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アットホームな結婚式を挙げたいとお考えのカップルにおすすめなのが、「家族婚」というスタイルの結婚式です。
名前の通り家族だけで行う結婚式を指しますが、一般的な結婚式に比べるとまだまだ情報が少ないのが現状です。
きっと「家族婚」が気になるけれど、何から決めればよいのか分からないかたも多いのではないでしょうか。
- 家族婚ってそもそもどんな雰囲気になるんだろう?何をどんな流れにすればいい?
- 会場は一般的なホテルや結婚式場?少人数でも大丈夫?
- 費用はどのくらい準備をすれば良いのだろう?ご祝儀は受け取るべき?
- 司会は頼んだ方がいいのかな。
などなど…たくさんの疑問が浮かぶはずです。
家族婚とは果たしてどのような結婚式なのでしょうか?「家族婚」を検討しているお二人に向けて、メリット・デメリットや費用のこと、ご祝儀やタイムスケジュール・会場選びまで「家族婚」について知っておきたい情報をまとめました。ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
家族婚ってどんな結婚式?
家族婚とは、家族や親族を中心として行う、ゲスト数30人以下の少人数結婚式のこと。
もちろん家族婚だから家族しか招待しない、という訳ではなく、家族を中心に親しい友人を数名招待することもあるようです。
これが家族婚!という厳密な線引きがあるわけではなく、結婚式をする二人の希望で柔軟にスタイルを変えられるのが「家族婚」と言えます。
家族婚を選ぶ理由
カップルによって様々な理由がありますが、家族婚を選ぶのには下記のような理由を挙げる方が多いようです。
- ゲスト一人一人の感謝を伝えられる密度の濃い結婚式にしたい
- 華やかなイベントは苦手だけど結婚式は挙げたい
- 経済的な事情で一般的な結婚式をするのは難しい
- 新郎新婦共に多忙で準備にあまり時間を割けない
- 大々的にゲストを呼びにくい事情がある
- 海外など遠方の会場を選びたいので沢山の人は招待しにくい
少人数ということで比較的自由が利くため、結婚式に強いこだわりがあるカップルにとっても、より思いを実現しやすいという特徴もあります。
様々な理由がある中で、柔軟に自分たちの希望するスタイルを叶えたいというカップルに家族だけの結婚式が選ばれいるようです。
少人数結婚式を挙げるカップルの割合は15.0%
結婚式となると、大人数で挙げるのが一般的では?と思う方も多いようですが、「ゼクシィトレンド調査2019」によると、少人数での結婚式を実施したカップルの割合は15%となっています。
これは家族婚に限ったアンケートではないので、いわゆる「家族婚」に絞るともう少し割合が減る可能性もありますが、それでも30人以下で結婚式を挙げるカップルは思ったよりも多いようですね。
データ参照:ゼクシィ結婚トレンド調査2019
家族婚・家族挙式はこんなカップルにおすすめ!
家族というごく親しい間柄のゲストのみを招待して執り行う「家族婚」はこんな思いを叶えたいカップルにおすすめです。
- お世話になった家族に一番の感謝を伝える式にしたい
- 人前が苦手だけど結婚式は挙げたい
- 演出よりも交流重視の式が理想
- 派手さではなく温かさを重視したい
- 新居の家具や家電などこれからの生活にお金を回したい
- 海外や国内リゾートなど遠方で結婚式をしたい
- 準備に時間を掛けられない
特に歓談の時間やおもてなしを重視したいお二人にとっては「家族婚」はおすすめのスタイル。大人数の結婚式と比べてゲストと過ごす時間も取りやすいので、ゲストの満足度も高くなるようです。
なお、家族婚だからといって友人を一切呼んではいけないということはなく、ごく親しい間柄の友人を数人だけ招待する、といったカップルもいます。
家族婚は人数が少なくて寂しい?
インスタやSNSを見ると大人数で賑やかな結婚式の画像が…。そんな画像を見ていると、家族婚は人数が少なくて寂しいのでは?と心配になってしまう方もいるようです。
けれど心配する必要はありません、むしろ少人数の結婚式に好意的な意見を持っている人がたくさん。いくつかの声をご紹介するので、参考にしてみてください!
- 最近はこじんまりした結婚披露宴が流行ってますね。すてきな結婚式に人数は関係ないとおもいますよ!
