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結婚式の費用を節約したいカップルはとても多いのですが、いざ準備が始まるとこだわりや理想と現実の間で悩む声が多い現状です。節約しすぎてゲストに不快感を与えることもありますし、WEBで調べた節約アイデアが二人の結婚式にあっていないことも。後悔しないための節約のコツと、流れに沿ったポイントをまとめました。
目次
会場選び前に結婚式費用を節約する3つのコツ
結婚式の費用を節約するためには、会場を決める前に、おおまかでよいので「二人がどんな結婚式をしたいか」想像がついていることが大切です。格安で挙げられる結婚式のプランを選んだとしても、理想とこだわりがはっきりしないままいろいろな演出や装飾に目移りしてしまうと、費用はどんどん上がっていきます。結婚式でかかる費用の内訳を会場を選ぶ前に知ることは、結婚式の内容を知ることと同じなので、二人の理想のパーティのイメージが具体的につきやすくなります。
【節約のコツ1】結婚式をするために何が必要か知っておく
簡単にでかまわないので、まずは結婚情報誌やWEBで、最近の世の中がどんな内容・プログラムの結婚式を行っているのか確認しましょう。そのようなパーティをするために何を用意する必要があるのか、用意するアイテムについておおよそ知っておきましょう。
結婚式にどんな費用が必要か詳しくはこちらから 結婚式費用の内訳を知って見積もりが上がる項目と理由をみつけよう
【節約のコツ2】結婚式のどこに力を入れたいか明確にする
まず、絶対に入れたい演出や内容、こういうイメージの装飾にしたい、衣装選びで後悔したくない…など、憧れや曲げられないと思うこだわりポイントがあるなら、早いうちにパートナーに伝えてはっきりさせておきましょう。 ゲストに対しては「ゲストがゆったり過ごせる環境を整えたい」「美味しいお料理で楽しんでもらいたい」などがこだわりで挙がってくることが多いため、二人がどんなおもてなしをしたいか、話し合っておく必要があります。
【節約のコツ3】常に見積書をチェックできる体制を整える
会場の下見の際に二人の目の前に提示される「見積書」。これをしっかりとチェックできるかどうかで、実は節約の大部分が決まってしまうと言っても過言ではありません。見積もりでは費用すべてのトータル金額だけに目が行きがちですが、見積書を構成する1つ1つの項目の意味がきちんと分かっていないと、会場打ち合わせで割引きしてもらうチャンスをみすみす逃してしまうケースが考えられます。また、会場決定後も打ち合わせの度に見積書を出してもらい、常に費用をトータルではなく項目ごとに落とし込んで検討するチェック体制を二人で作るのが理想的です。
費用の見積もりについてはこちらから 結婚式費用の見積もりのもらい方と見積書のチェックポイント
結婚式費用を抑えるポイントの流れ
結婚式の費用を節約するためには、会場決定前・会場決定・準備の打ち合わせ、二人の準備の中で…と、結婚式までの流れの中で節約できるポイントがあります。
【結婚式費用の節約ポイント】 ・結婚式費用が安い時期を選ぶ ・契約前に費用で疑問なことはとことん話し合う ・自分たちで費用の金額上限を決める ・結婚式の費用でどこを削るか明確にする ・節約箇所の節約アイデア情報を集める ・節約のために手作りするものを決める ・節約のために持ち込むものを決める ・節約のために外注するものを決める
流れに沿って節約ポイントをご紹介しましょう。
【節約ポイント1】結婚式費用が安い時期を選ぶ
結婚式では多くのカップルが「この時期に結婚式をしたい」と人気が集中シーズン(春・秋)がはっきりしており、それ以外のシーズン(夏・冬)は閑散期となるため、会場側がお得な割引きプランや特典をつけ、サービスを手厚くしています。 それ以外にも六曜で人気のない日取り(仏滅や友引)や平日・あまり選ばない時間帯(夕方16時以降~)などは割引の対象になる場合も。結婚式をあげる時期を検討する際の一案として参考にしてください。
【節約ポイント2】契約前に費用で疑問なことは話し合う
