男性必見!結婚の挨拶の言葉をスムーズに伝えるセリフマニュアル

結婚の挨拶のセリフ©LightField Studios – shutterstock.com

人生で一番緊張した瞬間は「結婚の挨拶で彼女の実家に訪問したとき」と答える男性は非常に多いそう。いつも通りに振舞おうとしても、女性側の両親にいい印象をもってもらおうと意識すれば、言葉遣い・立ち居振る舞いが気になって固くなってしまいます。実家に訪問した状況を想定し、好印象な言葉やセリフをまとめました。

結婚の挨拶で女性側両親に認めてもらう会話の準備とは

結婚の挨拶の中で、会話の内容だけで彼女の両親に好印象は抱いてはもらえません。結婚の挨拶に来た娘・息子の交際相手に対して、約1/4の両親が「いい印象を抱かなかった」と答えているアンケートもあります。
男性女性の区別なく、両親が挨拶に来た結婚相手に求めているのは、大切な子供を託すことができる安心感です。その部分をクリアにしない限り、表面で結婚を承諾してもらったとしても、本当の意味での信頼感を築くには、長い時間がかかってしまい、ふとした瞬間にもめごとになる可能性もあります。
結婚の挨拶にのぞむには、両親に安心していただけるよう挨拶に向けて下準備が必要です。万が一多少の失敗や不手際、無礼があったとしても、両親とのために精一杯準備した姿が垣間見えれば気持ちを汲み取ってもらえることが多いのです。

彼女の両親についてリサーチする

結婚の挨拶の前に、必ず最初に聞いておきたいのが女性側の両親の情報。
プロフィールやパーソナリティー、好きなことや趣味、食べ物飲み物の嗜好など、できるだけ詳しく知っておきましょう。この情報がすべて、今後の挨拶に準備・用意するものに生かされます。

【結婚が決まったら】結婚の挨拶前に確認する準備の流れと段取り

服装と手土産を整える

結婚だけでなく、仕事や社交場など一般的なマナーとして、ご自宅に挨拶に伺う際には服装を整え、手土産を用意する必要があります。

服装
好印象を持ってもらえるよう、スーツやジャケットを羽織って改まった服装を。

男性も女性も一緒に知りたい結婚の挨拶に行く時の服装マナー

手土産
女性側の両親に喜んでもらうために事前リサーチを生かして選びましょう。

結婚の挨拶に行く前に読みたい!手土産の準備と渡し方マナー

挨拶の際に予測できる流れと会話をシミュレートする

結婚の挨拶が一般的にどのような流れで行われるのか、流れを知っておくと慌てずスムーズです。自宅への訪問の際は、礼儀を尽くすポイントや要所が数カ所あります。緊張してすっかり固くなってしまって会話が続かない、などのハプニングがあったとしても、要所でしっかり挨拶でき、礼儀とマナーが守られていれば、ご両親はしっかり準備してきた心情をくみ取ってくださるでしょう。ポイントになる部分でのセリフや言葉遣いは、事前にタイミングに合わせてセリフを用意しておき、ハキハキと言えるようにしておきましょう。

実家で?レストランで?「結婚の挨拶」での滞在時間の流れ

結婚の挨拶で役立つその他の準備

笑顔の練習をする
接客業や営業職などで仕事に就く前に行うのが、笑顔の練習です。自分が玄関で挨拶を受ける立場に立って考えてみてください。仏頂面で挨拶を受けるのと、笑顔で挨拶を受けるのでは、最初の印象は全く違います。当日、本題を切り出すまではできるだけ笑顔でいることをおすすめします。ずっと笑顔でいることは、実はかなり難しいことです。簡単なのは、鏡の前で笑顔をチェックすること。筋肉の動かし方、力の入れ具合、口角の角度に注意して何度も笑顔を作ってみましょう。一番いい笑顔の「力の入れ具合」が分かってくると、笑顔が自然に出やすくなります。

彼女にフォローをお願いする
結婚の挨拶で、万が一何か予期せぬトラブルが発生した場合に備え、挨拶に向けてしっかり準備した姿を見せ、彼女にフォローをお願いしておきましょう。結婚生活はパートナーとの助け合いの連続です。結婚の挨拶を真剣にとらえている、成功させたいという姿勢が彼女に伝われば、万が一何かあったとしても、彼女のフォローで乗り切れるケースも多いのです。

【玄関・初対面】ご両親への挨拶のセリフ文例

ご両親が見ているポイント

初対面での印象の良さ
・服装と身だしなみ
・言葉遣い
・ハキハキした話し方
・最初の挨拶の際の笑顔
・視線が合うかどうか

玄関での両親への挨拶のセリフ文例

初対面でも、何度か会っている場合でも、改まった挨拶の場です。必ずフルネームで挨拶しましょう。今日という日のために、女性側の両親は自宅を片づけたり場を整えたりさまざまな用意に骨を折ってくれています。挨拶の場と時間を作ってくたれことに対して、必ずお礼の言葉を添えてください。

両親と初対面の場合
「始めまして。〇山〇男と申します。今日はお時間を作っていただき、ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。」
「本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。△子さんとお付き合いさせていただいております。〇山〇男と申します。宜しくお願いいたします。」

両親と何度か面識がある場合
「今日はお時間を作っていただきまして、ありがとうございます。〇山〇男です。改めてご挨拶に伺いました。どうぞよろしくお願いいたします。」