- アットホームな式は呼ばれた方も、特別感があって嬉しいです。
- アリだと思います!どんな形でも本人たちが幸せならそれが一番。
すてきな結婚式・披露宴をするのに人数は関係ないという意見の方が多いようです。
とはいえお二人の心配する気持ちは「おもてなし」をしたいという心があってこそ。あまり不安になり過ぎも良くないですが迷ったときにはウェディングプランナーさんなどのプロに聞いてみると、第三者としてプロのアドバイスをもらえるので安心できるかもしれませんね。
家族婚のスタイルを紹介!
家族婚といってもそのスタイルは様々です。
一般的な結婚式に比べて自由がききやすい家族婚ですが、どのようなスタイルで挙げる方が多いのでしょうか。例をご紹介していきます。
家族婚をする上での会場選びや予算決めなどは、スタイルが事前に決まっていると検討しやすいので、まずはご自身が叶えたい家族婚のスタイルを決めていくのがおすすめですよ。
挙式のみ
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指輪の交換や、愛を誓いあう結婚式セレモニーだけをおこなうシンプルなスタイルです。教会式だけではなく人前式・神前式も行うことができ、オプションで写真やスタジオで記念撮影を撮ることも可能です。
神前式の場合は、挙式する神殿に入れる人数が少ないケースも多く、挙式は親族だけとお願いされることもあるようです。そのため人数が少ない家族婚と神前式は相性も良いのではないでしょうか?
また、挙式後は、会食ほど堅苦しくないスタイルで食事をするというケースもあるそうですよ。
会食のみ
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家族・親族へお披露目したい場合は、個室のあるレストランや料亭での式が人気です。
通常の披露宴の演出のように、ケーキカットやスピーチなど組み込むこともできます。その場合は、進行役を一人設けて行うとよいでしょう。新郎新婦が中心となって進行することもあるようです。
もちろん演出なしで、歓談だけというスタイルでも大丈夫。美味しい料理と楽しい会話であっという間に時間が過ぎてしまうでしょう。
挙式+会食
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挙式と会食の両方を行う場合、流れは一般的な結婚式とほぼ同じですが、少人数のためアットホームな雰囲気で進めることができます。
会食のみの場合と同様に司会進行役を設け、華美な演出は行わず、新郎新婦が各テーブルをまわり歓談というのが多いようです。
一般的な結婚式と同様、ご祝儀をいただくことも多いので、感謝の気持ちを込めてプチギフトや引き出物を用意しておくのもよいでしょう。
リゾート地での結婚式
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国内外のリゾート地で家族婚を執り行うというパターンも。20、30人規模の結婚式では難しいかもしれませんが、両親のみ、親兄弟のみを招待しての結婚式なら、費用も膨らみ過ぎずにおもてなしをすることができますよ。
旅行を兼ねて家族で海外に行けば両家の仲もぐっと近づきそうですね。
フォトウエディング
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式典ではなく、写真撮影が中心というスタイルの結婚式です。晴れ姿を見てもらい、その後食事会という流れで結婚式を挙げるカップルも多いのだとか。
「あまり大々的なことはしたくないけど、結婚式の思い出として何か形を残したい」とお考えの方に人気が高い傾向があるようです。
家族婚をするなら知っておきたい基本情報
家族婚・家族挙式のメリットとデメリットは?
まずは家族婚を検討するうえで知っておきたいメリット・デメリットを確認しておきましょう。
- アットホームな結婚式ができる
- ゲストとの歓談時間がしっかりとれる
- 費用を抑えることができる
- 準備期間が短くても大丈夫
- 進行やプログラムを柔軟に決めることができる
- 結婚報告は別途行う必要がある
- 対応している会場が少ない
- 結婚式のような雰囲気をつくるための工夫が必要
- 家族婚に戸惑うゲストがいる可能性も
- 招待客の線引きが難しい
家族婚ならではの、メリットがある反面気になる点もあります。
メリットとしては、ゲストとの歓談時間や費用・準備期間が上がることが多く、反面デメリットとしては会場選びや招待しない人への報告が上がるようです。
デメリットが気になる・・・
デメリットが気になってしまう方も、考え方や対応次第で不安を解消出来ることがあります。メリット・デメリットともに理解したうえで、納得して家族婚を選ぶことで、後から後悔するリスクも少なくなりますよ。
メリットとデメリットについてさらに知っておきたい方は合わせて下記の記事も読んでみてくださいね。
さらに詳しくチェック⇒
家族婚にかかる費用相場は?
