1.5次会や結婚式でバンド演奏や生演奏を!会場選びと準備内容

1.5次会結婚式でバンド演奏生演奏の会場・準備©Africa Studio – shutterstock.com

披露宴や1.5次会・二次会で、余興やゲストへのおもてなしにバンド演奏や生演奏を取り入れるアイデアがあります。CDやカラオケとは違うライブ感たっぷりでゲストを楽しませ、思い出に残るハッピーなイベントとして人気があります。実際にバンド演奏をパーティに取り入れるための会場選び・費用・準備をまとめました。

1.5次会結婚式や二次会でバンド演奏・生演奏の演出タイミング

結婚式の披露宴や1.5次会・二次会で、バンド演奏・生演奏を演出やイベントとして取り入れたい場合、次のようなシーン・タイミングで演奏を行うことが多いようです。演出を考える際の参考にしてください。

迎賓

招待ゲストを出迎える受付時間帯にBGMとして演奏を行います。受付を済ませパーティ開始まで手持無沙汰なゲストを楽しませることができます。

入場・再入場等

新郎新婦の入場やお色直し後の再入場シーンで、生演奏によるドラマチックな演出が期待できます。

乾杯と乾杯後の歓談

乾杯直後の演出から次のイベントまで、歓談中のBGMとしてゲストの心を盛り上げることができます。

余興

歓談中・食事中にプログラムを盛り上げる余興として、バンド演奏・生演奏を披露します。新郎新婦や両親がボーカルとして参加したり、友人ゲストの余興ダンスを加えたりなど、生演奏だけでなくさまざまな楽しい演出アイデアをプラスすることもできます。

1.5次会結婚式や二次会でバンド演奏・生演奏を取り入れる準備

1.5次会結婚式でバンド演奏生演奏の準備©IVASHstudio – shutterstock.com

演奏形式に合わせたパーティスタイル

結婚式披露宴・1.5次会・二次会でバンド演奏や生演奏を取り入れたい場合、まずは楽器演奏可能な会場を探すことが非常に重要です。
特に注意しなければならないのはバンド演奏。クラシック演奏で定番のピアノやバイオリンなどの楽器にくらべ、ドラムやギターは音響や音量が大きいため、フォーマルな結婚式を行うホテルや結婚式場では持ち込みNGの会場も多く、演奏できる会場はライブ演奏が行えるレストランやパーティスペースが多いのが現状です。
そのため、バンド演奏を行う結婚式・パーティを計画するなら、1.5次会や二次会のようなカジュアルでアットホームなパーティスタイルがおすすめです。

準備の段取り

バンド演奏や生演奏をパーティで取り入れるための準備は、次のような段取りで進行します。次項以降で順番ごとに詳しく説明していきます。

生演奏を取り入れるための準備
【1】結婚式で取り入れたい演奏の形態・編成を決める
【2】バンド演奏・生演奏できる会場の探し方
【3】演奏・バンドの依頼先を決める
【4】結婚式で流す演奏曲を決める
【5】必要機材・楽器の手配と費用
【6】当日までのタイムスケジュールを決める

