センスのいい大人花嫁に圧倒的な人気を誇るレストランウエディング。距離感が近いアットホームなおもてなしに心を配る、ゲスト思いの卒花 かすみんさんが選んだ、会場の雰囲気にマッチした素敵なウエディングドレスとは?試着総数40着という、徹底した試着回数の極意を詳しくお伺いしました。大人の余裕を感じる、ゆったりしたパーティ時間の過ごし方にも注目です。
目次
レストランウエディングのドレス選びは?かすみんさんの「運命の1着」とは
閑静でハイセンスな街にあるレストランを、ウエディング会場に選んだかすみんさん。
会場のアンティークな造作にマッチして、肩の力を抜いたナチュラルなデザインのドレス。都会的にすっきり着こなすセンスと洗練されたバランスが、とても印象的です。
着なれないはずのウエディングドレス。どうやってここまで、かすみん流に着こなしたのでしょうか?ドレスの選び方を、じっくり伺いました。
レストランウエディングでのドレス選びは「会場の雰囲気と式のテーマ」
かすみんさん:とにかく《カジュアルなドレス》をテーマに探しました。
露出が少なく、派手過ぎず、レストラン内を身軽に歩けるようスカートが長過ぎるものは避けました。ただ、挙式と披露宴では花嫁感を出したかったので、胸元にビジューがあってスカートが少し長いドレスを。また、お店(会場のレストラン)にアンティーク家具がたくさんあり、その雰囲気と合うよう「きなり色」のドレスを選びました。
会場は、ガーデンやインテリアの造作や装飾にとてもこだわりのある一軒家レストラン。丸ごと貸し切りで、二人の個性が出るプライベートな空間として演出するのは楽しいですが工夫が必要です。かすみんさんは事前にしっかり下見して、会場造作にあうドレスのイメージを膨らませています。
ゲストとの距離感が近く、アットホームにおもてなししたい花嫁さんにとって、動きやすさはとても重要です。ボリュームあるドレスで動き回るには、裾を引きずらないよう常に介添えさんに手伝ってもらわなければならず、身軽に動き回ることが難しいのです。
ドレスの裾ボリュームやシルエットに身軽さを求めつつ、胸元のビジューやアクセサリーでトレンドさや華やかな「花嫁の特別感」を出した、かすみんさんの技ありドレス選びと着こなしテクニック。
カジュアルなパーティをイメージしているプレ花嫁さんに、今すぐお伝えしたいポイントです。
ドレス選びのインスピレーションはどこから?「気になるドレスはすぐ試着」の行動力
かすみんさん:情報収集は、Instagramや雑誌から。カジュアルなドレスを着られている方を探し、そこのドレスショップをすぐ予約。やはり、着てみないと分からないので少しでも気になるドレスがあったら、とにかく足を運び試着をしました。
式のテーマと自分のイメージをある程度考えて作っておくといいと思います。
会場の雰囲気と、結婚式のテーマやイメージをどうすり合わせていくか…かすみんさんのInstagramを見ると、気になるドレス・アクセサリー・靴・装飾…の画像を集め、会場のイメージと自分の好きなもののすり合わせをしています。
たくさんの情報収集は、とても大切なのですね。
絶対にドレス選びで後悔しない!本当に自分に似合うドレスへの道
いつから?どれだけ?試着回数と試着ポイントを知りたい
かすみんさん:気づけば合計40着ほど試着しておりました。
理由としては、会場のイメージに合うもの&自分に合うドレスがなかったからです。インスタや雑誌を見て、気に入ったドレスショップに足を運び試着。
お店の方に、式場の雰囲気と式のテーマを伝え、たくさん会話をしました。例え、そこのドレスを選ばなくても、プロの意見を聞くことはとても参考になりました!
着れば着るほど迷うこともありますが、自分がいいなと思うドレスに出会えます。最終的に、自分が好きなドレスではなく、自分に似合うドレスを選びました。
一般的なウエディングドレスの試着回数は平均3~4回ショップに訪問し、試着枚数5~8枚ほどといわれています。
かすみんさんの試着枚数はなんと5倍以上!そして1回1回の試着の後に、ショップの方からアドバイスを聞き、必ず振り返りをしています。
ウエディングドレスを着る機会は、人生でそう何度もあるものではありません。
ショップの方はいろいろなお客様とのフィッティング経験で、身長・体形・顔立ち・肌の色・髪型に似合うドレスの情報をたくさん持っています。自分にとってどのドレスが、結婚式のテーマにマッチングし、本当に似合う「運命の一着」なのか、たどり着くためにショップからのアドバイスは一番の近道です。
ウエディングドレスの試着の段取りとは?