家族婚の場合招待する人数が減るため、比較的費用を抑えて結婚式をすることができるようです。スタイルによっても費用は変わってきますが、費用相場はどの程度を見ておくと安心できるのでしょうか?
挙式費用は会場によって違うため、ご自身の予算と相談して決めることがおすすめ。会食の場合は人数と一人当たりの平均を掛け合わせると大体の費用相場がわかります。
挙式と会食の場合:平均36.5万+飲食代(平均18500円 x 人数)
会食のみの場合:飲食代(平均18500円 x 人数)
こちらは目安の費用ですが、家族婚の場合は招待する人数を目安に費用を計算すると分かりやすくなります。
さらに内訳を確認したい方はこちらの記事も合わせて読んでみてくださいね。
さらに詳しくチェック⇒
家族婚の時のご祝儀事情は?
身内だけを招待して結婚式を「家族婚」する場合、ご祝儀事情はどうなるのでしょうか?家族婚のスタイルにもよりますが、ご祝儀がある場合と、ない場合、そして自己負担額についても詳しくご紹介していきます。
家族婚で戸惑わないためにも、ご祝儀の相場や結婚式費用の自己負担についてチェックしておきましょう。
引き出物はどうするのが正解?
ご祝儀と一緒に確認したいのが引き出物。家族婚の場合は誰に引き出物を用意したらよいのか迷ってしまいますよね。家族婚の場合の引き出物を渡す相手・相場・おすすめの品物もぜひ参考にしてみてくださいね。
家族婚の会場選びは?
家族婚をするときにどのように会場を選ぶと良いのでしょうか?スタイルによっておすすめの会場が変わってくるので、まずはスタイルを固めたうえで会場選びを進めるとスムーズです。
・ホテル:立地が良い場合も多く、宿泊ができる
・結婚式場:結婚式のための設備がそろっている
・料亭:少人数でも個室の予約が可能
・リゾートウェディング:観光や旅行を兼ねられる
会場選びは大変?
家族婚の場合は人数が少ないため、対応している会場を探すのが大変という声を多く聞きます。
近年は、様々な会場で「家族婚プラン」や「少人数プラン」などを提供しており、少人数だからといって希望の会場をあきらめなくても大丈夫というケースも増えているようです。それでも少人数ならではの良さを活かすために、会場選びは色々な候補を検討したいですよね。
こちらの記事ではそれぞれの会場の特徴をご紹介しているので、まずは大きく会場の方向性を絞り込む時に参考にしてみたください。
さらに詳しくチェック⇒
実際の会場選びの進め方
方向性が決まった後は、実際の会場を探していく流れになります。
- ネット経由で探して問い合わせる
- 雑誌経由で探して問い合わせる
- 結婚式の相談カウンターに行ってみる
- 気になる会場に直接問い合わせる
会場探しの方法はいくつかあるので、ご自身に合った方法を探すのがおすすめ。
おもてなしブライダルの相談カウンターでは、お二人の叶えたい結婚式スタイルをカウンセリングを通じてしっかりとヒアリングします。そのうえで、会場を2件に絞ってご紹介。家族婚の会場だけでなく、家族婚をする上での期待や不安などなんでも気軽にご相談くださいね。
WEBでも相談できるので、忙しい時でも安心です。
会場の相談をしてみる⇒
家族婚のテーブルパターン・席次はどうする?
選ぶ会場によっても変わってきますが、家族との親睦を深めるため、ゲスト全員に楽しんでもらえるような席の並び方を考えたいですよね。家族婚の席次の考え方や、テーブルに合わせたパターンをご紹介します。
家族婚のタイムスケジュールはどうなる?
通常の結婚式に比べるとゆったりした時間を作りやすく、歓談中心のアットホームな結婚式にすることができます。スタイル別のタイムスケジュール例を見てみましょう。
家族婚に演出は必要?
