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1.5次会とは、披露宴と二次会の中間のような結婚式スタイルのことを指します。1.5次会と言っても、そのスタイルはとても幅広いもの。この記事では1.5次会に関しての全てをご紹介します。1.5次会結婚式のメリット、会場選び、費用、形式、当日のスケジュールやみんなの疑問など。これさえ読めば完璧!1.5次会の魅力をたっぷりお届けします。
目次
1.5次会の結婚式とは?メリット3つ
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1.5次会の大きな3つのメリットをご紹介します。
自分たちらしい結婚式ができる
1.5次会のメリットは何と言っても、全て自分たちの思い通りに作れる点です。費用も演出も、雰囲気も思い通り。背伸びをしない二人らしい結婚式で、ゲストから祝福を受けられます。
自分たちの予算に合わせた結婚式ができる
一般的に300万~400万円かかる披露宴と比較をして、1.5次会の場合は費用を大幅に抑えることができます。最大、披露宴の半額以下で結婚式ができることも。会費制結婚式を選べば、ゲストの負担も自己負担も抑えることが可能です。
短い準備期間でできる
披露宴は決めることが沢山で、準備にも時間がかるもの。だいたい1年前から式場を選んで、準備を進めていきます。それと比較をして、そこまで形式ばらない1.5次会は短い準備期間で結婚式ができます。
▼何カ月後のパーティを検討しているのか
1.5次会.comカウンターで実施したアンケートでは、4ヵ月後の結婚式を望むカップルが最も多い結果に。1.5次会なら、これくらいの短い期間でも問題なく結婚式を行えます。なので、「海外挙式のみを考えていたけど、ぎりぎりでやっぱり国内パーティもしたくなった!」や「おめでた婚だけど結婚式を挙げたい」カップルにも選ばれやすいんです。
こんな人はぜひ!1.5次会をおすすめしたい人
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自由度が高い1.5次会は、下記のようなカップルにぴったりなスタイルです。
・海外挙式帰りで国内でお披露目パーティがしたい
・友人のみで結婚パーティを行いたい
・披露宴と二次会を同時に行いたい
・アットホームな感じで費用を抑えて結婚式をしたい
・おめでた婚で半年以内に結婚式を挙げたい
1.5次会には「こうでなきゃいけない!」という決まりがないからこそ、幅広いニーズに応えられます。「アットホームなパーティにしたい」「親族と友人は分けて結婚式をしたい」など、披露宴以外の結婚式スタイルを求める方におすすめです。
1.5次会の会場選び
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1.5次会結婚式が行われる主な会場をご紹介します。
レストランでの1.5次会
1.5次会形式の結婚式を選ぶカップルの半数以上が、レストラン会場を選んでいます。レストランなら美味しいお料理でしっかりとゲストをおもてなしできるので、人気が高くなっています。
最近では敷地内にチャペルを持っていたり、近くの神社・教会と提携をしているレストランもあるので、挙式も行えたりします。
ホテル・専門式場での1.5次会
サービスが徹底されているホテル会場や、華やかな印象の専門式場も1.5次会では人気の会場になります。施設がしっかりしているので、年配の方や目上の方の多い1.5次会でも安心です。
ゲストハウスでの1.5次会
一軒家丸ごと借りられるゲストハウスなら、ゲストとゆっくり過ごしたいカップルにぴったりです。
ガーデンウエディングでの1.5次会
ガーデンウエディングなら、アウトドア的なユニークな演出や装飾・個性的なプログラムを楽しむことができます。
カフェでの1.5次会
カフェでの1.5次会なら、ゲストも気楽に参加をできます。近い距離間でみんなと過ごせるので、カジュアル&アットホームなパーティを望むカップルにおすすめです。
1.5次会の費用と、費用を抑えるポイント
1.5次会にかかる費用はパーティスタイルによって異なります。形式別に費用をご紹介します。
料金の種類
1.5次会には会費制とご祝儀制の2パターンがあります。
会費制
1.5次会スタイルの結婚式を選ぶカップルの大半が会費制を選びます。1.5次会.comカウンターに来店したカップルにアンケートをとったところ、96%が会費制結婚式を検討しているという答えに。会費制の1.5次会が人気の理由をみていきましょう。