かすみんさん:試着をした期間は5ヶ月ぐらいで、8店舗ほどのドレスショップに基本的に一人で行きました。何店舗か母と、1店舗だけ彼が一緒に来てくれました。
平日なかなか休めず、土日に集中して行きました。時間も割と自分が希望していた時間で予約が取れました。あらかじめ、着たいドレスがあるかどうか予約の段階で聞いたり、自分がどんなイメージのドレスを探しているか相談したりもしました。
一般的なウエディングドレスの試着の予約手順をご紹介します。
(1)ドレスショップに着てみたい希望ドレスと試着希望日・希望時間をメール又は電話で打診。希望日と希望時間の候補は、いくつかあったほうがいいでしょう。
(2)ショップからの返信メールで予約状況を見て、予約します。
(3)ドレスショップで相談しながら試着。1つのショップでの試着は約2時間で2~4着ほど選んで着ることができます。
(4)ドレスに合わせて靴・アクセサリー・ブーケのイメージなど、ショップにあるものを借りながら相談します。既に合わせたい靴や小物がある場合は、ぜひ持参しましょう。
かすみんさんのように、お仕事をしながらできるだけたくさん試着をしたいプレ花嫁さんは、休日に午前・午後とまわれるように段取りを組んだり、近くにあるドレスショップを効率よく回ったり…いろいろな工夫があるようです。
同行者選びも大切。夫・両親・友人では、誰と一緒に行くかで聞ける意見・見方が違います。自分1人で試着に行ってじっくり考えたいときと分けて、検討する内容を考えることができます。
1つのショップの試着の内容を濃くするために、下調べやチェックしたい内容を想定しておくといいですね。かすみんさんや他の卒花さんのInstagramの試着記録をぜひ参考にしてみてください。
スタイリッシュに着こなしたいミニ丈ドレスのテクニックとは
レストランウエディングにこそ、おすすめしたいドレスに、軽快でスタイリッシュな「ミニ丈ドレス」があります。フランクにゲストと歓談したい花嫁さんにとって、最もスマートに動きやすい長さのドレスです。
イメージをガラリと変えることができるのも、ミニ丈だからこそ。アクセサリー・靴の小物使いや髪型のアイディアで、イメージを会場に寄せたり、ポイントの簡単なお色直しで着こなしに変化を持たせることができる、技ありウエディングドレスです。
たどり着いたのは大ぶりフリルの大人の魅力たっぷりのミニ丈ドレス
かすみんさん:お色直しでは、雰囲気をガラリと変え、更にカジュアルなミニ丈ドレスを選びました。
レストランでのお色直しと、別会場の二次会の両方で着用しました。
ミニ丈でカジュアルですが、袖にインパクトがあって、特別感のある一着です。
レストランウエディングでの靴選びは重要!
かすみんさん:合わせた靴はUNITED NUDEさんのもの。ドレスがシンプルなのでシューズは派手なものをと思い、色使いが鮮やかなものを!また、二次会も履くことを考え、ヒールは疲れにくい太いものを選びました。
ヘアとアクセサリーで、二次会は大胆にイメージチェンジ
かすみんさん:お色直しでのアクセサリーは、フェザーのイヤリングを。二次会ではヘアカットをし、ボブスタイルになったので、そのスタイルと合うようボブの長さと同じ長さのイヤリングを選びました。
アクセサリーやシューズは、ウェディング関連のものはもちろん、ファッション誌やサイトなど幅広くチェックしていました!」
レストランウエディングは「余興やゲームなし」の選択も。上質な時間の過ごし方とは
かすみんさん:特に私たちは余興などは行いませんでした。
ゲストとの距離が近いレストランだからこそ、ゲストとの会話を大切にしました。
「おしゃれなレストランでお花見」がテーマなので高砂の後ろのドアを全開にして、満開の桜をゲストと共に楽しみました。
私がしたちょっとしたサプライズで、両家の母と主人に、メッセージを書いたケーキピックをプレゼントしました。手作り感満載で、とても喜んでくれました。
レストランウエディングを計画する新郎新婦の悩みでよく伺うのが、定番の披露宴や二次会のように余興やゲームを組み込むべきか…ということ。
ゆったりした雰囲気が魅力的なレストランを会場に選ぶ理由として、
「シェフが腕を振るった美味しいお料理をゆっくり楽しんでほしい。」
「集まってくれた大切なゲストと、できるだけあたたかい歓談を楽しみたい。」
という二人の気持ちがあり、余興やパーティのような特別なイベントを用意しないケースが増えているようです。
かすみんさんのパーティでは、満開の桜と素敵な会場の美味しいお料理で、笑顔が絶えない素敵な時間が伺えます。
センスと楽しさが溢れる「運命の一着」の選び方とは
「本番のドレスを決めるまで、ほかにどんなウエディングドレスを試着したの?」と、ワクワクしてしまうかすみんさんのウエディング。
当日のナチュラルなドレスとイメージの一体感は、楽しみながら試着し、いろいろな人との会話から情報とヒントを得て、“自分に一番似合うドレスと着こなし方”にたどり着いたから。
かすみんさんの明るい行動力でのドレス選びの記録は、生かしたいヒントや工夫がいっぱいです。納得するまで何度でも着れるのが、試着システムの強み。めいっぱい利用しましょう。