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「結婚式にはお金がかかる」と言いますが、結婚式の費用の総額を、細かく内訳にして何にお金がかかっているのか、項目に落とし込んで見てみましょう。結婚式には何が必要なのか、そして自分たちの式は、何を大切にしたいのかがハッキリしてきます。見積もり以外に費用がかかる項目、人数で上がる項目も知っておきましょう。
目次
結婚式の「挙式」と「披露宴」にいくらかかるか費用の内訳を知ろう
結婚式を計画しよう、と思ったときにまず調べるのは「一体結婚式にはいくらかかるのだろうか」だと思いますが、具体的に会場を検討する前に、結婚式をするためには、どんな項目が必要なのか、何で成り立っているのかを知っておくと、「自分たちの結婚式はここを大切にしたい」というポイントが見えてきます。また、会場で見積もりを出してもらい、他の会場と比較検討するときに、二人が特に重視している項目があると、具体的な質問もしやすくなるでしょう。
早速、結婚式の費用の内訳を項目ごとに見てみましょう。
料理・飲み物
結婚式でゲストをおもてなしする際に一番大切な項目です。こちらはウエディングケーキも含めすべて『1人分の単価×人数=費用』で計算されます。
料理
コース・ハーフコース・ビュッフェによって価格はかなり変わります。見積もりからの値上げ要素としてはコースに一品追加・メインの素材グレードアップ・料理ランクのグレードアップ・専用オリジナルメニューの考案…など、料理の質・量が、ダイレクトに1人分の価格を左右します。そこからゲストの人数分の値上げになるため、かなり高額の値上げになることも。見積もりを出してもらう場合、何も言わなければ一番低い価格のコースで計算されていることが多いため、ランクを上げて再計算して比べてみることをお勧めします。
飲み物
基本はフリードリンクで、ゲスト1人当たりの単価が決まっています。中には一部別会計で飲んだものの数を数えて請求ということも。飲めるドリンク・お酒の種類やお酒のランクによって1人あたりの料金が変わります。
また、ウエルカムドリンクや乾杯酒費用は見積もり金額に含まれていないことも多く、別途オプションでかかる場合があります。この場合も、飲み物の種類の多さや乾杯酒のランクで1人あたりの料金が変わります。
ウエディングケーキ
ウエディングケーキはゲストの人数で大きさを決めるため、ゲスト数が増えるほど料金は高くなります。また段数・季節によって使うフルーツ・デザインなどの要素で価格が変わります。オリジナルのデザインをパティシエと相談して決める場合は、デザイン料がかかる場合も。こだわりを追及すると、当初の見積もりと料金が倍違うなんてこともありうるのです。
サービス料
上記の飲食代に、10~20%のサービス料がかかるケースがほとんどです。サービス料とは、ゲストが食事を楽しむ際、サーブやおもてなしで不自由させないための料金のことです。
見積が変化するポイント・アップグレード
基本、どの項目も内容の質を上げると、人数分の値上げになります。飲食代はゲストへのおもてなし上、また結婚式の判断ポイントでかなり重要な要素のため、増えることはあっても削ることはなかなか難しいもの。見積もりの際は高めに見積もってもらいましょう。
会場使用関係
挙式料
挙式形式にはチャペル挙式・神前式・人前式のスタイルがあり、スタイルごとに料金が変わります。また、オプションで聖歌隊やオルガン演奏・巫女舞・挙式後のフラワーシャワー演出などがオプションで値上がりすることが多いです。
席料・会場費
披露宴会場を使用する料金は、席料×ゲスト数で計算されることが多いです。見積もりで出される場合は細かい内訳にされない場合も。
控室料
両家親族の支度・休憩のために借りる部屋の料金です。レストラン等の貸し切り会場では、すべて会場使用料に含まれる場合もあります。
設備使用料
プロジェクターや音響設備など、余興やイベントに使用する器機材の使用料金です。最近は会場使用料にすべて含まれる会場も増えてきましたが、いまだに別料金の場合も多いため、確認が必要です。
