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ここ10年ほどで利用者が急増している結婚式の「二次会幹事代行業」をご存知でしょうか。パーティをゼロから計画し、会費の管理も任される二次会幹事を引き受けるのは、友人にとってかなりのプレッシャー。友人に代わり二次会を企画運営してくれる幹事代行業のサービスと料金体系、メリット・デメリットをまとめました。
目次
二次会幹事代行業者とは
今まで友人による幹事の善意で行っていた二次会パーティ。その二次会の企画・開催を代行し、当日の運営までしてくれるウエディングサービス業者のことです。
二次会代行業は、2003年頃から始まった名古屋発のサービスです。東海地方は結婚式・結婚生活の準備に特にお金をかける土地柄として知られています。二次会計画の大きな負担を友人にかけたくない新郎新婦のニーズにマッチして、現在は東京都・名古屋・大阪・福岡など主要都市に広まっています。
二次会幹事代行サービス利用率は、東海約40パーセント・首都圏約20パーセント・関西約15パーセント。利用者は年々拡大傾向にあるようです。
データ参照:リクルート ブライダル総研 結婚トレンド調査2017
二次会幹事代行業者の料金システムとは
二次会幹事代行業者の料金システムは大きく分けて二つあります。
基本料金制
基本料金内に二次会幹事代行業者のすべてのサービスが含まれ、プラス会場に払うゲストの食事代・サービス料を足したもの(会場費)が新郎新婦に請求されるシステムです。基本料金の相場はサービスの充実度によって、5万~20万と幅があります。基本料金を高くした上で、ゲスト数が少ないと、自己負担額が大きくなってしまいます。
会費制
新郎新婦の自己負担なしで、会費ですべてをまかなうように、二次会幹事代行業者のサービス代金と飲食代をゲスト数で頭割りするシステムです。どのような形にしても自己負担はゼロですが、サービス内容や飲食内容を充実させるとゲストの負担がどんどん高くなってしまいます。
二次会幹事代行サービスのプラン内容
幹事代行業者が二次会を運営するために用意しているサービス内容の一覧です。
すべてが基本プランに含まれている場合と、オプションサービスになる場合があり、その範囲は業者ごとに違いますので、下見の際に確認が必要です。
打ち合わせ
二次会代行の見積もりと打ち合わせをします。3~4回ほどが目安ですが、忙しい新郎新婦だと1~2回で済ますというケースもあります。
専属の二次会プランナーによるコーディネート
披露宴のように専属プランナーが付きます。予算・ゲスト数・二人の趣向に合わせた会場選びや、希望するパーティの規模・内容によってサービス内容を決めていきます。
二次会の台本、プログラム作成
二次会のタイムテーブル・プログラム・ゲーム内容を考え提案してくれます。
会場手配
提携の会場、提携外の会場を提案し、手配してくれます。会場との交渉窓口は基本プランナーになります。
ゲストの招待管理
ゲストへの招待アナウンス
招待状、メール、アプリ、WEB招待状など、新郎新婦にあった招待の仕方を提案してくれます。
ゲスト出欠管理
ゲストの出欠を窓口として管理してくれます。
二次会パーティの運営
二次会当日のパーティ運営を代行業者のスタッフがしてくれます。経費精算以外のパーティ運営だけを、友人に幹事として頼むことも可能です。
・二次会の受付と会費の管理
・会場の装飾や演出、音響管理
・プチギフトの手配
・ゲームの景品の手配
・二次会に必要な備品の貸し出し
・写真撮影、動画撮影、アルバム作成
・プロフィール動画等の制作
・司会者の手配
・会場の後片付け
・会費による経費清算
基本料金以外で費用が発生するケース
基本料金に含まれていないサービスには、次のようなものがあります。
会場代(ゲスト一人当たりの飲食・サービス料の値段)
会場によって金額が変わります。最初の見積もりは会場が提携する最安値の会場であることが多いので、注意してください。
新郎新婦の飲食費
会場代に新郎新婦の飲食代が含まれておらず、別でかかることがあります。ゲスト人数が多い場合に限り無料になることも。
ケーキ代
ケーキ代は別でオプションになることがあります。こちらも、ゲスト人数が多い場合は無料サービスになることがあります。
衣装代
新郎新婦の衣装レンタル代がかかるケースがあります。無料とうたっていても、実際は選べる範囲が限られていたり、新婦のみが無料というケースもあります。
プチギフト代
プチギフトが基本サービスに含まれている場合は、業者が用意した1~数種類からしか選べないケースがほとんどです。基本料金に含まれていない場合もあり、その場合は業者に有料で用意してもらうか、自分で用意する必要があります。
基本サービスのランクアップ
プロ司会者のランクアップ(所属の芸能人など)、写真や動画の撮影をプロに頼む、演出の追加(フラワーシャワーなど)、ゲーム景品の数やランクのアップなどで、別途費用が発生する場合があります。
二次会代行業者に頼むメリット
二次会代行業にお願いする場合には、次のようなメリットがあります。
・友人に誰も負担をかけない
・新郎新婦の負担も少なく、業者なので気兼ねなく素直な希望を言いやすい
・スムーズなプログラムと台本・司会進行が期待できる
・当日の二次会運営やゲストのキャンセルにも対応してくれる
二次会代行業者に頼むデメリット
二次会代行業では、次のようなデメリットが考えられます。頼む際には他社との比較検討・下調べが必要です。理想通りの二次会を開催するのであれば、丸投げは危険。それなりの打ち合わせが必要です。
費用がかかる
自己負担を減らすためには、サービス内容を下げるか提携会場から選ぶか会費を上げるかの選択になるため、新郎新婦がどこにお金をかけるのか方向性を決めることが重要になります。ゲストへのおもてなしを充実させたり演出にこだわりすぎると自己負担が上がります。
二次会にオリジナリティやアットホームさがなくなる
プログラムやゲームの内容がマニュアル化されたものになってしまうという意見も。また、プロによるそつがない司会は、友人による司会のような二次会らしいアットホームで温かい掛け合いは難しい部分も。
会社・担当者の当たりはずれが大きい。
始まって歴史が浅いサービスのため、業者ごとの特徴や、担当者との相性、サービス面でチェックしなければいけないポイントが見えずらいケースがあるようです。
開催人数によっては価格が上がる・受けられないサービスも
大人数であれば受けられるサービスが小人数開催では受けられない場合もあります。二次会は会費制のため、幹事代行サービスは小人数開催にはあまり向いていない面もあります。
結婚式の二次会代行業者のサービス内容とメリットデメリットまとめ
結婚式二次会の幹事代行業は、準備と責任が重い二次会の計画と運営を一手に引き受けてくれる便利なサービスです。
ただ、まだ始まって比較的歴史が浅いサービスのため、サービスの範囲や料金システムがわかりづらい、他社との比較の口コミが少ないという部分もあります。
利用を検討する場合は、できるだけ無料相談を受け、他社とサービスを比較して決めることをおすすめします。