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結婚の挨拶に何の準備もせずのぞもうとしていませんか。結婚の挨拶でパートナーのご両親と初めてお会いするなら、当日の流れを想定した念入りな準備をおすすめします。ご両親は当日の礼儀や段取りをどうするのか、注意して見ています。初対面でいい印象を持ってもらい、和やかに会話を進めるためのポイントをまとめました。
目次
結婚式挨拶までの準備の段取りをリストアップ
ハッピーなプロポーズ後にお互いの間で結婚の意思が固まったら、あまり間を置かずに行いたいのが、お互いの両親への結婚が決まったことの報告です。
パートナーのご両親とお会いするのは挨拶で伺うのが初めて、というカップルも多いでしょう。緊張する時間だと思いますが、結婚の挨拶に向け、きちんと準備をしておくことで、和やかで楽しい時間にすることができます。
結婚の挨拶で準備する段取りを、流れに沿ってリストアップしました。
・挨拶に行く日程を両家の両親と調整する
・挨拶する場所を決める
・お互いの親に相手の情報・プロフィールなどを伝える
・お互いの両親についての情報をパートナーと話し合う
・挨拶当日の二人の服装を決める
・挨拶当日に持参する手土産を用意する
・当日は遅刻がないように交通機関とルートの確認を
以上について、ポイントを詳しく見ていきましょう。
結婚の挨拶に行く日程・場所の決め方
日程の決め方
先に女性側の実家に挨拶を
結婚の挨拶は、姓が変わることになる女性側の実家に挨拶に行くのが礼儀です。逆に男性の姓が変わるのであれば、先に男性側の実家へ礼儀として伺います。女性が男性側の家に「嫁に行く」という認識が強かった時代の名残ですが、現在でもこの順番を気にする親世代はかなり多いのです。ささいなことで波風を立てないために、できればこの順番ですすめましょう。諸事情で順番通りにいかなかった場合は、事前に理由を説明しておいたほうがスムーズです。
アポイントは通常2~3週間前に
挨拶に伺う側のご両親にスケジュールを伺います。特にご両親の指定がなく、実家に伺うのであれば、食事の用意がいらない14時~15時がベストです。最近はレストランのように実家以外で会うケースも増えていますので、その際はランチかディナーか、両親の都合のいい時間を伺いましょう。
実家が遠方の場合のアポイント
パートナー、または自分の実家が遠方の場合は、宿泊・交通チケットの手配も含め、1カ月前から調整を行うのが望ましいです。結婚の挨拶の際に、相手側の実家に宿泊するのは手間をかけさせてしまいますので、必ず宿泊先の予約を取りましょう。ご実家に宿泊をすすめられた場合も、ホテルを取ったことを理由に固辞するほうが無難です。二人とも同じホテルに泊まるのではなく、パートナーは実家に宿泊し、自分はホテルに泊まるといった形で、結婚前の節度を守って、気遣いを見せる姿勢をご両親に示すことが大切です。
場所の決め方
結婚の挨拶は双方の実家に伺うのが礼儀でしたが、現在ではレストランや料亭など、実家以外で結婚の挨拶を行う家庭も増えてきました。ご両親が実家以外の場所を望むようであれば、個室でゆっくり話せる場所を手配します。
自宅
日程を決める際に、ご自宅に直接伺っていいか、パートナーに確認してもらいましょう。
レストラン、料亭、ホテル
パートナーのご両親が自宅以外を希望された場合は、外で落ち着いて会える場所を手配します。挨拶に行く側の実家から近い、アクセスのいい場所を検討しましょう。人目を気にせず話ができる場所…個室のあるレストラン、料亭、ホテルのレストランなどがおすすめです。ゆったりと上質な時間が過ごせる雰囲気で、それなりの格式の場所を選びましょう。
結婚の挨拶までに自分の親・パートナーの情報を共有
それぞれのプロフィールを共有する
結婚の挨拶前にとても気になるお互いのプロフィール。
「自分の親にパートナーの情報を伝える」
「パートナーに両親の情報を伝え合う」
