への招待、本当にありがとうございます。ご結婚おめでとうございます。
大変申し訳ないのですが、今回は欠席させてください。
今回の日取りでは、どうしても都合がつかない状況です。申し訳ありません。
お誘いいただき、とても嬉しかったです。二人の末永い幸せを、陰ながらお祈りしております。
受験や資格取得など
≪例文≫
結婚のお知らせをいただきびっくりしました。ご結婚おめでとうございます。そして二次会へご招待くださり嬉しいです。連絡ありがとうございます。
検討してみたのですが、今回は欠席させていただきます。
実はその翌週に資格取得の試験があり、現在それに向け猛勉強中です。お祝いしたい気持ちは山々なのですが、お祝いに水を差すようで申し訳ないです。
晴れ姿を見ることができずに残念ですが、心からお祝い申し上げます。本当におめでとうございます。
緊急事態
≪例文≫
現在披露宴の最中でしょうか。ご結婚おめでとうございます。
先ほど電話したのですが、つながらず、メールになってしまい申し訳ありません。今日、出席予定の二次会を欠席せざるを得なくなりました。
とても楽しみに支度をしていたのですが、さきほど急に子供の調子が悪くなり、急ぎ救急病院に連れて行くのに付き添うことになりました。
お祝いの席に水を差すようなことをしてしまい、本当に申しわけないです。
会場の席数でご迷惑をかけてしまうと思い、緊急連絡先の幹事の方へ、先にご連絡させていただきました。
このような報告をメールでごめんなさい。また明日にでも、改めてお詫びの連絡をさせていただきます。
結婚式二次会を断る理由とメールのマナーのまとめ
結婚式二次会を断る場合、理由の伝え方に注意してください。また二次会を断る方法には、直接会う・電話する・メールで・メッセージアプリ・はがきといろいろな方法がありますが、関係性と二次会の招待のされ方に合わせてツールを使い分けしましょう。
断り方にもマナーがあり、今後の関係性につながっていきます。思いやりと誠意をもって対応しましょう。