海外で家族や友達と挙げる結婚式「海外挙式」の費用について

海外結婚式の費用©Bima Adhitya – shutterstock.com

海外で結婚式を挙げる「海外挙式」を計画する前に、費用で何が必要か大まかに知りたいお二人へ。パーティには「挙式と撮影だけ」「式後二人だけでささやかな会食」「家族、友人らゲストを招待してにぎやかに」といろいろな選択肢があります。二人にかかる費用とゲストにかかる費用を分け、分かりやすく解説します。

※以下、数字の出典元は「リクルート ブライダル総研 結婚トレンド調査2017」より

海外で挙げる結婚式「海外挙式」に必要な費用

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海外で結婚式を挙げたいと考えたとき、まずこの2つについて考えるのではないでしょうか。実はこの2つが、海外挙式でかかる費用の大きさを左右します。

海外リゾート地の行先

海外挙式には国内挙式と違い旅行費用がかかり、海外挙式の費用全体の中で大きなウェイトを占めます。旅行費用は行先の国の距離や為替レートによって渡航費・宿泊費が大きく変わるのです。

結婚式の参加範囲の選択

「二人だけで挙げるのか」「ゲストを招待して挙げるのか」
二人だけでささやかにロマンティックに挙げるのであれば、「挙式と写真撮影だけ」「挙式と撮影のあとドレスアップで美味しい食事を」と、どこまで結婚式として準備したいのかで費用が変わります。ゲストを招待すれば、ゲスト分の招待費用がかかります。

二人の結婚式にかかる海外挙式の基本費用

ほとんどの新郎新婦が式を挙げるため必要となる費用項目です。
 
・旅行費(渡航費と宿泊費用)
・挙式費用
・衣装ヘアメイク費用
・挙式後の会食パーティ費用(二人だけ)
・撮影費用
・滞在費用
・買い物(お土産)費用
 
海外挙式のプランはもともと二人だけで行うことを想定して組まれていることが多く、挙式料金はチャペル貸し切りのため想定範囲内の人数であれば何人招待しても変わりません。が、二人だけの挙式でも同額かかります。婚礼衣装を着用して、ロケーション撮影だけの「海外フォトウエディング」を想定するなら、挙式費用と会食パーティ費用はかからない項目ですが、二人だけの豪華ディナーを計画するようであれば、パーティ費用は考えておきましょう。

ゲストを招待する際にかかる費用

海外挙式に招待するゲストにかかる費用で、できるだけ新郎新婦が負担を配慮したほうがよいと言われている費用です。海外挙式の場合、特にゲストの旅行費を新郎新婦をどこまで負担するかによって、費用が大きく変わります。
 
・ゲスト分の旅行費(渡航費と宿泊費用)
・ゲスト分の会食パーティの追加飲食代

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海外挙式で海外渡航にかかる費用【旅行費】

結婚式を挙げる海外リゾート地の旅行費用

平均 76.7万円
海外挙式で選ばれる国によって大きく変わり、
二人の渡航費・滞在費の平均相場で、海外挙式で選ばれる人気のリゾート地を高い順に紹介すると、次のような結果になります。
 
・ヨーロッパ…91.4万円
・ハワイ…81.6万円
・アジア…63.0万円
・グアム…42.6万円

 
ヨーロッパへの旅行費がトップです。
これは海外挙式のゲスト招待数にも大きく影響しており、ヨーロッパを除く他の地域の平均ゲスト数は10~15人ですが、ヨーロッパのみ8人ほどで、少ない招待になっています。

家族・友人たちゲスト分の旅行費の負担

平均 69.7万円
海外挙式は国内挙式に比べ、旅行費用だけでなく移動時間と滞在日数もかかるため、招待ゲストの平均人数は約10名ほどです。両家の両親(4名)・兄弟姉妹・親しい友人数名の少人数で構成されます。
結婚式に招待する際、遠方距離の場合お車代と言って旅行費を負担するのがマナーですが、海外挙式ではあまりに高額になるため、負担の範囲はそれぞれのカップルでさまざまです。
 
・「すべて負担した」人が9%
・「一部を負担した」人が31%
・「まったく負担しなかった」人が58%
 
多くとられている方法の1つとして、招待の打診をする際に、旅行費用は自分で用意してもらい、その代わりにご祝儀なしという形で招待して出席の返事をいただけたゲストのみ招待する方法です。また、宿泊のホテルのみ新郎新婦で一括で手配し負担する、といった負担方法もあります。両親のみ、プレゼントとして旅行費用を全額もつという新郎新婦も多いようです。