結婚式のおおもとの予算はほぼ契約時に決まってしまいます。一度会場と契約してしまうと、契約の内容は変わらないため、下見の際に出された見積書をしっかり読み込んで、1つ1つ内容を確認することが大切です。その際に、特に次のことに注意しましょう。
会場と契約前の費用交渉についてはこちらから 結婚式の相場から割引や値引きは可能?見積もりと割引交渉のコツ
見積もりはこだわり理想を盛り込んで作成
会場担当者が提示する見積もりは、料理・装花・衣装など一番安いランクの金額で計算されていることがほとんどです。自分達のこだわりや理想を1つ1つ項目ごとにチェックして、高い見積もりを出して検討しましょう。
会場が提示している割引・特典プランの確認
申し込みの段階で、二人の条件内で現在と先で使える特典や割引プランがないか確認しましょう。
持ち込みできる範囲の確認
現在は持ち込みや外注に対して自由度が高くなっている傾向ですが、人気会場や専門式場・ゲストハウス・ホテルなどは持ち込み・外注の範囲が制限されていることがほとんどです。また、持ち込みOKでも持ち込み料金がかかるケースも非常に多いため、持ち込みについては契約の前に必ず範囲を確認すると、今後の節約アイデアにもつながります。契約前の交渉次第では、持ち込み料をサービス特典に含めてくれるケースもあります。
【節約ポイント3】自分たちで費用の金額上限を決める
結婚式にかかる費用のおおよその見通しがついたら、「結婚式にかけるお金はここまで」と二人で上限をハッキリと、明確に決めましょう。
結婚式費用は見積もりから上がる
準備と打ち合わせが進むにつれ、費用は見積もりから上がっていくことが予想されます。打ち合わせでの各項目のグレードアップや見積もりでは含まれていなかった費用が出てくるためです。また会場に払うお金以外に、準備やゲストのためにかかるお金がこまごまと発生します。その際に自分達がどこまで出せるのかを準備を始める前に必ず明確にしておくことで、準備中の節約ポイントがよりはっきりとわかりやすくなるからです。
見積もり以外の費用についてはこちらから
親から援助を受けられるなら早めに負担の話し合いを
結婚と結婚式には親から援助を受けるカップルも8割ほどいますが、もし援助を受けられるのであれば、両親にしっかりと感謝し、費用に関してはどの範囲でいくら援助してもらえるかを、会場が決まる前またはすぐ後に、早い段階ではっきりさせておくことをお勧めします。二人の預貯を含め援助額があいまいだと、上限を決める際に甘い見込みになりかねません。
親からの援助と費用の話し合い方についてはこちらから 結婚式費用は誰が負担する?ご祝儀と自己負担と両家の親の援助
【節約ポイント4】結婚式の費用でどこを削るか明確にする
費用の上限金額を超えないためには、見積もりの中で各項目ごとの見直しが必要になる場合があります。特に注意してほしいのは、費用を削る部分を間違えて節約しすぎると、ゲストに敏感に伝わって不快ら感じられてしまうケースが多く、節約で後悔の理由にも多く挙げられています。どこで費用削減を判断するか、優先順位をつける上で注意点をまとめました。
ゲストにかかわる部分は気を付ける
ゲストが「この結婚式は節約しすぎている…」と判断するポイントとして挙げられる3つのポイントとして次の3つの項目が挙げられます。
【ゲストに節約が伝わる3ポイント】 ・ゲストをおもてなしするための「料理・飲み物」 ・ゲストに感謝のお土産「引き出物」「ギフト」 ・ゲストが常に目に触れる「テーブル装花」
この3つに関しては、ランクを落として節約することはおすすめしません。もし節約をどうしてもしたい場合は、クオリティを落とさず費用を下げるための方法(持ち込み)がとれるかどうかを検討します。
装飾・演出・衣装にかかわる部分でアイデア節約を
費用項目で優先的に削るとすると、ゲストに直接かかわらない部分での節約がおすすめです。こだわりが強い項目で費用を削るのは難しいため、できるだけこだわりや思い入れが薄い部分から、優先的に費用の見直しをしましょう。冷静に見極めるためには、費用項目に優先順位をつけることがおすすめです。
【節約ポイント5】節約箇所の節約アイデア情報を集める
