現在はさまざまなスタイルの結婚式がInstagramや情報サイトに掲載され、自分達にあった結婚式を探すのに、迷ってしまうプレ花嫁さんも多いのではないでしょうか。「結婚式に対して憧れがあり、結婚式をする事が大きな夢でした。」と素直に語ってくれた卒花のsakurakoさん。彼女が選んだ会場は、400年の歴史を持つ料亭を改装した格式高いレストランです。レトロモダンと呼ぶにふさわしい会場のクラシックなイメージ通り、sakurakoさんの結婚式は準備のスタートから、花嫁の配慮と気持ちが奥ゆかしく伝わってくる、正統派ウエディングスタイルでした。
目次
両家のご両親への配慮は?sakurakoさんの顔合わせ食事会
まず注目したのは、両家ご両親への配慮が行き届いた「顔合わせ食事会」の様子と美しい振袖姿。結婚準備の本格的なスタートとなる顔合わせ食事会について伺いました。
顔合わせ食事会のお店選びと服装の配慮
Q. お店選び、どのように配慮しましたか?
両家の実家が離れた地域だと、特に迷うお店選びの場所。両家にどう配慮して予約したらいいのでしょうか。
sakurakoさん:顔合わせ食事会で最も配慮した点は、お店の立地です。私は遠方から両親と向かった為、行き帰りもスムーズに移動ができる駅直結ホテルでの食事会となりました。又、周りを気にせずゆっくりと食事を楽しめる様、個室を選びました。
Q. 顔合わせ食事会で振袖を着るために注意した点は?
いまInstagramを中心に、顔合わせ食事会に着て行きたい服装として人気が高まっている振袖の着用。着物を着なれてない人が多いため、準備や手配が心配になるプレ花嫁さんが多いようです。
sakurakoさん:念のために、私が振袖を着て行く事は事前に伝え、両親のドレスコードは特に打ち合わせなどはしておりませんが、お互いフォーマルを意識しておりました。
私も着物は着なれないし、長距離の移動もあるし…と悩みましたが、成人式の一回きりになっていた振袖を最後に着れるチャンスと思うと決心が付きました!
食事後はやはり、顔合わせという慣れない場と、緊張や気疲れなどで、より着物がしんどくなってしまいましたが、私たちが行ったホテルでは、更衣室を貸し出せてもらえたので、帰りはそのまま洋服に着替える事が出来ました。
もし振袖をお召しになる予定で心配な方は、更衣スペースがあるホテルなどを検討してみると、便利かもしれません。
sakurakoさんの「顔合わせ食事会」プログラムを大公開!
プログラム | 内容 | sakurakoさんコメント |
---|---|---|
新郎の挨拶 | 顔合わせ食事会の仕切り(司会進行)は、旦那様が担当 | 事前に彼と相談し、当日の仕切りは彼に任せる事にしました。(※ポイント1) |
両家家族の紹介 | それぞれの家族が一言ずつ自己紹介 | それぞれの自己紹介の後に、簡単に私達の馴れ初めなども聞いてもらいました。 結婚式の日取りや会場も決めていたので、改めて報告をし、会場の紹介や当日の両親の衣装の事など現状分かる範囲でお伝えしました。(※ポイント2) |
乾杯の挨拶 | ||
歓談・お食事 | お食事スタート | 堅苦しい雰囲気ではなく、お料理を堪能しそれぞれの会話を楽しみました。やはり父親同士、母親同士とそれぞれの会話が弾んでいる様子でした。 |
婚約記念品のお披露目 | それぞれの両親に婚約記念品(婚約指輪)をお披露目 | 婚約指輪を改めて見てもらえる機会になり、特に初めて拝見してもらう彼のご両親が喜んで下さいましたので、きちんと見てもらえる事が出来良かったと思います。(※ポイント3) |
記念撮影 | お食事後、全員揃って記念撮影 | 最後は全員で記念撮影をしました。思い出に残る、又新たな家族のスタートとなるお食事会となりました。(※ポイント3) |
結びの挨拶 |
ポイント1:顔合わせは誰が中心で仕切るのか事前に明確に
顔合わせ食事会の仕切りや司会進行は、sakurakoさん夫妻のように事前に誰が行うのか決めておくことが大切です。この場で初めて会う両家の調整役として、当日のお互いの服装や支払いについて配慮が必要になることは、中心になる人が決まっていると話し合いの窓口が明確になりスムーズに進みます。
