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30代からのウエディングドレス選びの記事で必ず目にする「体系カバー」や「肌色のくすみ」。しかし最近の30代花嫁は意識が高く、日々体形に気をつけている人が20代以上に多い傾向です。30代のドレス選びとは、自分がこだわりで選んだウエディングドレスの着こなし方を、何処までとことん追求できるかが鍵です。
データ参照:リクルート ブライダル総研 結婚トレンド調査2017
目次
30代花嫁の“こだわり”を生かしたウエディングドレスの選び方
「着たい」と思ったテイストのドレスを、年齢であきらめる必要はありません。30代の花嫁は既に何度か結婚式に招待されているため、ある程度「自分がドレスを着るとしたら」と一度は考えているでしょう。30代ならではの段取り力と情報収集力をフルに生かしましょう。
着たいドレスに自分を寄せる情報集めが大事
まずは早い時期からのウエディングドレスのリサーチ&試着が大切です。WEB・情報誌で憧れをみつけ、SNSでリアルな着こなし例を吟味しましょう。ドレスは誰もが着なれないため、初めてドレスを着るときは「似合わない」と思ってしまいがち。何度か試着をトライして、リアルに着た雰囲気や着心地に見慣れてください。
早めにドレス選びに動けば、着たいドレスに対しての体形の改善点・ヘアメイク・合わせるアクセサリーについてゆっくり検討する余裕が生まれます。
試着回数の調査では、20代の花嫁がまわった店舗数の平均が1.8店舗なのに対し、30代前半の花嫁は2.1店舗、30代後半の花嫁は2.3店舗と増加傾向で、3~10店舗以上まわった人は30%ほどいます。20代で3店舗以上まわった人は10%にも満たないことから、30代花嫁のドレスに対するこだわりと、情報収集力・実行力に長けていることがうかがえます。
キーワードは“高級感”と“ロケーション映え”
ウエディングドレス選びの理由を年代別に見ると、「デザイン性」や「サイズ感」で選ぶ率は、20代も30代もさほど変わりません。しかし、以下の二点の理由でドレス選びをする人の率が30代はグッと多くなります。
ドレスの素材、仕立ての高級感
花嫁が30代であれば、招待ゲストの年齢層もそれと同時に高くなり、ドレスに対しての視線や価値観も高くなっています。ドレスの価格や写真映えよりも、ゲストの目線を意識した、「着たときのリアルな高級感」や「はっきりしたデザイン性の良さ」を価値観として持って選んでいることがわかります。
さまざまな“ロケーション”に合わせたドレス選び
30代で増えるのが定番の披露宴ではなく、屋外ガーデンやレストランなど、さまざまなコンセプト、テーマを持った結婚式のパーティスタイル。「会場に合わせて」ではなく「パーティテーマとロケーションに合わせたドレス選び」が増えてきます。また、ゲストのおもてなしとアットホームな距離感を意識して、「動きやすいドレス」という選び方をする花嫁も30代には急増しています。
似合う・似合わないは冷静に判談
こだわりは強いものの、「似合う」「似合わない」の判断を冷静にできるのは30代花嫁の強みです。ドレスを決める際に「ドレスショップスタッフの提案力」を重視している人が増えているのが、30代のドレス選びの大きな特徴ともいえます。今までの結婚式に出席してきた経験や目線、ドレスショップのアドバイザーの意見を聞いて総合的に判断しましょう。自分のこだわりをはっきりさせた上で、自分とは違った意見を柔軟に聞き、第三者目線の意見をドレス選びにうまく取り入れましょう。
トータルバランスを意識した着こなしを
こだわりで選んだウエディングドレスを、自分仕様に合わせていかに美しく着こなすかが大切です。ヘアのボリューム・メイクの色・アクセサリーのトータルバランスで、ウエディングドレスの雰囲気は大きく変わります。自分に合ったウエディングドレスを探すのも大切ですが、ドレスをどう自分らしく、オリジナリティを持たせて着こなすかも重要です。
30代前半・後半でこだわりが変わる
まだ感覚が20代に近い部分がある30代前半の花嫁と、落ち着いた大人婚を強く意識する30代後半の花嫁とでは、こだわる部分が大きく異なります。30代後半の花嫁のほうが、より自分に似合うシルエットやドレスを選ぶことや、ゲストとの触れ合い重視のドレス選びへのこだわりが強くなるようです。どちらにしろ、「自分のこだわりがどこにあるのか」「何を重視したいか」という気持ちと理由をはっきりさせておくことは、ドレス選びでとても大切です。