【1】結婚式で取り入れたい演奏の形態を決める

結婚式披露宴・1.5次会・二次会で取り入れたい演奏の形態と使用楽器を決めます。結婚パーティでは、次のような形態で取り入れられることが多いです。

バンド演奏

通常は3~5人組で編成を組み、ジャズやロックなどポピュラーミュージックを演奏します。編成人数は2~10名程度の幅があります。

クラシック演奏

1~5名で編成を組み、クラシックナンバーやトレンド音楽を演奏します。ピアノやバイオリンの独奏など、単独での生演奏も多いです。

和楽器演奏

笙・琴・笛・三味線・尺八など、日本の伝統的な和楽器で演奏を行います。単独演奏から5名程度まで編成演奏まで形態はさまざまです。

【2】バンド演奏・生演奏できる会場の探し方

楽器での生演奏が可能なパーティができる、結婚式会場を探します。今後の準備と計画を見据えて、契約前の下見段階で会場担当者にさまざまな条件を確認することが大切です。

演奏許可の範囲

結婚式や二次会の会場紹介サイト等で「演奏可」と紹介されている会場であっても、演奏が許可される範囲は会場ごとに違うのが現状です。実際に下見に行く前に、自分が考えている演奏形態が可能かメールや電話で直接問い合わせることをおすすめします。
特にバンド演奏では「キーボードやギターはOKでもドラムは不可」といった、楽器ごとに規定がある場合があります。下見前に演奏の規模と形態・使用楽器・演奏曲のジャンルを会場側に伝え、演奏可能か問い合わせましょう。

会場の設備の確認

実際に下見に行く際には、演奏スペースの確認と音響設備や演奏を実際行う際に必要な備品が借りられるかどうか確認しておきましょう。マイク(複数使用)・スピーカー・ミキサー・アンプ・譜面台・椅子など、最低限必要な音響機材と演者が当日必要なものが会場にそろっているとベストです。会場で用意がないものは、自分で手配します。

【3】演奏の依頼先を決める

演奏を誰に依頼するかを考えます。「友人とバンドを組んでいる」「プロの友人にお願いしたい」「知っているアーティストにお願いしたい」など、演奏者ありきで計画を進めているカップルも多いでしょう。その際に気になる費用・お礼の有無をまとめました。

友人・知人

友人、知人に余興をお願いする際は、相応のお礼が必要です。

アマチュアの友人

アマチュアの友人に余興として演奏をお願いする場合は、お礼としてお車代をお包みします。1人当たり5000円~10000円が相場です。事前にリハーサル練習等行い拘束時間がある場合は、その場の食事代やスタジオ代をもつなど配慮をしましょう。

プロ・セミプロの友人

演奏を仕事としている友人や知人にお願いする場合は、お仕事として依頼するのがマナーです。その人個人が設定している料金を支払うと申し出ましょう。お祝いとして料金支払いを断られた場合は、相場のお車代またはプレゼントをお礼として用意しましょう。

プロ・セミプロを派遣

パーティやイベントなどにプロを派遣する業者にお願いした場合、演奏形態や人数によりますが、5~10万は演奏費用として見ておきましょう。

プロに演奏を頼んだ費用の詳しい説明はこちらから

【4】披露宴・1.5次会や二次会で流す演奏曲を決める

曲目の決め方

曲目は次の点に注意・配慮して決めましょう
・お祝いがテーマであることを第一に
・ゲストの年齢層に考慮しできるだけ誰もがわかりやすい選曲を
・流すシーン・演出効果に合わせて

演奏権の確認

結婚式や披露宴で楽曲を演奏するときには「演奏権」の手続きをする必要があります。結婚式場などでは、式場が事前に演奏権の手続きを行っていることが多いので別途個人で手続きをする必要はありません。

クラシック曲

著作権が切れているので演奏権はなく、著作権料はかかりません。

ジャズポップス・流行曲

作者死後50年は著作権が保護されているので、演奏するには演奏権の申請と著作権料が発生します。

【5】必要機材・楽器の手配と費用一覧

演奏プロの派遣業者に依頼した場合は、楽器機材レンタル・演奏・搬入搬出等の費用含め当日までに必要な経費その他を算出して見積もりを出してくれます。
ですが、友人に演奏をお願いしたり、本人が演奏したい場合には、さまざまな自己手配が必要になります。
披露宴・1.5次会・二次会でバンド演奏や生演奏を計画した場合、必要な費用項目を一覧にまとめました。

楽器・機材のレンタル費用

自分たちですでに用意がある場合やプロ演奏業者が用意してくれる場合を除き、楽器や音響機材の用意はレンタル業者に依頼します。レンタル業者に依頼する場合は、機材運搬費用を含めお願いするケースが多いです。

