@aki_kt_wd – instagram
今回レポートさせていただいた卒花 aki.さん(@aki_kt_wd)は、ガーデン付きの一軒家レストランを会場に選びました。この会場の魅力は、フランスで修業した有名シェフが腕を振るう料理を存分に楽しめるだけでなく、雰囲気ある欧風一軒家と緑がいっぱいの広々としたガーデンを、丸ごと貸し切りにして自由に演出できること。結婚式を挙げる二人だけでなく、お呼ばれするゲストを思いきり楽しませることができる、一軒家ハウスウエディングの魅力をaki.さんにお聞きしました。
aki.さんのゲストと自然体で楽しめる空間作り!ナチュラルウエディングの演出アイデア【後編】
目次
一軒家丸ごと貸し切り!「ハウスウエディング」は魅力がいっぱい
一軒家貸切りにすることで、結婚式と披露宴ではどんなことが魅力的で、どのように楽しめるのでしょうか。そのメリットは?
aki.さんに、ハウスウエディングを選んだ理由をお伺いしました。
一軒家レストランでできる「ガーデンウエディング」の魅力
ゲストとゆっくり過ごしたい
aki.さん:お庭でゲストとゆっくり時間を過ごせること。海外風のガーデンウエディングに憧れていたのですが、“ガーデンウエディング”を打ち出していながら、実際に庭に出るのは写真撮影の時だけだったりする式場が多く、広いお庭を自由に使うことができる事はとても魅力的でした。
ゲストみんなが楽しめる場所にしたい
aki.さんのInstagramより:私達が(とゆうか私が)式場を選ぶ上での絶対条件は…ガーデンでわいわいできること! でした。結婚式を“見てもらうもの”にしたくなくて、出来るだけ肩の力を抜いて、ゲストみんなで楽しめる場所にしたかった!
でもこの条件が意外と難しくて、見学に行ってみると、いかにも人工的なガーデンだったり、ガーデンがあっても、撮影時しか出られなかったり…。その点、この会場では私の求めていたワイワイが出来ることも大きな決め手でした。
一軒家丸ごと二人の結婚式のために貸し切りできるメリット
二人とゲストのためだけの空間
aki.さん:ほかの組のゲストと鉢合わせすることもないので、ゲストも私たちも気を使わせずにゆったりと過ごす事ができた気がします。スタッフさんも皆さんが私たちのために動いてくださるので安心感もありました。
時間と空間にあふれるプライベート感
有名な専門式場やホテルウエディングでは、幾つかの披露宴会場で、同時に何組も結婚式を行います。時間帯によって他の結婚式のゲストとロビーで一緒になることを経験した人も多いのでは。また、会場スタッフは何件も結婚式を抱えて動き回っているので、タイムスケジュールに関してシビアな面も。
貸切りの良さは、二人の結婚式に招待されたゲストのためだけに時間が使えること。他の結婚式を気にすることなく、おもてなしにじっくり力を注げるので、あわただしさが一切ないのです。一軒家ハウスウエディングを選ぶ上で、大きなメリットの1つと言えます。
自由な時間割が可能!ハウスウエディングのプログラム
よく「ハウスウエディングは時間の使い方が自由」と言います。しかし実際、どんな風に時間を自由に使えるのか、具体的に想像がつかない方も多いのではないでしょうか。
建物の中には披露宴を行うバンケットルーム以外にも多くの部屋がありますし、演出にもってこいの庭につながる階段やルーフバルコニー、そして屋外に開放的なガーデンがあります。室内・屋外を効果的に使うことで、通常の結婚式では味わえない様々なシチュエーションでのパーティを楽しむことができるのです。また、ハウスウエディングは基本は1日1組の利用のため(状況によっては2組もあり)、どの時間帯から結婚式を始めてもかまいません。
aki.さんにご自身の結婚式のプログラムの流れを大まかにお聞きしました。通常の結婚式・披露宴では考えられない、自由な時間の使い方に注目です。
akiさんの一軒家を生かしたハウスウエディングのプログラム例
時間 | プログラム | aki.さんのコメント |
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16:00 | ガーデンで人前挙式開始 | 【ガーデン人前式】の演出内容 ・ダーズンフラワー ・プロポーズ ・指輪交換 (※リングベアラーのサプライズあり) ・結婚証明フラッグの入場と捺印 ・フラワーシャワー |
式終了後 親族・全員で集合写真 アペリティフタイム |
披露宴支度の間、ゲストにはアペリティフタイム。 オリジナルカクテルとフィンガーフードを楽しんでもらう。 ※アペリティフタイムとは 食事を始める前に飲み物とアミューズ(おつまみ)で、友人たちと歓談する時間のこと |