ポイント2:結婚式や結婚生活のことで話し合いたいことはまとめておく
両家の両親が一同に会する場は、結婚式までそう頻繁に設けることができません。顔合わせ食事会で、結婚式当日の両親の服装や今後についてなど、直接話し合いたい・お伝えしたいことは、事前に二人で話し合って決めておくといいでしょう。
ポイント3:婚約記念品のお披露目や記念撮影
二人の婚約お披露目のために、せっかく遠方から両親が駆けつけてくれる場です。sakurakoさんが取り入れた婚約記念品の披露や両家の記念撮影は、顔合わせの場が単なる食事会だけでなく婚約のお祝いとしての意味合いを持つことになり、両親にも伝わりやすくなります。記念撮影をすることは、前もって会場のスタッフに伝えておくと段取りがスムーズです。
今だから正統派クラシック!歴史と格式を感じるレトロモダンな会場選び
sakurakoさんが下見で「会場の雰囲気に一気に一目ぼれ」して決めた結婚式場は、なんと400年の歴史がある文化財料亭の敷地の一部をレストランにした、レトロモダンな洋館。その地域では格式高く非常に評判のいい会場でした。
歴史と格式ある結婚式会場の魅力とは
会場の決め手になったポイント
sakurakoさん:式場は数件回りましたが、どこも決め手に欠け、一度テイストを変えた会場も見学して見よう!と思い、こちらの会場が目に付きました。
レトロでクラシックな会場に映える花嫁姿のイメージを想像すると心惹かれました。
sakurakoさん:1番は歴史があり有形文化財にも指定されている建物という事で、私達が結婚式をした場所が無くならならず、ずっと続く場所になる事です。又、遠方からの招待も多かったので、せっかく足を運んで来てもらったゲストには少しでも名古屋を感じてもらいたいという思いがあり、こちらの会場に決めました!
格式と歴史がある会場の持ち込み自由度は?
sakurakoさん:ドレスは提携のドレスショップが原則となり、持ち込みは基本NGでした。しかし、どうしても着たい衣装がある場合は相談に応じてもらえました。
sakurakoさん:持ち込み可能のものは意外と多く、ペーパーアイテム、プチギフト、ブーケ、生花以外の装飾アイテム、身に付ける小物やアクセサリーは自分で色々と探して持ち込みました!
しかし、映像関係やヘアメイクさんなどの持ち込みは厳しかったです。
和装?ドレス?寒い季節でもどちらも叶う「室内前撮り」
sakurakoさんが前撮りを行ったのは、前撮りではオフシーズンと言われるまだ肌寒い季節。しかし室内撮影を選択することで、和装・ドレスとも適温で過ごせたといいます。スタジオの特性を生かした「和ポップな和装前撮り」と、結婚式会場のロケーションを生かした「クラシックなドレス前撮り」と、思いきりテイストを変えて楽しんています。旦那様も精一杯協力してくれて、撮影時間も素敵な思い出に。
結婚式当日に着ない和装は室内スタジオで撮影
sakurakoさん:スタジオ撮影では当日に着ない和装がしたかったので、屋内庭園のあるスタジオで撮影しました。和装に合う撮影小物を数点用意し、ポージングのバリエーションが広がりました!
sakurakoさん:和装の前撮りは、思っていた以上の色打掛の重量感で、思うように腕が上がらなかったりと、かなり体力勝負でした!私の場合は室内で空調も適温ですし、移動もほとんど無かったので、かなりマシな方だとは思いますが…。
sakurakoさん:衣装の決め方は、好きだけで選ぶのでは無く、自分の体系と合っているか?顔写りや肌写りなど合っているか?というのを重視しました。どうしても最初に選ぶものは好みだけで選んでいました。ですが試着の回数を重ねる度に、自分に似合う似合わないが分かってきた上で、素敵な衣装を選ぶ事ができました。後は、自分が希望するヘアアレンジや理想のブーケなどもイメージしながら全体を考える様にしていました。
sakurakoさん:和装前撮りで使ったLOVEオブジェのショットは、簡単に可愛く撮れたお気に入りshotです!
