【ウエディングレポート】Tommyさんのぬくもりがいっぱい!ラスティックウエディング

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ガーデンやグリーンを生かしたナチュラルスタイルの結婚式の演出が人気を集めていますが、それよりもさらに一歩進んだ「ラスティックウエディング」をご存知でしょうか。素朴で自然の風合いやぬくもりを生かした、ハンドメイド主体の結婚式のことをラスティックウエディングといいます。日本ではまだなじみの薄い言葉ですが、温かい演出やパーティスタイルに注目が集まりつつあるのです。今回ご紹介するTommyさんは「イメージを他人に伝えるより作ったほうが早い!」と持前の行動力と旦那様とのシンパシーで作り上げたさまざまなDIYアイテム。新婦Tommyさん&新郎ナオ氏の、ぬくもりあふれる結婚式とは。

大切なのは「テーマ作り」と新郎との「イメージの共有」

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もともとは結婚式を挙げることに消極的だったTommyさん。長男の旦那様のご家族側から「結婚式を挙げなくては」という要望に押されて式場を探し始めたのですが…山の見える、大自然と緑に囲まれた結婚式場との運命的な出会いが待っていました。

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Tommyさん:この式場なら、よくある進行の流れではなく「結婚式だけど結婚式らしくない?私たちにしか出来ない、私たちらしい空間」という結婚式を挙げたい!
という思いに至り、木工作業が得意な旦那様・新郎ナオ氏と二人三脚の準備がスタートしたのです。

テーマはズバリ「green、natural、hand made」

ラスティックウエディングは自然の中のロケーションを選ぶのが基本。海外では業者に頼まずに、新郎新婦と友人達が手作りでパーティ会場を装飾するのが主流です。そしてプログラムやテーブルコーデにこれといった制約のない、自分達とゲストに寄り添ったスタイルを自由に作ることができるのが特徴です。ナチュラルウエディングよりさらに奥深く、二人の人生観を表現するのにぴったりなTommyさんのラスティックウエディングとは。

会場装飾はグリーンでいっぱいに

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屋外のガーデン会場は新郎新婦が自ら指揮をとって飾りつけ

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ウエルカムスペース

新郎ナオ氏のハーレーと、ナチュラルなハンドメイドオブジェとの異色の組み合わせ。二人らしさが一杯!

ウエルカムボードは丸太ドロップ

アンティークフレームに、小さな切り株にゲストからのメッセージをいただいたドロップを入れたオリジナルの力作。

ウエディングケーキはシンプル&グリーンで

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ボヘミアンなクラフト感いっぱいのウエディングドレス&ブーケ

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ナチュラルテイストなお色直しカクテルドレス用リングブーケ

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テーマに沿って二人らしさをプロデュース

Tommyさん型にはまった結婚式から一度離れて見ました!
時代に乗るのはやめようと2人で何度も話し合いました。結婚式でよくやるようなキャンドルサービスなど、様々な演出はやらず、その時間をゲストとの歓談や、写真を撮ったりお話ししたり…。

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Tommyさん:女性は、大概の人が基本的な結婚式が好きなはず…と思われているので、友達や人と話すたび 、「Movieやらないの!?!!」とか「何も演出しないの?」「余興は誰に頼むの?」とか いろいろ言われると、普通の流れの結婚式をやった方がいいんじゃないか?と何度も気持ちが揺らぎました
その度、旦那さんが『私たちらしいものでいいんだよ!』と言ってくれて。当日まで、結婚式らしくなるのか不安ばかりでした。

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Tommyさん:考えた末、2人の仲の良さをアピールばかりするのではなく、
・ゲスト1人1人と新郎新婦との今まで過ごしてきた思い出をたくさん振り返りたい
・そしてゲストも一緒に参加型で、会場みんなで1つになり何かをできるとイイナ
と思いました。余興も友達にお願いして騒ぐのではなく(もういい歳なので笑)、品があるものがいいよね、と考えてました。

イメージが湧いたらとことん二人で話し合う!大切な“共有力”

Tommyさん:とにかく考えが閃くと、その都度、話合いました。意見が食い違うと 喧嘩にもなりましたし結婚式やめる?と言うところまで発展することも…笑
でも、お互いが納得するまで内容や考えを話合い、気持ちをすっきりさせて前に進む!
これが2人で意気投合して、準備に取り掛かることができた秘訣の1つでしょうか?

