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婚約破棄の直後は、誰しも心が揺らぎます。落ち込んでなかなか元気が出ない日が続く方もいらっしゃるかもしれませんが、時が経てば「婚約破棄してよかった」と思えるようになる日もきっと来るはず。
ですが、そもそもなぜ婚約破棄は起こってしまうのでしょうか?その原因を探り、婚約破棄について改めて考えていきましょう。
目次
婚約破棄が起こる原因
結婚を目前にして婚約破棄、というケースに陥ってしまうのには、人それぞれの事情があることでしょう。結婚がほぼ確定している状況でそれをひっくり返すのですから、並みの理由ではないはず。その一部をご紹介していきましょう。
性格の不一致
「ずっと違和感を覚えていたものの中々言い出せなかった」、「結婚に向けた同棲を始めたことがきっかけで見えた相手の本性が嫌になってしまった」という方に多い理由です。この先一緒に暮らしたところで相手の性格は絶対に変わらない、と悟ってしまった時、気持ちが一気に婚約破棄に向かうとのこと。
浮気
結婚直前ということで舞い上がってしまったのか、はたまた元よりそのような性分だったのか……。いずれにせよ、さあ結婚しよう!という時に相手の浮気が発覚してしまったら、婚約破棄という決断をしてもおかしくはないでしょう。
借金
相手が借金を抱えていることが発覚し、その上金額が途方もないものだったという理由も。今後の生活に不安しかありませんし、結婚を考え直そうとする気持ちも頷けます。
仕事の事情
転勤などの事情により、どちらか一方が仕事を辞めなければいけないという状況で、結婚の方を取り止めるという決断を下すカップルもいるようです。
一緒に暮らすことにまったく執着が無いという方ならいざ知らず、新婚の時点で別居になることを考えると、婚約破棄という結果になってしまっても仕方がない部分もあるでしょう。
親関係
義理の両親と壊滅的に馬が合わなかったり、実の親に結婚を猛反対されてしまったりして、婚約破棄になってしまうこともあるようで……。結婚に親は関係ない!とは言い切れず、やむなく婚約破棄に至ってしまう悲しいケースも。
婚約破棄によって起こる弊害
婚約破棄には、様々なリスクが伴います。どのような弊害があるかをきちんと知り、それから決断を下さなければ、後々になって「こんなことなら結婚破棄なんてしなければ」という事態になってしまいかねません。
周囲への説明が大変
両親や家族に対してはもちろんのこと、結婚式の招待状を送ってしまった後などは特に説明が大変です。婚約破棄に至った経緯を何度も何度も説明しなければいけなくなり、気が滅入ってしまいそうです。
式場のキャンセルにお金がかかる
すでに結婚式の予約を入れてしまっている場合、キャンセル料がかかってしまいます。何ヵ月か前ならまだマシですが、直前だと莫大な金額を取られることになってしまいますよ。
両親との関係が悪化する人も
結婚に対して厳格な考えを持っている人ほど、婚約破棄を許せない傾向があるようです。実家暮らしの方は特に、肩身の狭い思いをしてしまうことになるかもしれません。
以上のように、婚約破棄は様々な危険性をはらんでいます。ですが、ご紹介したようなリスクも承知の上で、それでも「婚約破棄をしてよかった」と感じる方もいらっしゃるようです。
では、婚約破棄をする利点とは一体どのようなことなのでしょうか。次からご紹介していきます。
「婚約破棄してよかった!」と思える理由:新しい出会いがあった
婚約破棄をした後、新しい出会いに恵まれるという方も。そのまま結婚していたら絶対にあり得ないめぐりあいだった、ということもあります。無理やりに結婚するのではなく、あの時婚約破棄しておいてよかったと思う出来事ですね。
「婚約破棄してよかった!」と思える理由:DV・モラハラの餌食にならず済んだ
結婚が近づくにつれ、相手のDV・モラハラ気質が垣間見えるようになったというケースもあります。この時、自分が抱いた違和感に蓋をして、「結婚すればきっと変わるはず」などという甘い期待で目を覆い隠してしまうと、後から取り返しのつかない事態になってしまうことも。
そのような相手から間一髪逃げおおせた時、婚約破棄してよかったと思うのかもしれません。
「婚約破棄してよかった!」と思える理由:無理しても結局は続かなかっただろうと悟る
相手と何としても結婚したいばかりに自分を捻じ曲げたりしても、結局長くは続かず、心も関係も壊れてしまうという事態になりかねません。
好きだった相手を失ってしまったという事実は確かに悲しみを呼び起こしますが、たぶんあのまま無理しても続かなかっただろうなと悟った時、自分の選択は間違っていなかったと感じられるのではないでしょうか。
「婚約破棄してよかった!」と思える理由:戸籍に傷がつかない
今時離婚は珍しくない世の中ですが、結婚してすぐ離婚ということを気にする方も一定数います。
その点、婚約破棄は戸籍に一切残りませんので、どうせ別れる運命にあるなら早めでよかった、と考えを切り替える人もいるようですよ。
「婚約破棄してよかった!」と思える理由:不安やプレッシャーからの解放
「この相手と結婚しなければならない」「さもなくば一生独身、最悪孤独死ルートかもしれない」という半ば強迫観念じみた気持ちから、一気に解放されたような気分になる方も。
一歩引いて考えた時、「絶対にこの人でなければ」などということもなく、他にもいっぱい選択肢があるということに気がつくこともあるかもしれません。
婚約破棄に踏み切る前に
今すぐに手を打たないと精神を病んでしまいそうだったり、DVなどにより身の危険が迫っていたりする場合を除き、突発的に婚約破棄を決めてしまうのは危険です。
周囲へ混乱を与えてしまうことはまず間違いありませんので、一度冷却期間を設けて話し合いをしてみてもいいかもしれませんね。
婚約破棄してよかったとなることもある
結婚破棄が必ずしも良い結果をもたらすとは限りません。同様に、絶対に失敗するということもまた無いでしょう。
ですが、流されてなんとなく結婚して毎日後悔しながら過ごすことになるよりは、「この人とは生きていけないかもしれない」という直感を信じて婚約破棄をしてしまった方が、まだ未来が明るいような気がします。
婚約破棄してよかったなと思える可能性もある、というぐらいの覚悟で踏み切る必要があるのではないでしょうか。