会費制結婚式のご祝儀にもお返しが必要?ご祝儀のお礼やお返しをする目安!

会費制1.5次会の結婚式でのご祝儀のお返し©AlemaGoma – shutterstock.com

ゲストにとって金額の負担が少なく、出席しやすい会費制の1.5次会結婚式。お祝いの気持ちを新郎新婦に届けたいと、会費とは別でご祝儀を包んでくれるゲストがいらっしゃいます。そのお返し「内祝い」は、どのタイミングでいくらのものを渡すのか。お返しのマナーと金額の目安、喜ばれる結婚内祝いギフト例をまとめました。

会費制結婚式でご祝儀をもらったら?

一般的なご祝儀を伴う挙式・披露宴の場合、参列して頂いたゲストへのお返しは、引き出物や引き菓子が「内祝い」にあたります。 会費制結婚式において、ゲストにかかる費用を会費としてまかなっているので、ご祝儀に対するお返しという考えはありません。しかし、そういった中でも、さまざまな理由からご祝儀を会費とは別に用意するゲストもいらっしゃるでしょう。

では、会費制の結婚式でご祝儀をいただいた場合、どうすればよいのでしょうか? 基本的には、会費以外にいただいた「ご祝儀の金額に対するお返しの相場」を参考にしましょう。内祝いの金額相場は、いただいた金額の半返し~3分の1程度とされています。

会費制結婚式・1.5次会でご祝儀を頂くケースもある

ご祝儀 ©key05 – iStock.com

ゲストから会費をいただいて挙げる会費制結婚式は、金額がはっきりと見え、ご祝儀制の結婚式に比べリーズナブルに設定されることが多いです。 会費制結婚式の会費の相場は10,000円~20,000円が主流になり、ゲストの負担を軽減したいといった新郎新婦の気持ちが汲まれた結婚式のスタイルといえます。 そのため招待状には事前に「ご祝儀などのお心遣いはなさいません様、お願い申し上げます」と付け加えましょう。
しかしその一言があっても、ゲストの中には会費とは別に、お祝いの気持ちをご祝儀として用意される方もいらっしゃいます。

例えば、親しい友人や先輩・仕事関係の上司や恩師などが、会費とは別に気持ちとして渡したいといったケースがあります。 また、結婚式に出席できないからと、郵送でご祝儀を送ってくださるケースもあるでしょう。

新郎新婦と特に親しい間柄にあたる親族であれば、二人の今後の新生活に役立つようにと、心づかいでプレゼントではなくご祝儀(現金)をご持参くださる場合もあります。 そういった場合はありがたくいただき、後日改めてご祝儀のお返し「内祝い」をしましょう。

会費制結婚式・1.5次会のご祝儀は事前に対応を決めておく

会費制の1.5次会結婚式で会費をいただくとき、受付係が来場したゲストの氏名と金額をチェックします。 万が一、ご祝儀を包んでくれたゲストがいらっしゃった場合のケースを想定して、受付係と事前に打ち合わせをしておきましょう。会費制結婚式では受付で会費を渡す際、ご祝儀袋にはいれずに会費を渡すことがマナーとされています。

しかし、中にはちょっと丁寧に見えるように…と、会費をご祝儀袋に入れて持ってきてしまうゲストもいらっしゃいます。 そういったご祝儀袋と、会費以外でご祝儀を包んでくれた袋が一緒になってしまい、どれがお祝いなのかわからなくなってしまった…といったケースもあります。 後から新郎新婦が誰にどれぐらいお返しをしたらいいのか、必ず把握できるようにするために、

  • ご祝儀を持参してくれたゲストには記帳してもらう
  • 受付係が受付シートに記入するようにする

など、スムーズな受付のためにも打ち合わせしておくことが大切です。

1.5次会の結婚式でご祝儀をいただいた場合のお返しの目安

ご祝儀 引き出物© buritora – stock.adobe.com

ご祝儀を伴う一般的な挙式・披露宴の場合、引き出物や引き菓子などを渡すため「内祝い」としてのお返しは必要ありません。では、会費制結婚式や1.5次会でご祝儀を頂いた場合はどうしたらよいのでしょうか?会費制結婚式のご祝儀へのお返しの金額の目安をご紹介します。

ご祝儀のお返し「内祝い」とは

結婚式でゲストからいただいたお祝いのプレゼントやご祝儀に関して、すべてお返しをするのがマナーです。 そういったお返しを「内祝い」と言います。 通常の披露宴付きの結婚式でのご祝儀は、披露宴で引き出物や引き菓子をお渡しするので、内祝いはお返ししません。 会費制の1.5次会結婚式で、会費以外のご祝儀やプレゼントをいただいた場合には、内祝いを用意します。

内祝いは、いただいた日から1カ月以内に配送を手配してお返ししましょう。 これから会う約束があったり、間柄によっては直接会ってお返しをしたい場合は、その限りではありません。 ゲストが未婚の場合、ゲストがいずれ結婚するときにご祝儀を多めに包んだりする、というケースもあります。

