顔合わせ食事会の費用は誰が支払う?両家顔合わせの費用負担と支払いタイミング

顔合わせ食事会の費用負担©Natalia Klenova – shutterstock.com

両家が一堂にそろう顔合わせ食事会。これからの両家の関係性を築くうえで重要なイベントのひとつです。親睦を深めることはもちろん、お互いの家の考え方を知る機会にもなります。

特に顔合わせにかかる費用については、「誰が」「どのように負担し」「いつ支払うか」を事前に決めておき、両家の意見をまとめておく必要があります。良好な関係性を築くためにも、顔合わせ食事会の費用についてしっかり話し合っておきましょう。

顔合わせ食事会の費用は趣旨により変わる

もともと両家家族が二人の婚約を公式に認める「結納」がよりカジュアルになり、結納後に行われていた「食事会」のみを行うようになったのが、顔合わせの食事会と言われています。

そのため、両家の両親と二人が、食事会をどのような会にしたいと考えているかで、顔合わせの費用や用意するものが変わってきます。早めに「結納」や「食事会」に対する親の意向を確認するのがおすすめです。

顔合わせ食事会例:結納をしない代わりのフォーマル寄り

二人の婚約の場として、婚約記念品の交換のイベントを盛り込んだり、中には家族書を取り交わしたりする場合もあるそうです。

選ばれる場所も格式高い店を選び、男性は正装・女性は和装など、一部結納の形式を取り入れた食事会です。着付けや記念品の用意などを考えると、予算を多めに見積もっておくとよいでしょう。

顔合わせ食事会例:両家の親睦を深めるアットホームな会

二人の婚約・結婚を機に、両家をよく知って仲良くしましょうというアットホームなイメージの食事会です。場所は格式ある場所が選ばれますが、服装は女性側がワンピースなどインフォーマルクラスで、歓談がほとんどの和やかな進行です。

顔合わせ食事会にかかる費用相場と内訳項目

顔合わせ食事会の費用負担©violetblue- shutterstock.com

顔合わせ食事会にはどんな費用がかかるのか、費用項目と内訳を見てみましょう。

食事代

顔合わせの参加者の人数にもよりますが、結婚する本人とお互いの両親の6人で顔合わせをするとなると、食事代を1万円と見積もっておおよそ6万円をベースとして、そこに交通費や手土産代といった費用が掛かってくるイメージです。

料理

  • 8000~15000円/1人

ランチタイムの予約が一般的。選ぶ会場によっても価格帯は変わりますが、大体1万円くらいのコースを選ぶ人が多いようです。「顔合わせ食事会プラン」を選択したり、婚約が整うハレの日のための縁起のいい食材を使ったコースを予約することが多いようです。

飲み物

  • 2000~3000円/1人

コース料金とは別に飲み物代がかかります。飲み物は個別注文です。お酒を飲む人が多い場合は多めに見積もっておきましょう。

個室料金、サービス料

  • 個室料金:1000円~2000円程度
  • サービス料金:飲食代の10%程度

顔合わせの場合、落ち着いて歓談できるように個室を予約するのが一般的です。

交通費・宿泊費

両家が遠方にある場合は、どちらかの家に近い場所まで赴くか、中間地点を選択します。その際に、片方または両家の人数分の交通費と宿泊費がかかる場合があります。 顔合わせをホテルのレストランで行う場合は、そのホテルに部屋をとることも。

婚約記念品

  • 男性側:指輪やアクセサリーなど約30~40万円
  • 女性側:腕時計やスーツなど約15~20万円

結納では男性側の家が結納品を用意しますが、結納の略式として顔合わせでも婚約記念品を用意して、食事会の場で贈お互い交換する場合があります。

衣装代

顔合わせ食事会では料亭やホテルのレストランなど、格式ある場を選ぶことがほとんどのため、それに応じて着用する衣装を決めます。特に女性側は、未婚のうちしか振袖を着ることができないため、本人が振袖を、母親が訪問着を選ぶ人も多いようです。一般的な予算をご紹介するので参考にしてみてください。

女性

  • 着付け・ヘアメイク:1万円~
  • レンタル振袖:2万円~

和装の場合は着付け代がかかります。和装を自前で持っていないのであれば、レンタル代がかかります。振袖の場合は2万円から。一般的な相場は20万程度です。洋装の場合、結婚式のお呼ばれでかかる費用をイメージするとよいでしょう。

男性

顔合わせ食事会で男性が和装をすることはほぼなく、一般的にはダークスーツ(黒・紺・グレーなど)を着用するケースがほとんどです。顔合わせのために新調するケースも少なくなく、その場合はスーツのオーダー代金がかかります。

両親

  • 着付け・ヘアメイク:1万円~2万円
  • 訪問着レンタル代金:2万~5万円

両家の両親は服装の格を合わせるのがマナー。そのため、女性側の母親が着物(訪問着)を選ぶようであれば、男性側の母親も合わせて着物を選びます。着付け代8000円程度からで、ヘアメイクを含めると1万~2万円が目安です。

その他の費用

手土産代

  • 3000~5000円

両家がお互いに手土産を用意することがあります。相場は3000~5000円ほどです。片方は手土産を準備して、片方はしていない、となると気を遣う原因となってしまいますので、手土産を準備するかどうかは事前に確認を。また価格帯についてもアンバランスにならないように事前に打ち合わせをしておくと安心です。