DIYは「自分らしさ」を表現するいちばんの近道

DIY制作期間は約4カ月

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Tommyさん:私は洋裁や物作り、DTPなど趣味として今までの生活の中で、製作することが多くありました!全部自己流ですが…人に頼んでも、全部が全部、納得するものを人に伝えて作ってもらうって難しいですよね。人に伝えてる時間があるなら、全部自分で納得するものを作りたい!と言う気持ちが大きく、最初から出来ることは、自分でやるつもりでした。

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Tommyさん:でも、いろいろ作りたい気持ちはあるものの、正直何をやっていいか分からず…笑。結婚情報誌や結婚式サイトをみても可愛いアイテムやキラキラしたアイテムが多く、私にはピンとくるDIYがみつからず…。DIYに力を入れ始めたのは、結婚式の4カ月前くらいでした。

いいなと思うものは即実行

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Tommyさん:私がいいな♡と思う参考写真を新郎ナオに見せて反応を伺ってました!笑
お互いセンスや感覚が似てるところは多いので、ドンピシャで意見が一致すれば翌日にはリングピローやウェルカムボードなどを作り始めてました。

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Tommyさん:旦那さんは実家に木工ができる趣味の作業場を持っていたので、木を使ったDIYはそこで作りました。

アイデアの収集は主に海外から

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Tommyさん:ウェディングの会場雰囲気や、木を使ったDIY、結婚式のアイテムDIYなど、主に海外の写真を集め、集まった写真をトータル的にみながら、自分の好きな世界を再確認していきました。

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Tommyさん:集まった情報はテーマ通りGreenが多くnaturalな雰囲気(色は多くなく 麻や白などがメイン)の写真がたくさんになりました!

二人の思いを込めた前撮りとDIY

前撮りは自分達のことをよく知っているお友達に依頼

前撮り用のドレスもDIY

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Tommyさん:結婚式の前撮りは、式場での前撮りを予定してましたが、知らないカメラマンに撮ってもらうより知っているカメラマンや周りの友達に手伝ってもらいながらの前撮りの方が私たちらしく自然な感じで撮れるかな?と考えが閃き。

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Tommyさん:急遽、式場の前撮りをキャンセル。そして、プロカメラマンの友達、美容師、ネイリストの友達、当日参加してくれる友達などを呼び、緑あふれるキャンプ場で撮影をしました。

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Tommyさん:撮影中に友達が咲いてる花を摘み、花かんむりを作ってくれました!

前撮りのデータは結婚式のペーパーアイテムに利用

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Tommyさん:この日 撮影した写真は結婚式当日の印刷物や、ウェルカムスペースなどで飾ったりしました。

DIYには工夫やこだわりがいっぱい

技ありのプロフィールブック

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Tommyさん:私たちは生い立ちなど 2人のアピールMovieをやらないので、Profile bookは新郎新婦に一度もお会いしたことない人でも(相手側の友人など)親しみを持てるような濃い内容にしました!

席礼にはメッセージが

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Tommyさん:席札は開くと、ゲストと写ってる写真&メッセージを!ゲストは席に座った瞬間メッセージを読み、披露宴がスタートする前から笑顔だったり涙だったり♡さまざまな表情に!
ゲスト1人1人との思い出を振り返りたい!と言う私たちのテーマからココでゲストにもホッコリしてもらえたはず。自分の父、母、兄弟、親戚の席札にも、私が生まれた時に抱っこしてもらった写真や小さいときに撮った写真などを貼り、昔を振り返ってもらえたかな?