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17:00 | 披露宴開始 ウェルカムスピーチ 主賓挨拶、乾杯 |
バンケットルーム内にて |
17:20頃 | パンサーブ | どうしても全員に配りたい!と無理をいったので、少し駆け足でしたが、やはり20分くらいかかったかと思います。 |
17:40頃 | 新郎新婦・各友人代表スピーチ | ここで私の友人側からサプライズがあったりで、ありがたいことですが予想外に時間を割きました!笑 |
18:20頃 | お色直し退場 | 新婦は甥っ子2人と、新郎はおばあちゃん2人と退場しました! |
18:50 | 再入場 ケーキ入刀ファーストバイト |
ケーキ入刀を最初にすることにずっと違和感を持っていたのでプランナーさんに相談したところとくに決まりはないとの事だったので、このタイミングに。後半にイベントを持ってきた事で、またゲストのテンションも上がって最後まで盛り上がれた気がします! |
19:20頃 | 新郎新婦退場 | 歓談中に新郎新婦さらっと退場。笑 |
19:30 | ディジェスティフタイム お庭に移動してゲストをお出迎え |
閉めていたカーテンオープン!でライトアップしたお庭でゲストをお出迎えしました! その後、お庭でディジェスティフタイム。お茶とスイーツをつまみながら写真を撮ったり、わいわい過ごしました! ※ディジェスティフタイムとは 食後にお茶・お酒・スイーツなどを楽しみながら歓談する時間のこと |
20:00頃 | 花嫁の手紙 両親へ記念品贈呈 |
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20:20頃 | お開き、お見送り |
※赤字はガーデンでのプログラム
自由で自然な流れの時間の使い方に注目
待合時間がそのままイベントになる
挙式から自然な流れで、「アペリティフタイム」でゲストのおもてなしができることに注目です。通常は挙式会場と披露宴会場が離れており、披露宴受付の時間までゲストは待合室に移動して時間を過ごします。挙式でせっかく盛り上がった気持ちが、少し冷めてしまう…ということも多いのですが、そのままお酒や軽いフードを楽しみ、挙式の余韻に浸ることができるのです。
時間制限がゆったりしているのでプログラムが自由自在
aki.さんのInstagramより:最初から決めてたことで、新郎以上に大きいスプーンでファーストバイトしたんですが、それはもうどえらい写真になりましたので、大きいスプーンの花嫁様、覚悟してください。
新郎側の友人からの『食べたらええ!食べたらええ!』に吹き出しそうになった 笑
「ケーキ出てきた時が一番いい笑顔やったで~」と言われてしまいました。
式の流れ的に、ケーキ入刀を後半にもってきたのですが、イベントが分散されて逆に良かった気がします!
披露宴のプログラムで、「パンサーブ」と「ケーキ入刀」の順番に注目です。
どちらも披露宴では定番の演出です。通常の披露宴では、最初のメインイベントが「ケーキ入刀&ファーストバイト」で、一旦新郎新婦が退場し、お色直し後再入場した直後に「テーブルラウンド」の演出が組み込まれています。というのも、パーティを2~2時間半で収めるために、スムーズに進むようこの順番で組み込まれているのですが、aki.さんは定番プログラムに疑問を持ち、ゲストと触れ合えるパンサーブを前半へ・盛り上がるケーキ入刀を後半へ移動。終わりの時間制限をそこまで気にすることなく、ゆったり時間を使えるハウスウエディングならではのプログラムです。
余興やゲームはやらないの?ゲストを主役に考えたおもてなしスタイル
aki.さん:元々、私自身の結婚式に対するイメージがあまり良くなく、花嫁が主役!お祝いしてください!と言う感じだったんです。笑
(もちろん、呼ばれた側の時はすごく感動するし幸せを貰えるし、結婚式っていいな~と思うのですが、いざ自分がするとなると、です。笑)
そんな結婚式願望がなかった私が結婚式を決めたのが、新郎が言った『感謝の気持ちを伝える為に、結婚式がしたい』と言う言葉でした。
aki.さん:だからこそ、できるだけゲストには負担をかけたくなくて、あくまでこちらがおもてなしをする!と言う事を大事にしました。
その為に、余興やゲームは最初からするつもりはありませんでした。
時間が余るかな…とも思ったのですが、予想以上に友人のスピーチが盛大だった(サプライズムービーがあったり)のと、パンサーブを入れた事で、結果的に前菜をひとくち食べる時間しかなかったです。笑
ガーデンウエディングを思いきり楽しむ演出は?