レトロクラシックな会場の雰囲気を生かした会場ロケーション前撮り
sakurakoさん:式場の前撮り撮影でした工夫は、当日に撮れない場所での撮影や、夜の雰囲気も撮りたかったので、夕方の時間にセッティングしてもらいました。会場のフォトスポットをじっくり回る事が出来ました。
sakurakoさん:そして、一番のお気に入りは、ドレス姿にトゥシューズを合わせたバレリーナショットです!3歳から始めて15年間続けたバレエ、今はもう踊れないですが、大切なトゥシューズと共に思い出に残せて嬉しいです。
sakurakoさん:どんな写真の雰囲気が好きかなどイメージがお伝えできるように、簡単に画像を集めてカメラマンさんにお伝えしました。カメラマンさんに失礼が無い範囲で、こんなカットが撮りたいと伝えると、理想と大きなズレが無く仕上がるのでは?と思います。
一緒に楽しんで協力してくれた撮影時間が最高の思い出
sakurakoさん:前撮りでは、全て私のしたい事やわがままを叶えてくれて、本当に感謝です!主人は慣れないはずの撮影でしたが、撮影自体を楽しんで色んなポージングを頑張ってくれました。
sakurakoさん:写真として思い出に残るのはもちろん、寒い中頑張ってくれたり、色んな指示に応えてくれた撮影時間そのものが思い出に残った様に思えます。
王道クラシックなのに新鮮!sakurakoさんのレトロモダンな結婚式
会場のレトロモダンな雰囲気を生かした装飾とギフト
挙式会場と人前式について。人前式を選んだ理由など
sakurakoさん:会場のチャペルを見学させて頂いた時、木や緑の温もりを感じ、このチャペルだと人前式のイメージがしやすいなと思ったからです。
会場の素敵な雰囲気を活かした装飾についてのアイデアや工夫など
sakurakoさん:当日は4月だったので、春爛漫に会場を明るく華やかにしたいと考えていました。
ウェルカムスペースはアンティーク調にゴールドのアイテムを中心に集め、ミモザのツリーを飾ったことで、ここでも季節感が出る様に、ゴールド×イエローでまとめました。
sakurakoさん:会場内は、ピンクとグリーンをメインに、高砂には春のシンボルである桜の木を飾りました!
sakurakoさん:高砂周りのアイテムもアンティーク感で統一したかったので、ヴィンテージトランクや木枠を使った装飾にしてもらいました。
sakurakoさん:天井も活用し、吊るしたチュールは柔らかいベールで包み込まれる空間をイメージしました。チュールの白が差し色になり、ウェディングらしい1日限定の特別なソファが出来ました。
sakurakoさん:ネーム入りのハンカチーフは、本当にゲストに好評でした!何か形に残るオリジナルの物をプレゼントしたいなと思ったので、それぞれのお名前を刺繍できる特別感のあるプチギフトとしてお渡しできました。
レトロモダンな会場に映える!こだわり衣装・アクセサリー・ヘア
「各シーンごとにスタイリングはこだわりました」というsakurakoさんの花嫁衣装。ベールアウト後のイメージチェンジと、お色直しのカラーチョイスに注目です。
sakurakoさん:挙式では、特別感を大切にしたクラシカルでフェミニンなスタイリングを意識しました。
ヴィンテージシルバーで重厚感のあるマリアエレナのハーフクラウンは、まさに理想通りのシルエットに惹かれました。
sakurakoさん:ベールアウト後は、披露宴の会場のテーマカラーに合わせたピンクとグリーンの小花をシルバーのボンネに合わせて、より華やかな印象を出しました。ドレスがレースのマーメイドだったので、シンプルなドレスな分、ブーケやヘアは思い切ってボリューム重視にしました!
sakurakoさん:お色直しでは、グリーンのカラードレスにゴールドアクセを選び、イエローのブーケを合わせ、最後のスタイリングはまさに春婚ならではの明るいコーディネートにしました!
