結婚式の新郎スピーチ文例と構成!結婚式の新郎スピーチを成功させるポイントとは?

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結婚式に新郎スピーチは欠かせません。ですが、具体的にはどのようなことを話せばいいのか、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?

いいスピーチができれば、それだけ結婚式の雰囲気は良くなります。結婚式を成功させるためにも、新郎スピーチの構成や例文、注意点などをしっかり予習しておきましょう!

結婚式の新郎スピーチは構成が鍵!

新郎スピーチの文章を上手に作るポイントは「構成」です。

  • 導入
  • 本題
  • 締め

の部分に、それぞれふさわしい言葉を2、3文当てはめるだけで、簡単にオリジナリティあふれる挨拶文が作成出来ます。

各構成のポイントと例文をご紹介していきますので、詳しく見ていきましょう!

導入でお礼を述べる

ここはまず、参列してくれたゲストへのお礼を述べます。お礼抜きで挨拶を始めてしまうと、とても失礼な印象をゲストに与えてしまいますので、絶対に欠かさないようにしましょう。

「本日は私たちの結婚式にお越しいただき、誠にありがとうございました。こうして無事に式を挙げることができましたのも、ひとえに皆様の温かなご協力があったからこそです。」

「本日はご多用のなか、お集まりいただきましてありがとうございます。皆様のお心遣いやご協力のお陰でこの日を迎えられたこと、感謝してもしきれない思いでいっぱいです。心よりお礼申し上げます。」

ここで気をつけるべきなのは、「お忙しいなか」という言葉を使わないようにすること。「忙」には「亡」という字が入っているため、忌み言葉として扱われています。

口頭での挨拶の場合は良しとするケースもありますが、念のため「ご多用のなか」と言い換えておくのが無難でしょう。

本題は熱意を込めて

出会いのエピソードや現在の心境を語ります。一番の力の入れどころですね。

「〇〇さんとは大学のサークルで知り合い、共に過ごすうちにお互い自然と惹かれあって行きました。

お付き合いを始めてからも新鮮な気持ちは日々尽きることなく、次第にこの先の人生も共にありたいと強く願うようになり、思い切ってプロポーズをさせていただきました。

幸福なことに〇〇さんも同じ気持ちでいてくれることがわかり、この度の結婚に至った次第です。」

「〇〇さんと出会い、こうして将来を共にできるということが、いまだに奇跡のように思えて仕方ありません。

共に手を取り合い、幸せな家庭を築き上げてゆくと強く胸に決意しております。〇〇さんを幸せにし、そして幸せにしてもらう未来を、私たちはここに誓います。」

ここは少々長くなっても構いません。入り込みすぎるのもいけませんが、とにかく熱意を込めて語り切りましょう!会場の雰囲気も盛り上がること間違いなしです。

締めは落ち着いた雰囲気で

お礼の導入、熱い本題という流れからの締め。ここは本題までの熱をグッと抑え、しっとりと落ち着いた雰囲気で話しましょう。

「まだまだ若輩者の二人ですが、これからも温かく、時には厳しく見守りいただければ幸いです。どうぞこれからもよろしくお願い申し上げます。」

「今日という日の思い出を胸に抱き、この先の人生を二人で歩んで行きます。これからも変わらず、ご指導ご鞭撻をいただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

ご参列賜りました皆様、本日は誠にありがとうございました。」

これからも見守っていてほしいという意思と、最後にもう一度お礼を述べましょう。本題では少しユニークさを出しても大丈夫ですが、締めは落ち着いた雰囲気にした方がまとまった印象になります。

結婚式の新郎スピーチ例文:フォーマルな挨拶

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結婚式の雰囲気によって、新郎スピーチの内容もある程度調整する必要があります。まずはフォーマルな結婚式の新郎スピーチ例からご紹介していきます。

「ご参列の皆様、本日は私たち二人の式のためにお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。ご多用のなか、このようにたくさんの方々がお越しくださったこと、大変喜ばしく思っております。

〇〇さんとは、現在も共に勤務しております△△商事で、5年前に出会いました。当時からその誠実で迅速な仕事ぶりに惚れ惚れしており、そのうちに仕事ぶりだけでなく、〇〇さん自身のことももっと深く知りたいと思うようになりました。

今こうしてこの場に立っていることが、夢のように思えてしかたがありません。今までの人生の中で一番幸せな日はまさに本日であると、自信を持って言い切ることができます。

まだまだ未熟な二人ではありますが、〇〇さんとなら幸せな未来を作り上げることができると、確信めいた思いが胸に満ちています。皆様には、これからも変わらぬご指導とご鞭撻をいただき、どうか温かく見守っていただければ幸いです。

最後になりますが、本日お越しくださった皆様に、深く感謝を申し上げます。ありがとうございました。」

当たり障りの無い内容にしつつ、オリジナリティは忘れないというさじ加減で書く必要があるので、カジュアルなスピーチと比べると少し難しいかもしれません。

誠実さを意識して文章を組み立ててみましょう。

結婚式の新郎スピーチ例文:カジュアルな挨拶

続いて、カジュアルな結婚式での新郎スピーチ例ご紹介します。

「本日は僕たちの式にお集まりいただきありがとうございました。たくさんのお祝いの言葉をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

〇〇さんとは共通の趣味がきっかけで知り合い、あっという間に意気投合をして、お付き合いをさせていただくことになりました。それから長い年月をかけて二人で愛を育み、今日のこの日に至ります。

