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早く結婚したい!という思いから、20代前半ぐらいで結婚をする方もいらっしゃいます。ですが、「早すぎない?」「もっと遊んでからの方が……」なんて声が気になるのもまた事実。
早婚したことを後悔しないためにも、若くして結婚することののメリットやデメリットを知り、本当に早めに結婚するのがいいのかどうか、改めてよく考える必要がありますよ。
目次
20代前半の結婚は早婚なの?
「早婚」「晩婚」なんて言葉がありますが、では20代前半の結婚はどのようなカテゴライズをされるのでしょうか?
厚生労働省の調査によると、平成30年の平均初婚年齢は、男性で31.1歳、女性で29.4歳という結果が出ています。この調査結果を基準にすると、10代~20代前半での結婚は早婚だと考えられるでしょう。
結婚は早ければ良い、遅ければ良いという単純なものではありませんが、仮に早婚をしたとすると、どのような点において「よかった」「後悔した」と感じるのでしょうか?
データ参照:平成 30 年(2018) 人口動態統計月報年計(概数)の概況|厚生労働省
早婚をしてよかったと思えること
まずは早婚をしてよかったと思えることをご紹介していきます。
早くから家庭を持てた
人生の早い段階で家庭を持つことで、毎日の生活に生きがいを見出すことができた!という方も。家族を養うという目標ができたことで、仕事にも精が出そうですね。
帰る場所があり、そこで待っている家族を思うと、不思議とメンタルが安定することもあるようです。
生活リズムが規則正しくなる
独身時代に不規則な生活をしていても、一緒に暮らす人がいるということで生活リズムが安定するそうです。
若いうちから規則正しい生活を送っておくことで、年を重ねた時にも健康体でいられる確率も上がります。
体力的に子どもを産み育てやすい
出産や育児にはかなりの体力を使いますが、若い時の方が比較的楽にこなせることが多いです。特に子どもを数人欲しいと考えている場合は、早い段階での妊娠・出産が期待できるため、早婚するメリットは十分にあると考えられるでしょう。
ライフプランを設計しやすい
この先の人生をどう生きていくかという見通しを立てやすいというメリットも。早くから家族が形成されるということは、それだけ早く計画を練ることができるという事です。
年齢ごとの貯金額の目標をどれぐらいにするか、家を何歳までに買うか、子どもを作るか、作るなら何人にするかなど、すべてが計画通りに行かないにしても早い段階でそれを見据えることができるのは大きな利点ではないでしょうか。
早婚や20代前半までの結婚で後悔したこと
では反対に、どのようなことで早婚を後悔してしまうのでしょうか。
自分がやりたいことより家庭が優先
昔から打ち込んできた趣味や、ずっと憧れていた仕事、友人と遊ぶ時間など、家庭のために諦めなければいけないことが大なり小なり出てきます。
結婚したからには家庭が優先と頭では分かっていても、自分のやりたいことを実現している友人などを見ていると羨ましく思ってしまいそうです。
生活に苦労
20代前半辺りの結婚ということで、まだまだ収入が安定していないという夫婦も多いのでは?
家賃や光熱費、食費もろもろを支払うので手一杯、貯金なんて夢のまた夢……なんて毎日を送っていると、早婚を後悔してしまうとのこと。
一人の時間がない
家族と一緒にいるのが嫌というわけではなくても、なんとなく今日は一人でいたいという日もあることでしょう。ですが、結婚していてはそういうわけにもいきません。
加えて、離婚をしない限りこの生活はこの先ずっと続いて行くということを考えると、なんだか気が滅入ってしまいそうになりますよね。
義実家にいいように扱われてしまうことも
時は令和とはいえ、嫁=義実家のものという考えをする方もまだまだ多くいるようです。頻繁に呼び出されてあれこれと雑用を押し付けられたり、酷い時には日々の行動を制限されてしまうようなことも。
自分自身がある程度年齢を重ねていれば、やり過ごす手段の一つや二つ思いつきそうなものですが、20代前半ではうまく立ち回ることができないという方もいることでしょう。
パートナーがフォローしてくれない時が特に最悪で、「こんなことなら結婚しなければよかった……」と、過去の選択を悔いてしまうようです。
勢いのまま結婚してしまい……
そこまで気は進まなかったけど勢いとノリで結婚してしまった、予期せぬ妊娠が発覚してそのまま結婚した、というように、結婚の意思と覚悟が固まり切らないままに結婚してしまったパターン。
結婚生活がうまくいっていない夫婦は特に、早婚を後悔することになってしまうようです。
早婚で後悔しないために:目の前の結婚に安易に飛びつかない
結婚できるチャンスがすぐ目の前にあると、その道をヒョイと選びたくなってしまう方もいるのでは?ですが、十分に考えないままに結婚という選択をしてしまうのは危険です。
相手はどんな性格でどんな価値観を持っているのか、家事や育児に協力的な姿勢か、義実家にはどのような人たちがいるのかなど、よく見極める必要があります。
若く楽しく過ごせるはずだった時代を棒に振ってしまう危険性もありますので、結婚について慎重に考える必要がありますよ。
早婚で後悔しないために:やりたいことをある程度やり切ってから
もしも独身時代にやり残したことがあるなら、結婚する前にまずそちらに打ち込んでからの方がいい場合もあります。
同世代の友人を見て自分の選択を後悔してしまう可能性があるなら、結婚を見送るという選択肢も視野に入れておいた方がいいこともあると、頭の片隅に留めておきましょう。
早婚で後悔しないために:自分の時間が犠牲になることもあるという覚悟を
自分の時間がすべて家庭に奪われるというような極端なケースではないにせよ、独身時代のようにやりたいことばかりはできなくなってしまうでしょう。
その覚悟がないままに早婚をしてしまうと、やりたいことも気力も体力も有り余っているのに時間だけが無い、というような状況に陥ってしまう可能性がありますよ。
早婚で後悔しないために:家計について十分な計画を
ただでさえ収入が低い若い年代ですので、余裕のある生活はあまり期待できないということも。
計画的にお金を使ったり貯めたりしないと大変なことになってしまいますので、家計管理を徹底しておく必要があると言えるでしょう。
毎月家計が火の車……ということになってしまっては、やがては早婚を後悔することになってしまいますよ。
20代前半で結婚したからといって後悔するわけではない
20代前半での結婚が後悔に繋がる可能性は、決して100%ではありません。後悔は、後先考えずに「結婚」という選択をしてしまったことにより生まれます。
結婚は早ければいいというものでもありませんので、十分に考えた上で結論を出すようにしましょう。