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最近ではあまり珍しくなくなったスピード婚ですが、一体どのようなきっかけで結婚に至るのでしょうか?
「交際期間が短いのに結婚を決めて大丈夫?」「離婚率が高いって聞いたけど……」などなど、スピード婚に関する不安を抱く方もいらっしゃるかと思います。
スピード婚のきっかけや、どのような点に気をつけて結婚の判断をすべきかなど、さまざまな疑問にお答えしていきます!
目次
スピード婚の定義は?
スピード婚の定義は、はっきりとは決まっていません。ですが、交際期間1年未満で結婚することを「スピード婚」とする傾向が多いようです。
人生最大の決断とも言われる結婚ですが、スピード婚のカップルはどんなきっかけで結婚を決めたのでしょうか。
本題に入る前に、まずは結婚までの交際期間の平均を見ていきましょう。
結婚までの交際期間は平均でどれくらい?
「ゼクシィトレンド調査2019」によると、結婚までの平均交際期間は3.3年という結果が出ています。また、交際期間として割合が大きい順に並べると、
- 1~2年未満……26.0%
- 2~3年未満……23.8%
- 3~4年未満……14.0%
- 4~5年未満……9.5%
- 5~6年未満……7.0%
となっており、1年未満の交際で結婚したカップルは5.7%という結果が出ています。
傾向的には主流ではないものの、割合を見るとスピード婚は決して珍しくはないことが分かりますね。
とはいえ、相手のことを深く知らない段階で結婚に踏み切るのですから、きっとそれなりのきっかけがあるはず。次からご紹介していきます。
データ参照:ゼクシィ結婚トレンド調査2019
スピード婚のきっかけ:一緒にいて苦にならなかった
人間誰しも、良く見られようとして肩肘を張ってしまうことがありますよね。好きな人相手なら、その思いはなおさら強くなるのではないでしょうか。
ですが、稀に一緒にいて苦にならず、リラックスしてありのままの姿をさらけ出せる相手に出会えることもあります。
結婚は生活ですから、共に暮らしながら絶対にボロを出さない、なんてことはほぼ不可能です。
そのため、「この人になら自分のダメな部分を見せても大丈夫かな」という安心感を覚える相手はとっても貴重。
千載一遇のチャンスを逃したくない!と思った結果、スピード婚をするのではないでしょうか。
スピード婚のきっかけ:直感
いわゆる「交際0日婚」などに多いパターンのきっかけです。出会った瞬間に「この人と結婚するかも!」と直感するのだとか。
直感は意外と馬鹿にできず、ビビッと来た勢いで結婚に踏み切り、そのまま何十年も幸せに結婚生活を送っているご夫婦もいらっしゃるそうです。
ただし、100%成功するとも限りませんので注意も必要ですよ。
スピード婚のきっかけ:妊娠
交際中に妊娠が発覚し、そのまま結婚するカップルも。
賛否が分かれるきっかけですが、子どもにしっかりと愛情を注いで育てられれば問題は無いでしょう。
世間的な「順序」を守って妊娠したからといって幸せな家庭になるとは限らず、逆に妊娠してスピード婚をしたからといって絶対に不幸になるわけではないのです。
ただし、ご両親や周囲の人々を説得するのに多少骨が折れる場合がありますので、腹は括っておきましょう。
スピード婚のきっかけ:年齢
結婚を意識する年齢で付き合い、フィーリングや生活面などでも特に不都合がなかった場合、その流れでスピード婚に至るのはごく自然なことでしょう。
次に付き合う人と結婚すると決めている方が、このパターンに当てはまりやすいそう。
また、交際前に「結婚を前提にしたお付き合い以外できない」と相手に伝える方もいらっしゃるようですよ。
確かに、その方がお互いに建設的なお付き合いができそうですよね。
スピード婚のきっかけ:お互いに結婚願望が強かった
お互いに強い結婚願望がある恋人同士が、意気投合して結婚することも。婚活で出会った場合に多いケースです。
もともと結婚を意識したお付き合いのため、一緒にいて苦痛を感じなければすぐにでも結婚をと考えるそうですよ。
利害の一致、と言ったら少々あけすけな感じがしますが、要はお互いの気持ちがかみ合ったということ。
中には婚活にあまり良い印象を持たない方もいらっしゃるようですが、「〇〇歳までに結婚したい」「今すぐにでも結婚したい」とお考えの方にはかなりおすすめですよ。
スピード婚で気をつけること
「スピード婚だからといって良い・悪いということではない」とご紹介してきましたが、もちろん注意すべきポイントもいくつかあります。
決断までの時間が短いからこそ、密度の高い思案をする必要がありますよ。
焦りは禁物!
