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結婚が決まった喜びを誰かに伝えたい。分かち合いたい。友達に今すぐ伝えたい。その気持ち、とてもよく分かります。結婚は「夫婦」として新たな生活の始まりで人生の節目でもあるため、私的な恋人同士と違い、友人の間でも配慮やマナーが求められることもあるのです。友達への結婚報告のタイミングと方法についてまとめました。
目次
友達に結婚を報告する際の注意点
結婚はとてもおめでたいことですが、それによって変化する状況や環境があり、状況が変化することで、変わってしまうかもしれない人間関係があることを、予測して、友達に報告する際には特に配慮やケアする必要があります。結婚後も変わらずに付き合っていたい友達には、特に気を付けましょう。
今後の予定をある程度決めてから報告がベター
とても仲が良く頻繁に会う友達であれば、プライベートでの重大なできごとを時系列で報告していることも多いでしょう。それ以外に、そこまで頻繁に会うわけではないが仲が良い大切な友達に結婚を報告したい場合は、結婚後に予想されるライフイベントで、おおよその目途がついてからが報告のベストタイミングです。
特に次のように大きなライフイベントは、友達がお祝いを送りたいと思っていたり、スケジュールを調整したいと思うことが多いイベントのため、結婚報告と一緒にあらかじめ知らせておきたい部分です。
結婚式や入籍
結婚式をする、式はしないで入籍のみ、などあらかじめ決めてから結婚報告をしたいところ。友達によってはお祝いをどのタイミングで手配して贈るかなど、気を回す人がとても多いのです。また、結婚式をすることが決まっていて、出席してほしい友達であれば、あらかじめ声をかけて、予定や考慮に入れてもらったほうがいいでしょう。
引っ越しや働き方の変更
結婚を機に新居に引っ越す、住所が変わるようであれば、いつからなのかをお知らせしましょう。また職場が一緒の仲がいい友達であれば、結婚を機に部署移動・退職・転職等の予定について決まっていることがあれば伝えておきましょう。上司や部署への報告がこれからの場合、報告の順番に配慮して周囲への口止めを忘れないでください。
妊娠出産など
既に出産の予定があり、安定期に入っていて告知しても大丈夫な状況であるなら、一緒に報告するのがベターです。ただ、自身の状況や友達の近況によっては伝えないほうがいい場合もあるため、配慮が必要なこともあります。
友達の近況や心理に配慮する
結婚の報告の際に、友達がおかれている近況や心境で知っている心配なことがあれば、結婚の報告の仕方やタイミングで配慮が必要です。
女友達が婚活中であったり、男友達が仕事のことで悩んでいたり、友達の身内で不幸があったりした場合など、環境や心理的に厳しい状況であるなら、自分のお祝い事についての報告をどう切り出すか、タイミング含め冷静に考える必要があります。
友達へ結婚を報告する際の段取り
報告すべき友人は漏れがないようリストアップを
共通の友人には皆報告があったのに、自分だけ報告がない…と知った場合の友達の心情に配慮してリストアップしましょう。うっかりしていた、直接会ったタイミングで話したかった、などの理由があったとして、それを弁解したところで心証はよくありません。必ず伝えておきたい友達をリストアップしておくことをお勧めします。
結婚の報告の優先順位と伝え方を決める
友達への報告での順番は、できるだけ親密度の高い人から順に報告するよう配慮して段取りをします。また、グループで仲がいいなどの場合は、できるだけ漏れがないように全員が集まる場で報告するようにしましょう。別の友人からまた聞きで結婚の報告を聞くと「仲がいいと思っていたのに…」と捉えられるケースがないとは言い切れないため、早めに報告の段取りを組むことがおすすめです。
大切な人ほど会って報告
現在はLINEなどメッセージアプリを使っての報告が多くなってきましたが、今後もずっと仲良くしていきたい人であれば、直接会って顔を合わせての結婚の報告をおすすめします。結婚の報告は、自分にとってはさほどではないと思っていても、友達にとっては大きな衝撃を感じることがあります。
時間がとれない場合や遠方なら電話で
時間的に、距離的に友達と会う機会が設けられないが、本当は会って話をしたい仲であれば、電話でしましょう。特に結婚式や引っ越し、出産のようなライフイベントが決まっている状況であれば、電話をして今後の予定についても伝えておきましょう。
グループ内であれば集まりがあった時に
グループで仲がいい友達であれば、グループの集まりがあったタイミングやグループLINEでの報告が、漏れがなく報告できます。その際に、グループ内で特に仲がいい友達がいるようであれば、先に結婚の報告を済ませておきましょう。
自分の口から伝えるために
