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結婚式では、新郎新婦が挨拶やスピーチをする場面が多くあります。最近ではカジュアルな雰囲気で結婚式をおこなうカップルも増えていることから、挨拶もカジュアル志向になっています。ですが、いくらカジュアルだからとはいえマナーをわきまえた挨拶をしなくてはなりません。カジュアルな結婚式の挨拶のマナーや、乾杯や謝辞といったスピーチの文例をご紹介します。
目次
カジュアルな結婚式での挨拶のマナー
カジュアルな結婚式での挨拶であってもマナーをわきまえる必要があります。ウエルカムスピーチや乾杯の挨拶など、言葉選びには気をつけなければいけません。
忌み言葉、重ね言葉は避ける
挨拶の基本的なマナーとして、お祝いの席での縁起が悪いとされる言葉は避けましょう。
・別れを連想させる言葉(別れる、離れる、切れるなど)
・不幸を連想させる言葉(無くす、終わる、悲しむなど)
・重ね言葉(度々、わざわざ、重ね重ねなど)
これらの言葉は普段から使われる言葉が多いため、意識をしておかないと気づかないうちに使用していることがあります。他の表現に変えるなど配慮をしましょう。
砕けすぎないよう気をつける
カジュアルな結婚式だからとはいえ、砕けすぎた内容や話し方はよくありません。堅くなりすぎなくてもよいですが、どの世代でも聞きやすいスピーチを心がけましょう。仲間内でおこなう結婚式では許されると思っていた内容でも、聞いている誰かが不快な思いをしてしまうこともあります。カジュアルな雰囲気に合うようかしこまらず自分の言葉で話すのはよいのですが、最低限のマナーを守った挨拶やスピーチをしましょう。
長さを意識
結婚式の挨拶には長さも意識したほうがよいでしょう。どの挨拶も3分程度、長くても5分程度になるようにするのが一般的です。ですがカジュアルな結婚式の場合、挨拶を短くしたいという方も多くいます。相手が聞きやすく、気持ちが込められていれば短くても問題はありません。短くなりすぎて、何を伝えたいのかわからなくなってしまうこともあるので気をつけましょう。
ゲストへの配慮も大切
ウエルカムスピーチや謝辞、挨拶の内容には、ゲストへの配慮も必要です。新郎新婦の挨拶では、参加してくれたゲストへのお礼を忘れずにしましょう。上司や友人が挨拶をする場合、他のゲストが分かりやすいように自己紹介をします。仲間内や親族のみの結婚式の場合でも、相手側のゲストが新郎新婦とどのような関係かわからないこともあるので自己紹介は省かないようにしましょう。
ウエルカムスピーチ文例
ウエルカムスピーチでは、来てくれたゲストへの感謝の気持ちを伝えます。
構成は、
1.ゲストへのお礼
2.挙式の報告
3.締めの言葉
です。
ここでは、簡潔に1~2分程度の挨拶をします。
カジュアルなウエルカムスピーチ
皆様、本日はお忙しい中私たちのためにお集まりいただきありがとうございます。
先程、皆様に見守られながら無事に結婚式を挙げることができたことを本当に嬉しく思っております。
日頃お世話になっている皆様に楽しんでいただくため、二人でいろいろと話し合いながら今日のためにオリジナルのメニューをご用意しました。
たくさん食べて飲んで、みんなで楽しい時間を過ごしていただければ幸いです。
それではごゆっくりお楽しみください。
友人が多い結婚式
本日はお忙しい中、私たちのためにお集まりいただきありがとうございます。
先程、チャペルにて挙式をおこない、無事夫婦になることができました。参列してくださった皆様ありがとうございます。
本日は、皆様とアットホームな楽しい時間を過ごすことができればとこのような場を設けさせていただきました。
食べることも飲むことも大好きな二人なので、お料理やお酒には少しこだわっております。お時間が許す限りゆっくりとおくつろぎいただければと思います。みんなで楽しい時間を過ごしましょう。
それではどうぞお開きまでよろしくお願いします。
カジュアルな乾杯の挨拶文例
カジュアルな結婚式では、新郎新婦が乾杯の音頭をとることも多いようです。その場合、ウエルカムスピーチの流れのまま乾杯をするとスムーズに進めることができます。
カジュアルに
スピーチの締めの言葉の後に、「大変恐縮ではございますが私たち二人で乾杯の音頭をとらせていただきます。それでは皆さん、ご唱和ください。乾杯!」
理由も付け加えて
スピーチの締めの言葉の後に、「本日は形にとらわれないアットホームな披露宴にしたかったので、大変恐縮ではございますが私たち二人で乾杯の音頭をとらせていただきます。それでは皆様、お手元のグラスをお持ちください。乾杯!」
カジュアルな謝辞の文例
謝辞の構成は、
1.ゲストへのお礼
2.感謝の言葉
3.結びの言葉
が基本となりますが、当日の様子によって内容をアレンジするなど自分らしく感謝を伝えまししょう。長さは2~3分程度におさえられるようにします。
家族へ向けた謝辞
本日はお忙しい中、私たち二人のためにお集まりいただきありがとうございました。
普段よりお世話になっている皆様からたくさんのお祝いの言葉をいただき感謝の気持ちでいっぱいです。
結婚式の準備の中で、たくさんの方々に支えられ、私たちがどれだけ愛情をかけて育ててもらっていたか改めて知ることができました。こんなに両親とたくさん話したのは久しぶりだと思います。そのおかげで、両親の思いを知ることができました。この場を借りて、今まで本当にありがとう。これからは、二人で力を合わせて明るく笑いの絶えない家庭を築いていきたいと思います。
そして、〇〇さんのお父さん、お母さん、〇〇さんをこれまで育ててくださりありがとうございます。これからは〇〇さんの夫として〇〇さんを絶対に幸せにします。
まだまだ未熟な二人ですので、皆様に助けていただく場面が多くあると思いますが、その際はご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
本日は本当にありがとうございました。
ゲスト全員に向けた謝辞
本日は私たちの結婚式にお集まりいただきましたこと、本当に感謝しております。
このような素敵な披露宴をおこなえたのは、サポートしてくれた家族や友人、ゲスト皆様のおかげです。皆様からたくさんのお祝いの言葉、温かい激励の言葉、大変嬉しく思います。また、余興をしてくれた友人のみんな、忙しい中準備をしてくれたと思うと感激です。本当にありがとう。
私たちは、結婚式の準備をする中でたくさん話し合いました。折り合いがつかず喧嘩をしてしまったこともありましたが、そのおかげで、私たちは何でも本音で話し合える仲になることができました。これからも、嬉しいこと悲しいこと共有しながら、生涯のパートナーとしてどんなときも二人で支え合っていきたいと思います。
本日いただいた先輩方からのアドバイスや激励の言葉、友人の余興の数々のおかげで楽しい時間を過ごすことができました。
何度伝えてもいい足りませんが、今日この場に立ち会ってくださった皆様に感謝しております。本日は本当にありがとうございました。
カジュアルな結婚式をおこなう場合の新郎謝辞・挨拶文例まとめ
結婚式ではさまざまなスピーチや挨拶をしますが、カジュアルな結婚式であってもマナーは変わりありません。ですが堅くなりすぎては場の雰囲気もかしこまってしまいます。最低限のマナーを守りながら、自分らしい言葉で素直な気持ちを伝えることで素敵な挨拶になるでしょう。文例を参考にしながら、感謝の気持ちやお祝いの気持ちを伝えてください。