結婚内祝いの金額の目安は「半返し~3分の1程度」

一般的に、内祝いの目安は「いただいた金額の半額~3分の1」程度と言われています。 配送する場合、この金額の中に送料は含みません。 いただいた金額別のケースをご紹介します。

【高額の場合】
高額の場合や、目上の人からご祝儀をいただいた場合は、相手のご厚意に甘えて基本の半返しではなく、3分の1程度でお返しします。一般的なご祝儀の金額より高額の場合、何かに役立ててほしいといった気持ちで用意してくださっているので、そういった気持ちを汲んだお返しとなります。

【連名の場合】
友人や、職場の同僚からなど複数の方から連名でいただく場合があります。いただいた金額を人数で割り1人あたりの金額を出し、その半額や3分の1程度を目安にしましょう。

【後輩や目下の方からの場合】
お返しする相手が、職場の後輩や部下など目下である場合、いただいた金額と同等程度をお返しするのがマナーとされています。

会費制1.5次会ウエディングのようなカジュアルな結婚式の場合、いただいたゲストと新郎新婦の関係性も考慮します。 普段あまり交流のない親族のように距離がある間柄であれば、マナー通りの金額でお返ししたほうがいいでしょう。 親族は高額のお祝いを包んでくださることが多いので、両親に相談をしてお返しの金額を決めることをおすすめします。

親しい友人や身内・仕事の上司に半額のお返しをすると、二人に役立ててほしくてお祝いしたのに、逆に負担になってしまったのでは…と恐縮してしまうこともあります。 そういった場合、目安の金額でのお返しではなく、ゲストが本当に喜んでくれるものを選ぶとよいでしょう。新婚旅行のお土産に手紙を添えて渡したり、心がこもったものでお返しをすれば、相手方の負担にもならないお返しとなりますよね。

【ご祝儀のお返し】金額別・結婚内祝いギフト例

1.5次会や会費制結婚式のご祝儀のお返しはどんなものが好まれるのでしょうか。代表的で人気の高い結婚内祝いギフトをいくつか、金額別にご紹介します。

10000円のご祝儀の内祝いの目安・2000円~5000円の内祝い

会費制1.5次会の結婚式でのご祝儀のお返し©kryzhov – shutterstock.com

【美味しいパティスリーのスイーツ】 お送りする先の家族の人数を考慮しましょう。切り分けの必要がない小分けのものや、1~2人暮らし世帯であれば数が少なくて高級感のあるものが好まれます。

  会費制1.5次会の結婚式でのご祝儀のお返し©TARIK KIZILKAYA – iStock.com

【紅茶やコーヒー・ドリンクの詰め合わせ】 内祝いの定番です。簡単に飲めるインスタントタイプだと、普段お茶を飲まない方でも来客用で使えるので失敗がありません。日常的にお茶を飲まない人には、高級ジュースの詰め合わせなどが喜ばれるようです。

20000円のご祝儀の内祝いの目安・4000円~10000円

会費制1.5次会の結婚式でのご祝儀のお返し©Rrrainbow – iStock.com

【缶詰やドレッシングなど保存が利く食品の詰め合わせ】 普段買わない海外の缶詰セットや、美味しいと評判の調味料・ドレッシング・オイルのセットなどが、保存も利いて喜ばれます。

  会費制1.5次会の結婚式でのご祝儀のお返し©fcafotodigital – iStock.com

【ビールやお酒の詰め合わせ】 内祝いの定番です。必ず送り先の世帯が、お酒を嗜む方か確認をしましょう。

30000円以上のご祝儀の内祝いの目安・10000円~20000円以上

会費制1.5次会の結婚式でのご祝儀のお返し©severija – iStock.com

【高級カタログギフト】 高額なご祝儀のお返しは、カタログギフトや金券にして、使い方が選べるものがいいでしょう。10000円以上のカタログギフトだと、商品だけではなく高級レストランでの食事や有名旅館宿泊なども選択に入ってくるので選びがいがあります。

  会費制1.5次会の結婚式でのご祝儀のお返し©pepmint – shutterstock.com

【高級食材詰め合わせセット】 有名和牛・カニ・海外の珍味の缶詰などの高級食材セット。年配の方に送るのであれば、百貨店やネームバリューのあるメーカーのギフトセットが安心感があり喜ばれます。

会費制結婚式でもご祝儀へのお返しやお礼を考えよう

1.5次会のような会費制結婚式でご祝儀をいただいた場合、必ずお返しをしましょう。その際の内祝いの相場は三分の一から半額ですが、関係性によってその金額でなくてもかまいません。ご祝儀をいただいてから、1カ月以内には発送するようにしましょう。お返しは金額ではなく、ご祝儀を包んでくれたゲストに対して、お礼の気持ちがしっかり伝わることが大切です。