結婚式二次会は新郎新婦も純粋にパーティを楽しめる
最近「やるか、やらないか」で悩む人が急増している結婚式二次会。「私も二次会やるかやらないかすごく迷いました。」というsakurakoさん。披露宴とはまた違った、はじけるsakurakoさんとお友達の笑顔がいっぱいの二次会パーティのフォトを見ると、二次会を楽しむ秘訣が知りたくなります。
「やっぱりやってよかった!」二次会、その理由は?
sakurakoさん:二次会は披露宴とは違って新郎新婦の緊張感も解け、純粋にパーティーを楽しめる場所。結婚式の余韻も感じられました!
sakurakoさん:二次会に呼べる人数で悩んでいたり、幹事を頼んだり、結婚式に加え準備に手が回るのかが悩みだったり、他にもいろいろな悩みはあると思いますが…。
アフターパーティーとしてそれぞれに合った形で、なにか楽しめる時間を作るは素敵な事だと思います。たった一度きりの特別な1 日なので、悔いなく存分に楽しんで頂きたいです!
東海地方ではポピュラーな「二次会幹事代行業」を上手に利用
東京では、まだちょっと馴染みが薄い二次会幹事代行業。東海地方では約半数近くのカップルが利用しています。というのも、二次会代行業の発祥は名古屋から。ここ10年ほどで急成長した新しいサービスです。二次会開催を迷うカップルが一番に挙げる「幹事を友人に頼むのが申し訳ない」「準備が負担」という、後ろ向きな理由について相談にのってくれる、とても便利なサービスなのです。
sakurakoさん:代行業者さんに頼んだ事で、二次会を盛り上げる演出のコツやタイムスケジュールの管理を全て考えて頂けました。私たちはそれに沿った演出の簡単な準備をしていくだけなので、かなり負担は軽減されました。
パーティを思いきり楽しむため二次会衣装はカジュアルダウン!
いま二次会の衣装がとっても自由でスタイリッシュ!クラシックな正統派衣装からガラッとイメージを変えたsakurakoさん夫妻。旦那様のノージャケット+サスペンダーのカジュアルスタイルに合わせ、sakurakoさんも思いきり動きやすい、今注目のセパレートドレスに。
sakurakoさん:二次会なので、新郎新婦共にカジュアルダウンな装いがしたいと思い、真っ先にセパレートドレスが浮かび上がりました!
イエローのブーケと合わせて、ヘアスタイルも同じ花材のヘアパーツで、ホワイトとイエローで色味をパキッとさせカジュアルスタイルに仕上げました!
憧れだけじゃないsakurakoさんが「結婚式をやってよかった」理由
結婚式がずっと憧れであり夢だった、と話してくれたsakurakoさん。
sakurakoさん:結婚式では大切な人達がひとつ同じ空の下に集まり、私たちの大切なスタートとなる1日を共に過ごして頂ける本当に素敵な日になりました。
夢が叶った今、結婚式に対してどんな感想かを伺ってみると、とてもひたむきな言葉が返ってきました。
sakurakoさん:結婚式に対しての考え方は様々だと思いますし、準備や金銭面など大変な事も多いですが、大切な家族や親族の笑顔が見れたり、涙を流してくれる姿を見て、改めて周りの人達が自分の成長を見守ってくれて、支えてくれていたんだなとより実感する事が出来ました。
自分達が主役ではありますが、自己満足だけでなく、お互いの両親や家族、周りの方々の為になる結婚式になっていればより嬉しいですし、大切な方々へ感謝の気持ちを直接伝えることが出来た事は、自分達のケジメとなり、これからの結婚生活の活力になりました。
最後に、sakurakoさんが卒花さんからもらったという、こんな素敵な言葉を教えていただきました。
sakurakoさん:新婦さんは特に、色んな事への拘りが多く、自分にしか出来ない準備物が多くなる事も多いかと思います…。今は情報があふれている時代なので、色んな素敵な花嫁様を見て、アレもコレも無いとダメなのかな?こんな内容で良いのかな?と自信を無くしたりや不安になる事も有るかと思います。だけど、“1番大切なのは、新郎新婦が心から楽しんでいて幸せな姿を見れるだけでゲストは満足!”と、私はある卒花嫁さんから言ってもらえて、肩の荷が下りました。ありがたいお言葉です。
花嫁さんにしかない幸せな笑顔ってきっとあると思います。笑顔に勝るメイクもないです!とにかく結婚式という1日を楽しんで欲しいです!
顔合わせ食事会から二次会まで、結婚式のお手本にしたいsakurakoさんのウエディング。彼女の誠実な人柄と、真似したい配慮や素敵な大人の魅力がたくさん詰まっています。これから結婚式について考え始めるプレ花嫁さんは、ぜひ参考にしてみてくださいね。