節約する費用項目の箇所を決めたら、節約方法を決めます。簡単なのは会場側にもともとあるプラン内容のランクを下げたり演出そのものをなくしてしまうことです。 が、こだわりを捨てず、ランクを落とさず結婚式の準備で節約するためには、次の3つのアイデアがあります。ただ、自分たちが決めた会場の規定や契約内容によっては、使えないアイデアも出てきます。会場担当者やプランナーと打ち合わせの際に確認と、規定とは違った場合も何とかならないのか相談をしてみましょう。
ウエディングアイテムを手作り・DIYする
ウエディングアイテムを自分たちで手作りする方法です。ゲストの目に触れる装飾やペーパーアイテムなど、クオリティに妥協することなく節約できますし、手作りの温かみや二人らしさをゲストに伝えることもできます。
既製品を持ち込みをする
会場側が提示するものより、クオリティは同等でも安い金額の既製品を探して手配し、持ち込みをします。ゲストにかかわるものなどは数が多いため、持ち込みにすると大きな節約になります。会場が提示するものより幅広い種類の中から、こだわりを優先して選ぶこともできます。
会場以外の業者に外注する
会場で斡旋してくれる業者は仲介料も一緒に請求されて割高になるため、自分で業者を探して依頼します。
【節約ポイント6】節約のための手作り・DIYできるアイデア例
注意ポイント
持ち込み規定と持ち込み料
手作り系アイテムには、多くの場合持ち込み料はかかりませんが、まれにかかることもありますので、必ず持ち込み規定について確認してください。
置き場所
装飾用アイテムは会場側の防災上の理由などで置けない場所が出てくるケースがあります。装飾物を手作りするなら置き場所や配置など、会場側に確認を。
制作期間と費用
自分でアイテムを手作りするには制作期間がかかりますし、こだわりすぎると既製品より制作費用がかさむケースも出てきます。結婚式には他にも準備することがたくさんあるので、制作期間には余裕をもって取り掛かりましょう。制作費用と制作物が見合っているのか冷静に検討することも必要です。
手作り・DIYできるアイデア例
・ペーパーアイテム ・ウエルカムアイテム ・装飾アイテム ・アクセサリーやブーケ ・演出用アイテム ・ウエディング演出ムービー
【節約ポイント7】節約のために持ち込みが多いアイデア例
注意ポイント
持ち込み規定と持ち込み料
持ち込み料がかかるかどうか、その上で節約になるかどうかを冷静に診断しましょう。
手配と搬入の段取
ゲスト用のギフトなど数の多いものや機材の持ち込みは、会場側が用意しているわけではないので、チェックは自分達で行う必要があります。また、搬入の際の段取りなども業者まかせではなく自分達で行い確認する必要があります。
持ち込みが多いアイデア例
・ウエディング衣装 ・ブーケ ・引き出物・プチギフト ・両親への記念品ギフト ・乾杯酒などドリンク類 ・演出機材
【節約ポイント8】節約のために外部業者に外注するアイデア例
注意ポイント
持ち込み規定と持ち込み料
持ち込み料がかかるケースが多いため、できれば契約前に確認しとおきたいところです。ヘアメイクは持ち込みのハードルが高く、会場によっては指定の業者しかヘアメイクルームが使えないこともあります。また、持ち込み料はかからなくても外注のほうが高くつくことも多いようです。節約での外注を考えているなら、契約前に確認を。
依頼業者と会場側の打ち合わせ
外部から外注業者にお願いした場合、会場側との担当者同士の打ち合わせは自分たちでセッティングする必要があります。
外部業者に外注するアイデア例
・筆耕 ・ウエディングムービー制作 ・フォト、動画のプロカメラマン ・司会 ・ヘアメイク・介添え
結婚式費用で節約するためのコツ・ポイント・アイデアまとめ
結婚式の費用を節約するには、幾つかのコツ・ポイント・アイデアがありますが、まずは結婚式でどんなことにお金がかかるかをしっかり知っておき、自分たちのこだわりや希望に優先順位をつけ、出せる金額の上限をしっかり作っておくことが大切になります。そうすれば、自然に節約ポイントが見えてくるでしょう。後悔しないために、結婚式の費用についてよく調べておくみとが大切です。