©meatbull – iStock.com
「お色直しをするより費用が安い」と言われ、今や結婚式の一環として欠かせない楽しいイベントになった前撮り・後撮り。しかし実際の費用相場やフォトスタジオの料金システムの表示がプラン価格になっていて、調べてもよくわからないという人が多いようです。別撮りする場合の費用の平均相場や節約ポイントをまとめました。
データ参照:リクルート ブライダル総研 結婚トレンド調査2018
目次
結婚式の前撮り・後撮りの平均費用の値段相場
結婚式の前または後に、結婚式衣装を着て2人で記念撮影をすることを「前撮り・後撮り」と言います。別撮りをすることで、結婚式以上にポーズやロケーションにこだわり撮影でき、結婚式当日とは違う衣装が楽しめます。結婚式を行ったカップルのうち前撮り・後撮りもした新郎新婦は、なんと64.3%。もはや結婚式の定番イベントと言えるでしょう。
別撮りの平均的な費用相場は一体いくらかかるのか、全国の平均を見てみましょう。
スタジオでの前撮り・後撮りの平均費用価格
平均費用 15.9万円
平均カット数 135.6カット
新婦の平均衣装数 2.1枚
【特色】
スタジオ撮影はフォトスタジオ内にある、テーマごとに装飾された個室(スタジオ)内での撮影です。全天候・全季節に対応でき、機材移動もないため、基本的にロケーション撮影より安い費用で済みます。その分、何着か衣装を変えて撮影したいと考える新郎新婦が多いため、衣装枚数による費用が上がるようです。
ロケーション撮影の平均費用の値段
平均費用 17.8万円
平均カット数 209.8カット
新婦の平均衣装数 1.8枚
【特色】
スタジオと違って季節感や解放感ある景色を楽しめるロケーション撮影は、撮りたいシーンやカット・ポーズにこだわる新郎新婦が多くなり、スタジオ撮影よりカット数が上がる傾向です。最近では旅行を兼ねて観光地・景勝地・古都で前撮りを計画し、現地のスタジオに依頼する新郎新婦が増加しています。
結婚式の前撮り・後撮り料金の費用項目
フォトスタジオに依頼しての前撮り・後撮りでは、次のような費用項目がかかります。
スタジオのWEBページの料金は、撮影に必要な費用項目を組み合わせてセット価格で「プラン料金」と表示されていることが多いです。プラン料金内で撮影は可能ですが、それ以上のこだわりや希望があると、こだわりの内容で費用項目にあたるものがそれぞれ加算されていきます。
フォト撮影の費用項目一覧はこちらになります。
基本料金(撮影料金)
カメラマンの撮影料金です。時間で料金が変わります。
土日祝日料金・シーズン料金
料金提示されているのは通常シーズンの平日料金であることがほとんどで、土日祝日の撮影とハイシーズンには割り増し料金がかかります。
衣装料
フォトスタジオが用意、または提携している衣装店から和装・洋装をレンタルする料金です。一般的には結婚式にかかる料金よりも格安でレンタルできます。何着衣装を着るかでも相場が変わってきます。
小物アイテム料金
衣装に付属する小物・アクセサリーのレンタル料金です。ブーケブートニアや髪飾り・ベールなどを含みます。和装は小物が多いため、小物料金が高くつく傾向です。レンタル以外で自分で小物を持ち込むことも可能です。
着付け・ヘアメイク料金
新郎新婦の着付けやヘアメイクをして、整えてくれる料金です。
アテンド料金
撮影に美容士が同行し、化粧直しやドレス・和装の裾を持つなど着なれない衣装での撮影を手助けしてくれる料金です。
撮影申請料
ロケーション撮影で許可が必要な場所は事前に申請を出す必要があり、その手数料がかかります。
出張料金・交通費
スタジオ外でロケーション撮影をする際の交通費・機材運搬費用です。
撮影データ料
撮影データを買い取る際の料金です。データを全て買い取るか、一部買い取るかで料金が大きく変わってきます。
指名料金
スタジオに専属するカメラマンで、特にお願いしたい人を指名する場合は指名料金が発生します。