Tommyさんのウエディングパーティ・スケジュール大公開

Tommyさんにパーテイのプログラムをうかがってみました。“ゲストとのふれあい”や“ゲストが沢山話したくなる”ように工夫された演出内容に注目です。

時間 スケジュール ウエディングパーティの内容
ゲストは送迎バスでお出迎え バスを降りるエントランス前(外)にウェルカムスペース(※ポイント1)を演出
ウエルカムスペースで受付 受付にチェキ・フォトプロップスの用意(※ポイント2)ゲストも参加
待合スペースで待機時間 ムービーの代わりにアルバム(※ポイント3)を用意
・二人の趣味の山のアルバム
・おいたちのアルバム
を置いて、楽しんでもらう
16:00 挙式 ガラス張りの挙式会場にて挙式(※ポイント4)
挙式後ガーデンへ ・フラワーシャワー
・挨拶
・歓談
披露宴会場へゲスト移動 披露宴会場の入口に新郎新婦達立ち、ゲスト1人1人とコミュニケーションをとりながら会場へ披露宴会場へ誘導
16:30 披露宴パーティ開始 ・挨拶など
・歓談
・友達からのサプライズ演出
・ケーキ入刀
新婦退場・新郎退場 お色直し中の歓談用に
テーブル別のアルバムを作成(※ポイント5)
お色直し後再入場
ウエルカムボード完成イベント ウエルカムスペースにあったアンティークフレームのウエルカムボード(※ポイント6)に、丸太のプロップスを入れてもらい、全員が見守る中、新郎が完成!
歓談 新郎新婦がテーブルをまわり、出来上がったウェルカムボードを持ちながら写真を撮ったり歓談
余興 花嫁のピアノ演奏(※ポイント7)
両親へ手紙と記念品贈呈 ・両親への手紙
・両親への贈り物
披露宴閉会の挨拶 ・新郎父挨拶
・新郎挨拶
19:00 退場
お見送り

Tommyさんの結婚式の7つの工夫ポイント

新郎ナオ氏と新婦Tommyさんのこだわりが詰まった結婚式は、DIYだけでなくプログラムにも「ゲストを楽しませたい」という愛にあふれていました。歓談中心の自然体ウエディング。ゲストを飽きさせないで上質な時間を過ごせるポイントとは?

ポイント1:ウエルカムスペースは会場スタッフに頼まず二人で手作り

Tommyさん:式場は貸切で私たちのみの結婚式でしたので、敷地内を自由にレイアウトできました!
新郎のバイクを置き、ウェルカムボードを置き、手作りのガーランド・新郎手作りの 大きなリースなどを使いながら、自分たちで当日早めに式場入りしレイアウトしました!会場スタッフの手でやってもらうのではなく、自分達で会場作りをすることで、2人の世界観に とことんこだわりました!

ポイント2:受付からゲストに楽しんでもらう工夫がいっぱい

Tommyさん:バスから降りて来たゲスト1人1人をエントランス前で、チェキで写真を撮ってもらいそれを持って受付へ!作ったフォトプロップスを使ってもらったりし撮影ました。
受付で撮ったチェキをゲストブックに貼り下に名前をサイン♡のちのち私たちの宝物のゲストブックに。ゲストみんなに作ってもらった最高のゲストブックになりました!

ポイント3:二人のアルバムでゲストの会話のきっかけ作り

Tommyさん:待合室には私たちが旅して来たアルバムや登ってきた山のアルバムをテーブル1つ1つに置きました!(待ち時間に私たち2人のことをアピール)待合室の中のウェルカムスペースには私たちの生い立ちアルバムを置き、見たい人が手にしてゆっくり見てもらう風にしました。Movieで生い立ちを流しても一瞬すぎて 記憶に残らない事も多いのでは?と。来てくれたゲスト同士でみんなで ワイワイ・あーだこーだ言いながら見てもらう方が記憶に残るのでは?と。

ポイント4:外にいるような解放感のある挙式

Tommyさん: 全面ガラス越しの挙式会場。この日はチャペルのサイドの窓を全部開き、まるで外にいるような開放的な雰囲気に。蝉や夏らしい 自然の音の中、正面には山が見え、登山好きな私たちはこのチャペルがとっても気に入りました。

