アットホームに過ごす少人数レストランウエディングのメリット

少人数レストランウエディング©Rawpixel.com – shutterstock.com

大切な家族や親しい人だけ集めた40人以下の「少人数結婚式」を選択するカップルが年々増え続けています。30人前後の少人数開催ができるレストランや、10人以下の家族単位で個室のお食事会形式のホテルでのレストランウエディングなど、ニーズとシーンに対応したプランを用意するレストランが増えてきているようです。

少人数結婚式でレストランウエディングが増えている理由とは

首都圏での2017年度の調査では、40人以下の少人数結婚式を選択するカップルの数は、結婚式全体の約20パーセント。2011年度の調査では12パーセントでしたので、約1.6倍に増加しています。特に10人以下~30人以下で開催する結婚式は2倍弱の増え方で、本当に親しい人だけの結婚式へのニーズの高まりがうかがえます。
特に、少人数結婚式は35才以上の「大人婚」カップルに絶大な支持を得ており、40パーセントのカップルが40人以下の少人数開催を選択しています。
会場としてレストラン・ホテルにあるレストランを選択しているカップルは、なんと60パーセント以上。
「親しい人たちと、アットホームにゆっくりお料理を楽しみたい」というニーズと会場がマッチしているようです。

データ参照:リクルート ブライダル総研 結婚トレンド調査2017

少人数のレストランウエディングの会場選び

少人数結婚式をあげる上で、コストがかかるのが会場を貸切る費用「会場費」。セレモニーや結婚式を想定して作られている会場としてもともとの規模が大きい専門式場やゲストハウスは、人数が少なくても会場費はあまり下がらないので、少人数結婚式にはあまり向いていません。
そのため、不特定のさまざまな宴会に対応できるように小宴会場や個室を用意しているホテルレストランや、会場費の相場がもともと安いレストランが選ばれるのです。

少人数プランのあるレストラン

規模的には30~40人で貸し切れるプランがほとんどです。
レストランの規模によっては10人程度で貸し切れる個室・小宴会場の用意がありますが、20人前後の規模には、実はあまり向いていません。30人以下で会場を探す場合、 早くから探し出したり、結婚式紹介サイト以外にも範囲を広げて探すなどの工夫が必要です。

ホテル内にあるレストラン

ホテルには複数のレストランがあり、収容規模もさまざまなプランが用意されているため、10人以下~40人のどの範囲でも対応しやすくなっています。お料理の味もサービスも一定以上のクオリティのため、安心して結婚式を計画することができます。ただ、ホテルの価格のため、挙式コストはそれなりに上がります。

少人数のレストランウエディングのスタイルと相場

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10名以下のレストランウエディング

挙式後の親族のみのお食事会ウエディングで選ばれることが多いです。親族だけのお食事会なら引き出物がいらないことも多く、40万以下の予算での開催も可能です。結婚式としての体裁を整えるなら50万~70万ほどが相場です。通常の披露宴と違って、司会の用意や凝った演出が必要ないため、かかる費用はゲストの飲食代・フォト撮影代・会場費・新郎新婦の衣装代といった内訳です。

20名前後

60万~100万ほどが相場です。ゲストが家族だけでなく、親せきや友人を招待するため、応じて用意する引き出物代・飲み物代が上がってきます。人数的に個室では収まらず、ちょうどいい規模の会場を貸し切りにするか、少々広めの会場を抑えるか…で、会場費が大きく変わってくる人数です。

30名~40名以下

会場にもよりますが、100~200万ほどが相場です。少人数OKという会場は30名からのプランを用意しているケースがほとんどで、選べる会場はかなり多くなります。30名以上だと身内親戚以外の友人知人の参列も考えられ、ケーキカットやキャンドルサービスのような演出・引き出物・司会者や介添え人が必要になるため、通常の結婚式の演出・おもてなし内容でコストがかかるケースが出てきます。

少人数レストランウエディングのメリット

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少人数で行うレストランウエディングでは、人数の少なさ・料理専門の会場という部分を生かした、次のようなメリットが挙げられます。

アットホームな雰囲気が作りやすい

おいしい料理と肩ひじ張らない空間のため、ゲスト同士と新郎新婦の間で自然な会話が飛び交う、アットホームな雰囲気が期待できます。ゲストと新郎新婦の距離感がとても近いため、特別な演出がなくても、ゆったりした上質な時間を過ごすことが可能です。

ゲスト1人1人に手厚いおもてなしができる

ゲスト数が少ないため、ゲストの好みや趣向に合わせたおもてなしをする余裕があります。ゲスト1人1人に手作りの席札やメッセージを用意したり、ゲストの好き嫌いに合わせたメニューにしたり、ギフトの送り分けも細かく指定しても、そこまで手間にはなりません。

人数が少ないので対ゲストへの準備が短期間で可能

ゲスト数が少ないのと、もともとレイストランウエディングは凝った装飾・演出を控える傾向にあるため、一般的な結婚式の用意が最短でも3カ月は必要なところ、2カ月~1カ月での準備が可能です。理由としては、ペーパーアイテムやおもてなしアイテムをDIYしても数量が少なくさほど時間がかからないこと、出欠の確認等にあまり時間がかからない、演出が少ないので打ち合わせが少ないことが挙げられます。

さまざまな会場タイプの中で会場費が比較的リーズナブル

一般的に結婚式で選ばれる会場の中では、レストランが一番会場費のコストがかからない会場です。また、準備に時間がかからないため、キャンセルが出た、予約が埋まらなかったなどで、式まで1~2カ月の短い期間に思わぬ人気会場に空きがある場合もあったり、値引きがあったなどの口コミもあります。

少人数レストランウエディングのデメリット

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人数規模の会場の貸し切りはもともと少なめ

10人以下や30人以上での会場の用意は多いのですが、20名前後の規模の会場は、他の人数に比べ少なめ。人気のレストラン会場はできる限り早めに動き出さないと、希望に沿う選択肢がないことがあり、探す際には注意が必要です。少し広めの会場を貸し切ろうとすると、最小開催人数に満たない場合は会場費が新郎新婦負担になってしまうこともあります。

プログラムのメリハリに工夫が必要

20人前後であればゲスト同士で自然に弾む会話も、30人~40人のゲスト数では、結婚式としての体裁と、プログラムの司会進行に工夫が必要になってきます。司会を立てるの目安になるゲスト数は30名以上からですが、会場プランに司会がついていないケースもあり、友人に頼んだりプロを探したりと、ひと手間とコストが考えられます。

自己負担が増える可能性がある

少人数の結婚式では、集まるご祝儀も少ないため、プロの演奏を招くなどの凝った演出や装花装飾・衣装にこだわると、自己負担が増える可能性が高くなります。
また、人数に見合った大きさの会場が見つからず少し広めの会場を借りた場合、全体の収支での会場費の割合が高くなることに気をつけてください。

少人数レストランウエディングのメリット・デメリットまとめ

ゲスト数が10人以下、または10人~40名以下での少人数でのレストランウエディングのメリットは、人数によって会場選びや演出の方向性を変えていかないと、デメリットになってしまうこともあります。ゲスト1人1人と触れ合える、アットホームで温かい結婚式を実現するために、ゲストの顔ぶれとテーマをもったレストランウエディングを計画してください。