【居間に通された際】手土産を渡す際のセリフ文例

両親が見ているポイント

要所要所でマナーが守れているか

動作の前に一言伝える

・居間に入る前に一礼して「失礼します。」
・着席を勧められたら一礼して「ありがとうございます。」

着席前に手土産の渡し方と添えるセリフ文例

席に着く前にタイミングを図って、袋から出し箱の正面を向けて、手土産を差し出します。なぜこの手土産を選んだのか、両親の好みを考えての理由を添えて渡すと好印象です。

「△子さんから家族全員がお好きと伺いまして、季節限定で出店しているお店があったので、そちらで選んできました。皆さんで召し上がってください。」
「日本酒がお好きと伺いまして、私も好きな銘柄で最近都内でも出店している蔵元のものです。お口に合うといいのですが」

この場にふさわしくないセリフとして
「つまらないものですが」「ほんの気持ちですが」
といった、手土産を渡す際に定番の謙遜のセリフは、このような場では後ろ向きにとらえられ、あまり好ましく感じられません。

【結婚の許可】結婚の挨拶の本題のセリフ文例

結婚の挨拶のセリフ©SpeedKingz – shutterstock.com

両親が見ているポイント

・娘との関係を大切にしているか
・娘を尊重しているか
・本当に結婚したいと思っているのか

本題を切り出すタイミングとセリフ文例

本題を切り出すタイミングは、最初に歓談を挟んで場を和やかにしてからの場合と、席についてからひと呼吸おいてすぐのタイミングがあります。場の雰囲気と、自分が堂々と言えるタイミングを考慮して決めましょう。

「実は今日お時間を作っていただいたのは、△子さんとの結婚のお許しを頂きたく伺いました。」
「大切なお話をしてもよろしいでしょうか。実は△子さんとの結婚について、お二人にお話を聞いていただきたく、お時間を作っていただきました。」

結婚の許しをお願いする際のセリフ文例

両親からすると、誠実さ、真剣さが伝わるシンプルで明確な言葉が好ましいようです。

「△子さんとの結婚のお願いにきました。結婚させてください。」
「△子さんとの結婚を認めて、許していただけるでしょうか。」
「これから△子さんと歩んで、お二人のような家庭を築けたらと考えております。」

歓談の際の会話の注意点

見られるポイント

・男性側の実家の家族関係
・仕事や将来について
・金銭感覚
・距離感

本題前

事前に彼女からリサーチした両親のプロフィールから、場を和ませるための会話のきっかけをいくつか用意しておきましょう。
最初の歓談は10~20分程度が目安です。会話が盛り上がりすぎて時間がたつと、本題が切り出しづらくなります。

本題後

結婚を許可するために、両親から自分の仕事・将来の展望、二人の今後につい、経済状況など質問されることが考えられます。
不安を解消して安心してもらうために、幾つか質問を想定して回答を用意しておきましょう。
また、結婚をスムーズに許してもらった場合は結婚式や今後の住まいなど、具体的な話を聞きたいケースが多いので、今後について事前に彼女と話し合っておくと好印象です。

帰りの挨拶のセリフ文例

話が進み、1時間半~2時間を目安に、会話のタイミングを見て退出を切り出します。この場合は、必ず男性側から切り出すほうがいいでしょう。

両親が見ているポイント

・最後まで礼儀正しく
・最後も笑顔で

帰りを切り出す際のセリフ文例

「すっかり長居をしてしまい、申し訳ありません。そろそろおいとまをさせて頂きます。」
「こんなに長くお時間を頂き、申し訳ありません。今日はこれでおいとまさせていただいて、また改めてこの件について、お話させていただければと思います。」
「今日はお時間を作っていただいて、本当にありがとうございます。」

玄関での帰りの挨拶のセリフ文例

「今日は本当にありがとうございます。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。」

結婚の挨拶で気をつけたいNGな態度とセリフ

なれなれしい態度

彼女の両親は、結婚の許しを得る前はまだ自分の義両親ではありません。突然「お義父さん、お義母さん」などと呼びかけず、「△子さんのお義父さん」というように一歩下がって呼びかけるよう心掛けてください。
また、人懐こい性格だとしても、彼女の両親は友達ではありません。何度か会っていて打ち解けあった仲になっていた場合も、結婚の挨拶は空気を読んで、改まった態度で臨んでください。

両親の前で彼女と親密にしすぎる

両親にとって大切な子供である彼女に対して、両親の前で甘えたりべたべたした態度をとることはマイナスにしかなりません。挨拶の場は毅然と、誠実な態度を心がけてくたさい。

根拠のない自信

結婚の挨拶の際に、歓談もそこそこに
「絶対幸せにします」
「一生かけて愛し抜きます」
という本題を突然切り出すと
「その根拠と自信はどこから」と口には出さずとも両親は突っ込みたくなるものです。結婚について本題を強くストレートに伝えたい場合は、多少なりとも自分の仕事や人となりを知ってもらってからのほうが伝わりやすいものです。

結婚を決めた理由が薄い

「△子さんももう〇歳なので」
「もう一緒に〇年も暮らしているので」
「仕事が転勤になるので」
というような外的要因で結婚を決めたとしても、それを女性側の両親にそのまま素直に伝えてしまうのは、両親の不安を煽るだでなく、不誠実な印象を抱かせてしまいます。
聞いている彼女が不愉快になってしまうことも考えられます。

結婚の挨拶をスムーズに伝えるセリフと注意点まとめ

結婚の挨拶は、男性も女性もパートナーの実家に伺うのは本当に緊張してしまうものです。挨拶に向け、誠実さと真摯な気持ちが伝わるように、できるだけ準備を万全にしていきましょう。結婚の挨拶で想定できるシーンを想定して、きちんとした言葉遣いと礼儀マナーを守った立ち居振る舞いができるように、文例を参考に挨拶のセリフを考えておくと、きっとスムーズに会話が進むはずです。

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