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一生に幾度もない結婚式は、挙げるお二人にとって大切な記念日となる1日。結婚式の余興は結婚式を盛り上げる演出として、参列してくれたゲストにも喜ばれる演出の一つです。
お祝いの席での失敗は誰しもが避けたいものですが、大勢の前で披露することになるであろう余興の失敗は引き起こしたくありませんよね。
そこで、結婚式余興の失敗パターンをさまざまな例をご紹介していきます。失敗の原因を知って、結婚式の余興を成功に導きましょう!
目次
結婚式での余興で失敗することってあるの?
結婚式当日はその日を待ち望んでいたお二人にとっても、招かれるゲストにとっても特別な1日となります。
さまざまな思いが託された結婚式において、披露宴中に行われる余興は会場とゲストが一体となる演出でもあります。余興をお願いした新郎新婦はもちろん、頼まれたゲストもその日を楽しみに待ち望んでいるはず。
ですが、準備万端で当日を迎えても予期せぬアクシデントやリアクションに繋がることがあります。
自分たちだけで盛り上がる内輪ウケになってしまったり、過度な表現で会場全体が引いてしまったりすることで、結果的に失敗となってしまうことがあるようです。
結婚式での余興で失敗となってしまった例はどんなものがあるのでしょうか?
結婚式での余興が失敗する例:余興時間が長くゲストが飽きた
結婚式を盛り上げるためと余興の時間が長くなり、結果的には見ていたゲストが飽きてしまう結果に。披露宴のプログラムによっては、余興の他にも演出がいくつか控えています。演出が行われる度にゲストの手を止めることになるため、式の進行にさまざまな配慮がなされています。なお、長すぎる余興は食事を食べるタイミングも失ってしまいますよね。
通常、披露宴は2時間半~3時間で行われます。式場によっては次の披露宴の予定がある場合もあるでしょう。
せっかく準備したものを退屈だと思われて、結婚式で行った余興が失敗だったとならないためにも、与えられた時間を確認し適度な長さで収めましょう。
結婚式での余興が失敗する例:触れてはいけないネタの構成
こちらは、結婚式でタブーとされている話題や言葉を使用し失敗してしまうケースです。
お祝いの席で使ってはいけないとされている言葉をご存じですか?
例 | |
別れ・再婚を連想させる言葉 | 最後に、去る、失う、去る、終わる、離れる、別れる、切れる、嫌う、飽きる、疎遠になる、冷える、繰り返し、再び、何度も |
不幸を連想させる言葉 | 亡くなる、苦しい、朽ちる、病気、倒れる、壊れる、泣く、崩れる、滅びる、流れる痛ましい、衰える、倒れる |
重ね言葉 | 時々、いよいよ、重ね重ね、わざわざ、たまたま、いろいろ、たびたび、どんどん、だんだん、しばしば、みるみる、日々、 相次いで |
また、参列する両親や親族、ゲストも引いてしまう話題を元にした余興によっても失敗に繋がってしまいます。
使ってはいけない言葉にも当然注意しなければいけませんが、新郎新婦の過去の恋愛話や失敗話を面白可笑しく余興に取り入れるのも避けましょう。
会場はもちろん、主役のお二人の仲が一気に険悪になってしまうことは失敗では済まなくなってしまいますよ。
結婚式での余興が失敗する例:内輪だけで盛り上がる
これなら楽しくなるはず!と、あれもこれもと盛り込みすぎて会場がシラケてしまうような余興も、ゲストが置いてけぼりになる失敗例です。
新郎新婦お二人はもちろん、お二人の友人などにウケる内容は確かに盛り上がるでしょう。ですが、結婚式は両親や親戚、会社関係者まで参列している場合もあります。
会場全体が楽しめずに共感できない余興は、あの余興は失敗だったと認めざるを得ない結婚式となってしまいます。
結婚式での余興が失敗する例:練習不足・段取不足が見て取れる
練習が必要な余興の場合に見られるのが、練習不足や段取りミスによる余興の失敗です。大人数でのダンスや演奏などは、皆の予定を合わせて練習する時間がなかなか取れない場合もあるでしょう。
ですが、クオリティが低すぎる余興は見ている側としても何とも言えないムードとなってしまいます。他には、式場側の設備を事前に確認せずに起こる失敗もあります。
多少踊りにバラつきがあっても、演奏にムラがあっても一生懸命に取り組んだ姿が見てとれれば感動してもらえるものです。
結婚式での余興が失敗する例:ゲストも巻き込み式の余興でムードを壊す
披露宴は新郎新婦が日頃お世話になっているゲストにむけて、もてなす意味も込められています。参列したゲストも一緒に楽しめる余興は大変人気で、失敗が少ないアイデアの一つです。
ですが、人前に出るのが苦手な人を選出してしまったり、とっさの対応ができないゲストを困らせてしまったりする場合もあります。