機材の搬送費用

バンド演奏の機材は編成人数にもよりますが、大体ハイエース一台分が目安です。そのため、次の費用の用意が必要です。

車両レンタル代

パーティの開催時間によっては、前日搬入・当日搬出と2日レンタルが必要です。

駐車場代

搬入搬出のために会場に無料駐車場がない場合は、駐車場を借りる料金が時間でかかります。

プロミュージシャンの出演料

出演人数にもよりますが、1~4名で5~10万が目安です。

事前リハーサル費用

新郎新婦も参加して演奏する場合や、友人同士でバンド演奏をする際の練習やリハーサルは、スタジオを借りて行います。スタジオレンタル費用が別途掛かります。

衣装費用

衣装が自前でない場合や、全員お揃いでそろえたい、新郎新婦の希望の衣装があるなどの場合は、衣装を購入かレンタルでそろえる費用が必要です。

プロミュージシャンへのお車代・友人へのお礼

演奏してくれたプロ・友人にお礼のお車代をお包みします。プロミュージシャンには演奏料を支払っているので基本必要ありませんが、より気持ちを表したい場合や習慣としてお車代を包むことがあります。

【6】当日までのタイムスケジュールを決める

当日までと、当日本番のスケジュールを組んで、演者・プランナー・新郎新婦で共有しましょう。

事前リハーサル・ミーティング

当日までに演奏の確認と、当日の流れのミーティングを行います。

機材搬入

会場側にいつから搬入していいかの確認を取ります。駐車場の場所や時間・搬入人員など業者・会場側と両方で連動します。

会場セッティング

バンド演奏などはセッティングや音出しに時間がかかるため、事前にセッティングを行います。

当日リハーサル

パーティ開宴前・ゲストが来る受付時間前にリハーサル演奏を行います。

パーティでの本番演奏

いよいよ本番です。

機材撤収作業

パーティ後、撤収作業を行います。業者・会場側に依頼している場合は特にすることはありませんが、自分たちで行い協力者がいる場合は別途お礼の用意を。

1.5次会結婚式や二次会でバンド演奏・生演奏を行う際の注意点

ゲスト層と演奏曲目のチョイスに注意

クラシック演奏やピアノ演奏ではあまり問題にはなりませんが、バンド演奏を行う際には曲選びに注意を。あまりに激しい曲や、年配者にはよくわからない曲・マイナーな曲・お祝い向きではない曲はゲストの反応が悪くなりがちです。選曲には十分注意してください。

演奏スペースとゲストの距離感・音量に注意

音量が大きすぎる、演奏スペースとゲストの位置が近すぎると、会話が聞こえない、頭痛がするなどゲストに大きなストレスをもたらします。特にバンド演奏はドラムやギターの音が相乗効果で響くため、注意してください。

演奏時間の配分に注意

余興でバンド演奏・生演奏を行う場合、プログラムに占める割合に注意してください。通常の余興は5分程度。演奏は長くて10分が目安です。それ以上かかると、よほどのプロ演奏でない限りはゲストが飽きてしまったり、花嫁がやりたかったイベントが削られるといった例もあります。ゲストの顔ぶれや、新郎新婦の希望をしっかり確認して時間配分を取りましょう。

1.5次会結婚式や二次会でバンド演奏や生演奏する場合の準備内容まとめ

1.5次会や結婚式のパーティで、バンド演奏や生演奏を演出イベントとして取り入れたい場合は、演奏内容によった会場やパーティスタイルを決めることが大切です。また、バンド演奏を行う場合などは、楽器以外に音響機材の準備や搬入が必要になります。事前に練習・打ち合わせが必要なこともありますので、プロに依頼するか、友人などアマチュアで行うかでも準備の段取りが変わってきます。しっかり準備して、ゲストに楽しんでもらえるイベントを計画しましょう。きっと思い出に残る素敵な演奏になるはずです。

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