結婚式の高砂(メインテーブル)の意味と高砂のスタイル

結婚式の高砂(メインテーブル)の意味©Lemusique – shutterstock.com

結婚式の主役といえば、新郎新婦が座る高砂(メインテーブル)です。格式ある華やかな場所のイメージから、最近ではゲストと同じ目線で結婚式を楽しむ高砂ソファのようなカジュアルな雰囲気にして、新郎新婦のやりたい結婚式のイメージに合わせた形も増えています。結婚式での高砂の今と昔の意味合いと、どんな結婚式にするかで決める高砂のスタイルをご紹介します。

結婚式の高砂とは

高砂とは結婚式で新郎新婦が座るメインテーブルのことで、高砂席といいます。高砂の由来は600年前に和風婚礼の際に謡(うた)われていた能からきているもので、夫婦が末永く幸せに人生を共に過ごすことを願われた能になります。ひと昔前の高砂は招待客より一段高く金屏風をバックに作られることが多くありました。最近ではゲストと近い距離でおもてなししたい新郎新婦が多くなり、高砂のスタイルもさまざまです。

現代の高砂の意味

結婚式の高砂(メインテーブル)の意味©Helen Sushitskaya – shutterstock.com

従来の結婚式でおなじみの格式あるメインテーブルのイメージから、現在は新郎新婦がこだわって高砂を装飾し、結婚式のイメージを表現することが増えています。昔より自由度も高くなり、新郎新婦はもとよりゲストも見て楽しめる空間になっているので、フォトジェニックな場所として写真に収められることもできます。最近では、アットホームな雰囲気で、ゲストと同じテーブルを囲むスタイルをとった、高砂自体を必要としない結婚式もでてきています。しかし、会場の規模やゲストの招待人数によっては、一段高い高砂がないと、後ろのゲストは何をやっているかわからない…ということもあるようです。ゲスト目線で全体を見て、どの位置からでも新郎新婦が見えるか確認し、高砂が必要かどうかを判断しましょう。

どんな結婚式にしたいかで決める高砂のスタイル

結婚式の高砂(メインテーブル)の意味©VioNet – shutterstock.com

結婚式の格式を出したい時の高砂スタイル

ホテルウエディングで作られている高砂のように従来通りのスタンダードな作りでメインテーブルとして会場の前方にゲストの目線より一段高く設けて、新婦のドレスや会場の雰囲気に合わせた装花で華やかに装飾したスタイルです。ゲストの人数が多い場合や年配の招待客が多い場合には好まれやすいでしょう。

ゲストとわいわい楽しみたい時の高砂スタイル

テーブルを置かずに椅子やソファなどで作るカジュアルなスタイルで、テーブルを置かないぶん新郎新婦もゲストとの間を自由に行き来できます。メインテーブルがないので、バックやサイドに装飾をして華やかに見せます。お花の種類はナチュラルなものを選ぶことがトレンドです。レストランウエディングや1.5次会のようなアットホームな雰囲気でおこなう場合の会場にも映えます。

家族婚・少人数婚なら同じテーブルで

ゲストとの距離を近くに感じたい家族婚や少人数での結婚式では、高砂なしでゲストと同じテーブルに座ります。各テーブルを回るときはそれぞれのテーブルで新郎新婦が座れるようにお誕生席のようなスペースを設けておきます。少人数だからこそできるスタイルになりますので、結婚式らしさを出したい場合は高砂を設ける方がよいでしょう。

高砂でのマナーと注意点

最近では色々な種類が高砂にもありますが、ソファだと体が沈んでしまうことや、椅子の背もたれにもたれかかるとだらしなくみえる印象があるので、花嫁がきれいな姿勢を保っておくことが大切です。新郎新婦ともに座り方と姿勢には気をつけましょう。また、高砂を会場と同じ位置にすることで、会場の後ろのゲストには新郎新婦が見えづらくなるデメリットもありますので、そのような場合はテーブルラウンドでゲストのもとへ伺う機会を設けることや、式場と相談して一段高さをつけてもらうなどの配慮が必要になります。

結婚式の高砂(メインテーブル)の意味と高砂のスタイルまとめ

結婚式では定番の高砂ですが、最近では新郎新婦がおこないたい結婚スタイルによって高砂のあり方も変わってきました。どんな結婚式にしたいかで高砂を作る際に気をつけておかなくてはいけないところも変わってきますが、必ずゲスト目線で会場全体を見て、後方のゲストも楽しめるようなスタイルを作りましょう。お二人が考えた理想のイメージとゲストが楽しめる結婚式を兼ね備えた素敵な空間を用意しましょう。

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