「この人を逃がしたらもう結婚できないかもしれない」という焦りは、判断力を鈍らせます。
心から納得した上での結婚なら問題ありませんが、相手に気になる欠点があり「でも結婚したら直してくれるかもしれないし……」などと迷うようなら、一度立ち止まる必要があるでしょう。
結婚によって欠点が改善される可能性は極めて低いですし、それが原因でスピード離婚をしてしまうとも限りません。
思い切りの良さと焦りは違いますので、自分が抱いている感情がどちらなのか、よく考えて判断するようにしましょう。
スペックだけで決めない
相手のスペックはある程度見ておく必要がありますが、100%能力ありきで決断することはおすすめできません。
なぜなら、人生何が起きるか分かりませんので、相手のスペックが一瞬にしてゼロになってしまうことが無きにしも非ずだから。
その時、自分が相手を支えることができるのか、それだけの愛情があるのかを考えた上で蹴婚を決めましょう。
同棲はしておいた方が安心
いくら気の合う相手でも、一緒に暮らして居心地が良いとは限りません。
結婚してから、毎日の生活に息苦しさを感じることに気がついては手遅れですので、短期間でも同棲はしておいた方が安心でしょう。
そこで決定的に合わない部分が見つかり、改善の余地も見つけられないなら、結婚は思いとどまった方が賢明かもしれませんね。
親への説得に時間がかかることも
スピード婚ということで、「早すぎるのではないか」と両親に反対されてしまう可能性もあるでしょう。
ですが、ここで感情的になってはいけません。冷静になぜ結婚したいのかを説明すると同時に、どんな部分に両親が不満を抱いているかを聞き出す必要があります。
もしかすると、自分では気づけなかったパートナーの欠点をご両親が見抜いている可能性もありますので、あくまで理性的に話し合うことがポイントですよ。
スピード婚は離婚率が高い!?
「スピード婚=離婚率が高い」というイメージもあるようですが、必ずしもそうとは限りません。
うまくいってる夫婦は一定数いらっしゃいますし、長期間交際したカップルが必ず幸せな結婚生活を送れる、という保証もありませんよね。
ただし、相手を好きだという感情だけ、もしくは相手のスペックだけで決めると危険なのは確かです。
相手への愛情、今後の生活への見通し、子どもに対する価値観など、総合的に判断する必要がありますよ。
この先の人生を共にしていく相手としてふさわしいと思えるかどうか、自分の胸に手を当てて真剣に考え、答えがイエスなら結婚に進みましょう。
結婚のきっかけが結果的にスピード婚に繋がっただけ
スピード婚をして、幸せな結婚生活を何十年も送っているというご夫婦もいらっしゃいます。
また、スピード婚をしようと最初から決めている方も少ないはずです。きっかけがあってスピード婚になっただけということもあります。
大切なのは付き合った期間ではなく、相手とどれだけ深く関わってきたかどうか。なので、交際期間の長さで怖気づいてしまうことは無いのです。
ご自分が心から一緒にいたいと思える相手なら、スピード婚に踏み切ってみてもいいのではないでしょうか。