パートナーのご両親とは初対面、またはあまり面識がない、といった方がほとんどだと思います。
初めての対面でスムーズに会話を成立させることは、接客業や営業職などでスキルがなければ、日常生活においてはかなり難易度が高いものです。お互いのパートナと両親について、情報を共有し、話題のきっかけを探しあうことがとても重要です。
双方に伝えておきたいプロフィール例
出身地・年齢・職業
基本的なプロフィールはお互いを安心させるために明確に。
性格・惹かれたところ
初対面で長所はなかなか伝わりづらいもの。いい部分をできるだけ詳しく伝えましょう。
趣味・特技
会話のきっかけになりそうな趣味や特技があればぜひ伝えておくべき。
好きな食べ物・嫌いな食べ物・好みのお酒
挨拶の際に食事をともにすることが想定されるようであれば、飲食の嗜好はとても重要なので伝えておきましょう。
支持政党・ひいきのスポーツチーム・宗教
挨拶の席では話題に上げないほうがいい部分ですが、相手の性質や人生観などを知る上でとても重要な部分です。聞けるようなら聞いておきましょう。
興味のある話題・嫌がる話題
挨拶の席での会話のきっかけづくりに、いくつか用意しておくことが重要です。嫌がる話題についても確認を。
挨拶で話題や問題に上がりそうなことをシミュレーション
結婚の挨拶の際には、挨拶だけでは場が持ちません。場を和ませ楽しい時間にするためには、それなりの下準備が必要です。お互いが共有したプロフィールから「会話のきっかけになる話題」「避けたほうがいい話題」「両親から聞かれそうな質問」をパートナーと確認し、シミュレーションして共有しましょう。
当日親に聞かれそうな質問
結婚式の予定(するしない、時期、希望会場など)は必ず聞かれることなので、具体的には決まっていなくても、どうするかまでは考えておくといいでしょう。
結婚後の住居や直近の生活の予定などは、パートナーや自身が長子なら、同居に関しての話題は避けて通れません。あらかじめ、二人の間で意見を統一させておきましよう。
長期的な二人の今後についてや目標などについては、特に経済面に関してご両親を安心させたいところ。現在の仕事の内容や今後の人生設計があれば、はっきりと伝えられるよう準備しましょう。
会話の話題で避けたほうがいいものを確認
親族、親戚関係で話題に挙げるのにアンタッチャブルな部分があれば、事前にパートナーに必ず共有しておきましょう。
宗教・政治・ひいきの球団の話題は仲の良い友達の間でもしてはいけない、と言われています。思い入れが強いものに関して同じ趣向ならいいのですが、万が一意見が食い違った場合に気まずい空気になりやすいため。話題にあげるのは避けてください。
結婚の挨拶当日の手土産と服装の準備
結婚の挨拶にもっていく手土産
手土産は当日ではなく、必ず前日までに用意してください。挨拶の手土産は3000円を目安に5000円までの中で、お菓子などの食品(消え物)が無難です。パートナーと共有したご両親の情報の中から、お好きそうなものを選ぶ配慮が大切です。
結婚の挨拶に着ていく服装
結婚の挨拶に着ていく服装は、清潔感と誠実さを意識した服装で望んてください。おすすめの服装は男性ならスーツ・女性ならワンピースなど、「きちんと感」が相手にわかりやすく伝わるコーディネートが好ましい印象です。3日前までには服装をそろえて、服装がこれでいいか、お互いのパートナーに冷静な意見を求めましょう。
結婚の挨拶までに確認したい準備の流れと段取りまとめ
結婚の挨拶に、パートナーのご両親と会う前には、いくつかの準備をすることをお勧めします。特に、当日の流れを想定して、準備を段取りするようにしましょう。初対面で、和やかにスムーズに会話が進むようにするためには、お互いの情報を共有することが大切ですし、いい印象を持ってもらうためには、服装や手土産についても検討する必要があります。婚約の報告と結婚についての決意をご両親に報告し、和やかで素敵な時間が一生の思い出になるはずです。