介添え料
結婚式当日に、新郎新婦の身の回りをサポートしてくれる役目の人です。
司会者料
プロ司会者をお願いする際にかかる料金です。中には芸人や落語家・フリーアナウンサーが所属している事務所と提携していて、話術のプロを呼べることも。司会者のランクによって料金が変わる場合があります。
見積が上がるポイント・アップグレード要素
見積もりが上がる要素としては、挙式の形式・挙式の際の演出オプション・演出設備の使用・司会者のランクアップなどです。特に挙式は、演出やイベントで用意する付属アイテムや専用人員で少しづつ料金がアップされていくので、注意が必要です。
装花装飾・ブーケブートニア
テーブル装花
ゲストの座るテーブルの装飾代です。卓数と装花のボリュームで料金が変わります。
メインテーブル・高砂装花
新郎新婦二人の席の装花装飾です。最近は高砂をフォトブースとして使用する演出が増えているため、高砂装飾に料金がかかる傾向のようです。
ブーケブートニア
新婦のブーケと新郎の胸にさすブートニアです。お色直しの回数で個数が増えることも。デザイン・使う花のボリューム・季節によって価格が変わります。他で発注して持ち込むことも可能ですが、持ち込み料金が発生する場合もあります。
見積が上がるポイント・アップグレード要素
全体的に生花は値段が高いため、使う箇所やボリュームによって料金がかなり変わります。また、季節によって高い価格の花を希望するとかなり値上がり上がることも。希望の装飾演出が会場で用意している小物で足りない場合は「デザイン料」名義で、小物や装飾の料金が加算されることがあります。
また、両親への花束贈呈の花束をお願いする際にも、発注料金が発生します。
衣装・着付け
新郎・新婦衣装
衣装のランク・お色直しでの着用数・和装のみ・洋装のみ・和洋両方着用で価格が大きく変わってきます。和装のほうが洋装より価格帯が高い傾向です。また、会場提携外のショップからレンタル・購入した衣装を持ち込む場合、会場によっては持ち込み料金を取られることも。着用衣装にこだわりがある場合は、必ず確認しましょう。
着付け・ヘアメイク
ドレスの着用ならドレスを着るお手伝いは介添え料かヘアメイク・美容料金に含まれることが多いのですが、和装をする場合は別途着付け代がかかることがあります。和装と洋装の着用の順番によっては、着付けの割増料金がかかる場合も。
ヘアメイクリハーサル
ヘアメイクリハーサルはヘアメイク料金に含まれている場合と含まれておらずオプションの場合があります。
見積が上がるポイント・アップグレード
衣装のランク・和装洋装の違いで、価格が上がります。また、新婦のドレス用の補正下着は買取やレンタルがほとんどで、最初の見積もりや提携ショップのカタログの中に下着代は入っていないことがあります。ヘアメイクは技術のリクエストや指定があると、料金が上がる可能性が。また、新郎のヘアメイク代は含まれていないことが多いため、当日新郎のヘアメイクもお願いした場合、追加料金が取られることもあります。
ペーパーアイテム・印刷物類
ペーパーアイテムデザイン・印刷
結婚式で必要なペーパーアイテムには、次のようなものがあります。
・招待状
・席次表
・席札・メニュー
・芳名帳
持ち込み料がかかる場合もありますが、かからない場合も多いため、ペーパーアイテムをDIYすることで節約ポイントになるようです。ただ、印刷や紙にこだわると印刷の規定ロット数や一部単価が高くなり、割高になってしまう場合も。
招待状筆耕料
招待状のあて名書きの代行サービスです。招待状は毛筆であて名書きをするのが正式なため、時間がないカップルや見栄えを気にする場合は筆耕サービスを利用することが多いようです。文字数・部数・時間がない場合のスピード仕上げサービスの使用で価格が上がります。
見積が上がるポイント・アップグレード