家族婚の場合演出をしないという方も多くいますが、様子がわからないと演出なしで2時間(または2時間30分程度)の間が持つのか心配な方もいますよね。
結論からお伝えすると、お料理を楽しんだり、写真を撮ったり、歓談しているだけで当日はあっという間に時間が過ぎていくと感じる方が多く、演出がなくても間が持たないと悩む必要はあまりなさそうです。
とくに少人数の場合は新郎新婦とゲストの方との歓談時間も多いので、ゆっくりと食事を楽しみながらの歓談だけでもおもてなしの気持ちを感じていただけます。
気になる場合は手軽な演出を盛り込んでみてもOK
ただまったく何もないと結婚式の雰囲気にならないのでは?と心配な方もいるでしょう。その場合は気軽に取り入れられそうな演出を盛り込んでみても良いかもしれませんね。
- 新郎新婦が司会を担当
- 引き出物をゲストごとに変えて手渡し
- 席札に一人一人へのメッセージを書く
- 高砂を作らず家族とテーブルで歓談
- ゲスト紹介をプログラムに組み込む
華々しい演出が苦手でも、家族婚だからこその演出を取り入れるカップルも多いようです。家族婚におすすめの演出をまとめたのでぜひチェックしてみてくださいね!
家族婚にオススメの花嫁衣装は?
家族婚をするときは花嫁衣装はどうするのが良いのでしょうか?一般的なウェディングドレスや和装はもちろん、家族婚の場合はあえてウェディングドレスを着たくないという方も。そんな新婦さんにもおすすめの衣装をご紹介していきます。
家族婚の場合の両親の服装マナーは?
家族婚となると少しカジュアルでもよいのか、それとも両親も正装をし、母親は留袖など着物を着る方が良いのでしょうか?スタイルによっても変わってくるので、正装をする場合の手配方法なども合わせてチェックしておきましょう。
招待できない友人・職場にはどう報告する?
身内だけを招待して行う結婚式「家族婚」を挙げることにした場合、結婚式に招待できない友人や職場の人にどのように結婚の報告をしたらよいのでしょうか。お世話になっている方にはきちんと報告したいですよね。家族婚の場合の報告方法も合わせて確認しておきましょう。
実際に少人数の家族婚をした・参加した人の感想
少人数の結婚式は招待される機会も少ないので、生の声を聞く機会がすくないですよね。そこで実際に少人数の家族婚をした方、参加された方の声を集めてみました。
卒花の声
- 一番こだわったのは食事です!とにかくお料理が美味しい場所にしたことで参加した方にも好評でした!(20代女性)
- 20人くらいの身内中心の結婚式をしました。参加人数よりも会場スタッフさんが多くて一人一人に目の行き届いた式だったと言ってもらえたのが嬉しかったです。(20代女性)
- 本当に心からお祝いしてほしい人だけを招待できた。(30代女性)
- 遠方の会場で打合せの回数も少なかったのですが、人数が少なかったので調整もしやすく準備がスムーズだったので良かったです。(30代女性)
- お世話になった両親に感謝の気持ちをしっかりと伝えられました。二人とも涙目になっていて、私も我慢できずに泣いてしまいました。(30代女性)
参列者の声
- 新郎新婦とゆっくり話せたのが良かった。(30代女性)
- 少人数の海外挙式に参加しました。当日は進行が上手くいかなくてバタバタシーンもありましたが、それも含めて和やかに笑顔が絶えない結婚式だったのは少人数だったからかな、と思います。(20代女性)
- 姪っ子の20人くらい結婚式に参加しました。司会を主役の二人がしたり、ゲストにサプライズで一言もらっていたり、すごく心に残る結婚式でした。(40代女性)
- 親友の家族婚に一人だけ友人として参加しました。最初は周りが親族の方ばかりで緊張したのですが、花嫁姿の親友と話す時間をたくさん取れて忘れられない結婚式になりました。(20代女性)
- 少ない招待客の中で、わざわざ自分を招待してもらったこと自体が嬉しかった!(30代女性)
家族婚で思い出深い結婚式に!
お呼びする人数は限られていますが、ゲストを家族だけに絞り込むことで、感謝の気持ちを丁寧に伝えることができるという特徴が家族婚にはあります。
少人数で行うため、進行の内容をきちんと決めておかないと通常の食事会になってしまう点は気をつけたいところですね。家族婚はアレンジも加えやすいので、お二人が思い描く結婚式をより実現しやすいのではないでしょうか。
思い出深い結婚式にするために、家族だけでの結婚式をぜひご検討してみてくださいね。