別の共通の友人から結婚の報告を又聞きで聞いてしまうのは、あまりいい受け取られ方をしません。直接会って話したいが、なかなかタイミングが合わない場合は「自分から話したいので黙っていてほしい」と協力をお願いしましょう。どうしてもタイミングが作れないようなら、メールやメッセージアプリでの報告も視野に入れましょう。
友達との親密度でどこまで報告するかラインを引く
すべての友達に会って話ができればいいのですが、そんなに時間もかけられないという人も多いはず。また、親密度によっては会って報告するほどでもない人もいます。友達との関係性を冷静に考慮して、それぞれの親密度にあった報告方法とツールを選びましょう。
下に例を挙げておきます。
現在進行形で頻繁に連絡しあう仲の親密な友達
直接会ったタイミング、または個別に電話やメッセージアプリで。
遠方や仕事が忙しいなど物理的な理由で頻繁に会わないが仲がいい友達
個別に電話で、または個別にメールやメッセージアプリで。
学生時代や前職時代に仲が良かった所属による縁の友達
個別にメールまたはメッセージアプリ、グループLINEがあるようであればそちらでさらっと報告も。
SNSでのみつながっている友達
SNSで報告、または報告しない。
疎遠になっている友達
結婚式後に年賀状や結婚報告はがきで報告、または報告しない。
友達に結婚を報告するタイミング
プロポーズ後
親しい友達であれば時系列で報告していることも多いでしょう。ただ、このタイミングではまだ結婚が正式に決まっていないこともあり何かが起きないとも限りません。プロポーズ後の報告は、両家の親に結婚の報告が無事に終わったあと、親しい友達のみに報告するようにしましょう。
入籍日決定後
入籍日決定、または入籍後に結婚の報告をしたい場合は、結婚式が決まっているかいないかも関係しています。結婚式をしないようであれば、このタイミングで友達に報告を。結婚式をする場合であれば、結婚式の日取りがより具体的になったタイミングでの報告がスムーズです。入籍はしたが、結婚式についてはまだ未定、またはかなり先での式を予定している場合は、先に入籍の報告のみ、友達に報告しておきましょう。
結婚式の日取り決定後
結婚式の日取りが決まった、会場予約をした段階で、結婚式に来てほしい親しい友達には全員に結婚の報告を済ませましょう。結婚式に招待しない友達、疎遠になってしまった友人も、今後もお付き合いを継続して大切にしたい人にはこのタイミングで報告を済ませるのが無難です。
結婚式後
結婚式には招待しなかった友人や、最近は疎遠になってしまった友人、SNSでのみつながっている友人には、このタイミングで報告をすることも多いようです。
友達に結婚を報告する際の伝え方の注意点
友達に直接会って報告する際の注意点
結婚の報告は大切ですが一方でナイーブな問題が発生する場合もあります。直接会って話をしたい友達は大事な友達であることが多いので、「大事だと思っているから直接伝えたかった」という理由がわかるように伝えましょう。友人から結婚までの経緯などを詳しく聞いてこない限り、自分から話すことはひかえたほうがいいでしょう。
友達に電話で報告する際の注意点
友人に時間を割いてもらうので、一度メールなどで都合のいい時間を打診してから、その時間に電話をして報告しましょう。その際に、今後の予定(結婚式についてなど)を友達に打診できると、心証もよくスムーズです。
友達にメール・メッセージアプリで報告する際の注意点
とても親しい友達に、結婚が決まった喜びをすぐリアルタイムで伝えられるため、現在では半分以上の報告はメールかメッセージアプリが多いようです。ただし、伝える相手の表情が見えず、伝え方も文章では細かいニュアンスが伝わらずに誤解や心証を害する事態を招くことも。大事な友達には一斉メールではなく個別に伝え、伝え方に誤解がないうに丁寧に文章を考えましょう。
友達にSNSで報告する際の注意点
SNSで結婚の報告をする際に気を付けなければいけないのは、不特定多数が見ていることと、報告自体に興味がない人も多いということ。
そのため、SNSの報告は無用なトラブルを防ぐ観点から言えば「結婚しました、今後ともどうぞよろしくお願いします」程度の、あくまで“オフィシャルなお知らせ”の範疇にとどめておくのが肝心です。
友達に結婚を報告するタイミングと注意点まとめ
友達に結婚を報告する際には、友達との関係性や近況を踏まえ、いつ報告するかのタイミングや伝え方を配慮しましょう。
友達に報告する際には、報告を決めたタイミングに、報告したい人には一気に伝えてしまうほうが、伝え漏れ等のトラブルを防ぐことができます。
その際に、直接会う、メール、メッセージアプリ、SNSのどの方法を使うのか、関係性に合わせて使い分けを。友達と一緒に喜びあえる、素敵な報告ができるといいですね。