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1996年の流行語にもなった「ジミ婚」。自分たちらしい結婚式にしたい、費用を抑えた結婚式にしたい、おめでた婚や再婚でシンプルな結婚式を望むなど、様々な理由から地味婚を選ぶカップルがいます。そもそも地味婚とはどんなスタイル?という疑問から、スタイル別の費用や演出アイディアをご紹介していきます。
目次
地味婚とは?
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地味という言葉には「飾り気がなく控え目」という意味があります。その言葉の意味が示すように、地味婚は控え目に行う結婚式のスタイルとなります。「地味」という言葉だとマイナスのイメージを持つ人もいますが、「シンプル」「素朴」という表現ならプラスなイメージでとらえやすいではないでしょうか。
地味婚の特徴
地味婚には決まったカタチはありません。挙式のみの結婚式や少人数でシンプルに行う結婚式も地味婚ですし、大人数だけど派手な演出は行わない結婚式も地味婚と呼ばれます。派手な結婚式と比較して、控え目なスタイルが地味婚になるのです。
地味婚の人気が高まっている理由
昔の結婚式は親主導で行われていましたが、最近の結婚式はお二人が主導となって決める場合がほとんどです。「結婚式はこうでなきゃ」という考えから、「結婚式を自分たちらしく、身の丈に合ったかたちでやりたい」という考えに変わってきました。様々な社会背景も地味婚が増えた要因にあります。
地味婚が人気なのは、シンプルがかっこいいとされる、今の時代にぴったりだからではないでしょうか。
地味婚は芸能人にも人気
「ジミ婚」という言葉は、結婚式が当たり前の時代に、大物芸能人が結婚式を挙げなかったことから生れた言葉です。今でも地味婚を選ぶ芸能人は少なくはなく、地味婚ブームを引き起こしている理由の一つでもあります。
地味婚の会場選び
結婚式の内容はシンプルながら、会場はこだわって決めるカップルも多いです。高級ホテルでの会食スタイルだったり、歴史ある会場で挙式のみなど、自分たちの希望に合った会場を選びましょう。
キャンプ好きな筆者の友人は、「どうしてもここが良い!」ということで、結婚式実績のないキャンプ場と交渉して、少人数でBBQウエディングを行いました。地味婚には縛りがないからこそ、好きなところで結婚式が行えます。
地味婚の衣装
基本的には会場に合わせた衣装を選びます。地味婚を選ぶカップルの中には「派手さはいらない」ということで、レンタルで30~50万するドレスよりも、シンプルな白ワンピースを選ぶ方もいます。お色直しをしないことも。夫婦で話し合って決めましょう。
地味婚の費用
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さまざまなスタイル別の費用をご紹介します。
フォトウエディング
結婚式を行わず、写真だけを残すフォトウエディング。地味婚を希望するカップルに人気のスタイルです。スタジオ撮影と外で撮影するロケーション撮影があります。
スタジオ撮影なら10万円以内で行えるところも多いです。衣装代、ヘアメイク代、データ代などで会場によって費用は異なりますが、大体~20万円以内で行えます。
挙式のみの場合
挙式のみだと、10万円以内で行える会場もあります。ただし神前式など、会場によっては衣装代が高く50万円程度かかるところも。筆者は本格的なカトリック教会で結婚式をしたのですが、挙式費用は25万円でした(衣装自前)。
少人数ウエディングの場合
「家族だけ」「親しい人だけ」を招待して行う結婚式。人数も演出も少なめで、地味婚の中でも選ぶ人が多いスタイルです。結婚式場で、親族20人程度の挙式+お食事会という内容でやる場合の費用は、100万~120万円程度となります。
披露宴の演出を減らした場合
結婚式の平均費用は372.4万円程度となっています。お色直しやその他の演出を減らすことで、100万円程度費用を抑えることが可能な場合もあります。
データ参照:リクルート ブライダル総研 結婚トレンド調査2018
会費制ウエディングの場合
「ゲストに負担をかけたくない」で地味婚を選ぶカップルは、会費制の結婚式にすることが多いです。立食型と着席型、さらにビュッフェ型とフルコース型に分かれて、値段もそれぞれ異なります。
立食なら会費5,000円~8,000円、フルコースなら15,000円~20,000円程度の会費で行う場合が多いです。会費の設定方法によっても異なりますが、衣新郎新婦の自己負担額は20万~50万円程度となります。
会費制ウエディングを検討するなら、1.5次会(披露宴と二次会の中間スタイル)がおすすめです。
地味婚でも選ばれる演出
地味婚では派手な演出よりも、お金をかけないシンプルな演出が人気です。
フォトラウンド
ゲストの席を回って一緒にお写真を撮ります。
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席札メッセージ
ゲストに感謝を伝えるメッセージを書いてあげる演出です。地味婚でも心温まる演出は大事♪
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ケーキサーブ
新郎新婦からゲストへケーキを振る舞ってあげます。
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地味婚はゲストへのおもてなしが大事
二人にとっては地味婚でも、ご祝儀や会費を支払うゲストからは立派な「結婚式」。全てを地味にすると、ゲストががっかりする原因になります。不要な演出や費用はカットして、ゲストのお料理や引出物、プチギフトなどはグレードアップするのが印象良いでしょう。
「シンプルだけど、素敵な式」そう思ってもらえるよう、今までお世話になったゲストたちには最高のおもてなしを心がけて。
地味婚は大人な結婚式
地味婚はシンプルで大人な雰囲気があります。無駄を一切省いて、自分たちが本当に「大事」だと思うものだけを取り入れて、「大切」だと思う人だけを招待する。シンプルエレガンスという言葉の似合う結婚式スタイルではないでしょうか。後悔しないように、全てを排除した地味婚ではなく、自分たちがやりたいことをしっかり残した結婚式にすると良いですよ。