▼検討しているパーティスタイル
【招待ゲストのメリット】
会費制での1.5次会の場合、ゲストの会費相場は下記の通りとなります。
着席(フルコース)会費:15,000円~20,000円
着席(大皿提供) 会費:10,000円~15,000円
着席(ビュッフェ)会費:8,000円~10,000円
立食(ビュッフェ)会費:5,000円~8,000円
一番高い着席フルコースでも、会費15,000円~20,000円程度なので、披露宴のご祝儀3万円と比較してゲストには優しい料金設定となります。
【新郎新婦のメリット】
会費制の場合は、最初からゲストからもらえる総額が計算できるので、新郎新婦の最終自己負担額が計算しやすくなります。
ご祝儀制
披露宴ほど形式ばらないけど、高級ホテルや高級レストランで行われる1.5次会の場合はご祝儀制にすることが多いです。演出は披露宴ほど行わないが、お料理の内容や引出物等、ゲストへのおもてなし部分は披露宴に近いスタイルとなります。
【招待ゲストのメリット】
親族の方や目上の方は会費制で、「本当にご祝儀渡さないの?」と悩んでしまうこともあります。ご祝儀制の場合は披露宴と同じ気持ちで来れるので、その分悩むことがありません。
【新郎新婦のメリット】
ゲストに親族が多い場合に、黒字になることが多いメリットはあります。
目安金額
▼自己負担額の予算
1.5次会.comカウンターで行ったアンケートでは、自己負担額50万円以下を希望するカップルが8割近くという結果に。その中でも、全体の28.6%のカップルは自己負担なしで、会費内の結婚式を希望と答えました。希望する費用別に叶う1.5次会の内容を次から見ていきましょう。
自己負担50万円~100万円の1.5次会
自己負担額50万円~100万円の1.5次会は、披露宴ほど派手な演出はしませんが、着席フルコースで、ゲストが楽しめる演出をいくつか取り入れるようなイメージです。お色直しも取り入れることができます。
自己負担50万円未満の1.5次会
自己負担50万円未満の1.5次会は、会場の基本プランにプロのカメラマンや司会に依頼をして、その他の部分はお金をあまりかけないイメージになります。演出もあまり取り入れず、ゲストと過ごす時間を大切にします。
自己負担100万円以上の1.5次会
自己負担額100万円以上は、しっかりとゲストをおもてなししたり、お色直しや会場の飾りもしっかり行うことが可能です。披露宴寄りのパーティスタイルで、ゲストは着席コースだったり、帰りには引菓子をお渡しすることもできたりします。
節約のポイント
1.5次会を行うカップルの多くは、費用を抑えたいと考えています。みんなの1.5次会節約ポイントをご紹介します。
衣装代
会場によっては持ち込み料がかからないことも多いので、海外挙式で着たドレスをそのまま着ることも可能です。またレンタルするにしても、自分たちで探した安い場所で衣装を揃えることで、節約することもできます。
装花
披露宴会場の場合はテーブルクロスまで費用がかかりますが、1.5次会が行われるレストラン会場などは、最初から会場がお洒落だったりする場合も多いです。お洒落な会場を選べば、装花はメインテーブルのみでも十分だったりするので、飾りつけにかかる費用を節約することができます。
1.5次会の準備とスケジュール
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1.5次会結婚式の半年前~1ヵ月前までの流れをご紹介します。
結婚式の1年~6カ月前にしたいこと
・1.5次会のテーマやイメージを二人で固める
・招待したいゲストをできるだけ多くピックアップ
・会場探し開始
・候補会場の見積検討
6ヵ月前までにはまず招待をしたいゲストのリストを作成し、希望する結婚式のイメージをカップルで共有します。お二人で1.5次会を決める前に、自分たちの希望を一度ご両親に相談することをおすすめします。予算に関しても決めておくと良いでしょう。
結婚式の5~4カ月前にしたいこと
・結婚式の会場決定
・招待客を本格的にリストアップ
・ウエディングプランナーと打ち合わせ開始
・衣装探し開始
・お料理内容と会費を決める
・招待する人数の確定
招待したい人数に合った広さの会場を予約します。会費制の1.5次会にするか、ご祝儀制の1.5次会にするかをこの時期に決めます。ご祝儀制の1.5次会にする場合は、この時期から演出や引出物などを決めていきます。