会場が何ともいえない雰囲気に包まれてしまい、新郎新婦も心配してしまう結果に。ゲスト参加型の余興で気を付けないといけないことは、サプライズ的なことに重点を置かず年齢問わず全体で楽しめるアイデアを盛り込むことが大切ですよ。
結婚式の余興が失敗となってしまう共通点とは
結婚式で行われる余興を失敗と感じてしまう例をこれまで挙げてきましたが、それらに共通する点を見ていきましょう。
- 時間配分が適切ではない
- 事前準備が足りない
- 内輪ネタがメインの構成
- 顔ぶれを考慮しない下品な話題やタブーな内容
- 無茶ぶりと言われる参加型のもの
以上のように、結婚式自体の目的を無視したような構成や妙な盛り上がりで会場全体が盛り下がってしまう余興は「あの余興は失敗だった」とならざるを得ません。
会場への下見不足によって余興がもたついてしまったり、安易な取り組みで稚拙に見えてしまっては、せっかく考えた余興も台無しとなってしまいます。
では、どのような点に注意すれば失敗にならないのか、5つのポイントをご紹介していきます。
結婚式の余興を失敗させない5つのポイント
結婚式の余興が失敗となってしまう共通点を踏まえて、喜ばれる余興とするために必要な5つのポイントをそれぞれ見ていきましょう。
誰が見ても理解できるもの
結婚式の規模により参列するゲストの顔ぶれはさまざまでしょう。ご年配の方から小さなお子さん、または重要な仕事の取引先の方がいらっしゃる場合も。
ですから、どんなゲストが見ても分かりやすく、楽しめるものが一番重要なポイントですよ。
無理のないゲスト一体型にする
さまざまなゲストがいることを述べてきましたが、そのことからも分かるように人前に出るのが苦手な方やスピーチ等が不得意な方もいらっしゃいます。
ゲスト参加型の余興は、会場の一体感を感じさせ余興として失敗しにくいといえます。ですが、無理強いをするような余興は結果的に失敗を招きかねません。
無茶ぶりだ、なんて言われないような楽しめる余興を心がけましょうね。
新郎新婦への思いが伝わるもの
余興は楽しいものであるべきですが、それ以前に大切なことはお二人への祝福の思いが伝わるものが前提ですよね。
少しばかり手が込んでいなくても、多少のミスがあっても、新郎新婦への愛情が伝わる演出は、見ている側にとって心打たれるものとなりますよ。
景品は豪華なものを
結婚式の余興として失敗が少なく人気の一つが、景品を使ったビンゴ等です。もし、景品を伴うような余興をするのであれば、会場が盛り上がるような豪華な景品や、どのゲストも驚いて笑顔になってしまうような景品を用意するなど工夫を凝らしましょう。
質が高い手のこんだもの
どんな余興であっても共通していえることは、質を重視した手の込んだものであれば、結婚式の余興が失敗だったと感じさせないことです。
短い余興時間であってもクオリティが高く完璧なものであれば、一生懸命練習した様子が見て取れることで、感動も与えてくれます。
仕事をしながら、練習時間の確保や準備はなかなか厳しいこともあるかもしれません。ですが、今はオンラインでの打ち合わせも気軽にできますので、練習が必要な余興もぜひ、トライしてみてはどうでしょうか。
喜ばれる結婚式の余興アイデアと最近の余興の傾向
ここ最近の結婚式で選ばれる余興として人気なタイプは、以下3つのジャンルのようです。
- ビデオレター
- 映像上映
- 歌や楽器等の演奏
映像を使った余興ムービーは、以前に比べ手軽に作成ができるソフトやアプリが増えたことで、自作ムービーが簡単になってきたことも要因でしょう。
自分たちで作成する際に注意しておきたい点は、会場の機械設備がどの程度なのか事前に把握しておくことです。
プロジェクタによって比率が違い、設備の仕様によっても対応すべき点が変わってきます。また、そもそもDVD自体が読み込めないトラブルを避けるためにも、結婚式の前に会場側と連携を取って対応しましょうね。
余興のアイデアとしては、会場全体が温かい空気に包まれるような余興はいかがでしょうか。誰もが知っている絵本を新郎新婦の思い出の曲と合わせて朗読したり、お二人それぞれの地元にちなんだお祭りを彷彿させる音楽を演奏するなど、参列した皆が感動する余興は素敵ですよね。
どんな余興にしようか迷ってしまった場合は、ぜひ、参考にしてみてくださいね。
結婚式の余興で起こる失敗を知って何度も振り返りたい余興にしよう
余興を頼まれることも披露することも、幾度もない貴重な経験です。せっかくトライするなら皆から喜ばれ、新郎新婦お二人が頼んで良かったと思う余興にしたいものですよね。
結婚式の余興の失敗は、事前の確認や入念な準備によって回避することができます。会場全体が笑顔に包まれる素敵な余興を目指しましょうね。