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結婚が決まり嬉しい気持ちもありますが、一方で不安な気持ちを抱えている方も多いのではないでしょうか。 その理由の一つとして挙げられるのが「お金」にまつわる不安です。 結婚すると、夫婦や家族としてお金に向き合わなければなりません。そんな「結婚に関するお金の不安」を少しでも解消できるよう、事前に確認しておくと良いポイントについて解説します。
目次
結婚するときにお金のことを考えるべき?
どんなに好きな相手でも、好きだからこそ、お金の話は切り出しにくいものですよね。しかし、結婚を前提に交際しているのなら、お金の話題にも向き合わなければなりません。お金のようなデリケートな話を共有し、お互いの価値観を理解することで、結婚に踏み切ることができることもあります。そのため、結婚を決める際にもお金のことは考えるべきでしょう。
また、結婚が決まると、結婚式や新居、ハネムーンなど、準備することが増えるでしょう。 しかし、それらには全てお金がかかります。結婚に必要なお金について、実際にどう備えておけば良いかをえておくことが重要です。結婚を決めたなら、少しでもお金の不安を解消し、気持ちよく結婚準備を進め、結婚生活を迎えられるようにしたいものですよね。
結婚にお金が必要になるから不安になる?
結婚にはお金がかかると言いますが、実際どのような面で費用がかかるのかみてみましょう。
婚約費用
主に婚約にかかる費用は、婚約指輪、両家の顔合わせに伴う食事会、結納などです。 また、結婚指輪の返礼品もここに含まれます。支払い時期はそれぞれ異なりますが、結婚を決めた時点で、すでにある貯蓄を確認し、足りない分は毎月の収入から工面しておくと良いでしょう。
結婚式費用
結婚式の費用は、挙式、披露宴、またどの程度の規模で行うのかについて異なります。 料理代やギフト、招待状などは招待する人数により左右されることを頭に入れておくと良いでしょう。 また、新郎新婦の衣装をレンタルするか購入するかによって負担金額も変わります。 その他、写真撮影やアルバム、映像など、オプションでかかる金額が変わるので、多めに見積もっておくことも大切です。
アフターパーティー費用
結婚披露宴のあと後日、二次会や親しい友人同士のパーティーを行う場合、結婚式費用とは別に会場を用意し、食事やドリンク、衣装の準備が必要です。
ハネムーン費用
ハネムーンは、行き先や滞在日数によって異なります。海外の場合特に、出発時期によっても費用にばらつきがあるので確認しておくと良いでしょう。 ホテルのグレードや観光など、プランの内容により料金が変わるので、滞在先でどのような過ごし方をしたいのかを考えておくことも大切ですね。 その他、最低限の旅費とは別に、滞在先で自由に使える費用、お土産代なども用意しておきましょう。
新生活の費用
新生活にかかる主な費用は、新居の初期費用や引っ越し代、家電や家具の購入費用でしょう。二人とも実家暮らしの場合、一から揃える必要がありますが、どちらかまたは二人とも一人暮らしの場合は、全て揃える必要がないので出費は抑えられます。
お金が不安で結婚できない!?
お金に不安を抱え、結婚に踏み切れない人もいるようです。具体的にどんなことに不安があるのかをみていきましょう。
仕事の収入
特に男性に多いのが仕事の不安です。結婚には自分の経済力が大事だと考える男性が多く、家族を養うという責任を感じます。また、結婚時点で二人が共働きであっても、妻が妊娠した場合、休職や退職することになるでしょう。そのような場合、夫が家計を支えなければなりません。そのため、今の仕事の収入で良いのか、それとも転職を考え安定してから結婚をすべきかなど、仕事の収入に不安を抱くのでしょう。
住居の不安
結婚すると、将来的にどこに住んでどんな家に住むかを考えることになるでしょう。 居住地は仕事の都合によるかもしれませんが、マンションか戸建てか、賃貸か購入かによって必要な費用は様々です。住居にかかる費用は大きな出費なので、将来二人がどのような生活を送りたいのか、どうやりくりしていくかをしっかりと話し合うことが大切ですね。
子どもが出来たら
夫婦お互いが共働きしているなら、十分に生活できるでしょう。 しかし、子どもの有無を考えると用意しておかなければならないお金も変わってきます。 子どもがほしいのか、夫婦ふたりで生活していくのかによって大きな違いがあるのです。 将来的に子どもはどうするのか、お互いの気持ちを確かめておくと良いでしょう。
子育ての費用
子どもがほしいけれど、子どもを育てるにはお金がかかります。その不安から結婚に踏み切れない人もいるようです。結婚して子どもがほしいと考えるなら、子どもを持つ年齢、子どもの人数、学校にかかる費用などを考えておく必要があります。前もって調べておくことで、結婚してからの不安は軽減されるでしょう。
お金に不安があるまま結婚したらどんな問題が起きる?