結婚式の2~3カ月前にしたいこと
・招待状の発送
・衣装の準備
・司会やカメラマン、ヘアメイクの依頼
・招待状の郵送
・プログラムの決定
・ゲストへのギフトの決定
・会場装飾やブーケの検討
・新郎新婦主催のイベント準備
・プチギフトの決定
この時期に招待状を送ります。また、衣装や司会、カメラマンなど結婚式で手配が必要な内容もこの時期に対応します。ムービー作成など、完成に時間のかかる演出を希望の場合も、この時期に準備をします。
結婚式の1カ月前にしたいこと
・出席者受付リストの作成
・席次レイアウト決め
・BGMの準備
・ヘアメイクリハーサル
・会場や司会者側と最終打ち合わせ
・新郎新婦の持ち込み品搬入
1ヵ月前は細かい部分の準備や最終確認を行います。小さな予定が沢山でてくるので、当日までのTO DOリストを作って順番に対応することがおすすめです。
1.5次会の当日のタイムテーブル例
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1.5次会のタイムテーブル例を「フォーマル」と「カジュアル」の2パターン別でご紹介します。
フォーマルな1.5次会の場合
親族や目上の方が多く、パーティスタイルが披露宴寄りのフォーマルな1.5次会の場合のタイムテーブル例です。
11:30 新郎新婦入場
ウエルカムスピーチ
プロフィール紹介
11:40 主賓スピーチ
11:45 祝辞・乾杯
お食事スタート
歓談
祝電披露
12:00 ケーキ入刀
12:10 お色直し
プロフィールDVD上映
お色直し入場
12:45 テーブルラウンド
写真撮影
13:05 余興1(ご新郎様側)
余興2(ご新婦様側)
13:20 お手紙
ご両親へ花束贈呈・記念品贈呈
両家代表謝辞
新郎謝辞
おひらき・退場
13:30 送賓
プチギフトのお渡し
14:00 送賓完了
カジュアルな1.5次会の場合
ゲストが友人のみや、立食パーティなど二次会寄りの1.5次会の場合のタイムテーブル例です。
11:30 新郎新婦入場
ウエルカムスピーチ
プロフィール紹介
11:45 挨拶・乾杯
お食事スタート
歓談
12:00 ケーキ入刀
12:10 サプライズインタビュー
余興1(ご新郎様側)
余興2(ご新婦様側)
12:30 ゲーム
12:50 テーブルラウンド
フォトタイム
13:10 ブーケトス・ブーケプルズ
新郎プレゼントトス
13:20 デザートタイム
13:25 新郎新婦謝辞
13:30 おひらき・退場
14:00 送賓
プチギフトのお渡し
14:30 送賓完了
1.5次会の料理スタイル
1.5次会には食事のパターンが3種類、パーティースタイルが立食と着席の2パターンあります。
食事
▼お料理について
お料理は結婚式でもっとも重要な部分。1.5次会でもゲストはお料理を楽しみにしているものです。会費の8~10割はお料理代となりますので、お料理を決めてから会費を決めると良いですよ。1.5次会カウンターでのアンケートでは、コース料理を選ぶカップルが最も多く、次いでビュッフェという結果になりました。
ビュッフェ
2次会寄りの1.5次会や、ガーデンウエディングで行う1.5次会で取り入れられるスタイルです。豊富な種類が用意され、ゲストが好きな分だけを食べられるので、「足りない」「多すぎる」などが避けられます。
大皿料理
着席スタイルにしたいけど、費用を抑えたい場合にはテーブルシェア(大皿料理)がおすすめです。そこまでフォーマル感はありませんが、ゲストがゆっくりとお食事を楽しめます。
コース料理
結婚式はコース料理のイメージが強いので、しっかりゲストをおもてなししたい場合にはコース料理が選ばれます。お料理代はもちろん、提供する会場スタッフの人数も増えるので、その分費用も高くなります。
座席
▼スタイルについて
1.5次会は立食もしくは着席スタイルから選びます。1.5次会カウンターでのアンケートでは、着席を選ばれるカップルが最も多い結果になりました。
立食
カジュアルな雰囲気の1.5次会は立食スタイルが多いです。立食にすることで、狭い会場でも呼べるゲストの人数は増えます。費用を抑えて行いたい、友人のみの1.5次会に向いています。
着席
親族や目上の方のいる1.5次会なら、着席スタイルがおすすめです。落ち着いてパーティを楽しんだり、ゆっくりとお食事を食べることができてゲストにも優しいです。
1.5次会のよくある質問
1.5次会のよくあるみんなからの疑問をまとめました!