海外で結婚式を挙げるためにかかる費用【挙式料】

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平均113.6万円
挙式ができる設備(チャペル)を貸し切りにして、セレモニーを行い、新郎新婦二人だけで、もしくはゲストと一緒に撮影を楽しむための料金です。
衣装代やヘアメイク、教会の装飾・牧師や聖歌隊をお願いしたり、フラワーシャワーなど、挙式として成立するよう含んだすべての総額平均は113.6万円になります。

海外挙式の挙式料「基本プラン」とは

海外挙式のプランには「基本プラン」というものがあり、挙式セレモニーを行う会場・チャペル側の準備にかかる料金です。
チャペルを貸し切りにする会場使用料・牧師お礼・結婚証明書・介添え料・演奏料・会場装花料などが含まれています。これは固定の金額で、人数の増減にあまり左右されません。

新郎新婦が挙式に向け支度をするための費用

新郎新婦の支度にかかる費用です。こちらは基本料金に含まれておらず、個別に必要な項目に費用をかける形になります。グレードアップすることによって仕上がりもよりクオリティ高くいいものになります。が、その分各料金が上がるため、費用が大きく上がる要素になります。
 
・新郎新婦の衣装
・ブーケ、ブートニア
・ヘアメイク、ヘアメイクリハーサル
・挙式の撮影

海外挙式のあとの現地会食パーティ【パーティ料金】

平均 27.5万円
海外挙式を済ませた後、招待ゲストとともに現地で披露宴に代わる会食パーティを行う費用です。人数は10名程度、新郎新婦含め12~3名ほどで行われることを想定した料金です。飲食代とサービス料金での構成になります。

二人だけの基本料金

二人だけで挙式を終えた余韻に浸りながら食事をする場合の基本料金は、相場で約4万~です。サービスやコースをグレードアップすればそれだけ値段は上がります。

ゲスト(両親・兄弟・友人)の追加料金

パーティに参加してくれるゲストの飲食代です。また、挙式会場からパーティ会場へ移動する場合は移動費も含まれます。
二人分の基本料金に、ゲスト1人当たり/円の追加料金を加算する形で計算されます。

海外挙式の様子をフォトと動画に記録する費用【撮影料】

フォト撮影が基本プランに入っている場合もありますが、海外挙式ではリゾート地ならではのロケーション撮影を楽しみたいニーズが高いため、別途カメラマンを手配することも多いようです。また、フォトツアーというリゾート地の名所を回りながら写真撮影をするツアープランも人気で、海外挙式を選ぶカップルのほとんどがオプションで追加しています。

フォト撮影料金

平均 25.3万円
カット数が決まっており、シーンごとに撮影料が追加される仕組みが多いようです。アルバムを制作してもらう場合には追加料金がかかります。

動画撮影料金

平均 17.3万円
カメラマンのランクをアップする、またはカメラマンの人数を二人に増やしたい場合には、追加料金がかかります。

結婚式後の新婚旅行にかかる観光費用【海外滞在費用】

平均 76.7万円
新婚旅行にかかる、観光費用です。グルメ、体験ツアーなどを楽しむためなので、カップルによってかなり差がでます。

海外のお土産・ショッピングにかかる費用【買い物費用】

平均 24.5万円
海外旅行のお楽しみのショッピング。日本に帰国した際、海外挙式に招待できなかった友人知人への結婚報告用ギフトやお土産を用意したり、帰国後に挙式報告を兼ねたお披露目パーティのためにプチギフトを現地のスイーツや化粧品などを購入します。
 
・買い物…平均 16.4万円
・お土産…平均 8.1万円

海外での結婚式「海外挙式」にかかる費用についてのまとめ

海外で結婚式を行う費用は、まず二人が海外で結婚式を行うためにかかる費用、追加でゲストにかかる費用を考えていくと、費用がどういう内訳になっているのか分かりやすいと思います。海外挙式は二人が結婚式で何を重視するかによって、費用のボリュームが大きく変わってきます。まずは費用を構成する項目を知って、自分たちのパーティには本当にどの項目が必要なのかを検討しましょう。

データ参照:リクルート ブライダル総研 結婚トレンド調査2017

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