レストランウエディングにかかる費用の相場と会費設定の相場

©Rawpixel – iStock.com

アットホームでゲストと触れ合いを求めるカップルに、会場として選ばれることが多いレストランウエディング。お料理の美味しさや演出面の自由さというメリット以外に、費用の相場とその内訳を知ることで、成功するパーティのイメージが見えてきます。レストランウエディングを会費制にすることのメリットもまとめました。

レストランウエディングにかかる費用の平均相場

©Hiro_photo_H – iStock.com

美味しいお料理とアットホームな雰囲気で、ゲストとの時間を気軽に楽しんでもらいたい…という意図で、レストランウエディングを検討する方は多いでしょう。
レストランウエディングのイメージは、一般的な結婚式に比べると「料理が美味しい」「費用が安く済む」といったイメージが挙がります。実際のところはどうなのか、首都圏の平均費用のデータを根拠にまとめてみました。

データ参照:リクルート ブライダル総研 結婚トレンド調査2017

結婚式費用の平均相場

レストランウエディングの総額平均相場

約338万円
2017年度の首都圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)のレストランウエディングの総額の平均相場になります。
ちなみに全体の総額平均は370万になっていて、これは専門式場・ホテル・ゲストハウスでの結婚式と比べても、一番安い総額平均になります。
理由としては、
・会場費用が安い
・専門店なので一人当たりの飲食代の費用が安い
・パーティでの招待客数が少ない
ことが挙げられます。
では、数字の根拠を詳しく見ていきましょう。

飲食代の平均相場

レストランウエディングの一人当たり飲食代の平均

約17000円
一般的な結婚式でかかる一人当たりの飲食代の平均額は19600円です。
ちなみに、飲食代は他のどの会場より安く、一番高い平均はゲストハウスの20900円でした。
料理の満足度では事前試食の満足度を見ると、ほぼ100パーセントの満足度の高さで、他会場と比べてトップです。専門式場の満足度89パーセントを大きく引き離しています。
料理の専門会場として、コストとサービス内容が見合った部分での満足度が高いことが読み取れます。

招待ゲスト人数の平均

レストランウエディングの平均招待人数

約58人
結婚式全体の平均招待人数は64名。一番多いゲストハウスウエディングの平均招待人数は70.7人で大きな差が出ています。
また、レストランウエディングでは50人未満での中~小規模開催の割合が約35パーセントを占めます。会場の広さや設備的な面を含め、そこまで大げさな式ではなく、ゲスト一人一人に接してきめ細やかなおもてなしをするカップルに向いていることが読み取れます。

ゲスト・会費の平均から見るレストランウエディングの雰囲気

©italay – shutterstock.com

ゲストの構成平均

レストランウエディングの友人招待の割合

招待ゲストで友人が占める割合は45パーセント
これは、結婚式全体の平均39パーセントを上回り、ホテルの36パーセントに比べると、10パーセント近く違います。
これを見ると、レストランウエディングのゲスト構成は、他の会場より少ない人数で、厳選して親しい人を招待した、肩の力を抜いたアットホームな雰囲気がイメージできます。

ご祝儀と会費制の割合平均

レストランウエディングのご祝儀:会費の割合

ご祝儀:会費=7:3
結婚式全体での会費制の割合は5パーセント。
30パーセント近くのカップルが会費制を選択しているレストランウエディングは、他の会場に比べると会費制での割合がとても多いのです。
レストランウエディングでは、ゲストに負担の少ない会費制の結婚式を選ぶカップルが非常に多いことがわかります。
これはゲストの飲食代と会場代が他会場に比べ低い金額でおさまるため、会費でゲストの飲食代をまかない、他を自己負担で補うという計画が立てやすいからです。

レストランウエディングでの会費制の選択のメリット

©Alexander Raths – iStock.com

前章の数字に表れている通り、レストランウエディングで会費制を選択するカップルはとても多いといえます。
レストランウエディングは、ご祝儀ではなく会費制になぜできるのでしょうか。会費制にするメリットには、何があるのでしょうか。

飲食代が相場より安く得られる満足感が大きい

レストランでは、クオリティと満足度の高い食事が、他の会場に比べ低価格で提供できます。また、食事の質を落とさずにビュッフェや大皿などラフな食事スタイルに変えることで、さらなるコストダウンも可能です。親しい人達と集まる親密な雰囲気つくりに、おいしい食事と近い距離間のパーティスタイルはとても相性がいいもの。
食事の価格帯はそのまま会費のコストダウンにもつながります。