30代に人気のウエディングドレス・スタイルと傾向
王道クラシカルなウエディングドレス
ロイヤルウエディングブームやレトロモダンブームで、定番の清楚なドレスデザインが大人花嫁に大人気です。定番ゆえにドレス選びと着こなしのハードルも上がります。素材の高級感や、デコルテの見せ方、胸元や脇のサイズ感のフィット感など細かい部分まで配慮を。人気が高いぶん、サイズ感が揃っていて選びやすいのも特徴で、早めに予約すればお直しなども対応しやすいウエディングドレスです。
Aライン
プリンセスシルエット
マーメイドライン
袖付きドレス
ハイネックドレス
ナチュラルウエディングドレス
大人花嫁に圧倒的な支持を受ける「ナチュラルウエディング」。グリーンベースに装飾された居心地のいい空間に、アットホームなおもてなしができる“動きやすく”“優しい雰囲気”のウエディングドレスがしっくりきます。
アンティークドレス
スレンダーライン
エンパイアライン
モダンなウエディングドレス
「とことん大人の魅力を追求したい」というトレンドに敏感な大人花嫁の心を掴むのは、最先端のデザイン性や、大人の魅力たっぷりのシルエット。海外セレブから火がついたドレスブランドやエッジの利いたデザイン、ナイトウエディングで着たいセクシーなモチーフ&シルエットなど、魅力がいっぱいです。
バックスタイル
ビジュードレス
スパンコールドレス
定番ドレス以外の衣装スタイル
30代の花嫁からグッと増えてくる「ドレス以外」のウエディングスタイル。自分の感性や好きな着こなしがはっきりしている30代だからこそ選べるスタイルです。レストランやガーデンなど、今までにない開放的でカジュアルな会場を選ぶカップルが増えているため、ロケーションに合わせたパンツのスタイリングや普段の実用的に近い着こなしが合わせやすい、ということも理由です。思い入れのある衣装を、コーディネートを変えて結婚式以外のシーンでももう一度着用することも可能です。
セパレートドレス
パンツドレス
ミモレ丈ドレス
ミニ丈ドレス
リアルクローズ
30代におすすめのカラードレス・スタイルと傾向
30代花嫁におすすめのカラードレスとは、どのような色でしょうか。30代卒花さんたちが実際に選んだ人気順に、ポイントをご紹介します。
1位・・・ピンク系
30代大人花嫁に絶大な支持を得ているピンク。濃いピンクやくすみのある淡いピンクは、大人の魅力がいっぱいで女性心をくすぐります。可愛い要素を入れる場合は、どこかで大人のセクシーさや辛さを取り入れてトータルバランスを意識しましょう。
2位・・・ブルー系
ピンクに次いで人気のブルー。濃い色目と薄い色目でだいぶ雰囲気が変わるので、色の濃さで似合う色を見極めるのが大切です。
3位・・・赤・レッド系
大人になった今だからこそ着こなせる色として大人気の赤。素材感で赤の発色も変わるので、上品に着こなすなら素材にこだわりを。
4位・・・黄色・オレンジ
渋い色味やグリーンがかった黄色は個性的で会場の誰ともかぶりずらいため、主役として輝く一日にふさわしい色。日本人の肌とは相性もいいと言われています。
5位・・・パープル系
古来から上品な色とされてきたパープルを着こなすのはむしろ30代から。パープルの色味もラベンダーや淡いグレーのような色味、濃いパープルなどさまざま。素材・ディテールによっては色気が出すぎてしまう向きもあるので、素材とデザイン選びに注意を。
6位・・・グリーン系
海外では多くみられるグリーンドレスも、日本ではまだまだ個性派。淡いトーンはかわいらしさ、濃いトーンなら大人びた魅力を表現できます。ナチュラルウエディングの人気の高まりとともに、オリジナリティを大切にする大人の花嫁の間で選ぶ人が急増中。
7位・・・ネイビー系
夜空を思わせる光沢感のある記事に、スパンコールやビジューをちりばめたデザインが多く見られるネイビー系のドレス、淡い紺色のドレスもあるが、圧倒的に大人の魅力を意識したデザインが多いので、ナイトウエディングなどパーティのムーディなイメージを作りたい大人花嫁にはおすすめのカラーです。
30代花嫁のウエディングドレスの選び方と人気・おすすめドレスまとめ
30代大人花嫁のドレス選びは、できるだけこだわりを持って選ぶことをお勧めします。そのためには、情報集めや試着など、余裕を持って探し始めましょう。30代の花嫁が特に意識するのは、素材の高級感や結婚式のロケーションに合わせた衣装選びです。また、自分に似合っているドレスを知るために、試着店舗を多くしたり、ショップのアドバイザーの提案に耳を傾けることも大切です。