婚約指輪のお返しはいらない?お返しをしない理由と注意点を紹介!

婚約指輪© iStock.com/TorriPhoto

結婚指輪よりも高額な場合が多い婚約指輪。そんな結婚指輪をいただいたら、お返しが必要なのか気になりますよね。

そこで、婚約指輪のお返しをしない選択をしたカップルの理由から、お返しの必要性について探ってみたいと思います。

また、お返しをしない際の注意点や気になる場合のアドバイスもご紹介しますので、婚約指輪のお返しに迷われている方はぜひ参考にしてくださいね。

婚約指輪のお返しはいらない?

婚約指輪は元々ヨーロッパが起源といわれていますが、婚約指輪に対してお返しをする習慣はありません。

ではなぜ、婚約指輪にお返しをするべきか迷うのでしょうか。そこには、日本ならではの文化や日本人の国民性が関わっているようです。

日本には、将来の結婚を確約するための「結納」という儀式があります。これは日本古来の文化で、婚約のために両家が集まり結納品を取り交わすものです。

結納品は「新郎新婦に良いことがあるように」という願いが込められているお祝いの品で、一般的には男性側から女性側に贈られます。

そのお礼として女性側から品物や現金をお返しすることを「結納返し」といい、地域やしきたりによって形式が異なります。

このような結納の影響や何か頂いたらお返しをするという日本人らしい考え方によって、婚約指輪にもお返しが必要だといわれるようになったのでしょう。

しかし、先に述べたように「婚約指輪にはお返しが必要」という決まりはありません。ですから、婚約指輪のお返しはいらないか必要かは、自分たちで自由に決められるのです。

婚約指輪のお返しをしない理由

カジュアルなスタイル© iStock.com/Artem-Tryhub

それでは、実際に婚約指輪のお返しをしなかった方の理由についてみていきましょう。

お返しはいらないと言われた

婚約指輪のお返しをしない理由で多いのが、相手からいらないと言われた場合でしょう。婚約指輪には高価なイメージがあり、お返しとなるとそれ相応の金額の物を想定しますよね。

将来のためにその分のお金を貯めておいてほしい、欲しい物がないからなど、お返しの必要性を感じない場合、婚約指輪のお返しを断るのかもしれませんね。

結納がない・知らなかった

近年、結婚式は多様化し様々なスタイルで結婚式が行われるようになりました。そのため、日本古来の伝統に基づいたセレモニーをする人も少なくなったのです。

日本の伝統的な結婚式のスタイルといえば神前式や仏前式などが挙げられますが、それに伴い結納という婚約の儀式があります。

形式通りに結納を交わすカップルが少なくなれば、結納品や結納返しといった制度もなくなるので、「お返し」という感覚がなくなったのかもしれません。

婚約相手の風習に合わせた

結納や結婚の価値観や習慣は国や地域によって異なり、婚約指輪のお返しは日本独自の考え方といわれています。

ですから、婚約相手が外国人で国際結婚の場合婚約指輪のお礼は必要なく、相手の出身地や文化に合わせたという方もいるのでしょう。

彼以外が指輪を購入した

ひと昔前は「婚約指輪は給料三ヶ月分」といわれるほど高価なものでした。時代の流れと共に人々の考え方も変わり、現代では様々な価格の婚約指輪が存在しています。

とはいえ、結婚指輪に比べるとまだまだ高価な婚約指輪。そんな婚約指輪を購入するのは大変なことですよね。

多くの方は男性が用意するというイメージがあるかもしれませんが、中には自分で購入したり二人でお金を出し合ったり、彼の親がお金を出したりなど、色々なパターンがあるようです。

婚約指輪のお返しをしない場合の注意点

婚約指輪のお返しをしないカップルは実際にいますし、お返しをするかしないかは二人で決めて構いません。

ただし、注意しなければならないこともいくつかあります。

  • 当たり前のことだと思わない
  • 指輪を頂いたことに感謝する
  • 二人が納得する方法を決める
  • 親の考えや気持ちに配慮する

結婚に対して憧れが強い方は特に注意してほしいのですが、婚約指輪をもらうことや男性に買ってもらうことが当たり前だと思わないでください。

婚約指輪は安い買い物ではありませんし、相手がどんな気持ちで購入したかを考え頂いたことに感謝しましょう。

また、お返しをしないことに二人はもちろん、お互いの家族が納得することも大切です。家庭によっては「お返しはするものだ」と思っている場合もあるので、結婚後のトラブルにならないよう最適な方法を見つけてくださいね。

どうしても婚約指輪のお返しが気になるなら…

新居の楽しみ© iStock.com/Dean-Mitchell

婚約指輪のお返しはいらないと言われても、感謝の気持ちを伝えたい、何となくモヤモヤするなど、どうしても気になってしまう方はいると思います。

そんなときは、次のことを考えてみてはいかがでしょうか。

  • 誕生日などでプレゼントを奮発する
  • サプライズでプレゼントを用意する
  • 新居の家具や家電を多めに負担する

誕生日や記念日など別の機会のプレゼントを奮発してみたり、サプライズで何かプレゼントしてみるのも良いですね。

今までとは違ったプレゼントに驚かれるかもしれませんが、婚約指輪のお礼がしたかったと素直に伝えれば相手も喜んでくれるはずです。

また、二人の生活に必要な家具や家電を多めに負担するのもアリです。新生活には何かとお金がかかりますから、多めに負担してくれることで相手も安心するでしょう。

婚約指輪のお返しをしない選択もアリ!

婚約指輪のお返しに決まりはなく結婚する二人が自由に決められるものですから、婚約指輪のお返しをなしにしても構いません。

婚約指輪のお返しをしないカップルの中には、二人の家計が一緒になるのだから、わざわざお金を使う必要はないと考える人もいます。

結婚式のスタイルや地域や家庭のしきたりによって違いはありますが、日本らしい風習を理解しつつも、二人にとってベストな選択をすることが大切ですね。

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