挙式もできるの?
▼パーティ時の挙式の希望はあるか
1.5次会を選ぶカップルの多くは、挙式が済んでいたり、挙式なし希望だったりします。しかし中には挙式を考えているカップルもいます。1.5次会.comカウンターのアンケートでは、36.4%のカップルが挙式もお考えという結果でした。1.5次会でも挙式を行うことは可能です。会場近くに専門の挙式場を用意していたり、会場内で人前式を行ったりなど、挙式プランを用意している会場も多いです。
会費制ウエディングとはどう違うの?
違いはありません。会費制ウエディングも1.5次会の中の一つのスタイルとなります。
会場探しなどを始める時期は?
披露宴会場だと1年前でも希望日が埋まっていることがありますが、1.5次会会場は比較的予約がとれやすいと言われています。2~3ヵ月前でも予約可能な会場はありますが、準備やゲストへの連絡を考えると、半年前には会場が決まっていると安心です。
パーティ当日の時間はどれくらい?
だいたい2時間~2.5時間程度となります。ゲストの入場・退場を入れると、会場の貸切時間は3時間~3.5時間程度。中には追加料金で延長が可能な会場もあります。
司会って必要?誰に頼むべき?
少人数婚などで演出を行わない場合などは、司会をお願いしないこともあります。しかしパーティにめりはりをつけるため、スムーズな進行を行うためにも司会がいるほうが良いでしょう。友人のみでワイワイ行う二次会寄りの1.5次会なら、友人に司会を頼むのもありです。フォーマルな雰囲気の1.5次会なら、プロの司会者にお願いをするほうがおすすめです。
ゲストに引出物は用意すべき?
会費制の1.5次会の場合は不要です。ただし、会費が15,000円~20,000円と高めの設定の場合は、引菓子を用意することが好ましいとされます。
ゲストへの案内は招待状?メール?
会費やゲスト層に合わせて選びます。会費が1万円以上の場合や、親族・目上の方も招待をする1.5次会なら、招待状をお送りしましょう。
自己負担額はどれくらい?
希望するパーティスタイルにもよりますが50万~100万円程度は用意をしていると安心です。中には、自己負担額50万以下で行うカップルも多いです。会場が用意したプラン内で1.5次会を行えば、自己負担額最大0円も可能だったりします。
注意すべきことは?
最近では1.5次会も人気が高まっていますが、まだまだ馴染みのないゲストも多いのが事実です。自分たちで決定する前に、両親との相談を行いましょう。また1.5次会のスタイルも幅広く、ご祝儀や服装に悩むゲストも多いです。招待の際に、自分たちのパーティスタイルをしっかりお伝えしてあげることが親切でしょう。
1.5次会結婚式のまとめ
この記事では1.5次会に関して丸っとご紹介してきました。1.5次会は会場選び、食事選び、パーティスタイル選び、料金選びまでと選択範囲がとても広いもの。自分たちの理想の結婚式が実現できるメリットがある反面、ゲストにとって何が一番良いのか悩むことも沢山あります。1.5次会選びで悩んだら、まずはプロに相談を。
※アンケート結果に関して:記事内で使用のアンケート結果は1.5次会.comカウンターに来店(2018.04~2019.03)のカップル(平均年齢:新郎 32.4歳、新婦 31.0歳)に実施したものとなります。