© iStock.com/SolStock
披露宴中、新郎新婦がガラッと印象を変えた衣装で再入場するお色直し。参列したゲストも期待が高まる瞬間ですよね。
ですが、ゲストとの時間を長く設けたい場合やお色直しへの費用を別に充てたい場合など、お色直しが必要かどうか検討中のカップルもいるでしょう。
そこで、「お色直しは必要なの?」と悩まれる新郎新婦へ、お色直しの意味、先輩花嫁たちがお色直しが必要だと考えた理由やお色直しのパターンなどをご紹介していきます。
お色直しをする際の注意点も併せてご紹介いたしますのでぜひ、披露宴を盛り上げるお色直しのアイデアに取り入れてみてくださいね。
目次
本来のお色直しの意味や歴史とは
お色直しとは、披露宴の途中で新郎新婦が衣装を変えることです。披露宴中に変わるお二人の衣装チェンジは、華やかな披露宴をさらに彩る演出の一つとなっています。
お色直しの歴史
お色直しの歴史のいわれは諸説ありますが、奈良時代にさかのぼるとされています。本来、婚姻後は白無垢を三日間着続け、四日目に色打掛に着替えることを「お色直し」と呼んでいました。
白無垢の白は、純潔といった意味のほか「これから嫁いだ先に染まる」という意味を持っています。
四日目に色打掛に着替えることは「相手の家に染まる」といった意味が込められていたんですね。そういった慣習が、披露宴中に衣装を変える現代の「お色直し」へと変わっていったとされています。
お色直しは必要ないと考えるカップルもいる?
最近の披露宴事情は、ゲストへのおもてなしを重視したスタイルが増えてきていることから、お色直しは必要ないと考えるカップルも増えているようです。
ですが、挙式とは違った雰囲気のドレスを着てみたい、和装スタイルも叶えてみたいといった理由からお色直しをしたいと考える方は、まだまだいらっしゃいます。
もし、自分たちの披露宴にはお色直しをしないと決めた場合は、事前に両親や親戚に相談しておくことをおすすめします。親世代の中には、お色直しをするのが当たり前といった風潮を持っていることがあるので注意してくださいね。
では、一体どんな理由からお色直しは必要だと感じるのでしょうか。次からご紹介していきます。
お色直しを必要だと思った理由:着たいドレスや和装があったから
神前式の場合は和装、チャペル式であればウエディングドレスなど、挙げるスタイルによって、着てみたかった衣装が着れない場合があります。
披露宴で行うお色直しには、会場を華やかに演出する理由の他に、お二人が着て見たかった衣装を着れるといった夢を叶えることができます。
お色直しが必要な理由:席を外す時間を設けたかった
お色直しの中座には、新郎新婦の休息的意味合いも持っています。また、中座することによって、化粧や髪型などの身だしなみチェックもできますよね。
披露宴中、主役のお二人はトイレにも行くタイミングがなかなかありませんので、お色直しを取り入れることによって、それぞれの時間を設けることができますよね。
お色直しが必要な理由:両親や親族の希望
その土地の地域性や親世代によっては、お色直しはするものと考える場合もあります。自分たちはお色直しなしにしたいと考えていても、反対を受けることがあります。親族等の喜んだ顔を見たいといった理由から、お色直しを取り入れることもあるようですよ。
お色直しをする場合の注意点
披露宴にお色直しの時間を設ける場合、注意しておきたい点があります。中座する時間は、お色直し1回につき20~30分程。
和装への衣装チェンジは30分以上かかる場合もあります。あくまでも目安ですが、披露宴全体の流れとバランスをみて、ゲストをただお待たせする時間とならないように適正な時間にしましょうね。
お色直しが必要かどうかは自分たちの叶えたい結婚式のスタイルで決めよう
結婚式全体のイメージを決めるとき、お色直しが必要かどうか迷われるカップルも少なくないでしょう。
ただし、お色直しはゲストにとっても新郎新婦お二人にとっても、休憩的役割も担うもの。中座から再入場までを、ゲストも飽きがなく楽しめる演出となるように工夫するなど、会場が盛り上がる素敵な時間にしましょう!