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1.5次会の結婚式で、誰を招待するかのリストアップはとても楽しいもの。ただ、ぜひ出席してほしい大切な人でも、結婚式に参加してもらうのが難しい、参加してもらうことが負担をかけてしまう状況があります。招待しないのも失礼にあたる場合、どのように誘うのが正解なのか「断りやすい誘い方」をまとめました。
1.5次会結婚式のゲストのリストアップ注意点
会費制の1.5次会で考えられる出席が難しいケース
1.5次会スタイルの結婚式では、ゲストの範囲を新郎新婦で自由に決めることが多いので、自分が大切だと思う人を中心にリストアップできます。ただ、リストアップが進むにつれ、気付くことが。お呼びしたいゲストの現在と未来の「状況」です。
結婚式は日程が、早ければ1年・遅くても2~3カ月前から決まっています。ゲストもそれに合わせて自分のスケジュールを調整するのですが、中にはその近くにならないと状況がわからないことが。
また会費制の1.5次会結婚式では、新郎新婦側がご祝儀制のような手厚いもてなしの負担ができないこともあります。例えば会費制のため、お車代を出すのが難しいケース。金銭面で最初からゲストに負担をかけてしまうことが予想できる場合、お互い口に出すことが非常にナイーブです。
そのほかにも会費制で多い立食ビュッフェのスタイルのパーティだと、足腰が弱い年配の方・妊娠中の方に体力面で負担をかけることが想像できます。
とても大切な友人でも、声をかけることで出欠の返事を悩ませ気を使わせてしまうのではないか。
でも声をかけないことが失礼にあるのではないか…と、たった今、悩んでいる新郎新婦がいらっしゃるのではないでしょうか。
ゲストに配慮した断りやすい誘い方を
1.5次会スタイルのパーティに出席することで、ゲストの金銭・時間・体調・心理面に負担をかけてしまうのではないかと考えられる場合、まず何の理由で出席でネックになるかをゲストごとに整理します。
それでも人間関係の密度の濃さや、お声がけしなければ失礼にあたると判断したときは、次の4つの解決策はいかがでしょうか。
【メールで早めに一度打診する】
本来は電話でじかに結婚式の招待をするのが望ましいのですが、メールやSNSといった、カジュアルなツールで、少し冷静に考えられるよう早めに状況を伝えて、ゲストが冷静に考えてもらえる距離感を作ります。聞きづらいから、といって後回しにするのは絶対にNG。ゆっくり考える心の準備が必要です。
【パーティで問題になる状況・出席にあたって用意できるできないことを伝える】
1.5次会の会費制スタイルのため、お車代のような金銭面での負担が難しい、椅子が用意できない、夜からの開催である、といったゲストが特に問題になりそうなデメリットは正直にお伝えしましょう。
その中でも、こちらとしてこれだけは手配できる、といった努力の面も合わせて伝え、「よく考えて返事をしてほしい」と最終判断をゲスト側にゆだねます。
【最終的な意思を確認する期限を設ける】
実は期限を切ってもらったほうが、断る場合に非常にありがたいものです。どうにもならない事情で参加できないとしても新郎新婦を大切に思えば思うほど、その場ですぐに断ることは非常に心苦しいもの。また、親しい人ほど断る決心はつきづらいものです。
考える期限を設けておけば、「期限内で手はつくしたんだけど」「色々考えたうえで」という前提で、お断りすることができます。考えるゆったりした期間と、ここまでに判断してほしいという最終期限をお互いのために設けましょう。
【断り方が想像できる誘い方を】
「忙しそうだから、この月にスケジュール開けてもらうのは厳しいと思ったんだけど」「おめでた中だから、体調面を第一に考えてほしいんだけど」というふうに、相手の断る理由の事情を汲んだ上でそれでも考えてみてほしい…という一歩下がった誘い方は、断る理由がもともとはっきりしているため、お声がけされた側も非常に断りやすいのです。
また、「それを分かったうえで、でも来てほしくてお声がけしました」という気持ちは、相手にとっても大事にされていることが伝わり、嬉しいものです。
様々なケースでゲストが断りやすい誘い方と連絡方法
遠方に住んでいるゲストの1.5次会への誘い方
遠方に住んでいる友人・親族をお誘いするときに、会費制で高額のお車代(特急料金・宿泊費)を出すのが難しく、会場まで来てもらうことが心苦しいケースがあります。
その場合は、会費制なのでお車代の負担が難しいこと、出せても少額しか出せないことを正直に説明して、「負担をかけてしまうので、よく考えて返事が欲しい」とお伝えしましょう。ゲストの判断で、返事をくださるはずです。
式の日程が出産予定日前後のゲストの1.5次会への誘い方
出産前の女性の体調面は非常にデリケートですし、出産後も赤ちゃんのお世話に半年以上てんやわんやでしょう。かといって、大親友や自分が相手の結婚式に招かれていた場合、まったくお声がけしないというのも失礼にあたってしまいます。
「実は〇月に結婚式をすることになったんだけど、出産予定と前後してしまうので、体調面と赤ちゃんのことを第一に考えて、絶対に無理はしないで」という形で、お誘いはするものの、 断る理由とセットでの誘い方を心がけましょう。
お子さまがまだ小さい場合のゲストの1.5次会への誘い方
お子さまが小さいゲストを招待する場合、会費制の結婚式で多い立食ビュッフェスタイルは、いろいろな問題が生じます。ぐずった時の椅子の確保・避難施設・子供を連れてお料理がゆっくり食べられるか・パーティ開始時間が遅い、などなど。それでもお子さまと一緒に来てほしいのであれば、こちらが会場に掛け合うなどして手配していることを連絡しましょう。
ただ、手配が会場的に無理なときは理由を話し、預けて出席してもらうか、預けられないならば欠席という選択肢を、ゲストに無理なくこころよく選んでもらえるようにしましょう。デリケートな問題なので、連絡は密にとってフォローしてあげてください。
招待の中に共通の友人が一人もいないゲストの1.5次会への誘い方
とても仲がいい人だけど、たまたま共通の知り合いがゲストに誰一人いないケース。ゲストが人見知りしない人なら問題ないのですが、多く人はその状況はとても不安になります。新郎新婦はゲストが一人にならないよう、話が合いそうな別の友人に協力してもらうなどのフォロー対策を立てた上で、出席してもらえるかどうかの判断を仰ぎましょう。
仕事が忙しすぎるゲストの1.5次会への誘い方
仕事が激務だったり、接客業のようにシフト制の仕事だと、早くからの予定が本当に組めないことがあります。大事な友人だからこそ、早めに分かっていたら絶対に休みたいのに、自分の立場がどうしてもそれを許さないケースが世の中には本当にたくさんあるのです。そういった場合は最終期限をギリギリまで儲けつつ、だめなら別で会う機会を設けようと早めに提案して、気を楽にさせてあげてください。
1.5次会結婚式でゲストに配慮した断りやすい誘い方まとめ
1.5次会スタイルの結婚式では、会費制の場合、ゲストの状況によっては、招待することが負担になってしまうことがあります。かといって、まったくお声がけをされなかったらそれはそれで失礼ですし寂しいもの。
招待するゲストの気持ちにどれだけ寄り添った誘い方ができるかが、今後の人間関係を明るく続けていくポイントです。
ゲストの事情を思いやり、自分たちが手を尽くせるフォローを伝えた上で、断り方がゲストに見えやすい誘い方を心がけましょう。
きっと、結婚式には出席できなくても、心から二人の結婚をお祝いしてくれるはずです。