〇〇さんを、こんなに素晴らしい女性になるまで大切に育ててくださったご両親のお二人には、改めてお礼を言いたいです。まだまだ至らない僕ですが、これからはご両親に代わり、たくさんの愛情で〇〇さんを幸せにしたいと思います。

そして、僕と〇〇さんを出会わせてくれた友人のみんな、本当にありがとう。みんながいなければ、今日という日を迎えることはできませんでした。

僕たちの新たな日々が、今日から始まります。これから先、いろいろな試練が待ち受けているかもしれませんが、その一つずつを手を取り合って乗り越えていこうと思います。

みなさんから祝福してもらったこの日を忘れず、幸せな人生を歩んでいきますので、これからも僕たちをどうぞよろしくお願いします。本日は本当にありがとうございました。」

いくらか肩の力を抜き、基本的には話したいことをそのまま話すようなスタイルになります。

ただし、砕けすぎてみっともない印象になってしまったり、変にウケを狙って滑るという事態は避けなければなりません。

あまり奇抜なことはせず、スピーチ内容を考えてみましょう。

結婚式の新郎スピーチの導入は臨機応変に

状況に応じてスピーチの導入を変えると、ゲストからの印象もアップするはず。その日のシチュエーションに合わせ、以下の導入文をスピーチに盛り込んでみるのもいいですね。

シチュエーション 例文
遠方からのゲストが多い時 「本日、ゲストの皆様には遠路はるばるお集まりいただきまして、ありがとうございました。心よりお礼申し上げます。」
雨の日 「本日はお足元の悪い中、私たち二人のためにお集まりいただき、誠にありがとうございます。」
「あいにくの空模様ですが、皆様からの温かな祝福を受け、心ばかりは晴れ渡る思いでございます。」
連休中 「本日は貴重な連休中にもかかわらず、このようにたくさんの方々にご参列いただけましたこと、大変嬉しく思っています。誠にありがとうございました。」
夏・冬 「本日は寒さ(暑さ)の厳しいなか、ご列席いただき心より感謝申し上げます」

結婚式の新郎スピーチ成功のポイント!

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結婚式の新郎スピーチを成功させるために重要なポイントをご紹介していきます。

とにかく練習あるのみ!

スピーチの成功には、やはり練習を重ねることが不可欠です。家にいる時は難なく読むことができても、多くの人々が集う会場で同じパフォーマンスができるとは限りません。

できる限り失敗したくないという方は、当日までに何回か練習をすることをおすすめします。

スピーチ文は誰かにチェックしてもらおう

間違った言葉遣いや言い回しをゲストの前でしないためにも、挨拶文が完成したら一度誰かに見てもらいましょう。

第三者の目が入る事で、自分では気がつかなかったミスが見つかることがあります。気持ちのいいスピーチにするために、添削は必要不可欠ですよ。

表情・目線・姿勢を意識して

スピーチを「読む」ということだけを意識してしまうと、最終的にただ文章を読み上げているだけの状態になってしまいます。

明るい表情や会場への目線の配り方、美しい姿勢を意識し、あくまで「話す」ということに比重を置きながらスピーチをしましょう。

結婚式の新郎スピーチはココに注意!

結婚式の新郎スピーチを組み立てる際の注意点を、いくつかご紹介していきます。

原稿は500~700字ぐらいにまとめて

人の集中力が続く時間は限られています。そのため、長くなりすぎず、かつ物足りなさを感じさせない時間でスピーチをするのが理想的ですよ。

500~700字程度に挨拶をまとめると、3分前後で話せる内容になります。このぐらいが丁度よく聞いてられる時間の目安になりますので、参考にしてみてください。

スピーチにふさわしくない話題もある

暴露系や過去の恋愛話は、盛り上がるどころか場の雰囲気を壊す可能性がかなり高いので、挨拶には絶対に取り入れないようにしましょう。

また、政治や宗教の話題も、結婚式の挨拶の内容にふさわしくはありません。ゲストへの感謝や結婚の喜びを表すための時間だということを忘れず、挨拶を考えることが何よりも大切ですよ。

忌み言葉は避けて!

離婚や再婚を連想させたり、不吉な未来を感じさせるような言葉はNG!お祝いの雰囲気に水を差してしまいますので、挨拶文を作るときには十分気をつけましょう。

別れ・再婚を連想させる言葉 最後に、去る、失う、去る、終わる、離れる、別れる、切れる、嫌う、飽きる、疎遠になる、冷える、繰り返し、再び、何度も
不幸を連想させる言葉 亡くなる、苦しい、朽ちる、病気、倒れる、壊れる、泣く、崩れる、滅びる、流れる痛ましい、衰える、倒れる
重ね言葉 時々、いよいよ、重ね重ね、わざわざ、たまたま、いろいろ、たびたび、どんどん、だんだん、しばしば、みるみる、日々、 相次いで

結婚式の新郎スピーチはスマートにこなそう!

結婚式、ゲスト目線© mapo – stock.adobe.com

結婚式の新郎のスピーチには、大きな緊張が伴います。ですが、構成の基本を知り、練習を重ねることで、成功への道は拓かれます。

新郎スピーチがビシッと決まれば、それだけ結婚式の雰囲気も良くなることでしょう。

結婚式本番に新郎スピーチをスマートにこなすためにも、入念な準備を怠らないようにしましょう!

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