オプション加工料金
撮影したデータを記念に台紙・アルバムや、結婚式演出用にウエルカムボードやペーパーアイテムの加工を有料でお願いできます。
スピード仕上げ料金
データは撮影後、カメラマンが色補正や修正をくわえてから出来上がりますが、他の仕事も並行して行うため通常は1カ月ほどかかります。(人気カメラマンは2カ月以上ということも)。早めにデータが欲しい場合は、スピード仕上げをお願いするのですが、そのための料金がかかります。
結婚式の前撮り・後撮りで値段相場が上がる理由
衣装・小物のランクアップ
フォトスタジオが用意する衣装・小物はランクがあり、プラン料金でレンタルできる範囲は限られているため、指定範囲外をレンタルする場合はそのグレードに合わせて料金がかかります。
ロケーション撮影の場所の数・距離
スタジオ外で撮影するロケーション撮影では、スタジオから目的地までの距離と、撮影スポットの数で料金が大きく変わります。特にスタジオから撮影スポットまで距離がある場合、交通費や出張料金がかかるため、どうしても撮りたいスポットがある場合はそのスポットから近場のスタジオでお願いすることをおすすめします。
撮影カット数と撮影時間の長さ
基本はフォトスタジオが提示する撮影プランには、時間とカット数が決められています。ですが、撮りたいポーズが多かったり撮影時間が長引くと、その分料金が加算されます。また、データを買い取る際に撮影カット数の多さで値段が変わります。
前撮り参加人数の増加
フォトスタジオに提示されている料金は新郎新婦二人だけで撮影する場合の値段ですが、最近では前撮りに家族や友人を交えて撮りたいというケースが増えてきました。撮影する人数が増加するとプラン料金が変動するかは、スタジオや場所(ロケーションの規定)によって異なります。また、新郎新婦以外のメンバーに着付けやメイクが必要かどうかでも料金は変動するので、家族と一緒に撮影したい場合には担当スタッフに確認して見積もりを出してもらいましょう。
オプションをつける
アルバムやぺーパーアイテムの作成・スピード仕上げなどさまざまなオプションがあり、依頼した場合は料金に加算されます。
結婚式の前撮り費用を節約するコツ
ポーズ・カット数を厳選する
プラン内でおさまるよう、撮りたいポーズやイメージなどを厳選してカメラマンに伝える工夫をしている人が多いようです。事前にポーズやカットの指示書を作成し、カメラマンにイメージを分かりやすくしておくことができます。
平日・シーズンオフに撮影する
土日祝日や春・秋の人気シーズンは料金がアップします。料金カレンダーなどを参考に、できるだけオフシーズンや平日に予約を入れましょう。
衣装を自分で手配する
小物の多い和装を自分でレンタルするのは難しいのですが、洋装(ワンピース・ドレス・スーツ・タキシードなど)は他でレンタルしたり、フリマサイト等で格安で手に入れて持ち込む工夫をしている人もいます。和装・洋装両方撮りたいという方にはおすすめです。衣装持ち込み可能なスタジオとOKなスタジオがあるので、事前に問い合わせてください。
データを買い上げて自分でアルバムその他を作成する
データがあれば、他の業者や自分でアルバムやウエルカムボードを作成することができます。(ただしある程度制作期間は余裕をもって見る必要があります。)データをすべて買い取る場合は、アルバム等の製作費を他社と比較して依頼先を決めてもいいでしょう。
結婚式の前撮り・後撮りの平均費用の値段相場まとめ
今や結婚式の一環として欠かせないイベントになった前撮り・後撮り。一般的な結婚式の衣装レンタル価格より安い値段で撮影を楽しみ、記念のデータを残すことができますが、その費用はスタジオかロケーションか、オプションの依頼やこだわりで価格相場が大きく変わってきます。前撮りを計画する際に、どのような形で料金がかかるのか、費用項目を知って参考にしてくださいね。