顔合わせ食事会の準備と配慮を完璧に行うための段取りリスト

顔合わせ食事会の準備©Golubovy – shutterstock.com

婚約する二人の両家両親と家族が初めて顔合わせる場「顔合わせ食事会」。その場をセッティングするために、日程・お店選び・家族をどこまで呼ぶのか・料理の決定・進行内容・準備物・当日の服装や手土産の用意など、両家の格を合わせて、和やかな場になるよう配慮が必要です。結婚を控えた二人の力量が試されます。

顔合わせ食事会の準備とは

顔合わせ食事会は、両家の両親とその家族が、初めて対面する場です。
初対面で両家とも緊張していることが多いため、食事会が和やかに進むように事前にいくつか準備して、両家の片方が気まずい思いをしないように全員の格を合わせる配慮が求められます。婚約する二人が積極的に自分の実家と両親の意見を聞き取り、すり合わせして両親と共有するよう努めましょう。

顔合わせ食事会の主催と費用分担を決める

主催・主旨

顔合わせ食事会について、「どのような会にしたいのか(主旨)」「誰が中心となって仕切るのか(主催)」を事前に決めておきましょう。

両家の親睦を深めるために和やかに楽しみたい顔合わせ食事会

婚約する当人二人が主催になることが多い。両家の意見をとりまとめ、調整するのにスムーズ。現在は多くが婚約する二人の主催が多い。

結納をしない代わりのフォーマルな顔合わせ食事会

家と家との結びつきを重視して、結納にあるような格式を求める場合は、こだわりが強い家のほうの格式に合わせることが多く、どちらかの父親(主に男性側の父親)が主催することがある。

参加者

両家の両親・婚約する二人の計6人で行うことが多いが、都合がつけば二人の兄弟姉妹・祖父母が一緒に参加することも多いです。両家によって考え方が違うこともあるので、どこまで参加するのか両家の考え方を確認し、こだわりが強いほうに人数を合わせましょう。
結婚式について話し合いの場にしたい場合は、両親と二人の6人で行ったほうがいい場合もあります。

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費用分担

顔合わせ食事会の費用を誰が負担するかは、基本は主催した人が持つ形になります。
考え方としては
・婚約する二人が折半または分担する
・両家が自分の家の参加人数分を負担する
・新郎となる男性がすべて負担する
・主催側の父親が全て負担する

などが主な負担方法です。
当日、顔合わせの場で揉めないように、主催が中心となって誰が負担するのかを明確に決めて、両家で共有しておく必要があります。

顔合わせ食事会の費用は誰が払う?費用負担と支払いのタイミング

顔合わせ食事会の会場を決める

顔合わせの食事会の会場選びには、さまざまな配慮が必要です。できるだけ両家の意向やニーズをくみ取って、お店予約の際に確認漏れがないかチェックしながら手配しましょう。

どこでやる?誰が決める?顔合わせ食事会の店選び完璧マニュアル

日程

日取りについては両親世代であれば、縁起を気にする人も多いはず。六輝でお日柄のいい土日祝日、慶事にふさわしいとされる昼の時間帯は、人気のお店に予約が殺到しますので、日程決めは早め(3~1カ月前)に決めておきましょう。

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場所・会場・お店選び

会場となるお店の場所を決めるには、両家でどういう食事会にしたいのかによっても変わってきます。一般的には両家の中間地点で交通アクセスがいい場所が良いのですが、何かイベントを盛り込んで観光地にしたり、結婚式の会場下見を兼ねたお店選びといった考え方もあります。

料理・コースの決定

顔合わせ食事会では、歓談の邪魔にならないように取り分けが不要なコース料理を選択するのが一般的です。
顔合わせ食事会で選ばれる一般的なコース料金の相場は8000~13000円。
料理のジャンルは両家両親の好みや嗜好を聞いて選びましょう。
好き嫌い・アレルギー・食べられる量などにも配慮して、もし要望があるのであれば予約の際にお店の担当者に相談を。

顔合わせ食事会の内容を決める

顔合わせ食事会の準備の内容©Lily Nadtochi – shutterstock.com

進行とプログラム

顔合わせ食事会の進行とプログラムを、最初に決めた主旨に沿って主催者が決めていきます。
・始まりの挨拶
・両家家族の紹介
・家族書の取り交わし
・婚約記念品の交換
・記念撮影
・食事・歓談
・終わりの挨拶

このような内容が盛り込まれることが多いです。
進行は主催者である新郎か、どちらかの父親が行うことになります。

準備物・準備金の確認

顔合わせ食事会を結納の代わりにフォーマルな形式で行いた場合は、いくつかの準備が必要なことがあります。両家の格を合わせるために、事前に相談をしておきましょう。

準備物

家族書・・・両家族の姓名と年齢などを書いた簡単なプロフィール書です。自分達で用意するか、顔合わせプラン利用であれば、ホテルや式場に前もってお願いして有料で用意してもらうことができます。
婚約記念品・・・男性側から婚約指輪と、女性側からそのお返しの品を婚約の記念として交換します。交換用に記念品を置く装飾台を用意することがあります。顔合わせプランを利用している場合、有料で装飾台(白木盆など)を用意してもらうことも可能です。

準備金

結婚準備金・・・結納なしで結納寄りの顔合わせ食事会の場合、男性側の両親が二人の結婚式の足しにと「結婚準備金」を用意していることもあります。

招待状

両家の両親に招待状を作って事前に送付することも増えています。

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顔合わせ食事会の服装と手土産を用意する

顔合わせ食事会でお互いの家族にいい印象をもってもらい、和やかな会にするためには、服装と手土産の準備の際に両家の格を合わせ、足並みをそろえる必要があります。

服装

選んだ会場と顔合わせの主旨に沿って、両家の服の格を合わせましょう。

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手土産

手土産の用意はどちらでもかまいませんが、どちらかの家庭が一方的に手土産をもっていくようなことがないよう、こちらも両家の調整をします。

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顔合わせ食事会の準備と段取りのまとめ

顔合わせ食事会の準備は、顔合わせ食事会の目的を決め、それに沿って両家の格のつり合いがとれるように、会場や服装を決めて行きます。両家の意見や考え方、こだわりを調整するのに多くの配慮が必要ですので、段取りを決めて二人で1つ1つ確認して準備していきましょう。二人の心が両家家族全員に伝わる、和やかな食事会になるといいですね。

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