結婚式を検討している中でも、特に憧れの声が多い「ガーデンウエディング」。でも、ガーデンを生かした結婚式って、どんな内容と演出でゲストを楽しませたらいいのでしょうか。aki.さんの結婚式には、ガーデンを生かしてゲストが一緒に盛り上がれるアイデアがたくさん詰まっていました。
ゲストも一緒に楽しめるガーデンでの人前挙式
ゲストが参加できる自由な人前式とは
aki.さん:式全体を通して一番意識したのが、結婚式を“見てもらうもの”にしない、という事でした。形式にこだわらずにゲストに参加して楽しんでもらう為、人前式という形を選びました。
人前式にはこれといった決まりはない
神様に結婚を誓うキリスト教式や神前式は、フォーマルな儀式として式次第がほぼ決まっていますが、人前式は結婚を招待ゲスト全員に誓うため、形式は決まっていないのが特徴でメリット。式次第や演出を自分達で考えることができ、ゲストに参加してもらう内容を自由に組み込むことができるのです。
ゲスト参加で一体感が魅力的!人前式の演出内容
ゲストが参加できる人前式の演出
aki.さん:ゲストに参加してもらうこと。ブーケセレモニーをはじめ、指輪交換、結婚証明書へのサインなど多くの場面でゲストに参加してもらいました。
また、参加してもらうゲストもあらかじめ決めずに抽選のような形にしたことで私たち自身も一緒にサプライズを楽しむことができました。
アイデアが光る結婚証明書にはゲストも参加
aki.さんのInstagramより:人前式で使用した証明書は、#ウェディングツリー と #ウェディングフラッグ を組み合わせたものをDIYしました。
《幸せな結婚生活の為に必要なことは》という質問に対する3つの選択肢を色分けして、ゲストの皆様には受付で選んだ色で結婚の承認の意味を込めて、指印スタンプを押してもらいました。
真似したいウエディングツリーの作り方はaki.さんのInstagramへ。
昼だけでなく夜のガーデンも魅力的
昼と夜両方の景色を楽しむ贅沢感
aki.さん:夜のガーデンを使うこと。ガーデンというと明るい空の下、緑に囲まれて…というイメージですが、ガーデンで過ごす時間を夜にしたことで、昼と違った雰囲気も楽しめるし、披露宴後半のゲストの気分転換にもなった気がします。
ライトアップされたガーデン演出でムード&テンションもアップ
aki.さんのInstagramより:ナイト、とは言わないかもですが、私たちは午後式だったので、披露宴終盤にはイルミネーションの映える素敵すぎるガーデンで、お茶菓子をつまみながら、ゲストとわいわい楽しい時間を過ごせました~。これがしたかった!!!!!
プレ花嫁が気になるガーデンウエディングの雨対策は?
万が一雨だった場合の対策は?
aki.さん:メゾンドタカさんでは室内の式場もあったので、正直特に考えていませんでした…。
雨だった場合も広い一軒家を目いっぱい楽しめる
万が一雨だった場合、ハウスウエディングができる会場は室内の挙式場を持っていることが多く、ガーデンとは違ったおごそかで雰囲気のある式が挙げられます。また、他のルームを開放してイベントや催しも可能で、担当プランナーと相談して代案を用意することができます。一軒家の洋館をプライベートでじっくり楽しむチャンスです。雨の少ない気候がいい季節に予約を取ったとしても、天候だけは最後まで分からないことが多いので、aki.さんのようにおおらかな気持ちで望むのがベストです。
ゲストと目いっぱい楽しむakiさんのガーデンウエディング
一軒家を丸ごと貸切って楽しむ結婚式には本当に魅力がいっぱいです。何より、ゲストにとって非常に居心地のいい空間であることが、aki.さんの結婚式から伺えます。
一軒家のさまざまな空間を生かして、昼と夜の時間の移り変わりをゆったりと楽しむことができる…なんという贅沢でしょう。
ハウスウエディングは、「ガーデンウエディングができる」ことも魅力的ですが、何よりゲストに「この空間とパーティがとっても居心地いい!」と感じてもらえることが、一番の魅力と言えるのでは。二人とゲストのとびっきりの笑顔のフォトがいっぱいの、aki.さんの結婚式を見ているとそう思います。
お手本や参考にしたいアイデアがたくさん詰まったハウスウエディングレポートは後半へ。後半は洗練されたセンスを感じる「ナチュラルウエディングの装花・装飾・衣装」について、すみずみまで伺っています。