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1.5次会ウエディングでは、披露宴のようにフォーマルな式から二次会のようにカジュアルなパーティまで、いろいろな形があります。司会はプロにお任せするか、友人にお願いするか。パーティの内容と進行によっては思い切って、自分たちで司会をしてしまう選択も。司会の選択肢と決め方、注意点をまとめました。
目次
1.5次会のパーティの人数の規模とゲストの顔ぶれで司会を決める
1.5次会ウエディングで司会を決めるのによりどころとする基準は、大きく2つあります。パーティの内容が披露宴寄りなのか、二次会寄りなのかということ。もう一つは、ゲストの人数です。
まずパーティの内容について考えてみましょう。
パーティの内容が披露宴寄りの場合、スムーズで落ち着いた進行が求められます。司会はプロか、友人でも何度か結婚式で司会を担当している人に頼むのがベターです。
二次会寄りのカジュアルな内容の場合、仲のいい友人に頼むのもいいでしょう。特にゲストの顔ぶれはほぼ友人のみ、というアットホームなパーティなら、新郎新婦の人柄をよく知っている友人に頼むのは、とても心強いものです。進行にプロのよう堅苦しさがないので、盛り上がる司会が期待できます。
次にゲストの人数。司会経験があまりない友人に、70人以上の人間が集まるパーティの司会をお願いするのは、友人にとって責任のハードルが高いのでは。カジュアルなパーティでも、大人数になればゲストの会話が弾み、司会の声は通りづらく、まとめるのに一苦労です。パーティの進行に淀みないスムーズさを求めるか、プロにないアットホームさを求めるかで、どちらに頼むか判断しましょう。1.5次会ウエディングでは、パーティの内容がカジュアル寄りでも、二次会に比べ進行が難しいケースが多いのです。司会に求めるスキルも多くなるので、友人への負担を考え、慎重に選択する必要があります。
1.5次会の司会をプロにお願いする場合
プロ司会者にお願いするメリット
自分たちが計画した結婚式で、やりたい内容すべてスムーズに進めることができます。場数を踏んだプロであれば、ゲスト全員が楽しめるようプログラムの中でメリハリをつけるようアドバイスしてくれます。進行がスムーズになるよう、パーティ中の新郎新婦の立ち位置まで、うまく誘導し盛り上げてくれるのです。会話が多い大人数、酔っぱらって騒ぐゲストなど対応が難しいケースも、どうやってスムーズに乗り切るかプロ司会者の力量が問われる場面です。新郎新婦は大船に乗った気持ちでまかせることができます。
また事前の打ち合わせで、新郎新婦が予期していなかった進行の問題点を指摘してくれることも。不測の事態がパーティで起きた場合の対応も慣れています。司会料はかかりますが、当日の新郎新婦はリラックスしてのぞむことができます。
プロ司会者の選び方と注意点
1つは会場の紹介で司会者を決める方法。司会者をお願いすると仲介料込みになるので、どうしても割高になります。実績が十分で、会場の設備や導線のことは熟知しているので、仕事に関して信頼する目安になります。打ち合わせの内容とタイミングは、会場側とウエディングプランナーが間に入ってセッティングしてくれるので、新郎新婦にとって、とてもスムーズです。
もう1つは、プロ司会者の派遣事務所やフリーランスのプロ司会者に直接交渉して、お願いする方法です。
この場合、司会料は会場を通すより確実に割安になります。ただ、会場との打ち合わせ・ウエディングプランナーとのすり合わせは、自分たちで両者のスケジュールを聞いてアポイントを取り、セッティングしなければなりません。その人がどんな司会をするのか自分たちで調べて決定するため、司会の人柄や相性を特に重視したい新郎新婦にはおすすめの選び方です。
プロ司会者に頼んだ場合のお礼
プロ司会者に司会を頼んだ場合、決して安くない司会料をお支払いしているので、それ以上のお礼を特に用意する必要はありません。とてもお世話になったプロ司会者の方に、どうしても感謝の気持ちを表したい場合は、プレゼントや3000円~10000円の「心づけ」を用意する新郎新婦もいます。
1.5次会の司会を友人にお願いする場合
友人に司会をお願いするメリット
友人に司会をお願いする場合、新郎新婦の人柄をよく知っていて関係性も深いので、プロにないアットホームな司会が期待できます。また新郎新婦も友人の人柄を知っているので、どんな司会をしてくれるのか、信頼して任せることができます。お礼もプロ司会者に比べれば、格安で済むケースが多いため、コストを節約する方法で真っ先に司会を友人にお願いするケースが挙げられます。
友人に司会をお願いする場合の注意点
友人はプロではなく、あくまで素人なのに新郎新婦への好意で引き受けてくれているのを忘れないこと。友人が安心して司会と進行ができるよう、新郎新婦は結婚式では友人をサポートする立場になります。1.5次会は、プログラムと内容次第で披露宴並みのボリュームも考えられるため、プロ司会者以上に、何度も綿密な打ち合わせが必要です。
また、お料理がメインの形式の1.5次会では、友人が司会進行にかかりきりで食事をまったく楽しめないケースも出てきます。そういった場合、友人に対して金銭面での十分な配慮が必要になってきます。
司会をお願いした友人へのお礼
パーティの規模と友人にかかる負担で、お礼の金額の有無を決めましょう。友人の善意で引き受けてくれても、結婚式の司会の役割は仕事と一緒です。しかも事前の打ち合わせでは、時間もかなり拘束されます。
1.5次会ウエディングの内容が披露宴寄りであれば、会費またはお祝儀を辞退し、さらに1万~3万をお礼としてお渡ししましょう。万が一会費をいただいてしまった場合は、会費の分も合わせてお礼を包むようにします。
パーティの規模が二次会寄りでカジュアルな内容の場合は、友人との関係性を考慮してお礼を決めましょう。
アイデアとしては、会費をいただかない・打ち合わせや式後の打ち上げでの食事代を新郎新婦が負担する・会費と同程度または以上のプレゼントを用意する、などがあります。友人に想定以上の負担をかけてしまった場合は、追加してお礼を用意してもいいでしょう。大役を果たしてくれた友人に、二人の感謝の気持ちがしっかり伝わるよう心がけましょう。
1.5次会の司会を新郎新婦で進行する場合
1.5次会ウエディングでは、パーティの司会と進行を新郎新婦みずから行うケースも実はとても多いのです。これは、1.5次会では二次会と違って幹事を立てずに、二人のオリジナルでプログラムを決めるケースが多いからです。パーティの内容と進行を自分達が一番よくわかっていますし、ゲストに負担をかけず、お礼もいらないので、画期的なコストダウンにつながります。自ら進んでおもてなしするために、ゲストと触れ合う時間も多く作れます。
ゲストの負担を徹底的に減らそうと、パーティ前のスピーチや乾杯の発声など、ほぼすべてを新郎新婦が自ら行うケースも。1.5次会ウエディングでこのケースは、今後どんどん増えていきそうです。
1.5次会ウエディングで司会を頼む場合のまとめ
1.5次会ウエディングで司会をお願いする選択肢は、プロ司会者・友人にお願いする・自分たちで司会をするというケースがあります。パーティの内容と規模を考え、進行するのに誰に頼むのがいいのか、それぞれの良さから冷静に考えましょう。
友人に頼むのであれば、1.5次会は二次会より内容が詰まっている場合が多く、負担がかかってしまうケースがあるので、お礼を二次会よりもしっかりすることを心がけてください。友人の善意に報いるよう感謝の気持ちをしっかり伝え、今後とも末永く良い関係を続けていきましょう。