ゲストにとって一律会費は負担が少ない

友人が多いというフランクな関係性のゲスト構成のため、 一律で会費を設定することは金銭的な負担が少なく、呼びたいゲストに気兼ねなくお声がけができます。

ご祝儀をいただくより会計が事前に明確になる

任意で包んでいただくご祝儀と違って、一律会費は事前に集まる金額が明確です。結婚式の前に自己負担金額がはっきり分かるため、どこでどのようにお金を使うのか見えやすいといった利点があります。

演出・装飾・衣装の面でのコストダウン

レストランウエディングでは、会場の一押しでもあるお料理をよゆっくり楽しむことに重点を置いているため、一般的な結婚式に比べると過度なイベントや演出は控える傾向です。また、レストランの個性的な内装を生かした装飾が多く、他に比べると演出・装飾面でコストダウンが可能です。ペーパーアイテムや衣装の持ち込みも他会場に比べると自由で、持ち込み料もかからないことが多いので、負担のない会費制を実現しやすくなっています。

レストランウエディングで成功する会費設定の相場

©Ema Woo – iStock.com

レストランウエディングでは、お料理・飲み物の充実度と、ゲストへのギフトでのおもてなしの度合いで会費を設定します。
また、会場になるレストランの知名度も影響します。誰もが知っているような星付きのレストランであれば、会場使用料や料理の値段に差がつくため、会費の設定は高めになるか、ご祝儀をいただく形になります。
会費の相場によって、料理の提供スタイルのイメージがありますので参考にしてください。

着席コース

予想会費15000~25000円
ゲスト全員に席を用意して、一人一人にコースの料理を振る舞いフォーマルなサービスでおもてなしをする食事スタイルの場合の予想会費です。

フルコースの場合

15000~25000円前後
会場の知名度・格式によっては一律会費30000円の会費設定か、ご祝儀の選択も。

ハーフコース

13000~15000円前後
フルコースよりも品数を減らしたライトなコースです。女性のゲストや年配のゲストには喜ばれるボリュームです。レストランによってはフルコース並みのボリュームがあることも。

着席ビュッフェ

予想会費10000~13000円
食事の提供はビュッフェ料理ですが、一人一人に落ち着いて食事のできる席を用意しておもてなしをするスタイルです。料理の提供の仕方には、
大皿コース・・・コース料理を大皿で提供し、各テーブルごと取り分ける
着席ビュッフェ・・・自分たちでそれぞれ料理を取りに行く
のパターンがあります。

立食ビュッフェ

予想会費8000~12000円
立食ビュッフェスタイルでは、10000円前後の会費設定が妥当です。10000円以上の会費設定をする場合は、ゲスト用のギフトに1000円以上の引菓子を用意したり、ビュッフェ・フリードリンクの種類を多めに用意するなどの工夫が必要です。

レストランウエディングの費用と会費制の場合の相場まとめ

レストランウエディングの平均相場は、結婚式で選ばれるホテル・専門式場・ゲストハウスに比べて総額・ゲストの飲食代ともにコストを低く抑えられる会場です。お料理の美味しさは他の会場に比べて満足度が高く、ゆっくりお料理を楽しみたいカップルに
そのため、ゲストに負担をかけない会費制での結婚式のスタイルにするという選択肢もあります。

データまとめ

首都圏での平均
総額平均338万 結婚式平均相場370万
飲み物と料理の総額平均102万 (一般平均124万) 
ゲスト一人当たりの飲食代17000円(一般平均19600円)
平均招待人数 58人(全体平均64人)少人数での開催のボリュームが多い
飲食代が占める割合 30.1% 一般平均33.5%
友人・恩師の招待の割合が他の会場の平均より高め 平均39% レストラン45%
着席コース 8割 ビュッフェ 2割 (全体の平均はビュッフェは4%)
ご祝儀総額200万 友人3.1万 上司4.2万 親族5.4万 
ご祝儀一人当たり レストラン3.4万 一般3.5万
ご祝儀・会費の割合 67.7:27.4 約3割が会費制 (一般平均5.3%)
パックプランの利用率 した:しない 45.2:51.6 (一般平均49%)

データ参照:リクルート ブライダル総研 結婚トレンド調査2017