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結婚目前で喧嘩が増えてしまうことは、珍しくはないようです。
「結婚式の直前なのに喧嘩ばっかりで疲れた」「一度結婚を考え直した方がいいのかな……」というお悩みを抱えている方も、多くいらっしゃるのではないでしょうか。
喧嘩が増える理由や、喧嘩をしてしまった時にするべきことなど、結婚前の喧嘩に関する情報をご紹介していきます。
目次
結婚前の喧嘩のきっかけ
結婚前の喧嘩のきっかけとして、どのようなものが考えられるでしょうか。原因は人それぞれですが、特に多い意見をまとめました。
結婚式の準備
よくあるのが、女性ばかりが準備を担い男性は協力してくれない、というケースです。
女性の主張としては「二人の結婚式なんだから一緒に準備してほしい」と感じているものの、男性側は「結婚式の主役は花嫁だから好きにやればいい」と思ってしまうそう。
結果、女性側にばかり負担が集中し、それが原因で喧嘩になってしまうようです。多いのは「サボる男性に女性が怒る」というパターンですが、もちろん男女逆の場合もありますよ。
入籍日決め
入籍日はお二人の結婚記念日になる大切な日ですが、だからこそ意見が食い違うと喧嘩に発展しやすいのだとか。
お二人にとっての特別な日は必ずしも一致するとは限りませんし、思い入れの強さはどちらも譲れないということも考えられます。
真剣に考えているからこそ、衝突が起こってしまうのではないでしょうか。
新居選び
新居を選ぶとなったら、できるだけ自分にとって住みやすい家を選びたいですよね。ですが、自分にとって居心地のいい家が、相手にとっても同じだとは限りません。
間取りや水回りの使い勝手など室内のことだけに限らず、築年数や最寄り駅までの距離、職場へのアクセスのしやすさなどで折り合いがつけられず、喧嘩になってしまうようです。
引っ越しの準備
何かと面倒な引っ越しの準備ですが、相手の準備が思うように進んでいなかったり、自分の作業が遅いと急かされることで、ぶつかり合いが起きてしまうとのこと。
荷造りだけでなく、ライフラインの手配や引っ越し業者との打ち合わせなどもしなければならないので、忙しさで心の余裕もなくなってしまうのではないでしょうか。
婚約指輪・結婚指輪の購入
婚約指輪や結婚指輪の購入も、トラブルの発生源になりやすいポイントです。
- 予算内ギリギリにおさめて選んだのに「慎ましさがない」と言われた
- 指輪のデザインを勝手に決められた
- 婚約指輪が欲しかったのにもらえなかった
- 新品ではなく相手の家に代々伝わる指輪を渡された
など、金銭面や指輪に対する価値観の差により、喧嘩になってしまうようですよ。
家事の分担
結婚前から一緒に暮らしているカップルもいることでしょう。ありがちなのは、「結婚が決まってから家事の分担に明らかな偏りが出てきた」というケース。
家賃や生活費に明らかな差があるなら仕方がないかもしれませんが、そうでなければ結婚に胡坐をかいて甘えている以外の何ものでもありません。喧嘩になるのも致し方ないでしょう。
喧嘩の原因として考えられることは?
では、喧嘩の原因としてどのような点が考えられるのでしょうか。きっかけは様々でも、根本の問題は案外単純なのかもしれませんよ。
価値観の食い違い
結婚や、それに伴う事象に関する価値観の食い違いにより、喧嘩になってしまうことはかなり多いようです。
それこそ、結婚式の演出や家事に対する考え方まで、それぞれが持ち合わせている価値観が完全に一致することはまず無いでしょう。
どちらかが折れれば問題もありませんが、両者が譲れないと感じたら待ち受けているのは衝突のみ。喧嘩になるのはむしろ必然なのかもしれませんね。
話し合いがうまく成立しない
お互いが冷静に話し合いの席に着けば、解決の糸口を探るのも難しくはありません。ですが、意見を交わすことを面倒に思い、相手を拒否する以外反応を示さない人もいるそう。
話し合いでしか解決できない問題に対し、拒絶を示されてしまったら、その原因を探るのに躍起になってしまいますよね。
その追及もまた、問い詰められる側にとっては鬱陶しいと感じられるもの。結果、さらに相手が意固地になり、ますます溝が深くなってしまうようですよ。
環境の変化により心の余裕がなくなる
結婚という一大イベントを目前に、日常は目まぐるしく変化します。
加えて、必要な作業も山ほどあります。入籍、結婚式の準備、親との顔合わせ、指輪の購入、新居探し、引っ越し……。一つずつ挙げて行ったら、それこそキリがないでしょう。
環境の変化に加え、膨大なタスクを抱える事で心に余裕がなくなり、それが原因となって些細な事でも喧嘩に発展しやすくなると考えられますよ。
結婚する前にどうして喧嘩が増えるの?