ポイント5:待ち時間をゲストに楽しんでもらう工夫

Tommyさん:普通ならココでMovie?どうやってゲストに退屈させないようにする?と、お色直し中の待ち時間が一番考えどころでした。Movieの代わりに何ができるか?と考えた結果、大人になると何かと多くのメンバーで集まれることも少なくなるので、テーブル同士の仲間でたくさん昔話をしてほしい…と思いつきました。例えばその時代その時代で、高校時代、専門学校の時代、趣味で出会った仲間などテーブルごとにその時代のみんなが写ってる写真のアルバムを、メッセージを入れてテーブル毎に作りました!案の定みんなで過ごした時代をリアルに思い出してくれて、のちのち「そのアルバム欲しい!」とリクエストされるくらい喜ばれました。

ポイント6:全員の心を一つにウェルカムボード作り

Tommyさん:ゲストのテーブルに置いていた小さな切株にメッセージを頂き、枠だけのウェルカムボードに入れてもらい、新郎が最後に裏から板を当てネジを締め、みんなの前で ウェルカムボードを完成させると言うイベントをやりました。ゲストみんなで1つなりたい!と言う希望がこのイベントになりました!大成功!ネジを締めてる時間も、みんな出来上がりをワクワクしている様子で、出来上がった時のみんなの笑顔も印象的でした。会場のみんなが1つになった瞬間でした。この後の歓談時間には、新郎新婦がテーブルをまわり、出来上がったウェルカムボードを持ちながら写真を撮ったりおしゃべりしたり♡

ポイント7:余興はゲストへの感謝を込めて新婦のピアノ演奏

Tommyさん:友達にお願いはせず、新婦のピアノ演奏にしました。JAZZのスタンダードと式場に合わせ緑たくさんの場所に似合うとなりのトトロから『風の通り道』を弾きました。
新婦が自分の結婚式でピアノを弾くことに抵抗がありましたが、来てくれたゲストへの感謝の気持ちを込めて…と練習をしてきました!みんな感動してくれて、なかなか聴かせることが出来ないピアノを聴いてもらえる場を作れて私も良かったな。と終わった後は感じてます!
※Tommyさんは音楽の学校を出ていて10年程レストランで夜ピアノ演奏の仕事を、昼間はヨガ教室を運営しています。

自由な流れだからこそゲストの心に残るTommyさんの結婚式

結婚式を終えてゲストの反応は?

招待ゲストの幅が、友達や親戚・年配の方からお子さままで年齢が幅広い中、お見送りの時に言われたゲストからの感想は、
『すごく楽しい結婚式だった!』と
『こんなに手作りの結婚式出たことない』
『結婚式と言うより何かのイベントに参加してるみたいだった』
…などなど大好評!で終えることができたTommyさんの結婚式。
ただ出席しているだけにならないよう、ゲスト参加型のイベントを多く用意する工夫のおかげで、それぞれのゲストの胸にしっかりと刻まれたようです。

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Tommyさん:ゲストの中で印象に残る結婚式になったようで、私たちもやりきった感じです!
そして一般的な流れにとらわれないで、自分たちにしかできない2人らしい結婚式にして良かった!と心底満足な結婚式ができました!

結婚式を終えての二人の感想は?

Tommyさん:最初は結婚式に興味なかった2人でしたが、終えた後は「結婚式はやった方が良い!」と声を大にして言う2人になってました笑
準備は夫婦最初の共同作業!花嫁だけが頑張るのではなく夫婦2人で2人らしい時間作りにしてほしいな♡と思います。何か迷った時にはゲストの喜ぶ顔を1番に考えて、みんなが笑顔になる様な結婚式作りを♡

green、natural、hand madeをとことん追求したTommyさんのラスティックウエディング

新郎ナオ氏と二人三脚で、率直な意見をお互いに話し合いながら、とことん自分らしさを追求したナチュラルテイストのDIY。オリジナルの演出・装飾に仕上がった、ハンドメイドのぬくもりいっぱいのTommyさんのラスティックウエディングは、お借りしている画像からクオリティの高さが伝わってきます。
結婚式の定番の流れに疑問を持ち、「みんなに楽しんでほしい、いろいろおしゃべりしてほしい…」という気持ちを反映したプログラムの工夫は、参加ゲストにその意図がしっかりと伝わりやすくなっていました。
これから結婚式を検討するプレ花嫁さんのイメージ作りの参考にぜひしてほしいTommyさん(@K*Family)のInstagramは必見です。現在アップされている新居建築レポもDIY満載で、更新が楽しみです。