比較的上がる要素がなく、手作りしたり、自分で宛名を書くことで料金を節約するポイントになる項目です。ただ、こだわりでプロフィールブックやエスコートアイテムなどを別途作成する場合は、費用が上がることも。
ギフト・プチギフト関連
引き出物・引き菓子・縁起物
定番の引き出物3点セットです。会場提携のショップから選ばないと持ち込み料がかかることが多かったのですが、持ち込み自由の会場も増えてきました。最近は縁起物はなしにして、引き出物・引き菓子のみにするカップルも増えています。
ペーパーバッグ
引き出物を入れるペーパーバッグは別料金で用意しなければならないことが多いようです。ペーパーバッグの代わりに、布製のトートバッグにするアイデアも増えています。
プチギフト
披露宴の最後のお見送りでゲストに渡す送迎ギフトです。会場提携のショップで選ばないと持ち込み料金がかかることも。
両家両親への贈呈用ギフト
両家両親への挨拶の際に贈呈するギフトです。持ち込み料は基本かかりませんが、会場によっては「保管料」の名目で料金がかかることもあります。
見積が上がるポイント・アップグレード
ギフトのランク・数を上げると料金が上がります。自由にギフトを選びたい場合は、持ち込み料金に注意しましょう。
フォト撮影・動画撮影
フォト撮影・動画撮影
撮影形態(ロケーション・室内)・撮影枚数・ポーズ数・データの納品数・アルバム作成の有無・カメラマンのランクや人数によって料金が大きく変動します。カメラマンを会場提携外の外部から持ち込みを検討しているようなら、カメラマンの持ち込みは持ち込み料金がかかる・または持ち込み不可のケースも多いため、慎重に検討する必要があります。
演出用ムービー制作
結婚式当日の動画撮影をその場で加工してエンディングに使う「撮って出し」や、お色直し中に流すプロフィールムービーなどの作成費用です。動画をオリジナルで作成する場合と、写真のみを使って制作する場合ではだいぶ価格が変わり、後者は比較的安価です。
見積が上がるポイント・アップグレード
フォト・動画撮影ともに価格がアップグレードするポイントが多数あり、提携業者次第といったところです。データ数やロケーションの選択などでも細かく価格が上がるため、とにかく気になる点ばどんどん確認しましょう。
その他会場への支払い以外で見積もりをするもの
結婚式の当日、会場に支払う費用以外に必要なお金がありますので、こちらも併せて考慮にいれておいてください。
ゲスト・協力者へのお車代
お礼
受付・司会・主賓・スピーチ・余興等で協力してくれたゲストへのお礼です。役割の負担の大きさによって、1人5000~30000円程度のお礼を用意します。
交通費
遠方から来てくれるゲスト・主賓をお願いしたゲストには交通費を負担します。負担額は半額~全額ほどです。
宿泊代
遠方から来てくれるゲストで宿泊が必要な場合は、宿泊代を負担します。交通費・宿泊代のどたらか全額か、または両方の半額~全額を負担するなどいろいろなケースがあります。
会場スタッフへのお心づけ
ウエディングプランナー・介添え・司会者など、結婚式を担当してくれた方々へ感謝の気持ちを込めて心づけを用意する場合があります。これは気持ちの問題です。もともと会場には相応の料金を支払っているので用意しないことも。5000~10000円が相場です。
親族・ゲストの衣装着付け代
親族の衣装レンタルや着付けは会場でお願いすることが多く、そちらの料金を新郎新婦が負担します。またブライズメイド・アッシャー・リングガール等を友人にお願いした場合、その衣装代を負担することもあります。
ブライダルネイル・エステ代
会場の提携するブライダルエステを利用したり、数か月前から他のブライダルエステに通う場合の費用も考慮に入れておきましょう。
結婚式の費用の内訳と見積もりのまとめ
結婚式の費用の内訳を見ていくと、料金が上がるポイントが見えてきます。費用項目の中で、自分たちの結婚式で何を大切にしたいのか、どの部分に予算をかけたいのかを明確にして、見積もりを出してもらいましょう。
結婚式の費用の内訳を見直すことで、理想の結婚式が具体的に見えてくるはずです。