顔合わせをする会場のお菓子などを選ぶことも多いようですが、その場合は両家で被らないように調整が必要。地元の名産などを選ぶと話題にもできるのでおすすめです。

顔合わせ用招待状

顔合わせのために、両家両親に招待状を用意する花嫁が多くなっています。費用は上質なレターセットの代金、印刷代等です。準備する場合は顔合わせをする会場に問い合わせてみても良いかもしれません。

顔合わせ食事会の費用負担と支払い

顔合わせ食事会の費用負担©Champion studio- shutterstock.com

顔合わせ食事会の費用負担はどのようになるのでしょうか。

顔合わせの費用分担法

顔合わせ食事会にかかる費用で、費用分担で多く選ばれる考え方には、次のような方法があります。家によって考え方は違うので、しっかりと話し合って決めていくことがおすすめ。

1.結婚する本人二人がすべて持つ

一番多く取られている方法です。かかった食事代を全て新郎新婦二人がもち、折版または家族分もつ形になります。顔合わせ食事会を決める際は、二人が主導して主催することが現在は多く、親孝行の意味も含めて二人が負担します。

2.両家がそれぞれの家族の分を持つ

両家の父親または母親が、両家にかかった分を兄弟などの参加人数分で負担する形です。顔合わせ食事会に「家と家とのつながりを持つ」ことを重視している両親であれば、親が食事代を持つケースが多いようです。

3.新郎がすべて持つ

「こういう場合は自分が主催者として、新しい一家の主として全額持つほうが自然」と考えている新郎も少なくありません。

4.新郎側の家がすべて持つ

結納を行わなかった代わりに、顔合わせ食事会の費用を結納金の代わりとして全額持つ、と考える新郎側の家庭もまだまだ多いようです。

費用負担を決める時期

顔合わせの費用をどのように負担するかは、必ず食事会当日までに決める必要があります。上記に挙げたような方法のどれにするのか、まず婚約する二人が話し合って決め、それぞれの家に考え方を伝えます。実は両親サイドから「家で出す」「新郎サイドが全額出す」と言われるケースはいまだに多いようです。

その意見をくみ取り、再度二人で話し合って、どの方法が両家の足並みがそろい、調和がとれるのかを調整します。一番よくないのは、顔合わせ当日の支払いの段階で、両家がどちらが払うかで揉めてしまうこと。そうならないためにも、必ず事前に支払い方法と負担の分担を、両家両親にはっきりさせておきましょう。

支払いタイミングは食後

支払いのタイミングは、食事が一通り済んでお開き前の歓談中に、トイレに行く際に一括で支払う形がベターです。

支払い方法はその場は一括で明確に

ベストはどんな費用分担になっていても、「まずは新郎または新婦が一括して支払いを済ませる」ことです。

和やかな食事が終わり、お開きの際に両家がそれぞれ財布を開く…という光景はスマートではありませんし、たまにどういう負担の分担になっているのか、うまく伝わっておらずに考え方が行き違いになってしまっていることも。

そのため、一旦は二人のうちどちらかが食事代を全て支払っておき、顔合わせ食事会がお開きのあと、それぞれのプライベートな場所で費用のやりとりをするのが望ましいでしょう。

費用を負担してもらったら必ずお礼を忘れずに

顔合わせが終わったらすぐにお礼をするようにしましょう。どちらかの家が費用を負担した場合は、お礼状を出すのが常識的と考えられています。早めにお礼状を出すことで良い印象を与えることができます。

二人から親にお礼状を送るのはもちろん、親同士でお礼状を送ることも多いので、これからのお付き合いを見越してお互いの住所を伝えておくと良いかもしれませんね。

食事代以外の顔合わせ費用の負担分担への注意点

食事代以外で、顔合わせの際にかかる費用項目で負担を考慮したほうがいい項目と費用負担の考え方のポイントを幾つか見てみましょう。

交通費・宿泊費

実家が遠方の場合、顔合わせの会場までにかかる交通費(飛行機・新幹線)、宿泊費がかかる場合があります。

考えられる負担方法

いくつかの負担方法があるので、相談して決めていくのが良いでしょう。

  • 新郎新婦が二人で負担する
  • 新郎新婦が親孝行の意味で、自分の親にかかっている分は自分で持つ
  • 食事代は新郎側が、交通費は新婦側が持つなど、どちらか全額を新郎新婦が手配し負担する
  • 親が自分で手配して全額親が支払いをする

支払い方

新郎新婦がチケット、宿泊先をあらかじめ手配して、親に送る方法が一般的です。顔合わせを行うホテルをそのまま宿泊先にして、食事代と宿泊代の総額を全て一括でホテルに支払うようにするよう手配することも多いようです。

衣装代

通常であれば衣装代は各自が負担しますが、女性サイドが和装を選択した場合、着付けやレンタル費用がかかります。

分担方法

着付けをする場所によって、費用負担がかわる場合があります。母子で一緒に地元の美容室等で着付けを頼んだ場合は、母、娘どちらかが全額負担するケースが見られます。 娘の晴れ姿が見たい、と言って、親が和装費用を全額負担することも。

支払い方法

ホテルが顔合わせの会場で、ホテルの美容室で着付けを頼んだ場合、食事代に上乗せして一括して清算し、あとで分担するといったケースも見られます。

顔合わせ食事代の費用相場と支払いの費用負担を決めておこう

顔合わせ食事会の支払いや費用は、顔合わせをどんな趣旨の食事会にしたいかで、費用が変わってくる場合があります。両家が和やかに親睦が深められるよう、費用を誰が支払い、両家でどのように負担するのか、顔合わせまでに事前に決めておくのがベストです。

支払いは一括で代表の新郎新婦どちらかが行うよう、事前の段取りやタイミングを決めておきましょう。

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