結婚前に喧嘩が増える理由として、より深く相手と関わる必要性が生まれたことが起因すると考えられます。
気持ち一つで別れられる恋愛とは違い、結婚には責任と覚悟が求められます。そのため、必然的に今までよりもずっと真剣に腹を割る必要が出てくるでしょう。
その結果、踏み込んで話し合うことで衝突も起こりやすくなり、しかし意見が食い違った時になあなあに済ませることもできないので、最終的に喧嘩に発展してしまうのです。
結婚前の喧嘩はなるべく避けるべき?
喧嘩をしてしまう理由は明らかになりましたが、かと言って喧嘩をなるべく避けようと頑張る必要はありません。
自分の意見を飲み込んで数年後に爆発、という方が問題がありますので、譲れない部分が出てきたらとことんぶつかり合うことも大切ですよ。
喧嘩は不満を一つずつ明らかにし、解決するために必要なツールの一つでもあります。
今後、お二人が納得して生活を共にするためにも、不満はできるだけ解消しておきたいもの。
そういう無意識下にある思いが喧嘩を引き起こし、問題解決のきっかけが生まれているとも考えられます。
なので、無理に喧嘩を回避しようとするのではなく、喧嘩してしまった時に「これは必要な過程だ」と割り切って前を向くことこそが、一番重要になるのではないでしょうか。
結婚前の喧嘩で注目すべきポイント
いざ喧嘩をしてしまったら、注目すべきポイントがいくつかあります。事前に確認しておき、もしもの時に備えましょう!
深刻な価値観の違いから来る喧嘩ではないか
多少の価値観の違いはあって当たり前ですが、生活をしていく上で致命的な食い違いが喧嘩の原因であれば、結婚を考え直す必要があるかもしれません。
- 浪費癖があり、貯金は無くてもその日暮らせれば良いと思っている
- 家事と育児は妻の仕事なので、結婚後は一切手伝う気は無い
上記の例は極端ですが、このように苦労することが明らかな価値観の差があるのなら、結婚はあまりおすすめできませんよ。
喧嘩しても相手と一緒にいたいと思うか
相手と分かり合いたい、目の前の問題を協力して解決したいという思いが原因の喧嘩なら、仲直りも難しくはないでしょう。
ですが、相手を傷つけ、痛めつけることが目的の喧嘩では、表面上は和解したとしても心の底にはわだかまりが残るはず。
喧嘩した後、それでも相手と一緒に生きたいと心から思えるようなら安心ですが、そうでなければ結婚は難しいかもしれません。
自分の意見を一方的に通すためだけの喧嘩になっていないか
自分の主張を相手に押しつけるばかりで、意見が通らなかったら駄々をこねる。これではまるで子どもの喧嘩です。
一方的に意見を押し通そうとすれば、衝突が起きるのは当然のこと。
相手からの言い分はもちろん、自分自身の主張に関しても注意深く分析し、自分本位な幼い喧嘩になっていないかを確認しましょう。
結婚前に喧嘩をしてしまったら
もし結婚前に喧嘩をしてしまったら、まずは自分と相手の主張をはっきりさせてから話し合いに臨み、解決策や妥協案を探りましょう。
一時的に感情的になるのは仕方ありませんが、解決のためには冷静に話し合うことが必要不可欠。なので、最後はきちんとお互いに向き合うことが求められますよ。
手を尽くしても解決に向かわなかったり、相手から明らかにに蔑ろにされてしまうようなら、結婚について今一度考え直した方がいいかもしれません。
いずれにせよ、新生活を前に喧嘩をしてしまうことは不思議ではありません。大切なのは喧嘩をしないことではなく、いかに仲直りをし、問題を解決するかにかかっていますよ。
結婚前に喧嘩をするのはむしろ当然と考えよう!
違う生き方をしてきた二人が一生を共にしようと思うなら、大なり小なり衝突は絶対にあります。
ただし、より良い関係を築くためでなく、相手を支配するための喧嘩になるようなら、結婚を考え直すことも必要ですよ。
結婚する前の喧嘩はむしろ当然と考え、あまり深刻になりすぎないようにしてくださいね。