©Biscut – iStock.com
結婚式の二次会をやるべきか否かで、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
比較的カッチリとしている結婚式の雰囲気に比べ、二次会は砕けた雰囲気で楽しくゲストと交流することができます。
その一方で、準備にはお金と時間がかかり、ゲストによっては拘束時間がかなり長くなってしまうという欠点もありますよね。
結婚式の二次会の良い面、悪い面をしっかりと判断し、自分たちの結婚式に必要なのか否かを見極めましょう!
目次
結婚式の二次会実施率は44.0%!
ゼクシィトレンド調査2019によると、結婚式二次会の実施率は44.0%という結果が出ています。
つまり、二次会を行う新郎新婦の割合は半数以下ということになりますね。なお、この割合は年々下降しています。
以前は結婚式と二次会はセットというイメージが強い傾向がありましたが、現在は必ずしなければならない、というイベントではなくなっているようです。
では、そもそも結婚式の二次会は、どのような意味合いで行われるようになったのでしょうか。
データ参照:ゼクシィ結婚トレンド調査2019
結婚式後の二次会にはどんな意味がある?
二次会とは、結婚式の後に改めて新郎新婦のお披露目をするアフターパーティです。結婚式に参列してくれたゲストはもちろん、式に招待できなかったゲストも招待して、にぎやかに行われます。
少し前の時代の結婚は、今よりも「家と家の結びつき」という意味合いが強く、結婚式は社会的なお披露目の場でした。
そのため、披露宴は身内と親族・近所の人・仕事の関係者だけで満席になり、友人は招待できないことが多かったのです。
このような事情から、結婚式後に改めて友人を呼んでパーティを、ということで二次会をするようになったとのこと。
家と家のつながりが薄くなってきた現代では、遠い親族は呼ばずに披露宴から友人を招待する、というスタイルが主流になりつつあります。
ですが、いろいろな理由から挙式・披露宴に招待できなかった友人・知人を招待するお披露目パーティという位置づけは変わりません。
海外挙式・神前式を家族と親族の少人数で行い、その後ゲストの顔ぶれをがらっと変えて、お披露目パーティを二次会として行うケースは、むしろ増えているのではないでしょうか。
結婚式の二次会をするメリット
結婚式の二次会には、以下のようなメリットがあります。
結婚式に招待できなかった友人知人を招待してフォローできる
式の規模によっては、挙式や披露宴に友人を招待する余裕が無い場合があります。
そんな時、式に招待できなかったゲスト中心の二次会を開くことで、結婚のお披露目と今までの感謝を伝える場を設けることができますよ。
比較的リーズナブルなのでゲストの負担が少ない
結婚式の二次会のみの招待ですので、結婚式に参列する場合よりもゲストの負担が軽くなります。
ご祝儀を払っていただくのが忍びないと感じるゲストなら、二次会のみの招待というのもアリかもしれませんね。
結婚式よりアットホームで距離が近く、ゲストとゆっくり歓談できる
挙式や披露宴はどこが厳粛な雰囲気があり、新郎新婦とゆっくり交流するのが難しいことがあります。
ですが、二次会ともなれば会場の雰囲気も柔らかくほぐれ、新郎新婦とゲストがかなり会話しやすくなります。
結婚式の二次会をするデメリット
では、反対に二次会にはどのようなデメリットがあるのでしょうか?
結婚式にプラスアルファでお金がかかる
結婚式の平均費用は354.9万円です。ただでさえ費用がかさむ結婚式に二次会まで加えてしまうと、出費はかなり大きくなってしまうでしょう。
また、結婚式から参加しているゲストにとっては「ご祝儀+会費」という費用がかかってしまいます。
後者に関してはケースバイケースですが、新郎新婦の費用負担が大きくなることは確実でしょう。
準備が大変
結婚式の準備で手一杯の状況で、さらに二次会までするとなると、新郎新婦がパンクしてしまう危険性があります。
友人に幹事を頼むという手もありますが、よっぽど信頼している相手にしか依頼できませんし、その相手にも確実に負担がかかってしまうでしょう。
「二次会にだけ招待するなんて!」と思われてしまうことも
挙式や披露宴に友人や知人を呼ぶことがオーソドックスになってきている現代で、二次会だけに呼ぶという行為を失礼だと感じてしまう方もいらっしゃいます。
二次会にはどうしても結婚式よりライトな印象がありますので、不快に思われてしまわないよう、誘い方を工夫する必要がありますよ。
結婚式の二次会はサービスの多様化が進んでいる
「二次会=新郎新婦や友人主催のお披露目イベント」というイメージが主流でしたが、今やそのスタイルやサービスは多様化が進んでいます。
では、結婚式の二次会にはどのような変化が見て取れるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
イベント中心からアットホーム型へ
ここ数年で二次会のスタイルは、従来の余興やイベントを詰め込んだプログラムから、歓談と会食中心のアットホームなパーティに変わってきているようです。
最近の傾向として、ゲストを飽きさせないようにゲームを詰め込むというより、ゲストと交わる時間たっぷり取ってゆったり過ごしたい、という考えに変わってきている模様です。
二次会に参加した際の不評として、
- 新郎新婦と全然話せなかった
- 騒がしくなりすぎる
- 一部のゲストだけが盛り上がっていた
という意見がしばしば上がりますが、そういった部分をばっさり削って、ゲストへの心地よいおもてなしを重視するという意識が主流になってきているようですよ。
二次会代行業者や動画外注サービスの充実
最近めきめきと頭角を現しているのが、二次会や余興の外注サービスです。
素人がパーティを計画するのは、なかなか骨が折れるもの。もともとは、友人からの善意で開催するのが二次会でしたが、今や二次会の計画は新郎新婦が主導のケースがほとんどです。
幹事や余興を頼んだ友人にも負担をかけてしまいますし、当日の思わぬトラブルで友情にヒビが入るケースもあります。
そのため、プロの二次会企画専門の幹事代行や、動画作成のサービスを利用する新郎新婦が急増しているのです。
プロに依頼すれば友人に負担をかけず、新郎新婦の時間的な負担も少なく、スムーズに二次会を企画することができますよ。
結婚式の二次会をしないという選択もある
今や、日本の約半分のカップルが「二次会をしない」という選択をする時代です。
その理由として「挙式と披露宴で呼びたい人はすべて呼んだ」という新郎新婦が増えたことが考えられるでしょう。
また、開催するための負担が大きいというのも大きな要因です。
- 長期間の準備時間
- 金銭的な負担
- 当日計画のすべてを実行する精神力と体力
- 友人の協力
という条件を満たせなければ、挙式・披露宴・二次会すべてを一日でこなすことはできません。
結婚式のスタイルが変化している現代で、わざわざ苦労をして二次会を開く必然性はあまり感じられません。
お金と時間、そして気力をつぎ込んでも良いから二次会がしたい!という思いが無いのであれば、二次会をしないという選択をするのはむしろ自然なことでしょう。
結婚式のスタイルに合った二次会を!
二次会の必要性は、結婚式のスタイルによって変わってくるでしょう。
「結婚式は小規模だけど、なるべく多くのゲストを呼んで感謝を伝えたい」と考えるなら二次会は必須になるでしょうし、
「祝って欲しいゲストは全員呼んだし、これ以上負担が増えるのは……」と思っているなら開く必要はありません。
するかしないのではなく、「なぜする必要があるのか」「したいのかしたくないのか」という観点から、結婚式の二次会について考えてみましょう。