お金に不安を抱えて結婚した場合、どんなトラブルの可能性があるのでしょう。 起こり得る問題についてご紹介します。
予想外の出費
結婚式を予定していなかったのに、親戚の顔立てのために結婚式を挙げることになった、結婚してすぐに相手が転職することになり貯金に手を出してしまったなど、思ってもいなかったことが起こる可能性もあります。 しかし、貯金が全くない場合、大きな出費に慌てることになり、お金の工面が大変です。 結婚することを決めたなら、今後のことを二人で話し合い、ある程度の急な出費にも耐えられるように準備しておくことが大切でしょう。
家計負担のトラブル
結婚は夫と妻が対等であることが望ましいです。夫だけが、妻だけが、と一方だけに負担がかかるのはよくありません。家賃や光熱費、食費など、結婚生活を送る上で必要な費用について、明確に分担しておくことが大切です。また、どちらかだけが自由に買い物をするなど、相手に不満が出るようなお金の使い方にならないように注意しましょう。
生活が厳しくなる
事前に結婚相手のお金事情を把握していないと、結婚してからトラブルに発展してしまうでしょう。例えば、結婚相手に借金やローンがあることが発覚したり、収入が予想よりも低かったりなど、結婚してから出てくる金銭問題により、二人の間に溝ができる恐れがあります。その後話し合ったとしても、実際の生活が厳しくなったり、思い描いていた結婚生活を送ることができなくなってしまうのです。
結婚に関するお金の不安は二人で解消!
結婚は二人でするものです。結婚に関するお金の不安も二人で解消しましょう。
お金の価値観
金銭感覚が大きく違うと結婚してからが大変でしょう。はじめから価値観の合う人であれば良いですが、結婚した相手と少しずれていると感じたときは、二人で十分に話し合い、自分の価値観と相手の価値観を知っておくことが重要ですね。
ライフプランを立てる
結婚後のライフプランを立てましょう。住居のこと、子どものことに加え、お互いの両親の介護など、将来起こり得る出来事を想定して計画を立てるのが理想的です。ライフプランを明確にしていれば、急な予定に慌てることなく、落ち着いて対処できるでしょう。 夫婦で同じ方向性を持って進めると良いですね。
貯蓄とルール決め
ライフプランを立てたら、それに伴ってかかる費用を算出しておくことが必要です。 何年でいくら貯めるかなど、目標を明確にすると良いでしょう。その際、貯蓄にばかり気を使っては息が詰まってしましますよね。そうならないためにも、ルールを決め、お互い息抜きしながら、楽しい気持ちで貯蓄できるように工夫しましょう。
お金事情をオープンに
夫婦として生活するならば、お互いのお金事情をオープンにしておくことは重要です。 結婚してから夫に借金があった、妻にショッピングローンがあったなど、結婚してから発覚すると計画が台無しになってしまいますよね。 本当に生涯を共にしたいと思う相手なら、結婚してからお金のトラブルが起こらないよう、言いにくいことを避けたりせず、結婚前に問題をクリアにしておくことが大切です。
お金に不安のない結婚をするために
結婚に全く不安のない人はいないでしょう。 特に結婚のお金の不安はデリケートで、なかなかパートナーに相談することが難しいかもしれません。 しかし、せっかく結婚したいと思える相手に出会ったのですから、不安に思っていることを事前に確認し、解消しておきましょう。そうすれば安心して結婚生活を迎えることができます。結婚してからお金に困るようなことのないよう、お互いの気持ちをしっかりと伝え合っておくことが大事ですね。